魅力を知る所から始まるコペン売却術
PHOTO BY ダイハツ工業株式会社
最強のお遊びスポーツカー
車好きが憧れるスポーツカーと、気軽に乗り回せる軽自動車が融合したダイハツ【コペン】。コンパクトなボディで2シーター、オープンタイプのスポーツカーは、自動車を実用的な移動手段、荷物を運ぶための道具と考える人にとっては、ムダな車と感じるかもしれません。コペンはまさしく、正統派の「お遊びCAR」です!
楽しさを味わうキビキビの走り
658ccエンジン&64馬力。スポーツカーとしては貧弱なパワーですが、わずか850kgという軽い車両重量で最大馬力時には6400回転に達するエンジンが生み出す走りは、小さいながらキビキビ! 高速道路を豪快に走るスポーツカーには及びませんが、軽自動車ならではの頼りなさがゴーカートに似て、「車を操る楽しさ」を味わいたいドライバーに人気です。
セカンドカーと女性の目線
最近では、休日のファミリー用にミニバンやワゴンタイプの車種を所有する家庭も多いため、手頃な価格とコンパクトサイズ、維持費も安いコペンは、セカンドカーとしての需要の多い人気車種です。
休日のレジャーや日用品のまとめ買いはミニバンで、平日のチョットしたお買い物や駅までの足にはコパンで。
コロンと丸みを帯びたキュートなデザインと、女性でも取り回ししやすいサイズで、主婦層からも注目を浴びました。
マニアがのめり込むカスタマイズ
軽車両とはいえ、「スポーツカー」のスタイルをきちんと追求したコペン。スポーツカー所有者がこだわりたい「カスタマイズ」も楽しみの一つです。
オープンスポーツカー【コペン】は、純正のオプションパーツの他にも、エアロパーツ・アルミホイール・マフラー・内装パネルなど、部品メーカーから販売されているカスタムパーツの種類も豊富です。
歴代コペンの買取相場紹介
出典:価格.COM
車の買取価格は、1ヶ月で約4%下落すると言われています。
たとえば、「新型コペン ローブ2014年モデル」の新車価格は、179~201万円です。
では、価値の下落率を具体的にシミュレーションしてみましょう。
ローブS(※MT仕様)の新車価格は、2,010,000円です。
この価格を基準にして、一般的な下落の様子を計算してみましょう。
2,010,000円×4% → 80,400円 ということは・・
80,400円×12ヶ月 → 1年で964,800円も下落するということです!
つまり・・
新車価格2,010,000円 - 964,800円 → 1年後の査定額 1,045,200円
たった1年で、一般の車なら半額近くになってしまいました!
コペンの買取相場はこうして決まる
コペンは、他車種と比較しても、中古車の値落ちが緩やかだと言われています。製造中止になった中古モデルでも、買取130万円という実例もあり、マニアに人気がある車種だということが伺えます。
そこで、価格.comのデータをもう一度見てみましょう。
出典:価格.COM
中古コペンの販売価格が119~300万円となっています。また、新車価格の最高が201万円にも関わらず、中古車の販売価格の最高額が300万円とは、どういうことでしょう?
これは、人気車種・人気色・グレードの他に、オプションパーツやカスタムパーツが、プラス査定となっていることが考えられます。
では次に、モデル別買取相場を見てみましょう!
初代コペン 型式ABA-L880K・ LA-L880K
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2002年~2012年に販売されたモデルです。
スポーツカーに気軽に乗ってみたい男性だけでなく、丸みを帯びたボディに丸いヘッドライトのコロンとしたデザインが、オシャレな女性ドライバーからも注目を浴びました。
古い年式では既に10年以上が経過していますが、10年落ちの初代コペンに、今でも100万を超える査定が付くこともある人気モデルです。
2014年の買取実績で、2002年式・走行11万kmの「アクティブトップ」に40万円という査定実績があります。また、2011年式・走行3万kmの「アクティブトップ・アルティメット」には、130万円という高値が付いています。
一般的に車は、耐久消費財として10年目が一つの区切りになり、10年を超えると査定額0円、反対に処分にかかる費用がかかることがあります。
ところが、コペンは、12年落ちでも20万円前後をキープ、10年目でも30万円前後・8年落ちなら50万円前後、5年落ちでは80~100万円と、通常の買取査定では考えられないようなデータが出ています。
2代目コペン【ローブ】型式DBA-LA400K
PHOTO BY ダイハツ工業株式会社
2014年から生産されているコペンの現行モデルです。
全体的にレトロな丸みがあったボディが、流線型の近代的なデザインになり、初代よりも現代のスポーツカーらしいスタイルになっています。
人気車種、しかも現行モデルということで、業者間のカーオークションでは、133~163万円という買取予想が出ています。
買取査定の下降線が緩やかと言われるコペンですが、新車価格が179~201万円ですから、この買取予想額は、それを実証していると言えますね。
コペンの売却で失敗しないコツ
コペンは、女性にも扱いやすく、手頃な価格・安い維持費・狭い駐車スペースでOKということで「ベスト・オブ・セカンドカー」と言う人もいるほどです。
また、カスタマイズで「お遊びCAR」としての欲求も満たしてくれる車ですから、実用車というよりも「わかる人だけにわかる」という個性的な車種と言えるでしょう。
それだけに、売却を検討する時には押さえておきたいコツがあります。
5年目5万kmが目安
もしも、初代コペンを売却するとしたら、5年以内に売れば、新車の半額以上の高額査定の可能性があり、3年以内だったら、新車の3分の2前後の査定額が付くこともあります。
また、10~12年落ちの初代コペンでも、走行5万km以内だとプラス要因になります。
アルティメットなら更に期待できる!
初代コペンには、3つのグレードがあります。
- アクティブトップ:電動油圧ポンプ開閉式ルーフを装備
- ディチャッタブルトップ:着脱可能な軽量樹脂ルーフを搭載
- アルティメット:アクティブトップをベースにしたスポーツパックの特別仕様車
アルティメットエディションは、他2種よりも査定が有利で、買取価格も相場以上の高値が期待できます。
コペンの相場をリサーチしておく
コペンは、人気の高い車種ですが、中古市場に出回るタマ数も多いため、知識を持たないまま査定を受けると、都合よく叩かれてしまう可能性が高い車種です。
年式が古い車を普通に査定に出せば「○年経ってるので査定は0円。廃車費用サービスで、タダで引き取りますよ」と言われて、間違いなく損することになりますよ!
【注意点】カスタム車オーナーは必読です!
カスタムはプラス?マイナス?
スポーツカー販売を得意とする買取店やカーショップでは、ドレスアップパーツやオプションパーツが大きなプラス査定になります。現状のまま購入希望者が付くこともあれば、パーツを取り外して、中古パーツとして販売もできるからです。
反対に、パーツを取り外す手間をかけたくないショップだったら、カスタム装備を外す手間費用が査定から差し引かれる可能性があります。カスタムパーツは引き取ってもらえない、処分費用を請求されることもあります。
違法カスタムは、査定してもらえない?
違法改造の内容次第ですが、車検に合格できない不正改造車は、買取以前に査定さえ断られることがあります。
中古買取のデータにある「相場」は、基本的にノーマル、もしくはメーカー純正のオプションパーツでのカスタムが基準です。実際には、違法改造車でも買取は全く不可能ではないですが、事故車と同等の扱いになるなど、データにあるような相場は適用されないことを覚悟しておきましょう。
もしも、ノーマル部品が残してあるようなら、査定前に、できる限り元の状態に戻しておく方が査定額は高くなります。
まとめ
少しでも高く売るなら、コペンの相場を知っておくこと。これは、わかる人にはわかる、わからない人にはわからない「コペン」だから言える鉄則です!
中古車販売店には、ファミリーカーや実用車がメインの大衆店、スポーツカーを専門的に扱うプロショップなどがあります。
車は、実用車、ビジネス、趣味、スポーツなど、車のオーナーによって捉え方が違います。趣味的要素が強いコペンの売却は、「わかってくれるお店」との出会いと、大切な愛車の魅力をどれほど真剣にアピールできるか?にかかっています!