近くに住んでいる人と不要品の売買や譲渡のやり取りができる「ジモティー」。初めて利用する際は、使い方がわからなかったり、トラブルにならないかと心配したりする人も多いのではないでしょうか。
仕組みや使い方についてきちんと把握し、トラブルにならないように対策を行えば、ジモティーはとても便利なサービスです。個人間でやり取りする性質上、決済方法や受け渡し場所には十分に注意しましょう。
本記事では、ジモティーの登録方法や使い方、安全に使うためのポイントなどについて解説します。これからジモティーを使う人はぜひ参考にしてください。
ジモティーとは
「ジモティー」とは、地元に根ざした取引ができるサービスです。不要になった物を有料で売ったり無料で譲ったりすることができるのが特徴で、欲しい物がある方は、その投稿者に声をかけます。
取引が決まったら、住んでいる地域が近ければ直接引き取りに行ったり、逆に直接届けてもらったりすることで取引をおこなうことが可能です。
郵送が前提のオークション・フリマアプリとは違い、地元・地域が近い人とつながることができるのが魅力となります。
ジモティーへの登録方法
ジモティーは、ブラウザ版とアプリ版の2種類があります。それぞれの登録方法を紹介するので、自分に合っているバージョンを選択しましょう。
ブラウザ版の登録方法
まずはブラウザ版の登録手順です。メールアドレスやパスワードの設定のみなので、数分あればサクサク登録完了できます。
- ニックネーム、メールアドレス、パスワードを入力
- 登録したメールアドレスに届く認証案内を開く
- 本人情報(生年月日・性別)を登録する
- 本登録が完了する
アプリ版の登録方法
アプリ版の場合は、iPhone・Androidそれぞれのアプリストアで、ジモティーのアプリをインストールしてから登録作業をおこないましょう。
- アプリストアでジモティーアプリをインストールする
- ニックネーム、メールアドレス、パスワード、生年月日、性別を登録
- 登録したメールアドレスに届く認証案内を開く
- 本登録が完了する
登録作業は以上で完了です。ただし、投稿やメッセージのやり取りをする前には、本人確認として認証が必要になります。認証には、SMS(電話番号)か身分証明書の提出が利用可能です。
ジモティーの使い方
ジモティーには、数多くの投稿があります。家具・家電・車のパーツ・食品など、多くの「売ります・あげます」があるので、そのなかから自分が探している物を検索するのが基本の使い方です。
検索にはキーワード・カテゴリ・位置情報などが利用できます。位置情報が近い人を探せば、郵送ではなく直接の取引も可能です。
売ります・あげます以外にも「助け合い」や「メンバー募集」「イベント」「里親募集」など、さまざまな投稿があります。
細かく使い方をチェックしてみましょう。
ジモティーで買う・もらう流れ
ジモティーを使って商品を買う・もらう場合には、以下の流れで取引ができます。
- ジモティーで気になる商品を検索する
- 投稿者に問い合わせをする
- 送料や譲り方などを相談する
- 商品を受け取る
買う・もらう場合、まずは自分が欲しい商品を投稿している人に問い合わせをおこないます。投稿者のプロフィールや投稿内容を参考に、取引をしたい人に声をかけてみましょう。
相手も取引に了承してくれた場合は、受け渡し方法と送料など、細かい部分の調整をおこないます。
投稿者によっては投稿タイトルに「取りに来てくれる方」など、事前に受け渡しの希望が書かれていることもあるので、投稿内容をよくチェックして取引を検討してみてください。
ジモティーで売る・譲る流れ
ジモティーで不要になった物を売る・譲る時には、以下の流れで取引をおこないます。
- 不要品の写真を撮影する
- ジモティーに写真や詳細を掲載する
- 連絡が来たら取引について相談する
- 相手と自分の希望に沿って物を渡す
数多くの投稿があるため、投稿をしても金額が高かったり商品説明が魅力的じゃなかったりすると、誰からも問い合わせされない可能性もあります。
写真はとくに第一印象で重要なため、少しでもキレイに撮影するようにしましょう。
サイズ感や商品の状態など、手に取らないと分かりにくい部分は、商品説明で記載しておくと親切です。
また、商品の受け渡し・送料について希望がある場合は、投稿時に予め記載しておくと取引がスムーズに進みます。
ジモティーで売買できるカテゴリーとは
ジモティーで売買可能なジャンルは非常に多く、基本的に法令で禁止されていなければ出品できます。また、メルカリでは売買禁止されている、商品券やギフトカードも取り扱い可能です。
どのようなカテゴリーが売買できるのか、下記にまとめたので参考にしてみてくださいね。
- 家具
- 家電
- 自転車
- 車のパーツ
- バイク
- 楽器
- チケット
- 生活雑貨
- 子供用品
- おもちゃ
- スポーツ
- パソコン
- 携帯 / スマホ
- 本/ CD/ DVD
- 服/ ファッション
- 靴/ バッグ
- コスメ/ ヘルスケア
- 食品
- 喫煙具(※)/ お酒
- その他
(※)たばこ本体の売買は禁止
上記で確認できるよう、売買できるカテゴリーは多いので、出品したものがどれに属するのか理解しておきましょう。
また、ジモティーでは「売ります・あげます」以外に「中古車」の項目もあり、車を売ることも可能です。
どのカテゴリーなのか判断が難しい方は、公式サイトでより細かな分類を確認できるため、先にチェックしておくと良いでしょう。
ジモティーを利用する3つのメリット
ジモティーは、一般的なフリマアプリと違い、地域密着型のサービスです。そのため、フリマアプリにはない以下のようなメリットがあります。
- 欲しい商品が安く手に入る
- 掘り出し物が見つかる
- 地元のつながりができる
それぞれ詳しくみてみましょう。
欲しい商品が安く手に入る
ジモティーは個人が不用品を売ったり譲ったりするサービスのため、なかには相場以下の値段で取引されることも。
もちろん、人気のアイテムなどは出品価格も高いですが、一般的なフリマアプリよりも安い傾向にあります。なぜなら、高く不用品を売りたい方は、全国に販売できるメルカリやオークション形式のヤフオクなどを利用するからです。
基本的にジモティーの利用者は、近場で引き取ってもらえる方を探しており、出品価格を安く設定していることがほとんど。
このように、欲しい商品を安く手に入れられるのは、ジモティーを利用するメリットと言えるでしょう。
掘り出し物が見つかる
なかなか市場に出回らない掘り出し物が見つかるのも、ジモティーを利用するメリットと言えます。
一般的なフリマアプリでは、ある程度の価値が見込めるものを出品するため、古い年式のアイテムや希少なものが見つからないことも。しかし、ジモティーでは、通常捨てるような不用品を無料で出品している場合もあり、コレクターには嬉しい掘り出し物も多いのです。
また、地元密着型のサービスなので、同じ目的の競争相手が少ないのも理由のひとつ。
長年探しているものがある方や、コレクターの方はジモティーを一度利用してみるのが良いでしょう。
地元のつながりができる
ジモティーは物の売買以外に、共通の趣味の方を募集したり、勉強を教えてくれる人を呼びかけたりと地元のコミュニティを作れるサービスでもあります。
そのため、引越しなどで知り合いが居ない地域に住んでいる方など、人のつながりを作りたい方にはおすすめ。
また、コミュニティを利用せずとも、売買のやり取りのなかでつながりができる可能性もあります。なぜなら、近場に住んでいる方とやり取りするため、配送ではなく、直接受け取りをする方も多いからです。
たとえば、バイクのパーツを売買したのならば、対面時にバイクの会話をするかもしれません。共通の会話があることで、今後もつながる可能性が出てくるでしょう。
このように、人と人を結びつけてくれるのもジモティーの特徴です。
ジモティーを利用する3つのデメリット
先述したように、ジモティーにはさまざまなメリットがあります。しかし、利用する前にいくつかのデメリットがあることも理解しておく必要があるでしょう。
ジモティーのデメリットとして以下のことが挙げられます。
- 欲しい商品があるとは限らない
- 状態が悪い場合がある
- やり取りが途中でキャンセルされることがある
こちらも詳しくみてみましょう。
欲しい商品があるとは限らない
ジモティーは、地域を限定したサービスのため、メルカリやヤフオクのような全国を対象としたものと出品数が大きく異なります。そのため、欲しい商品があるとは限らないことを理解しておきましょう。
掘り出し物が見つかる可能性がある反面、人気アイテムなどの出品数は少ないのがデメリットと言えますね。
状態が悪い場合がある
フリマアプリの出品者は個人とショップの2通りがあり、店舗出品を選べばある程度質の良いものが手に入るでしょう。
しかし、ジモティーは個人売買のみのため、場合によっては状態が悪いものを引き取ってしまう可能性があるのです。もちろん、一般的なフリマアプリでも同様のケースが考えられますが、新品を購入すれば避けることができます。
そのため、ジモティーは個人売買のサービスだと、利用前に必ず理解しておきましょう。
やり取りが途中でキャンセルされることがある
先述した通り、ジモティーは個人間でやり取りを行うサービスです。そのため、トラブルがあった際も、フリマアプリのような運営事務所の介入がありません。
たとえば、売買のやり取り後に受け渡しの約束を交わしたとしても、こちらは個人の決め毎になるので、相手が時間通りに来ない可能性もあるでしょう。
また、最悪の場合、やり取りが途中でキャンセルされることも考えられます。
一般的なフリマアプリでは、入金確認後に商品を発送するため、このようなトラブルは起こりづらいです。また、お互いが同意しないキャンセルは、運営が間に入り解決してくれるでしょう。
ジモティーを利用する際は、途中キャンセルの危険性を理解したうえで、やり取りする相手を選ぶ必要があります。
ジモティーでよくあるトラブル
個人同士でやり取りをする性質上、途中で連絡が途絶えたり、取引当日にキャンセルされたりすることは、よくあるトラブルです。また、なかにはお金を払ったにもかかわらず商品が届かないといった詐欺や、怪しいビジネスへの勧誘なども潜んでいます。
これらのトラブルに遭わないためには、取引相手の評価を参考にすることがおすすめ。悪い評価が目立つ人や、評価の全くない人は避けたほうが無難です。ほかにも、やり取りのなかで不審な点がある相手とは取引しないようにしましょう。
ジモティーを安全に使うポイント
ジモティーでは、会員同士でメッセージのやり取りなどがおこなわれます。少しでも安全にサービスを使うためにはどんな点に注意すればいいのか。安全に使うためのポイントをご紹介します。
個人情報の開示は慎重に
ジモティーでは、商品の発送・受け渡しのために個人情報の交換などがおこなわれます。残念ながら、インターネット上には個人情報を悪用しようと考える人も少なくありません。
個人情報の開示をするのは、相手を信用できそうだと感じてからにしましょう。メッセージのやり取りや、商品情報に少しでも不安がある場合は、個人情報は明かさないようにする意識を持つことが大切です。
「ジモティーあんしん決済機能」を活用する
ジモティーには「あんしん決済機能」というシステムがあります。あんしん決済機能とは、購入したい商品の決済がオンラインで事前におこなえるシステムです。
決済した料金は、取引が完了するまでジモティーが預かっており、商品の受け渡しが完了次第支払われます。この機能を活用することで「商品の代金を支払ったのに物が届かない」「料金をなかなか支払ってもらえない」といったトラブルを防ぐことが可能です。
個人でやり取りするサービスだと、どうしても支払いトラブルが起こってしまうことがあります。事前にそういったトラブルを防ぐことで、より安心してジモティーを利用できるようになるのが魅力です。安心して取引を進めたい方は、ぜひご活用ください。
受け渡しは人目の多い場所で
ジモティーの取引で直接受け渡しを行う際は、相手が初対面であることがほとんどです。メッセージでやり取りしているとは言え、どのような相手が来るかわかりません。
思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、受け渡し場所はなるべく人目の多い場所を選びましょう。周りに人がいるだけで、トラブルを回避できる可能性が高いです。自宅での受け渡しが必要な荷物の場合は、家族や知人に付き添ってもらうことをおすすめします。
おすすめの受け渡し場所
ジモティーの取引で引き渡しを行う際は、待ち合わせしやすく人目も多い以下のような場所がおすすめです。
- 駅
- 繁華街
- コンビニやショッピングセンター
- 公園
駅や繁華街の場合は、人が多くてどこにいるのか分かりにくいことがあります。改札の前や特定の店の中など、できるだけ具体的な場所を指定しておくとスムーズに会える可能性が高いでしょう。相手が近所に住んでいれば、近くのお店や公園でも分かりやすいです。
ジモティーを使って取引を楽しみましょう
ジモティーは、不要な物の売買や譲渡・地元の人とのつながりなどを楽しめるサービスです。多くの方が投稿しているため、思いがけない掘り出し物と出会えるかもしれません。ジモティーを使って、人とのつながりやお取引を楽しんでみてはいかがでしょうか。
また、いらなくなった物を売れるサービスをお探しの方には「ウリドキ」を使うのもおすすめです。ウリドキでは、全国の買取店の特徴や口コミをチェックして、自分にぴったりの買取店を見つけることができます。
ブランド品や貴金属・家電など、いらなくなったけどまだ捨てるのにはもったいないと思っている物がある方は、ぜひウリドキをチェックしてみてください。