オープンカーを売却する前に
街中で視線を集める優越感、湾岸ドライブの心地よさ、デートの迎えに行った時の彼女の笑顔。オープンカーは、ドライバーに運転の楽しさだけではない様々な楽しさ・魅力・刺激を与えてくれる車です。
そんなオープンカーを買取に出すとしたら、一般の車と同じように、複数店で見積もりを取ることとか、キレイにしておくなどの基本的な「高価買取りのコツ」を実践するだけで良いのでしょうか?
ここでは、オープンカーならではの査定基準と売却術をまとめました。
オープンカーの査定基準とは
ルーフの状態
一言でオープンカーと言っても、2シーターの「スポーツタイプ」と、4シーターの「コンバーチブルタイプ」があります。買取査定では、一般的な車種と同様の査定基準に加えて「幌の状態」が重視され、買取り価格に大きな影響を与えます。年式が新しく走行距離が少ない車は、一般的な車種と比較して割高ですが、状態によって下落率が激しいのもオープンカーの特徴です。
移動手段や荷物を運ぶといった実用性は欠くものの、車を操作するのが好きなドライバーにとっては、一度は乗ってみたい憧れです。新車を購入するのは少々勇気が必要ですが、少し背伸びをすれば手が届く中古車なら、中古市場でも人気が高く、高値で売買されています。
経年と走行距離
経年と走行距離によって査定額が定価するのは一般車種と同じですが、オープンカーにはもう一つの理由があります。それが「格納ルーフの状態」です。
ルーフには、キャンバス地のものとアルミなどの金属製があり、電動式・手動式のものがあります。キャンパス地のルーフでは、経年劣化による色あせや幌の継ぎ目からの雨漏りが発生しやすくなります。金属製ルーフでは、電動モーターが故障しやすいという弱点があります。
また、オープンカーは、ルーフがない分、他車種と比較してボディ剛性という点で劣性です。当然、メーカーは補強対策を講じていますが、走行状態と経年によってボディに歪みが生じる可能性が高くなるため、下落率の大きな要因になっています。
人気のオープンカー車種紹介
国産の人気車種
- マツダ ロードスター 2015年モデル
新車販売価格 249~319万円
中古車販売価 150~230万円
国産のオープンカーの中でダントツの人気を誇るロードスターは、他の車種と比較して買取価格の下降率が少なく、高値のまま推移しています。ただし、大幅なモデルチェンジがあると、それを境にガクッと査定額が下落しますので、売却のタイミングは大幅モデルチェンジの前がチャンスです。
- ダイハツ コペンローブ
新車販売価格 179~181万円
中古車販売価格 130~190万円
軽自動車でありながら、高い操作性とスポーツカーらしいキビキビした走りで、憧れのオープンカー・スポーツカーを身近な存在へと近づけたコペン。中古市場でも人気が高く、買取相場は高値を維持、今後も大きな値崩れはないと業者間でも予測されています。
- 日産 フェアレディZ
新車販売価格 383~563万円
中古車販売価格 150~470万円
車と一体化したような操作性、自分の筋肉のように反応する加速性など、本来の機能を引き出したスポーツカーファンの誰もが憧れる究極の車。中古市場でも、年式が新しく状態が良いものは、新車とほとんど価格が変りません。その為、フェアレディの売却は、下取りよりも断然買取が有利です。
輸入車
メルセデスベンツ SLKクラス 2011年モデル
新車販売価格 509~653万円
中古車販売価格 234~658万円
BMW Z4 2009年モデル
新車販売価格 518~850万円
中古車販売価格 144~577万円
シトロエン DS3カブリオレ 2013年モデル
新車販売価格 304~343万円
中古車販売価格 178~278万円
ポルシェ ボクスター 2012年モデル
中古車販売価格 450~1020万円
フォルクスワーゲン ザ・ビートル カブリオレ2013年モデル
新車販売価格 395万円
中古車販売価格 227~370万円
ミニ コンバーチブル 2009年モデル
中古車販売価格 88~395万
オープンカー買取オススメショップ紹介
リアルオープン
昭島市にあるリアルオープンは、日本中から集めた良質なオープンカーを販売する「オープンカー専門店」です。日本全国からオープンカー好きが集まり、メンテナンス・修理・購入・売却まで、様々な相談に対応しています。幌や水濡れ修理など、一般車にはないオープンカー特有のメンテナンスも、専門店だからこそきめ細かなサポートが可能。軽自動車から高級輸入車、稀少車まで国内外のオープンカーを取り扱い、販売台数の約4割が遠方納車というリアルオープンは、日本全国からの買取依頼に対応しています。
OZ
オープンカーを専門に扱い、メルセデスベンツ・BMW・アウディ・VWなど、中古車販売から買取、普段のメンテナンス・修理・車検まで、輸入オープンカーに関することは何でも相談できます。創業20年の信頼と実績で、オープンカーの扱いは初めてというビギナーユーザーの疑問や不安を解消してくれる心強い存在です。
輸入オープンカーはもちろん、一般の輸入車・国産車でも、委託販売を実施しています、ショールーム展示による室内保管・保管料・掲載料・コンサル料など無料で、中間コストのない委託販売は、効率的に現金化したい方におすすめです。
オープンカーを高く売るコツ
ドライブ後の内部清掃
オープンカーの最大の弱点といえば、ドライブの度に車内に大量に溜まるホコリや砂利汚れ。そして、直射日光を受けることで、シートやダッシュボードが変色を起こしやすいという点です。
まず、ホコリに関してはドライブから帰ったら丁寧に拭き取ること。黄砂や砂利などは、掃除機を使って丁寧に取り除いておきましょう。
普段からドライブ後のメンテナンスを習慣化しておくことで、愛車のコンディションを長く保ち、売却する際の高額査定に繋がります。
申告は正直に
柔らかい材質で出来ているオープンカーの幌は、経年劣化が現われやすいパーツです。そのため、幌の状態は、買取査定を左右する大きなポイントです。
破れや雨漏りがないことは、高額査定の必須条件。わずかに染みる程度の雨漏りは業者サイドで補修可能なケースもあるので、査定を受ける時に申告しましょう。多少の雨漏りは、後から減額されてイヤな思いをするよりも、先に申告する方が交渉の余地があります。
売るタイミング
オープンカーに乗りたくなる季節と言えば、寒さから解放されて程よい暖かさの春。そして、海沿いのドライブが心地よい初夏。オープンカーの中古市場が賑わうのは、もちろんこの春先~初夏にかけてです。
中古車販売店が在庫を確保し始めるタイミングが、オープンカー売却のベストタイミングです。
まとめ
中古車は、年式・型式・カラー・グレードの他に、前オーナーの乗り方、事故歴・メンテナンスなどによって、全く同じ車は2つと存在しません。まして、保管場所や使用頻度の影響を受けやすいオープンカーは、それぞれの個体によってコンディションが全く異なり、査定額の上限と下限の差が大きいのが特徴です。
買取を検討するのであれば、まず最初に、おおよその査定相場、下限価格などを把握しておくことがポイントです。