世の中には様々な宝石がありますが、その中でもパライバトルマリンという宝石をご存知でしょうか。
名前は聞いたことがあるという人にとっては、どんな宝石なのか、どのくらいの価値があるのかなど気になることが多いはず。
この記事では、パライバトルマリンについて、特徴や石言葉、価値などを解説します。気になっている方はぜひ参考にしてください。
パライバトルマリンとは?
出典:Amazon
まずはパライバトルマリンとはどのような宝石かを見ていきましょう。以下の4つのポイントに沿って解説していきます。
- ピーコック・ブルーと呼ばれる美しい青色
- 硬さは水晶と同じ程度
- ブラジルで発見された石
- 発見されてから30年と歴史がまだ浅い
ピーコック・ブルーと呼ばれる美しい青色
パライバトルマリンの色は、ピーコック・ブルーと言われる美しい青緑色です。ピーコックとはキジ科の鳥のことで、美しい羽根の色が色の名前の由来になっています。
宝石の光沢がピーコックブルーとよく似ていて、透き通るような美しい青色を見せてくれるのが特徴です。
硬さは水晶と同じ程度
パライバトルマリンの硬さは、硬度7~7.5とされています。宝石の硬度は1~10で表され、以下のように分布しているので、まず確認しましょう。
- 硬度1:滑石
- 硬度2:石膏
- 硬度3:大理石・方解石
- 硬度4:蛍石・マラカイト
- 硬度5:黒曜石・燐灰石
- 硬度6:トルコ石・ラピスラズリ
- 硬度7:水晶・トルマリン・翡翠
- 硬度8:トパーズ・スピネル
- 硬度9:ルビー・サファイア
- 硬度10:ダイヤモンド
上記を参考にすると、パライバトルマリンは水晶と同じ程度の硬さであることがわかります。全体的に見ても、パライバトルマリンは比較的硬い宝石といえるでしょう。
ブラジルで発見された石
パライバトルマリンは、ブラジルのパライバ州というところで発見されました。
現在もパライバトルマリンが産出されており、パライバ・トルマリン鉱山やキントス鉱山、モロアルト鉱山などでも発掘が行われています。
発見されてから30年と歴史がまだ浅い
パライバトルマリンが発見され世に知られるようになったのは30年前です。有名な宝石に比べると歴史は浅く、比較的新しい宝石と言えます。
パライバトルマリンと似たネオンブルーの宝石がアフリカからも発掘されるものの、その当時はパライバトルマリンと名乗ることはできませんでした。
色などの特徴から産地を問わずにパライバトルマリンと名乗れるようになったのは数十年前の出来事であり、発見からも今に至るまでの歴史があります。
パライバトルマリンの石言葉
宝石には、「石言葉」がそれぞれに付けられています。パライバトルマリンの石言葉は「ルーツ」です。他にも、「友愛」「真実」「勝利」などの石言葉もあります。
「健康の石」「人気運の石」と言われることもあり、健康や人気を願って身につける宝石としてもおすすめです。
パライバトルマリンの価値
パライバトルマリンの採掘量は少なく、少ない採掘量の中でも状態の良いものは限られます。
採掘されるほとんどが小粒で、大きなパライバトルマリンとなるとさらに珍しいです。
そのため、非常に希少価値の高い宝石であり、高値で取引されることが多いです。その価値は、ルビーやサファイヤよりも高いと言われています。
パライバトルマリンの買取相場は、カラット数が大きく状態が良いものになると、数十万円〜100万円ほどになります。
パライバトルマリンには偽物がある!?
パライバトルマリンは、世界三大希少石と言われるほど珍しい宝石です。そのため、市場に十分な量が流通しているわけではなく、偽物を見かける機会もあります。
偽物として流通しているのは、アパタイトという宝石です。
パライバアパタイトという宝石もあり、素人には見た目だけでは判断できないほど似ています。また、パライバブルートパーズという宝石も間違いやすい宝石のひとつです。
パライバトルマリンに比べて、アパタイトは硬度が低いこと、パライバブルートパーズはコーティング処理による色剥げが出やすいことなど、違いがあります。
ただし、素人目では判別できないこともあるので、信頼できる買取店など見てもらうようにしましょう。
珍しいパライバトルマリンの真贋は信頼できるお店で!
パライバトルマリンは、ブラジルで発見された宝石です。
ピーコック・ブルーという美しい色に輝き、今注目されている宝石のひとつとなっています。採掘量は非常に少ないため、世界三大希少石に数えられ、高い価値を誇っているのが特徴です。
ただし、偽物も出回っているので、購入や買取の際には信頼できるお店で鑑定してもらいましょう。