思い出の“ウリドキ”はどこにある?〜ポケモンカードを売ってみた

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最近は『艦これアーケード』にハマっています、ライターのけいろー@Y_Yoshimuneと申します。

スキマ時間を見つけてはゲームセンターへ足を運び、待機列に並ぶ日々。いやー、まさか26歳になってまで、カードゲームにハマるとは思わなかったぜよ……(※『艦これアーケード』は、ゲーム筐体から“カード”が排出されるアーケードゲームです)

 

ところで、「カードゲーム」と言えば、自分と同じく平成生まれの世代のみなさんのなかには、子供のころに遊んでいた人も多いのではないでしょうか。

『マジック:ザ・ギャザリング』に『遊☆戯☆王』、『ガンダムウォー』に『デュエル・マスターズ』などなど。1990年代後半、次々と登場したトレーディングカードゲームは日本男子の心をつかみ、数々のデュエリスt……もといプレイヤーを生み出してきました。

 

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放課後になるとデッキケースとカードバインダーを引っ掴み、公園や友達の家に集まってプレイシートを広げ、対戦に交換に白熱した少年時代。

カードが折れ曲がろうが雨に濡れようが知ったこっちゃなく、とにかく自分のカードでもって遊ぶのが楽しかったことを覚えています(※のちに「スリーブ」の存在を知る)

 

もちろん今でも現役のデュエリストは数多く存在し、老若男女を問わず大人気のカードゲーム。僕自身も子供のころは何種類かのトレーディングカードを集めており、公式大会へ出場するほどにハマっていたのですが、高校受験を機に引退。すっかりその存在を忘れていたのでした。

しかし、数年前のある日。引っ越しの荷物をまとめていたところ、押し入れの奥深くから“それ”が発掘されたのです。小学生当時、学校で流行していた『遊☆戯☆王』でなく、親戚の間で話題になっていた『デジモンカード』でもなく、自分が特にハマっていたカードゲーム。

 

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――それが、『ポケモンカードゲーム』です。

 

僕と『ポケモンカード』との出会い

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僕が『ポケモンカードゲーム』と出会ったのは、小学1年生のとき。ちょうど第1弾のスターターパック&拡張パックが発売されたころですね。

当時の自分はゲームボーイの『ポケットモンスター』を持っていなかったのですが、友達の家でプレイさせてもらったことで夢中になり、「ぼくもポケモンをやりたい!」と興味津々。同時に、まだ発売されたばかりの『ポケモンカード』の存在を知ったのでした。

 

そこで小学生の僕は、「高価なゲームソフトは買ってもらえないけど、これなら自分のおこづかいでも買えるかも……!」と考えます。小銭しか入っていないお財布を片手に、近所のおもちゃ屋さんへと勇んで走った覚えがあります。これで、ねんがんの“ぽけもん”がてにはいるぞー!

しかし、まだ発売されたばかりのポケモンカードが、都会でも何でもないベッドタウンの小さなおもちゃ屋さんに置いてあるはずもなく。「本屋さんにあるらしい」という噂を聞いて向かうも見当たらず、すぐには手に入れることができなかったのです。残念無念。

落胆した僕は、『コロコロコミック』の付録にあったカード一覧のポスターをひたすら眺めるようになりました。それを手に入れるいつかの日に備えて、ポケモンを覚えるために。予習はたいせつ。

 

そんな僕の姿に思うところがあったのか――しばらく経ったある日、事は起こります。

 

きっかけは、ちょっとした風邪。いつも外で友達と走りまわっていたヤンチャ坊主の自分にしては珍しく、数日間にわたって寝込んだことがありました。なかなか快方へと向かわず、家のなかでやることもなく、いつまでも続くかのようなダルさのなかで、退屈にも不安にも感じていた病床の自分。

その様子を見ていた父親が、ある晩、見慣れない包みを持って仕事から帰ってきたのです。開けてみると……ポケモンカードのスターターパックだ! 「よっぽど欲しがってたみたいだから……」と、母親と相談したうえであちこちのお店で探しまわってくれたとのこと。とーちゃん……!(´;ω;`)

 

それが、僕と『ポケモンカード』との出会い。

 

こうして今でも覚えているくらいには嬉しい出来事でしたし、のちにゲームボーイ版も購入し、現在に至るまで大好きな『ポケモン』全般にハマるきっかけとなったようにも思います。

そして、小中学校生活を送っていたほぼ9年間にわたり、このポケモンカードが、いろいろな面で自分を成長させてくれることにもなるのです。

 

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ちなみに、買ってくれたスターターパックに入っていたレアカードは「ライチュウ」でした。

 

カードゲームによって広がる友達の輪

改めて当時のことを振り返ってみると、「自分の小中学生時代は『ポケモンカード』と共にあった」と言っても過言ではないように思うんですよね……。

もちろん、缶蹴りにサッカーにと外を駆けまわることも少なくなく、流行りのスーファミやらロクヨンやらを友達みんなでプレイするような少年時代でもありました。けれど、特に自分の生活に密着していた印象的なコンテンツとして、ポケモンカードは欠かせない存在だったのです。

 

と言うのも、我が家はいわゆる「転勤族」。

 

父親の仕事の都合で幼いころから引っ越しが多く、僕自身も6年間で4つの小学校をまわりました。転校のたびに新しい環境に飛び込むことになり、クラスメイトの名前、学校までの道のり、その土地ならではの方言・文化など、すべてをリセットしたうえで新しく覚える必要があったのです。

さらに、もともと人見知り気質で、自分からクラスの子に話しかけるような勇気がなかった自分。地元の話はわからないし、流行りのテレビ番組も芸能人も詳しくなかった小学生の僕にとっては、まず最初に話のタネとなる「きっかけ」を探すのが途方もなく大変だったのです。

 

そんなとき、携帯ゲームと並んで役に立ったのが、『ポケモンカード』でした。

 

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残っているグッズも、やはり「金・銀」時代のものが多い。

 

3年生になると『ポケットモンスター金・銀』が発売され、当時の小学生の間では「ポケモン」が大流行。男女関係なくゲームを持っている子がたくさんいましたし、その流れでポケモンカードに手を出す男子も少なくなかったのです。「ポケモン、持ってる?」から始まる、友達づくり。

ゲームの『ポケモン』もそうですが、トレーディングカードゲームの魅力は、「対戦」と「交換」の2つの面で交流ができることです。そこで、まずはポケモンが好きな子を学校で探して、放課後に遊びに誘うようにしていました。

相手がカードを持っていればすぐに交換も対戦もできますし、持っていなくとも、自分のカードを貸してルールを教えながら遊ぶこともできます。「ポケモン」と言えばだいたいの子は興味を示してくれるので、どこへ行っても誰とも仲良くなることができました。ポケモン、すげえ。

 

そういった意味で、自分にとってポケモンカードはまず何よりも貴重な「コミュニケーションツール」であり、転校する先々で友達づくりの役に立っていたのでした。――が、もちろんそれだけではありません。

 

先にも書いたように、トレカの魅力は「対戦」と「交換」を基本としたコミュニケーション。なればこそ、週末にあちこちで開催されているイベントに参加すれば、学校・学年の異なる友達さえもつくることができるのです。

さらに、人見知りだろうがなんだろうが、たとえ中学生以上の“おとな”が相手であっても、「トレードしませんかー?」の一言で気軽に交流できるという、敷居の低さもあります。歳の差も学校も関係なくみんなで楽しめる、当時ハマっていたものとしては最高の「遊び」でした。

 

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子供はみんな「ミュウツー」が大好き。交換の場でも人気でした。

 

考えてみれば、子供だった自分が初めて遠出したのも、ポケモンカードのイベント目的だったように思います。時には友達グループで、時には自分一人で切符を買って、都会まで電車に揺られていた記憶。小さな背には大量のカードを背負い、胸には大きなドキドキとワクワクをみなぎらせて。

さらに高学年にもなると、ファンクラブに入会するわ大会には出場しまくるわと、我ながらかなりアクティブに動きまわっていた覚えがあります。自然と顔なじみも増え、大会でいつも見かける同年代の女の子に恋心を抱くようになったという淡い思い出も……ゲフンゲフン。

 

そんなこんなで、自分にとってこの『ポケモンカード』は、いろいろな意味で特別なものだったのです。並々ならぬ思い出が詰まった大切な存在であり、以後も何度かあった引っ越しの際にも処分できなかったほど、思い入れがある品であることは間違いありません。

 

10年以上も前のトレーディングカードに価値はあるの?

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一転して、いつの間にやら大人になり、社会に出てからあれやこれやとモノが増えてきた今日このごろ。「いつまでも過去の“思い出”を大量に抱え込んでいるのもどうなんだろう……?」と、最近は考えるようにもなりました。

少なく見積もっても、2,000枚以上は手元に残っているポケモンカード。部屋のスペースを極端に占拠しているわけではないものの、引っ越しの際には「荷物」でしかないそれら。たまに開いて懐かしむことはあれど、今となっては遊ぶこともなく、ずっと持ち続けることに意味があるのかしら……。

 

ただ押し入れに眠らせておくだけならば、それを必要としている人のために売却し、世に送り出してしまったほうがいいのではないか。

保存状態は完璧と言えず、さほど価値があるとは思えませんが、オークションサイトで検索すると少なくない件数がヒットするなど、需要はあるみたいなんですよね。

 

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手元のカードで、高価買取対象になっていたもの。高いもので7,000円!

 

もう少し詳しく調べてみると、初期のポケモンカードは大多数が二束三文で取引されている一方で、なかには数千円単位で値が付いているカードもある様子。しかも、そのリストを確認してみたら……自分の手元にあるカードも、何枚か入っているじゃないですか!

それ以上に価値が跳ね上がる可能性があるのなら、もうしばらく眠らせておくのもありだと思います。けれど、自分がプレイするでもなく、今となってはたまに開いて懐かしむだけになってしまったそれを、いつまでも大量に持っておく必要もないのではないか――。

 

そう考えて今回、思い出の品であるポケモンカードを買取査定に出すことにしました。

 

インターネットを利用した、簡単&安心の買取査定

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今回、ポケモンカードを売るにあたって利用したのは、「安心査定のトレカ買取WEB」さんです。

他のトレーディングカード同様、ポケモンカードを買い取ってくれるお店は数多くありますが、10年以上も前のカードを大量に――となると話は別。昔の「旧裏面」のカードを買い取ってくれるお店であり、加えて「なんでも大量買取大歓迎」を謳っている専門店として、こちらを選択しました。

 

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サイト上では「買取の流れ」がわかりやすく説明されており、初めてネットでカードを売る自分のような人にも優しい仕様となっています。売りたいカードを選択し、自分の情報を入力したうえで買取査定を申込むと、程なくして「梱包キット」が店舗から送られてきました。

梱包キットには「買取申込用紙」のほか、返送用の茶封筒も同封。査定に出すカードの数が少ないのでしたら、そちらの封筒に「買取希望のカード」「必要事項を記入した買取申込用紙」「身分証のコピー」を梱包し、元払いで店舗へ発送するだけです。――ね? 簡単でしょ?

 

ですが、自分のように2,000枚を超す大量のカードを査定に出そうとする場合、封筒ではどうにもなりません。そこで、まずはカードがすべて収まりきるサイズの箱を用意しました。

そのままカードをバラバラに入れるとさすがにお店の方にも迷惑でしょうし、配送中にカードが傷ついて査定額が減額されかねません。そこで、カードが傷つかないようにしつつ、さらに店舗側でも査定がしやすいよう、カードを種類別に分けてストレージボックスに収めました。

 

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あとは、ストレージボックスを大きな箱に収めて発送するだけ。査定金額によっては送料も負担してもらえるので、無理に節約しようとするより、確実な方法で送るようにしましょう(※査定額2,000円以上で送料負担有り、詳しくは「よくある質問」を参照ください)。

 

長くても1週間以内には査定結果を連絡するという話でしたが、大量のカードを送ったにも関わらず、ものの数日でメールが送られてきてびっくり。

査定結果をリストにしたPDFファイルが添付されているので、異存がなければその旨を返信します。すぐに査定金額が銀行口座に振り込まれ、それでおしまい。メールでのやり取りオンリーで、余計な手間もなく、本当にお手軽&簡単に買い取ってもらうことができました。

 

ちなみに、査定結果ですが……。

一番高いカードで1枚7,000円、総額は20,000円を超えました。やったぜ!

 

正直に言って、あまり高い額が付くとは考えておりませんでした。大多数は二束三文にもならないノーマルカードでしたし、高価買取カードも一部状態が微妙だったので……。それが、思いのほか高値で買い取っていただけるという結果に落ち着き、万々歳。よかったよかった。

 

トレカ買取WEBさん、ありがとうございました。
また機会がありましたら、ぜひよろしくお願いいたします。

 

最後に:思い出の「売りどき」は?

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他のカードと一緒に発掘されたブツ。で、でたー!「ぼくのかんがえた さいきょーのオリジナルカード」的なアレだー!

 

トレーディングカードに限らず、「子供のころの思い出の品をどうするか」という悩みを持ったことのある人は、決して少なくないのではないでしょうか。

それ自体の価値には関係なく、「思い出」の取り扱いはいつも悩みどころ。ずっと残しておきたくも思うけれど、改めて使うこともないだろうし、ただ邪魔なだけかもしれない……と。

 

今回、数枚を残して、大多数を売却することとなったポケモンカード。これまでも何度か引っ越しがあり、そのたびに売ろうかどうしようか悩んで、結局は押し入れに眠り続けていた思い出の品です。――何度も売るタイミングはあったはずなのに、どうして売ってしまわなかったのでしょう?

 

買取査定に出す準備の最中、そのはっきりとした理由を思い出しました。 

それは、純粋に「またいつかプレイするかもしれないから」という限りなく低い可能性を言い訳にしたものであり、同時に「残しておけば、自分の子供に譲ることもできるから」という漠然とした希望によるものでした。

 

いやー、我ながら「どんだけ夢見てるねん!」と突っ込みたくなる理由ですが、あながち笑えるものでもないと思うんですよね。現在もポケモンカードは世界中で広く遊ばれている人気シリーズですし、実際に世代交代も起こっている様子。親子で大会に出ている人も少なくないと聞きます。

ただ、自分の場合はカードを託すような身近な“子供”もいませんし、もうそろそろ潮時かなーと思いまして。むしろ自分のカードを世に送り出すことで、旧カードを使って我が子と遊ぼうと考えているお父さんたちの役に立つ可能性があるのなら、これほど嬉しいことはありませぬ……!

 

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売らずに残したカード。なんだかんだで『赤・緑』世代なのです。

 

そしてもう一点、「思い出」の売りどきを考えるなかで実感したのが、「『思い出』をずっと残すための方法として、何も実物にこだわって手元に置き続ける必要はない」ということです。

たしかに、それがカタチとして存在しているものならば、それを持ち続けることに勝る「思い出」の残し方はないようにも見えます。写真よりも動画よりも鮮明で、それが持っているだけで満たされるものならば、売らずに残しておくことにも意味があると言えるでしょう。

 

ですが、自分の場合は「カード」それ自体が思い出の品でありながら、それ以上に「ポケモンカードで楽しく遊んでいた自分の記憶やエピソード」こそが重要な思い出でもあったのです。

 

もちろん「思い出の品」であるカードも大切ではあるのですが、自分が真に残しておきたいと感じているのは、そのカードで遊んだ「思い出」そのもの。ならば、カードそれ自体を大量に、無理にずっと持ち続ける必要はないようにも思えてきたのです。

どうしてそのような考えに及んだのかと言えば――まさに今、書いているこの文章がその理由です。本記事の前半で取り上げた、自分と『ポケモンカード』とのエピソード。それを文章として書き出すなかで忘れていた記憶が蘇り、まとまったひとつの「思い出話」として書き残すことができた。

 

そこで、満足しちゃったんですよね。

 

曖昧な記憶を頼りに書き出した文章は不鮮明ですし、無意識に脚色してしまっている可能性も否めません。それでも、「楽しかった記憶」があるのは紛れもない事実です。カタチとしての「カード」は売ってしまっても、それにまつわる「思い出」はこうして残すことができます。

 

なればこそ、思い出の「売りどき」はそこにあると、僕は思います。

 

思い出の品を引っ張りだして、それにまつわる記憶やエピソードを思い出せるかぎりで列挙し、あるいは誰かと語り合うことによって、カタチとして記録する。「思い出」を抽出された「思い出の品」は、ある意味でその役割を果たしたと考えることもできるのではないでしょうか。

 

何も全部を売る必要はありませんし、それ自体が実物として存在しなければ意味がない、かけがえのない「思い出の品」もなかにはあるでしょう。ただ、押し入れで眠っているだけの「思い出」の取り扱いに関する考え方のひとつとして、こういった視点があってもいいんじゃないかと思います。

それに、売るにせよ売らないにせよ、過去を思い返して懐かしむのは楽しい。僕にとっての「ポケモンカード」のように、一人ひとりに異なる、大切な「思い出の品」がきっとあるはずです。押し入れの断捨離と一緒に「思い出」の棚卸しをしてみるのも、たまには悪くないでしょう。

 

つたない文章ではありますが、この記事がそういった「思い出」を振り返り、場合によっては、前向きな気持ちで「思い出の品」を売りに出すきっかけとなりましたら幸いです。