ダイヤモンドの硬さは?硬いけど割れる?硬度や欠けた場合の対処法

  • 2022年5月19日
ダイヤモンドの硬さは?硬いけど割れる?硬度や欠けた場合の対処法

「ダイヤモンドの購入を考えているけど、詳しく知らないから購入を悩んでいる」という方はいませんか?

最も硬い宝石として知られているダイヤモンドですが、その性質や取り扱い方、価値について詳しく知らない人も多いはずです。そこで、本記事ではダイヤモンドの特徴や価値、割れてしまった際の対処法といった、知っておきたい情報をまとめて解説していきます。

サファイアやエメラルドといった代表的な鉱石の硬度と、ダイヤモンドの硬度の比較も行っているので参考にしてみてください。

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宝石の硬度とは

宝石の硬度とは、簡単に言うと宝石の硬さの指標になるもの。以下3つの種類に分けられます。

  • モース硬度
  • ビッカース硬度
  • ヌープ硬度

1つ目がモース硬度で、鉱石同士をこすり合わせて、どちらに傷が付くかで1から10段階に分けられます。数値が高いものが硬度が高く、低いものが硬度が低いとされています。

2つ目がビッカース硬度です。鉱石に正方形の圧力をかけてできたくぼみの深さによって硬度を計ります。

3つ目はヌープ硬度で、ビッカース硬度と違って正方形ではなくひし形のくぼみの深さによって硬度を測ります。

このように硬度にもいくつかの種類が存在するのです。

ダイヤモンドの硬度について

ダイヤモンドは「一般の宝石の中で地球上で一番硬い」とされています。しかし、先ほど説明した通り硬度には種類があるため、「硬度が高い」というだけで最も硬い宝石とは一概には言えません。

そこで、ダイヤモンドの硬さについてさまざまな角度から見てみましょう。

ダイヤモンドの硬さはどれくらい?

ダイヤモンドはモース硬度において最も硬いとされるランク10になります。ランク10の宝石はダイヤモンドのみです。

ダイヤモンドにも種類があり、代表的なものとしてはブラックダイヤとイエローダイヤが挙げられます。ブラックダイヤはランク7で、少し欠けていたり傷が付いていたりすることがあるのが特徴です。イエローダイヤはランク10で、通常のダイヤモンドと同じ硬度になっています。

他にもブラウンやパープルといった色が存在します。このようにダイヤモンドと言っても、さまざまな種類が存在しており、それぞれに特徴があるのです。

ダイヤモンドの硬さの理由

ダイヤモンドは炭素で構成されている元素鉱物です。石炭や鉛筆の芯とまったく同じもので構成されています。

では、なぜ同じ要素で構成されているのにも関わらず鉛筆の芯とは硬さも見た目もまったく違うのでしょうか。

それは、作られ方と炭素の並び方に理由があります。ダイヤモンドは炭素が地球のプレートによって、長い年月強大な圧力がかけられ続けることで作られます。そうすることで、炭素原子が隙間を作らず綺麗に並ぶため、高い硬度と美しい輝きを持っているのです。

鉛筆の芯やシャープペンシルの芯はこの炭素原子の並びに隙間があるため、ダイヤモンドとは違ってもろく砕けやすい性質を持っています。

サファイア・エメラルドの硬度との比較

サファイアはモース硬度のランク9、エメラルドはモース硬度のランク8です。サファイアやエメラルドも十分な硬さを持っています。

ランクに大きな差がないため硬さが変わらないように思えますが、ダイヤモンドは硬度を数値化すると7,000~8,500、サファイアが1,500前後です。

ランクは1しか差がありませんが、数値化してみると約6倍の差があります。このことから、他の宝石と比べても圧倒的な硬さを誇っていることがわかりますね。

硬度がダイヤモンド以上の石

ダイヤモンドは「自然界に存在する石」の中では最も硬いです。しかし、工業用に使用されているロンズデーライトはさらに硬いとされています。純粋なロンズデーライトはダイヤモンドの約1.5倍の硬さを誇ります。

他にもカルメルタザイトという鉱石は酸化アルミニウムを含んでおり、非常に硬いです。また、ウルツァイトも非常に硬くダイヤモンドと構造が似ています。しかし、ダイヤモンドのような透明度の高い状態で見つかることはほとんどなく、宝石として売られることはほとんどありません。

硬いけど脆い?ダイヤモンドの性質

ダイヤモンドは硬度が高いことから、頑丈と思われがちですが一概にはそう言えません。ダイヤモンドはひっかき傷には強いですが、何をしても割れないというわけではありません。

ダイヤモンドは硬くて丈夫なイメージがありますが「靭性」は弱いという特徴を持っています。靭性とは割れやすさを表す数値です。

瞬発的な力で割れる

ダイヤモンドは元素鉱物で、数ある宝石の中で唯一炭素という元素のみで構成されています。この炭素原子が構造的に強く結びついている方向と弱い力で結びついている方向があります。

そのため、構造的に弱い方向に力を与えると意外と簡単に割れてしまうのです。

ダイヤモンドは何をしても割れないというわけではありません。日常生活の範囲でつく傷には強いですが、衝撃には非常に弱いです。なので、雑に扱っていると割れてしまうことがあるので、注意しましょう。

傷付きにくい性質

前述した通り、ダイヤモンドは瞬発的な衝撃には意外と弱いのですが、摩擦による傷は付きにくい性質を持っています。モース硬度が最高ランクの10で傷の付きにくさは宝石の中でも頭ひとつ抜けています。

そのため、日常生活で普通に使っている分にはまったく問題ありません。ダイヤモンドの損傷の多くは強い衝撃によるものがほとんどです。

ダイヤモンドを綺麗に保つ取り扱い方

ダイヤモンドの性質を理解したうえで、綺麗な状態で保存する方法や注意点を紹介します。

強い衝撃を与えない

ダイヤモンドは靭性が弱いことから、衝撃には非常に弱い性質をしています。

そのため、ダイヤモンドを落とすと割れてしまうことがあります。お出かけの際に付けていくのであれば、強い衝撃が加わることはないので問題ありません。しかし、洗濯や皿洗いといった家事をするときは不意に手をぶつけてしまうことがあるため、ダイヤモンドがついた指輪は外した方がいいでしょう。

ダイヤモンドは割れまうと価値が下がってしまうため、取り扱いは注意が必要です。

専用ケースに一つずつ保管する

ダイヤモンドを保管する際は、専用のケースに入れることをオススメします。専用ケースは、靭性が弱いダイヤモンドを守るために衝撃に強くなっています。

なので、ダイヤモンドを保管する場合は、一般的なものではなく専用のケースを使用しましょう。

ダイヤモンド専用のケースはAmazonや楽天市場で購入できますが、余裕があるなら専門店で購入した方が安全でしょう。

割れてしまうと価値が大きく下がる

ここまでダイヤモンドの硬度や靭性について説明してきました。そこで気になるのが割れてしまった場合、ダイヤモンドの価値はどうなるのかという点です。

靭性が強くないため、割れてしまうことが少なくないダイヤモンドですが、残念ながら割れると大きく価値が下がります。

ダイヤモンド専門の買取店に持っていっても買取額が大きく下がります。また、場合によっては買取をしてくれないこともあるので、取り扱いには十分注意しましょう。

割れてしまったダイヤモンドはどうする?

靭性が強くないダイヤモンドですが、もし欠けてしまったり割れてしまった場合はどうすればいいのでしょうか。買取不可だった場合は、以下3つの方法を検討しましょう。

  • そのまま使う
  • 割れた部分をカットする
  • 交換してもらう

そのまま使う

ダイヤモンドが欠けてしまった場合でも、損傷が少ないと修理を依頼してもそのまま使い続けることを勧められます。

というのも、ダイヤモンドをはじめとした宝石を修理する際には全体に手を加えるため、初めのデザインと大きく変わってしまうからです。

そのため、デザインが好きで購入した方やデザインにこだわりがある方はそのまま使い続けましょう。第三者が見て欠けているとわからない限り、修理する必要はありません。

割れた・欠けた部分をカットする

ダイヤモンドの損傷が大きく、第三者が見ても傷や欠けに気づく場合は損傷部分をカットする方法があります。損傷の大きさによっては、デザインが変わってしまうことや元々の土台にダイヤモンドが入らなくなることがあります。

そのため、カットする場合は修理業者ときちんと相談しましょう。しかし、ダイヤモンドのカットは緻密なため、さらに欠けてしまう・割れてしまう場合もあり修理を受け付けてくれないこともあります。

ダイヤモンドを交換する

ダイヤモンドの修理ができない場合は、ダイヤモンドを交換する方法もあります。ダイヤモンドを交換する方法はデザインが変わることも、元々の土台にハマらなくなることもないので最もおすすめの方法と言えるでしょう。

また、欠けたダイヤモンドを保管しておけば他の装飾品に再利用できることがあります。ダイヤモンドが欠けてしまった場合は、捨てずに保管しておくことをおすすめします。

硬いけど脆いダイヤモンドは丁寧に扱おう

ダイヤモンドは最も硬いと知られていることから、適当に扱っていいと勘違いしている人が多いです。しかし、実際は性質によってすぐに割れてしまうことがあります。そのため、保管の方法や取り扱いには注意が必要です。

もし割れたり欠けたりした場合でも、修理や再利用によって使い続けることができます。なので、損傷があったときは本体と欠けた部分の両方ともきちんと保管しておきましょう。

ダイヤモンドの価値を正しく理解するためには硬度や靱性は重要な知識です。ここで学んだ知識を頭に入れて、ダイヤモンドを選ぶ際や扱う際に役立ててください。

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