ネット宅配買取の価格が高い本当の理由


ネット宅配買取の価格が高い本当の理由

ネット宅配買取は店頭買取に比べて高いことが多くなってきました。
『ネット宅配買取は店舗維持費や人件費などにかかるコストが少ないので、その分を買取価格に上乗せしている』といった話を耳にしたことはありませんか?
これは大きな間違いです。
確かに少し前ならばそうだったのかもしれません。
しかし、現在ではこの解釈は間違っています。

そもそもネット宅配買取でも倉庫費はかかりますし、検品・査定スタッフの人件費は同様にかかります。
もちろん店舗に比べれば、倉庫費は安く済むかもしれません。
しかし、最近では送料・手数料はもちろん梱包資材まで無料にしている買取ショップがほとんどです。
その費用は全額買取ショップが負担しています。
ショップにもよりますが、全買取件数の送料・手数料を負担した場合、1か月にかかるコストは駅前店舗の家賃を上回ります。

そして何よりも広告費用が買取というジャンルでは非常に高いです。
各ショップは販売に対する広告費に比べ、買取に対する広告費におよそ3倍~5倍かけています。
これは、リスティングと呼ばれる検索エンジン連動型広告のクリック単価を見ても明らかです。
なので、少し前ならば、または小規模から買取事業を始めるのならば、確かにコストは少ないかもしれませんが、現状では店頭に買取に来てもらった方が利益が取れるのです。

では、そのような状況の中、なぜネット宅配買取は価格が高いのでしょうか。

広く多く買取を行うため

店舗運営だった場合どんなにがんばっても、その地域人口の範囲内でしか営業活動は行えません。
しかし、インターネットでは日本全国に24時間365日アプローチすることが可能です。
そして多くの広告費をかけて広くアプローチするのであるならば、顧客満足度の高いサービスであることを伝えていく必要があります。

送料・手数料無料、査定・入金スピードが早いといったネット買取におけるインフラサービスはもちろん、それ以上に大事なのが買取価格になります。
せっかく多くの人にアプローチするのであれば、【高く買い取ってくれるショップ】というイメージを持ってもらう必要があります。
そのため、より多くの人たちから、より多くの商品を買い取るために、買取価格を高く設定しているのです。

ネット買取市場の競争の激化

ネット通販市場が急激に拡大したように、ネット買取市場も拡大しています。
また、最近では各商品ごとに買取価格を公開している買取ショップも多く、その価格はどこも高額です。

店舗ならライバル店はその地域に限られますが、ネット買取ショップの場合はそうはいきません。
日本全国の買取ショップがライバル店となります。
そのため、買取価格の競争は日本全国に及びます。

ネット買取比較で最高値を付けているショップは、日本トップクラスの買取価格をつけているといっても過言ではありません。

買取比較をするユーザーが増えている

ネット宅配買取業者が増えたことやネットオークションが拡大したことによって、ユーザーは簡単に買取相場を知ることができるようになりました。
そのため、一番高く買い取ってくれそうなショップを選んで買取依頼をすることができるようになりました。

しかし、表面上は高く買い取ってくれそうなショップでも、実際は買取強化商品のみ高く買い取り、その他は二束三文であったり、商品状態がそこまで悪くもないのに、公開している買取価格から大幅に減額されてしまったりといったケースも耳にします。
ただし、今後この市場は【高く買い取ってくれそうなショップ】は淘汰され、【実際に高く買い取ってくれるショップ】が生き残っていくでしょう。

インターネットという拡散性の強い市場であるからこそ、買取価格比較はもちろん、ユーザーのショップレビューや口コミによる比較によっても、確実に買取価格の透明化、ひいては買取価格の競争による高騰が起こっているのです。