骨董品の値段はいくら?適正価格かを判断できるポイントまとめ

  • 2022年3月24日

骨董品集めが趣味の親が高齢になり、家にたくさんある骨董品を整理したいと考え始めた。なかには高額な値段がつく価値の高いものがあるかもしれないので、売るか寄贈するかを考えたい。

このように考えてこのサイトへたどり着いた方に向け、こちらでは骨董品の値段の決まり方や、骨董品の値段の調べ方について、必要な情報をまとめています。

骨董品の値段を調べるには「鑑定」を依頼するのか、もしくは「査定」を依頼するのかについても解説していますので、骨董品の買取を検討している方は、参考にしてください。

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骨董品の参考価格

骨董品には、貴金属や古銭などのように単価や価格相場が存在しません。

またものによって1点1点価値が違うため、似たように見える工芸品や茶道具・掛け軸なども、数千円のものから数千万円の価値がつくものまでさまざまです。

こちらでは兵庫県神戸市に店舗を構える骨董買取専門店「有馬堂」が公表している、骨董品の買取価格を参考にしてください。

  • 伊万里小皿:70,000円
  • 赤珊瑚原木:1,400,000円
  • 漆器 蒔絵文箱:50,000円
  • エミールガレ 花瓶:850,000円

出典:有馬堂

骨董品の値段の決まり方

骨董品の買取価格は、以下に示すような3つのポイントから査定がおこなわれて決定されます。こちらでは、それぞれの価格を決めるポイントについて、詳しく解説していきましょう。

  • 歴史的価値
  • 状態
  • 作者・作品の人気

歴史的価値

一般的に、骨董品というのは「100年以上前に制作されたもの」と定義づけられています。日本においては戦前につくられた多くのものが特に歴史的価値のある、希少性の高いものとして認められる傾向があります。

骨董品は主に「美術工芸品」と「民芸品」に分類され、前者は茶道具や書道具、後者は家具や食器などの生活用品が該当すると考えてください。

一見似たように見える美術工芸品や民芸品でも、有名な作家物や焼き物の産地によって、査定価格に大きな差が出ます。

また同じ時代に制作されたものでも、ものによっては歴史的価値によって評価が変わることもあるでしょう。

状態

100年以上も前に制作された骨董品なら、必ずしもよい状態で保存されているとは限りません。

例えば先に紹介した「漆器 蒔絵文箱」の参考買取価格は50,000円でしたが、角や内側に欠けている部分があったり、蒔絵にはがれた箇所があったためにこの価格になっています。

これが欠けや剥がれのない美品出会った場合、買取価格は2倍またはそれ以上の価値が付きます。

無名作家の蒔絵文箱でこの値段ですので、状態のよい有名作家のものなら、百万円は軽く超える査定額が付くこともあるでしょう。

作者・作品の人気

繰り返しになりますが、無名作家の美術工芸品や民芸品よりも、有名作家が制作したもの、また作品そのものの人気が買取価格に大きく影響します。

例を挙げると、茶道具のなかでもコレクターが多いと見られる茶碗には、箱に家元の書付や花押(かおう)が入っているものは、買取価格を決める大きなポイントになるでしょう。

また鑑定書があるもの、加藤唐九郎や三輪休雪など、有名作家によるものは買取需要が高く、高額査定が期待できます。

骨董品の値段の調べ方

手元にある骨董品の価値や買取価格を調べる方法は、骨董に対する知識がないとなかなか難しいかもしれません。

このようなときは、迷わず専門家に評価を委ねましょう。こちらでは、鑑定と査定の違いについて、わかりやすく解説していきます。

  • 鑑定を依頼する
  • 査定を依頼する

鑑定を依頼する

骨董品の鑑定を専門家に依頼すると、以下のようなことがわかり、その骨董品の価値が判明します。

  • その作品がいつの時代のものか
  • 有名な作家が制作したものか
  • 作家物だった場合、本物かどうかの真贋判定

3つめの真贋判定は、骨董品の鑑定を依頼するにあたって特に重要な事項になります。その理由は、専門家によって本物と証明された場合、買取価格が大幅にアップする可能性が高まるからです。

ただしここで注意したいのは、鑑定結果は作品の価値づけをおこなうためのもので、骨董品の買取価格を決めるものではないということを知っておいてください。

鑑定では、骨董品の価格を知ることはできません。

査定を依頼する

鑑定士によって本物と証明された骨董品の買取価格を知るには、査定を依頼する必要があります。

査定は、骨董品の価値評価を踏まえたうえで、買取の値段を決定するものです。骨董品の査定価格は、上にも挙げた骨董品の種類や作者の真贋判定のほかに、以下のような査定基準によって決まります。

  • 作品が制作された年代
  • 保存状態がよいかどうか
  • 作品の評価が高いかどうか
  • 付属品がそろっているか

鑑定によって算出された値段と、査定価格は必ずしも一致しません。その理由は、査定価格はその作品の価値だけでなく、市場での買取需要も踏まえて提示されるからです。
コレクターの存在する骨董品は、高い値段で取引される可能性もあります。

骨董品の値段は専門家に判断してもらおう

専門知識を持っていないとなかなか判断しづらい、骨董品の価値や値段の決まり方、また骨董品の参考買取価格についてまとめましたが、いかがでしたか。

あわせて骨董品鑑定と骨董品査定の違いについても解説しました。骨董品の値段を知るなら、専門家に「査定を依頼する」ということもお分かりいただけたでしょう。

親族の生前整理や遺品整理で、価値の分からない複数の骨董品を買取してもらいたいと考える方は多いかもしれません。

骨董を専門に扱う買取店の多くは、出張買取に対応しています。ご自宅にある骨董品の値段を知るためには、骨董品に詳しい専門家に査定を依頼してください。

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