中古車比較サイトは信用に足るか？
すがすがしい晴天と湿度の高い雨日が入り混じる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。夏のツーリングに向けていっそ車を買い替えてしまおう、そんな予定の方はいませんか？下取りもいいですが、ここは自力で限界まで高く売る方法を模索してみませんか？
今回は迷った時に使いやすい、ネットの「中古車査定サイト」を比較検証した情報をお届けします。事情通のあなたにも、ビギナーのあなたにもご損はさせません、ぜひご一読をお願いします！
ネットにおける中古車買取情報
何を狙うのか
さて、一体何に挑もうとしているのか整理することから始めましょう。中古車を売ろうとしているあなたがまず思いつく方法がインターネットではないでしょうか。ネット上には車買取ショップの情報があふれていて簡単に価格情報が得られる気がします。
ネットには「中古車査定サイト」というものが存在します。カタカタと車の情報を入力するだけで価格調査ができそうですが、やはりそんなに甘いものではありません。相手はできるだけ安く車を買取し、目一杯高く売ろうとする「商売」なのです。
情報の武装をしなければあっさりと都合よく買い叩かれてしまいます。そこをスタート地点として、分析していきましょう。
ネット査定、その種類
ネットでの中古車査定には2種類あります。
買取ショップごと
一番シンプルな考え方として、買取ショップ1社での査定があります。車種・年式、走行距離などを入力して査定してもらえます。見聞きしたことのあるショップなら難しいことは考えずに済みそうです。心配な点は、そのショップが信用できるのか、どの車種を高く買取する傾向があるのかわかりにくいところです。
複数社の一括査定
「中古車 買取」で検索すると、各買取ショップと「一括査定」のウェブサイトがあふれ出てきます。一括査定とは何なのでしょうか。これは情報提供サービス業社が各買取ショップを会員として抱え、その情報業社のサイトで車の車種・年式などの情報を受け取り、多数の買取ショップの査定を比較・または最高買取額とその買取ショップを紹介するものです。
ユーザーとしてはいち個人では調べるのが難しい数の買取ショップを比較することができるメリットがあります。ではその情報提供サービス業社はどうやって成り立っているかというと、会員としている買取ショップから手数料を取っているわけです。
ネットで一括査定に挑戦！
地道に車買取ショップを訪ねて査定してもらう、またはショップのホームページで一軒一軒査定してもらう、という方法も悪くはないでしょう。車種、年式だけでなく車の内装などの使用感、修理歴など細かいところまで伝えるのはこちらのほうが良い方法かもしれません。
ですが近年一括査定は勢いを増してきました。ショップ単位でホームページ査定するよりも一括査定の会員となったほうが問い合わせが上がる、つまり一括査定サイトを使うユーザーが増加したのです。
ここはひとつ、勢いのある一括査定を利用してうまく車を売り抜く方法を考えてみようではありませんか。ショップ側に都合のいいシステムであるなら、ユーザーとして都合よく利用してしまいましょう。
気をつけたいこと
まず最初に、ウェブ一括査定はこういうものだと知っておきましょう。
基本的にウェブで即査定はしてくれない
一括査定サイトでは、車の情報を入力するだけでネット上で査定額が帰ってくるような演出がなされていますが、一部例外をのぞきウェブ上で査定額を知ることはできません。一括査定サービスは各買取ショップに紹介し、そのショップからの報酬として受け取る手数料で成り立っています。情報だけ持って行かれることはしたくないのです。こういったシビアなところは覚悟しておきましょう…。
即座に電話がかかってくる
一括査定を申し込むと登録されている買取ショップから一斉に電話やメールが来ます。ショップ側からすれば買取成立という実績を残せればこそ一括査定サービスに登録するメリットがあるわけですから、猛然と営業をかけてきます。
査定申込をすれば登録したショップに一斉に情報が行き渡ります。こういった事情を踏まえて、覚悟をもって一括査定を逆に利用してやる、というくらいの意気込みがなければ一括査定サイトの利用はやめておいたほうがいいでしょう。
実践編・ウェブ一括査定を比較
それでは一括査定サイトを具体的に紹介します。
カービュー
カービューは株式会社カービューが「中古車査定仲介サービス」と位置付けて運営しているサービスです。株式会社カービューは車情報のウェブメディア、中古車輸出入をサポートするウェブサービスを手がけるといった車の情報に精通している母体があるので、情報量としては信用できると言えます。
カービューはガリバー・アップル、ユーポスをはじめ総計212車が参加している（※2016年4月20日時点）大規模サービスです。メーカー名・車種・年式・走行距離などを入力し査定依頼をかけるとカービューが地域・取扱車種・高い査定が見込めそうな買取ショップを最大8車仲介してくれます。あとはメールや電話などのやりとりで査定比較をしていくことになります。
楽天
楽天市場内のひとつのサービスとして中古車一括査定を運営しています。サービスの加入ショップは90社以上です。（※2016年6月12日時点）カービューと同様に査定依頼ののちに複数の買取ショップとの連絡が始まります。
こちらのサービスのユニークな点は、楽天の運営ということもあって査定依頼時に5ポイント、制約時（楽天経由で買取決定したとき）に1500ポイントの楽天ポイントがもらえるところです。楽天内での買い物やオークションなどの取引が多い人は視野に入れても良いのではないでしょうか。
Goo買取
Goo買取は490店の買取ショップと提携しています。（※2016年6月12日時点）
Goo買取はホームページの一部に「買取相場検索」というコーナーがある稀なサービスです。一括査定依頼とは別になっています。30万台の分析データから価格を算出する、といううたい文句ですが、検索にヒットする場合は情報として非常に役に立ちます。
しかしあまり過剰な期待はやめましょう。価格を保証してくれるものではありませんし、リサーチしたところ検索にかからないケースも多いです。価格がまったく見当がつかない、または人気車種で情報がたくさんありそう（検索にかかり易そう）な場合は有益なのではないでしょうか。査定依頼後のフローは他サービスと同じです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はネットでの中古車買取「一括査定」をテーマに、その仕組みと運営企業の違いについてお届けしました。店頭査定、ネット査定、どのようなアプローチであれ現代の中古車査定は情報こそ財産、と言えます。
一見簡単に情報を手にできそうなネットですが、本当に価値のある情報（＝財産）は買取ショップは簡単に渡してくれません。ここはひとつ、この記事を参考に気合を入れて臨んでいただければと…。
