ゴヤールはなぜ高い? 人気の理由とおすすめバッグ・財布を紹介

  • 2024年10月19日
この記事で解決できるお悩み
  • ゴヤールが高い理由を知りたい
  • ゴヤールのおすすめアイテムを知りたい
  • ゴヤールの購入場所を知りたい

ハイブランドが好きな方には有名な、老舗ブランド「ゴヤール」。

日本国内でも認知が上がっていますが、それでもルイ・ヴィトンやシャネルに比べると知っている方は少なく、「なぜゴヤールはこんなに高いの?」と不思議に思う方もいるのではないでしょうか?。

今回はなぜゴヤールが高いのか、そのブランド背景からおすすめ商品、購入できる場所を紹介します。

出典:andersphoto / Shutterstock.com

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ゴヤールが高い理由

ゴヤールといえば思い浮かぶヘリボーン柄のトートバッグ。ゴヤールが高くなる理由は、歴史と製品づくりに対するこだわりや、高品質な素材が使用されていることが関係します。

ブランドの特徴や魅力を見ていくと、その価格で販売されている理由に納得のいくものがあるでしょう。

100年以上の長い歴史

ゴヤールが設立されたのは1853年のフランス。もとは「メゾンマルタン」という旅行用バッグや梱包用の木箱を製造していたブランドを引き継ぎ、100年以上の歴史を持つブランドです。旅行用のトランク専門ブランドとして、古くから貴族や富裕層に親しまれてきました。

ゴヤールが知る人ぞ知るブランドとなった背景には、理由があります。

ゴヤールは、現在でもオンラインショップを持っていません。古くから、実店舗のみでの販売にこだわっています。日本では6店舗、世界中全ての店舗を合わせても数十店舗しかありません。

こうした販売方法で手にできる人を限定することで「セレブが持つブランド」というイメージを定着させたのです。

また、そのセレブのイメージに匹敵するかのように、ゴヤールでは100年以上も前の顧客のオーダーシートを保管しています。

細部の柄まで職人の手作業

ゴヤールには、ヘリンボーン柄というブランドを代表する柄があります。

通常、ヘリボーンというとV字形を縦横に連続して組み合わせている柄のことをさしますが、ゴヤールのヘリンボーン柄はYのイニシャが連続して形取られている仕様です。

職人たちによる手作業で描かれてるこのヘリボーン柄は、下地を塗ったうえにさらに3回も色を重ねていきます。

機械でのプリントとは比較にならないほどの時間と手間とコストがかかっているので、高額になるのは当然という訳です。

こだわりの素材

細部まで職人の手作業にこだわっているゴヤールは、当然その素材にもこだわりがあります。

当時大多数のトランクメーカーの素材はリネン生地のみを使用していましたが、ゴヤールは
リネン、コットン、 麻で織られたキャンパス生地に天然塗料を上乗せすることで、光沢のあるウォータープルーフの生地を作り出したのです。

耐久性があるのに軽くて柔らかく、さらに水にも強い生地は、ブランド設立当時からすると大変珍しいものでした。

現在でもゴヤール独特の生地、ゴヤールディンの製造工程は秘密にされていて、詳細な手法は公開されていません。

ゴヤールがセレブに愛される理由

ゴヤールは顧客を大事にするブランドであり、並々ならぬ強いこだわりを持ったブランドです。

世界中のセレブに愛される理由を深堀していきましょう。

使いやすさに徹底したデザイン

まず愛される1番の理由としては圧倒的な「使いやすさ」。門外不出のこだわりの手法で作られた生地からできたバッグは、大きいのに驚くほど軽いんです。

ゴヤールの代表的なバッグ「サンルイ」と形の似ているルイ・ヴィトンのネヴァファールと比較してみましょう。

商品名サイズ重さ
ルイヴィトン ネヴァファールPMW:29 H:21 D:12 cm約370g
ゴヤール サンルイPMW:33 H:27 D:15 cm約280g

ネヴァファールよりひとまわりサイズが大きいのに、ゴヤールのサンルイの方が軽いのです。

また、ゴヤール製品はアフターサービスも引き受けているブランドで、その管理は個人登録と製品のシリアルナンバーによって行われています。

豊富なカラーバリエーション

ゴヤールのヘリンボーン柄のように他のラグジュアリーブランド、例えばルイ・ヴィトンやグッチなども代表的なモノグラム柄を使用していますが、ゴヤールほど生地自体のカラーバリエーションを展開しているブランドはありません。

定番とされているカラーだけでも11色。

  • ブラック
  • ホワイト
  • ブラック×ブラウン
  • ネイビー
  • ブルー
  • グリーン
  • ピンク
  • レッド
  • ボルドー
  • オレンジ
  • イエロー

このなかでもピンクはレアで、なかなか見かけることができません。上記のような毎シーズン出される定番カラーもあれば、限定販売のスペシャルカラーもあります。

コーディネートや気分にあったカラーが選べるでしょう。

オリジナルデザインが作れる

ゴヤールは、自分好みにデザインをカスタムすることができます。

「マーカージュ」というオリジナルのサービスで、自分で入れたい文字(イニシャルなど)のペイントが可能。

組み合わせの自由度はかなり高く、文字のフォントやカラー、ゴヤールディン生地のカラーを自由にカスタマイズしたり、ストライプの有無も決められたりできます。

もちろん、このマーカージュも全て職人の手作業。他のだれとも被ることのない、自分だけのゴヤールバッグが手にできるのです。

こうした使い心地の良さ、顧客を大事にする姿勢、飽きさせないカラー展開、オリジナルのバッグを作れることが、長年セレブに愛されてきた理由と言えるでしょう。

ゴヤールが2022年で大きく値上げされている理由

クエスチョンマークの画像

ゴヤールアイテムが2022年に値上げされている理由は、大きく分けて3つあります。

  • 円安
  • 生産コストの高騰
  • 原材料の高騰

特に円安の影響が強いです。

簡単な例を挙げると、1ドル100円が1ドル150円になることで、海外の品物が日本円だと1.5倍の値段になります。

つまり、日本円の価値が下がることで以前であれば1,000円で買えていたものが、1,000円では買えなくなってしまうわけです。

ほかにも、生産コストの高騰や原材料の高騰によって、ゴヤールが値上げされていると考えられます。

しかしながら、ゴヤールをすでに持っている方からすれば、高く売れるので買取には有利です。

2024年にも値上げは行われている?

韓国のニュースサイトで、ゴヤールが1月1日に一部商品の価格を約5%引き上げたとの記事がアップされました。記事はYAHOO JAPANニュースやgooニュースでも取り上げられましたが、調べてみてもこの記事以外に改定情報が見当たらず、2024年3月現在、値上げの真偽のほどは不明です。

とはいえ2024年に入り、すでに多くのブランドが値上げ改定を公式発表しています。有名ハイブランドでは、事前告知をせずに定価を値上げ改定するケースも多々あるため、ゴヤールが値上げ改定を実施、または実施予定としている可能性もゼロではないでしょう。

ゴヤールでおすすめの人気アイテム3選

実際にゴヤールは、どんな商品が展開されているのでしょうか? 人気のおすすめアイテムを紹介します。

バッグ

旅行用のバッグブランドとして設立された背景があるゴヤールは、大きなトートやトランクが支持されています。

サンルイ

ゴヤールのバッグといえば、サンルイが定番になります。

サンルイは軽くて丈夫、大きさも十分なことから使い心地のよさで常に人気のアイテムです。
大きさは2パターン展開されています。

  • サンルイPM:W:33 H:27 D:15 cm
  • サンルイGM:W:40 H:32.5 D:18.5cm

普段使いならPM、大きめのバッグを好む人ならGMと言われています。

ワニ皮のバッグ

ゴヤールのバッグで特徴的な素材にワニ革があります。

ワニ革は貴重な素材、かつ加工も難しいとされています。ゴヤールの基準を満たすようなワニ革は限られているため、素材の調達から加工まで時間とコストがかかります。

そんなゴヤールのワニ革のバッグを持つということも、ステータスと言えるでしょう。

トランク

ゴヤールを紹介するに当たって、忘れてはいけないのがトランクです。
もともとトランクの専門メーカーからスタートをしていることからも外せないアイテムとなっています。

ゴヤールのトランクは1853年の設立当初から製造の技術が引き継がれ、今もなお職人の手作業による制作工程は変わっていません。

代表的なトランクは「Pullmanトランク」といい、シンプルかつ実用的なデザインですが、使用してみると至る所に職人の技術がこめられていて、洗礼されたデザインとなっています。

財布

ゴヤールの財布もバッグ同様根強い人気を誇るアイテムです。
財布のデザインも長財布、二つ折り、コインケースなど多様にあるので、自分が使いやすいアイテムを選びましょう。

長財布

基本的な長財布のサイズは、以下となっています。

  • リシュリューウォレット W:19 H:10.5 D:2 cm

スナップで開閉するタイプです。

ラウンドジップタイプ長財布は、少し大きめのサイズ。

  • マティニョンウォレット(ラージサイズ) W:20 H:11 D:2.3 cm

ジップタイプで中身を安全にしまえるので、人気も高くなっています。

二つ折り

二つ折りのタイプでおすすめは、サン・フロランタン ウォレット(W:12 H:10.5 D:2.4 cm)。こちらは少し珍しく、小銭入れがクリップタイプで収納するデザインです。

コインケースは内部にポケットもあるため、小銭だけでなく身分証なども入れられるようになっています。

また、マティニョンミニ コインケース(W:10.4 H:7.5 D:1.8 cm)はカラー展開もバッグ同様に豊富なので、差し色にビビッドな色の財布を持つのも素敵ですね。

メンズアイテム

ゴヤールは、ユニセックスの仕様で作られているため、バッグや財布はメンズからも人気を集めています。

サンルイはビジネスバッグとしても使えるほか、ちょっとした旅行にも使用できる大きさです。

また、ゴヤールディンのブリーフケースも展開されています。洗練されたフォルムのブリーフケースですが、中は一転、イエローのレザーが使用されていて、開けるたびにそのギャップが楽しめるでしょう。

そのほか、同じく収納力を兼ね備えたクラッチバッグもあり、落ち着いた大人の男性に好まれています。

ゴヤールが購入できる場所

少数精鋭な店舗展開のゴヤールですが、どこで購入できるのでしょうか? 日本国内で本物のゴヤールを購入するなら、ゴヤールの正規販売店や中古販売店での購入がおすすめです。

ゴヤールの正規販売店

ゴヤールの販売戦略により、購入できる場所は限られています。日本の直営店は、2024年現在で以下5か所です。

  • 東京2店舗(伊勢丹新宿本店、高島屋日本橋店)
  • 大阪2店舗(高島屋大阪店、阪急うめだ本店)
  • 京都1店舗(高島屋京都店)

また、公式ウェブサイトから気になるアイテムを「ディスタントセール」にて相談すると、百貨店などのリモートショッピングで購入することが可能です。

遠方に住んでいる方も、まずはゴヤールのウェブサイトから問い合わせてみましょう。

中古販売店

ブランドの買取も行っている中古販売店なら、正規店で購入するよりもお得に購入できます。

確かな目利き力で査定したゴヤールの商品が販売されているので、偽物かどうか心配する必要はありません。

ただし、状態はアイテムによってまちまちなので、ネットで購入する際は要注意。写真や説明文を見て、どの程度なら許容範囲なのか、確認しておきましょう。

また、買取され次第販売されるので、欲しい商品が必ず手に入るとは限りません。

完璧を求める方には不向きですが、「ゴヤールを少しでもお得にゲットしたい」という方は検討してみましょう。

通販サイト

「BUYMA」などブランド品をメインに扱う通販サイトであれば、ショップに足を運ばなくてもゴヤールを購入できます。近くにゴヤールのショップがない人や、出かける時間が取りにくい人などにおすすめの方法です。

国内のショップに限らず、海外の正規販売店から仕入れるバイヤーもおり、海外限定のレアアイテムや、国内ではすでに販売を終了したアイテムを購入できることもあります。

ただし、個人バイヤーから購入する場合、コピー品を購入する恐れがあるので、買う前に口コミなどでバイヤーの実績はしっかりと確認しておきましょう。

ゴヤールは中古市場で高く売れるのか?

状態にもよりますが、ゴヤールは中古品でも需要が高く、高価買取が期待できるブランドです。以下のポイントは、ゴヤールの買取価格に影響するので押さえておきましょう。

  • ヘリンボーン柄が薄れている
  • イニシャルなどのマーカージュアートを施している
  • 付属品の有無やアイテムの状態

ヘリンボーン柄が薄れていたり、マーカージュアートでイニシャルなどが入っていたりすると、減額されやすい傾向にあります。また、買取店によっても査定額にバラつきがあるので、ぜひウリドキで複数社の査定を比較してみてください。

サンルイの買取相場

先述のとおり、サンルイのトートバッグはPMとGMの2つのサイズが展開されています。普段使いしやすいPMは特に人気ですが、容量の大きいGMも需要があるため、サイズを問わず高く売れやすいでしょう。

また、ブラックやブラウンをはじめとする定番カラーはもちろんのこと、ピンクやホワイトなどの希少性の高いカラーは高価買取が期待できます。買取相場は状態やカラーにもよりますが、概ね60,000~230,000円程度です。

アンジュの買取相場

アンジュのサイズ展開は、MINI・PM・GMの3種類です。サンルイにはないMINIサイズが人気である一方、使い勝手の良いPM・GMも需要があります。ブラックなどの定番カラーをはじめ、ホワイトやグレーのような希少性の高いカラーは高く売れやすいでしょう。

サンルイと同じく状態やカラーにもよりますが、買取相場は60,000~170,000円程度です。

長い歴史で磨かれた技術が価格に反映されている

ゴヤールのブランドの歴史から特徴、人気のアイテムを紹介してきました。

職人の技術がこめられた洗練されたデザインは、一通りハイブランドを楽しんだ大人が持つブランドと言っても過言ではありません。細部へのこだわりや長い歴史があるなかでも継承された技術が、ゴヤールの価格に反映されているのです。

ゴヤールが気になった方はこの記事を参考に、自分好みのカラーやデザインを見つけてみてくださいね。

本記事で紹介した買取相場や画像の出典
ブランディア,ゴヤール

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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