エルメスを修理に出すには? 正規店と修理店のどちらがおすすめ?

  • 2022年4月13日

エルメスは、高級ブランドの代名詞とも言える、フランスの高級ブランドです。特にエルメスのバッグは圧倒的な人気を誇り、「一度は手にしてみたい」憧れの存在です。そのため、エルメスのバッグは大切な人からプレゼントでいただいたり、特別な日に自分へのご褒美で購入するケースが多く、バッグに格別な思い入れを持っている人も多く見られます。

ただ、どんなに丁寧に使用しても、経年劣化でバッグに痛みが出たり、内部の部品が壊れてしまうことがあります。そんな時、どのようにバッグを修理をすればいいのでしょうか?

この記事では、エルメスのバッグの修理が必要になった場合、どのように進めていけばいいか、修理の方法を詳しく解説します。エルメスのバッグを修理に出す際の参考にしてください。

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まずはメーカーに見積もりを取る

エルメスのバッグを修理する際、まずはメーカーに依頼して見積もりを取りましょう。エルメス製品の修理は、基本的にメーカー修理を第一に検討することがおすすめです。理由は、エルメス以外の修理店で修理した形跡がある場合、今後メーカー修理が受けられなくなる可能性があるからです。

高価で思い入れのあるエルメスのバッグは、多くの人が「修理後も長く使いたい」と考えています。今後長きにわたってバッグを使用していく上で、メーカーの修理対象から外れてしまうのは、大きなデメリットになりえます。そのため、エルメス製品の修理の場合、まずはメーカーに見積もりを依頼しましょう。

メーカー修理の見積もりの取り方

エルメスに見積もりを依頼したい場合は、エルメスの直営店にバッグを持ち込みましょう。
エルメスの直営店は、公式ホームページの「店舗を探す」から検索できます。(URL:https://www.hermes.com/jp/ja/find-store/)

店頭で店員に修理したい旨を伝えれば、見積もりの受付をしてくれます。簡単な磨きやメンテナンスであれば、その場で修理代金や所要日数が分かるかもしれません。

ただ、本格的な修理が必要な場合は、バッグを一旦預けて、エルメスの工房に送ってから見積もり算出になることがあります。すぐに見積もりが出るか時間がかかるのかは、バッグの状態によって異なるため、ケースバイケースです。

いずれにしても、見積もり自体は無料のため、まずは気軽に直営店に行ってみましょう。

近くに直営店がない場合は、どうすればいいか?

近くにエルメスの直営店がない場合は、修理したい製品をカスタマーセンターへ郵送する形で、見積もりを取ることが可能です。郵送での見積もりを希望する人は、カスタマーサポート【TEL:03-3569-3300】へ電話しましょう。電話にて自分の希望を伝えると、手続きについて詳細を教えてくれます。

注意点として、カスタマーサポートの対応時間は、平日の10時〜18時です。土日祝日は対応部門がお休みのため、平日に電話をかける必要があります。

メーカー修理の際に、ギャランティーカードは必要?

通常ブランド製品には、「ギャランティカード」が付属していますが、実はエルメスは、ギャランティカードを発行していません。そもそもギャランティカードが存在していないため、修理時にも不要です。では、エルメスはどのように自社製品を管理しているのでしょうか?

実のところ、エルメスは、基本的に製品ひとつひとつに製造番号を刻印しています。製品に刻印された製造番号から、製造年・製造した工房・製造した職人まで判明するため、ギャランティカードを発行する必要がありません。したがって、製品に刻印された製造番号は、本物を証明する大きな判断材料にもなっています。

ただ、フールトゥなどの布製バッグや、一部製品には、刻印が入っていないものがあります。元々刻印が入っていない製品は、刻印では本物かどうか判断することはできないようです。エルメスの刻印についての詳細は非公開のため、いまだに不明な点が多いと言われています。

日本で人気のバーキンやケリー、ピコタンやエブリンなどの革製品には、基本的にしっかりと製造番号が刻印されています。刻印について気になった人は、一度自分の持っている製品を確認してみてはいかがでしょうか。

中古のバッグを購入した場合、メーカー修理の対象? 

ネットショップやフリマアプリなどで中古のエルメス製品を購入した場合でも、メーカー修理の対象です。ただし、中古で販売されている製品の中には、コピー商品が紛れている可能性があります。もし、修理に出す製品が偽物だった場合、残念ながらメーカー修理は対象外です。

また、エルメス以外での修理跡があった場合も、「修理不可」と判定される場合があります。パッと見が正規品でも、内側のジッパーが純正品以外に交換されているケースなどもあるため、詳しい調査が必要です。
中古のエルメス製品を購入する際は、可能であれば、修理歴を聞いておくことをおすすめします。

なお、実際に見積もりを算出する際に、わざわざ「中古で購入した」と伝える必要はありません。どこで購入したか尋ねられたら「家族から譲り受けた」「恋人に頂いた」等、当たり障りのない回答をしておけば問題ないでしょう。

民間の修理店に相談

メーカー修理の見積もりに納得できれば、メーカーに修理を依頼しましょう。

ただ、見積もりを確認した人の中には「時間がかかりすぎる」「金額が高すぎる」など、不満が残った人もいるかもしれません。また、修理自体を断られる場合もあります。
例え正規品だとしても、破損や劣化が激しい製品については、修理を断られるケースもあるようです。

何らかの理由でメーカー修理を断念した場合は、民間の修理店の利用を検討しましょう。

民間の修理店の見積もりの取り方

民間の修理店とは、メーカー以外の、一般の修理ショップのことです。エルメスのバッグの場合は、「皮革製品修理店」や「バッグ修理店」などが該当します。

民間の修理店は、直接ショップに製品を持ち込めば、大抵はその場で見積もりが可能です。一般的に、メーカー修理と比べて民間の修理店の方が、修理代金も安く日数も短いと言われています。また、民間の修理店は柔軟性が高いため、メーカーでは対応できない変色の目立つものや、破損の激しいものでも、修理してもらえる場合があります。

民間の修理店に見積もりを依頼する場合は、お店側に自分の希望をしっかりと伝えることが大切です。店舗を訪れる前に、自分の希望をしっかりと決めておくとスムーズです。

民間のお店に修理を依頼する場合、注意すべき点

冒頭でも触れましたが、エルメス以外の修理歴があると、今後エルメスの正規修理が受けられなくなる可能性があります。

エルメスは、自社製品の品質を守るため「自社以外の手が入ること」を厳しく制限しているブランドです。修理は当然のこと、メンテナンスについても、エルメスの職人による定期的なクリーニングを推奨しています。

そもそもエルメスに修理を断られた場合には、修理歴について気にする必要はないでしょう。ただ、メーカー修理の費用や所要日数で悩んでいる場合は、安易に決定しないことをおすすめします。

「今後どのくらい使用する予定か?」「予算や日数はどこまで妥協できるか?」など、総合的に検討することが、修理を成功させるコツです。

良い修理店の法則とは?

では、民間の修理店を利用したい場合、一体どこに依頼すればいいのでしょうか?ひとことで「民間の修理店」と言っても、全国展開しているチェーン店から個人店まで、多種多様な店舗があります。また、現在は配送サービスが充実しているため、遠方の店舗でも修理を依頼することが可能です。

ここからは、どのような修理店を探せばいいのか、優良店の法則を解説します。修理店を見つける際の参考にしてください。

熟練の技術者が常駐している

最も重要なのは「修理してくれる人の腕が確かか」ということです。どの業種にも当てはまることですが「修理」は手をかける人によって、仕上がりが大きく異なる技術職です。そのため、スキルの低い技術者に対応された場合、思うような仕上がりにならない可能性があります。

エルメスのバッグは日本で長きにわたって人気があるため、長年修理の経験を積んだ熟練の技術者がいます。できるだけ希望に沿った対応を期待する場合、知識や経験が豊富な熟練の技術者に修理を依頼することが大切です。

修理店によっては、ホームページに技術者のプロフィールや顔写真を掲載しているところがあります。そのような情報を参考にしながら、信頼できる技術者が常駐している店舗を選ぶことがおすすめです。

本家エルメスは、製作した職人のナンバーを製品に刻むほど、「手をかけた職人」への信念と自信を持っています。それだけ「製品に手を加える人」というのは重要だということです。

ホームページやSNSでの情報発信が盛ん

一般的に、ホームページやSNSの更新頻度が高く、情報発信が盛んな店舗は、顧客思いであり繁盛しています。「修理」は信頼感が重要だということを理解していて、「少しでも安心して利用して欲しい」というお客さんへの想いが強いためです。したがって、ホームページを1年以上更新していなかったり、SNSも最初の1投稿しか無いような店舗には、頼りなさを感じ不安が大きくなります。

もちろん、ホームページを持っておらず腕だけで営業している店舗もあるため、一概に断言することはできません。ただ、情報発信をしていない優良店は、知り合いの紹介が無ければ、探し出すのは困難です。エルメスのバッグの修理店に精通した知人がいない人は、ホームページやSNS、ネットの口コミなどを見て判断するのが確実でしょう。

また、修理の事例をまめに掲載している店舗は、信頼に値します。不特定多数の人に、自分の手掛けた修理を公表するのは、自分の腕に自信があるからです。修理事例から技術力や人柄を見ることもできるため、積極的に閲覧していきましょう。

民間の修理店は、店舗によって、得意なブランドやモデルが異なります。そのため、自分が修理に出したいモデルをとりわけ多く手掛けている店舗を探すことがおすすめです。もし自分の希望する製品の修理を「修理事例」としてホームページに掲載している場合は、出来上がりのイメージが明確にできるため、より依頼しやすくなるでしょう。

「どうしてこの金額か?」を理論立てて説明してくれる

実際に修理の見積もりを出してもらう際に、ただ「いくらだ」と伝えてくるのではなく、「このような状態だから、この金額になる」というように、金額の根拠をしっかりと説明してくれる店舗には、大きな安心感が生まれます。親身になってくれる店舗に修理を依頼すると、満足のいく仕上がりが期待できるでしょう。

さらに、「もっとこうした方がいいのではないか?」など、アドバイスをくれる場合もあります。プロの意見を直接聞くことができるのも、民間の修理店を利用する大きなメリットです。的確なアドバイスをくれる技術者は親切なため、実際の修理の際に、ユーザー側に寄り添った対応を期待できます。

複数の店舗から見積もりを取るのがおすすめ

民間の修理店に見積もりを依頼する場合、最初から1店舗に絞るのではなく、気になる店舗数店をピックアップし、それぞれに見積もりを依頼することをおすすめします。修理店によって、見積もり金額に幅があるケースがあるからです。

また、民間の修理店は、「腕がいい」だけではなく、自分に「合う」「合わない」という適性も重要です。見積もり依頼を通して、「どのようなお店か?」を知ることもできるため、気になった店舗には見積もりをお願いしてみましょう。

数店舗を比較して、よりよい店舗を選ぶことをおすすめします。

メリット・デメリットを比較して決めよう

エルメスのバッグに修理が必要な場合、まずはメーカーに見積もりを依頼します。メーカーに修理を断られた場合、もしくは見積もりに納得できなかった場合に、民間の修理店の利用を検討しましょう。

メーカー・民間の修理店、どちらにもメリット・デメリットがあります。自分の予算やスケジュール、今後の使用期間などを多面的に検討した上で、最終的に修理を依頼するところを決定するとよいでしょう。ご自身のバッグの状況に合わせて、ぜひ最適な修理方法を選んでください。

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