ベッドとテーブル以外に、何もない部屋。ミニマリストという、極力身の回りに物を置かない、所有をしない生き方が注目を集めています。必要なものがすぐ見つかる、掃除にかかる時間が短い、買っては捨てるというムダがない。ミニマリストは極端な例としても、実際、物が少ない生活は快適なものです。
デジタル化が進んだことにより、電子書籍も普及しました。また、ブックオフなど大型の古書店が一般的になり、読み終わった本を売りにいくのも普通のことになりました。巨大な書架も必要ない時代です。同様に医学書など専門書も売ることは可能。むしろ買取ショップによっては、漫画や小説などより歓迎される傾向にあるのです。
そろそろ、たくさんの医学書に埋もれて生活するのをやめて、電子書籍やいわゆる「自炊」で生活をスッキリさせませんか?その時には買取を依頼することを忘れずに。
なぜ医学書が売れるのか？
医学書に限らず、専門書には比較的高値が付く傾向があります。ここでいう専門書とは、「読者のターゲットがはっきりしている本」といった意味合いです。医学書などが、高価買取の傾向にある理由は、需要と供給のバランスがとれているから。
例えば、大勢の人をターゲットとした、話題性の高い本は、流行りものという位置づけが強いので、旬の時期が短かく、タイミングを逃すと需要がガタっと減ってしまいます。不変的な魅力など、始めからありませんし狙っていませんから、すぐに陳腐化してしまうのです。
来年の今頃、何とか細胞のリケジョの星、O女史の手記なんて誰も関心を持っていません。一方で、話題になった本なので読後に売りたいという人は多く、在庫がだぶつき、供給過多になってしまうのです。すると値段が付かないということになってしまいます。
手堅い需要が高価買取のポイント
始めからターゲットが決まっているような医学書などの専門書は、話題になったりベストセラーになったりはしない一方で、確実な需要があります。例えば、大学入試で過去に出題された入試問題を集めた「赤本」も、毎年受験生は入れ替わり、確実な需要があるから高価買取が可能。
この傾向は、医学書も同じです。加えて、手元に置いておく人が多いので、中古市場に出回る数が少なくなります。医学書が売れる理由は、確実な需要がある上に、供給量も少ないからです。
医学書を売るためには
買取する側の立場でいうと、高値で販売が可能な医学書は、のどから手が出るほど欲しいもの。しかし、なかなか手に入るものではありません。なぜなら医学の関係者の絶対数が少ない上に、蔵書を売るという習慣がない人が多いからです。在庫を集めるのにも一苦労、ある古書のショップは、医学書を集めるために医科大学の前でチラシ配りをしているといいます。
医学書はお得に売ることができる
医学書を売るためのショップさえ上手く選べば、他の書籍と比べてもいい条件で買取をしてくれます。例えば、宅配キットを送付してくれたり、送料無料は当たり前。「20冊以上の売却で200円アップ、100冊以上で1,000円アップ」とか、「期間限定全品30%アップ」など、非常にお得な買取条件を用意したり、キャンペーンをやっているケースが多いのです。
医学書は売り手市場。医学書を売るためには、できるだけ高く買取ってくれて、売却する手間もかからない、条件の良いショップを探すだけでよいでしょう。
高値で売れる医学書の条件など
新しいもの
最近増えてきた、医学書買取専門ショップを見ていくと、参考買取価格を掲示している所が目立ちます。そんな条件の一例として「発売から3カ月以内は定価の30%、6カ月以内は定価の20%、1年以内は定価の10%」というものを見つけました。出されて間もない本が高く売れる傾向にあるのは、古書全てで同じですが、医学書のように、はっきり条件を掲示してまで、新しいものを集める傾向にはありません。
つまり、出版されて間もない医学書ほど高い買取価格が付きます、それもかなり高い買取価格です。
定番、名著といわれるもの
高値で買取してくれる医学書の代表例として「ハリソン内科学」があげられます。この本は、知識や経験を積んだ医師が手元に置いておきたい名著とされており、読み返せばそのたびに発見があるとか、全てのことはハリソンに書かれているとかいわれる名著。アマゾンのレビューでは、全員納得の星5つ、絶賛の嵐……このような、名著は高値で買取ってもらえます。
同様に、科学的漢方医学の巨人、山本巌氏が積み上げた、業績の総まとめ的医学書「山本巌の臨床漢方」も高価買取。一般では知名度は低いものの、山本巌氏の著作の総まとめ的な本書なら、医学関係者ならずとも手元に必ず置いておきたいという需要も高く、高い相場となっているのです。
毎年最新版が必要となるもの
年々進歩する技術や、最新の知識を常にキャッチアップしておかなくてはいけないのは、医療業界も同じこと。ですから、毎年最新版が出るハンドブック的存在は、身近に置きたい必須のものなのです。「今日の治療指針 2016年版」や「今日の治療薬2016」、「治療薬マニュアル 2016」といったものは高価買取が期待できます。
また、買取価格は最新版よりは低くなってしまいますが、過去に販売されたハンドブックも比較的高価で買取してくれるものです。最新版を購入して、不要になったら、ぜひ買取を依頼してみましょう。
おすすめの買取店と比較の方法
メディカルマイスター
昨年の買取実績80万点以上、そのほとんどが医療関係や受験参考書という、特化した取扱内容が目を引くのは「メディカルマイスター」。10冊以上まとめて買取を依頼するならば、全国どこからでも送料無料を始め、出版から間がない本ほど高く買ってくれたり、買取金額が一律でアップするキャンペーンをやっていたりと、何かと見逃せないショップです。
また、700点以上に上る高価買取リストをWeb上に掲載しているので、査定前に買取価格を調べるのにも役に立ちます。
医学書買取コンシェル
新しいものほど、大量に売却するほど、査定アップという、基本をきっちり抑えているのは「医学書買取コンシェル」。このショップも高額買取リストを公開しています。医学書買取の特徴として、事前査定をおこなっているショップはまずありません。集荷を依頼していきなり本査定、査定額に気に入らなかったら、送料こちら持ちで返送してもらうという流れになり、非常に面倒です。
そんな場合に、高価買取リストが充実しているショップほど有用、複数店舗で比較をおこないましょう。
医学書を買取ってもらう場合の注意点
適当な中古書店に持ち込まない
大型古書店はリストに掲載されていない書籍は一律10円などで買取ろうとします。これでは捨てるのと変わりません。
必ず医学書買取専門の看板を掲げているショップで、リストを比較しながら買取点を選びましょう。
少量で買取を依頼しない
1冊あたりの見込める粗利が低いので、送料無料の下限を設けているショップがほとんどです。大量に買取ってもらえば、査定額がアップするキャンペーンなどもありますから、できるだけまとめて買取を依頼しましょう。
査定は一発勝負?!
送料無料をうたっているところでも、査定に納得がいかずに返却希望の場合は、送料をこちらが負担しなければいけないショップが多いので注意が必要。Web上の買取実績額をよく検討してショップを決めましょう。
状態がいいに越したことはないけれど
表紙を拭いたり、テープで補修したり、書き込みを消したり……こんな手間は全く必要ありません。医学書は実用書、使用感がある、書き込みがあるのは当たり前と考えます。ですから効率重視で荷造、送付が一番です。
まとめ
需要と供給のバランスがいい医学書は、買取ショップがぜひ欲しい商品、かなり優遇してもらえますから、手に取っていない、古くなった医学書は買取を検討しましょう。
その場合に、キャンぺーンや送料の有無などの買取条件は必ず比較すること。事前査定はありませんので、買取先の選定が一番重要です。Web上で有利な条件を出しているショップを探して、買取を依頼しましょう。
