キングダムといえば、現在ヤングジャンプに連載している漫画の中でも特に人気のある漫画。
全巻セットであれば最高で12,000 円で取引されているほど高値で取引されており、需要は増える一方の様です。
迫力ある画力、正統派の歴史ロマン譚
キングダムはけして珍しさで光っているわけでもなければ、突出した不思議設定もありません。中国を舞台にした秦の始皇帝が誕生するまでの戦乱の世を書いた正統派の歴史漫画です。
歴史に忠実に書かれているわけではありませんが、ファンタジー系の魔法や必殺技が登場するわけでもなく、戦闘は血生臭く描かれています。
それでは何故ここまで人気があるのか。
その1つには、重厚で男心をくすぐるような熱い男達の活躍を描く一方で、作画は非常に迫力があり、その雰囲気を余すことなく体感することができます。
このあたりが良く出来ている部分であり、ストーリーのテンポも良いので、次はどんな展開になるのだろうとついつい気になってしまいます。
往年の歴史漫画、横山光輝の「三国志」を越えるか?
時代は違えと非常に知名度の高い「三国志」。
この作品が無ければ、三国志時代に興味を示した日本人は非常に少なかっただろうといっても過言ではないくらい大きなムーブメントを起しました。
連載期間は15年ほどで、1986年には完結していますが、現在も読んでいる読者は多いと思います。
それに対してキングダムは連載開始が2006年で、まだ10年も連載していませんが、発行部数はすでに1100万部を突破しており、近年まれに見る大ヒット作品となっています。
現実的に考えて、面白さと言う意味では現代を走るキングダムの方が有利だという人は多いでしょうが、知名度では若干三国志が高いと思います。
しかしキングダムが完結して数年たったころには、知名度においても三国志を越える名作となっていてもおかしくありません。
アニメ化もNHKにより、二度ほど展開されていますが、第三期がいつ放送開始されてもおかしくないので非常に楽しみです。
ただし、三国志と大きく違うのは、キングダムが青年向けであり少年漫画ではないという事(少年漫画ではタブーとされる描写も随所にみられる)
このため、学校の図書室に全巻おいてあるとかそういう事態にはなりにくいかもしれませんね。。