持ち主のパワーや魅力を高めて、幸運に導いてくれる誕生石。誕生石の歴史は古く、旧約聖書時代にまでさかのぼります。
今回は、誕生石の歴史や、10月の誕生石の特徴・石言葉などをまとめました。10月の誕生石が知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
誕生石の決まり方
そもそも誕生石のルーツは、旧約聖書にまでさかのぼります。
旧約聖書内では度々宝石に触れられていて、以下の2つが誕生石のルーツと言われている内容です。
- 大祭司が身につけていた「裁きの胸当て」にあしらわれた12個の宝石
- 天から降りてきた都の城壁に装飾されていた12種類の宝石
約1300年前。旧約聖書の影響で、ヨーロッパの人々は月替りでふさわしい石を身につける文化がありました。
これが誕生石の始まりとされています。
しかし、この段階ではまだ国によって誕生石はバラバラです。現在のように統一が進められたのは、1912年にアメリカの宝石商組合が、誕生石の選定をおこなったのが最初になります。
その後、イギリスの宝石商組合でも選定をおこない、徐々に国ごとの特色が出てくるようになりました。
日本で制定されている誕生石の選定は、アメリカ・イギリスの選定を基準に制定されたものです。
他国の誕生石と大きくは変わりませんが、日本の誕生石には「珊瑚」や「翡翠」が加えられていて、より日本人に関係の深い鉱物が選ばれています。
10月の誕生石は2つ
10月の誕生石は、以下の2つ。
- オパール
- トルマリン
誕生石には、複数の石が定められている月があります。
また、販売店によっては12ヶ月の価格バランスを取るために、あえて同じような特性を持っている安価な石に変えていることもあるのです。
10月に挙げられている石の特徴や石言葉などをご紹介します。
オパール
「オパール」は、見る角度によって色彩を変える宝石です。
オパールという名前も、「色の変化を見る」というギリシャ語が由来と言われています。オパールの産地で有名なのは、オーストラリア南部に位置するクーバーペディ。
クーバーペディでは、オパールの約70%が採掘されており、世界最大のオパール産地と呼ばれています。
特徴
オパールの特徴は、虹色に色彩を変える「遊色効果」です。
オパールは複数の層により構成されます。密度や光の屈折率が異なる複数の層に光が反射することで、虹のように複数の色を見せてくれるのです。
見る角度によって色彩を変える美しさが魅力ですが、全てのオパールに遊色効果があるわけではありません。
オパールには遊色効果を持つ「プレシャス・オパール」と、遊色効果を持たない「コモン・オパール」があります。
コモン・オパールは遊色効果による虹色の変化はありませんが、不透明で宝石の地の色を楽しみやすいのが魅力です。
石言葉
オパールの石言葉には、以下の5つがあります。
- 純真無垢
- 幸運
- 忍耐
- 歓喜
- 希望
オパールは幸運を与える石として、古くはローマ時代から大切にされてきました。
ポジティブなパワーを与え、身に着ける人の才能や創造性を高めてくれるパワーがあります。
また、違って3~10%が水分で構成されているオパールは、「みずみずしさ」や「アンチエイジング」の象徴とも言われることも多いです。
価格
オパールは遊色効果の出方によって価値が変動します。
たとえば、炎のような遊色効果が出る「ファイヤーオパール」は、赤色が濃く出ているほうが人気が高いです。
遊色効果が出ないコモン・オパールは、地の色が濃く不透明な物のほうが高価格で取り扱いされています。
販売価格
- 天然ボルダーオパール 5.40ct 【グリーン遊色】:42,900円
- 天然オパール 4.02ct 【エチオピア】 ◇コレマ品:40,000円
- 天然オパール 1.27ct 【オレンジ】 ライトニングリッジ:84,700円
出典:宝石大陸
買取価格
- 天然ファイヤーオパール1.822ct:7,900円
- 天然ボルダーオパール22.049ct:11,000円
- 天然カンテラオパール28.965ct:19,000円
出典:色石BANK
トルマリン
「トルマリン」は1つの宝石の名前ではなく、鉱物のグループ名称です。
実はトルマリンは、成分や色彩の違いで、10種類ほどの宝石に分類されます。トルマリンにはそれだけさまざまな色があるため、昔は他の宝石と勘違いされることも多かったです。
結晶を熱すると電気を帯びる性質があることから、和名では「電気石」と呼ばれています。
特徴
トルマリンの特徴は、カラーバリエーションが豊富さになります。
一つの結晶内に2~3色の色が入ることもあり、宝石のなかでもトップクラスの彩り豊かさが魅力です。
トルマリンの種類には、たとえば以下のような物があります。
- ピンクトルマリン
- トルマリンキャッツアイ
- バイカラートルマリン
同じトルマリンでも、さまざまな色がありますので、自分のお気に入りのトルマリンを見つけるのもおすすめです。
石言葉
トルマリンの石言葉は、以下の8つです。
- 無邪気
- 潔白
- 友情
- 寛大
- 希望
- 安楽
- 忍耐
- 心中の歓喜
トルマリンには、持ち主のパワーを目覚めさせ、自分らしい魅力を高めてくれる力があります。
心身のエネルギーを回復させてくれるので、ストレス緩和や体調を整えたいときにも最適です。日常生活で疲れが溜まっている方におすすめします。
価格
トルマリンはカラーバリエーションが豊富にあるため、その宝石のカラーを楽しみたい方が多いです。
より色鮮やかな物ほど価値が高くなります。色のなかでは、とくに青色のインディゴライト、赤色のルベライトの評価が高いです。
販売価格
- 天然トルマリン 1.07ct 【シーグリーン】 美品:68,000円
- 天然トルマリン 1.52ct 【パーティーカラー】 ナイジェリア:25,800円
- 天然トルマリン 2.03ct 【インディゴライト】 ブラジル 濃厚ブルー:286,000円
出典:宝石大陸
買取価格
- 天然トルマリンリング0.15ct:32,000円
- 天然バーデライトトルマリン4.261ct:16,000
- 天然ピンクトルマリンリング 1.56ct:40,000円円
出典:色石BANK
日付別の誕生石
誕生石には1~12月で選定されたものと、誕生日ごとに選定されたものがあります。
10月1日~31日の誕生石は、以下の通りです。
- 10月1日:パーティカラードトルマリン
- 10月2日:クォーツ
- 10月3日:ダイヤモンド原石
- 10月4日:ファイアーアゲート原石
- 10月5日:キャッツアイ石
- 10月6日:クリソプレーズ
- 10月7日:ロードナイト
- 10月8日:ブルーカルセドニー
- 10月9日:ブルーオニキス
- 10月10日:トルマリンキャッツアイ
- 10月11日:ロードライトガーネット
- 10月12日:ピンクサファイア
- 10月13日:ルビーインゾイサイト
- 10月14日:トラピッチェエメラルド
- 10月15日:グリーンアベンチュリンクォーツ
- 10月16日:メノウ(アゲート)
- 10月17日:クリソコラ
- 10月18日:ブルーアゲート
- 10月19日:ウォーターメロントルマリン
- 10月20日:トルコ石(ビーズ)
- 10月21日:トルマリン原石
- 10月22日:八面体結晶のダイヤモンド
- 10月23日:ウォーターリリー・リーフ・インクルージョン内包ペリドット
- 10月24日:インディゴライトトルマリン
- 10月25日:レッドスピネル
- 10月26日:タイガーアイ
- 10月27日:ラピスラズリ
- 10月28日:ヘキサゴナルを示すサファイア
- 10月29日:クモの巣ターコイズ(トルコ石)
- 10月30日:ピンファイアーオパール
- 10月31日:ホークスアイ
1日の「パーティカラードトルマリン」や、10日の「トルマリンキャッツアイ」、19日の「ウォーターメロントルマリン」など。
誕生月の石でもあるトルマリンも複数選定されています。
30日「ピンファイアーオパール」は、オパールの遊色効果が点のようになって現れている宝石です。不規則にピンで突かれたような遊色効果が、唯一無二の美しさを見せてくれます。
まとめ
10月の誕生石は、オパールとトルマリンの2種類です。
遊色効果が特徴のオパールと、豊富なカラーバリエーションが特徴のトルマリン。それぞれ持ち主に幸運やパワーを与えてくれます。
誕生月だけではなく、誕生日ごとにも誕生石が割り振られているので、ぜひ自分の誕生石を調べてみてください。