車の買取価格の決まり方
車には買取価格が上がる時期、下がる時期というものがあります。その説明の前に車の買取価格がどうやってきまるのかについて紹介します。車には買取価格の決まり方がわかれば、車の売り時が見えてくるはずです。
まず車の買取価格は次の計算式で成り立っています。
買取査定価格=中古車オークション相場 − コスト − 利益
例えば買取店がフィットを買取するとします。そのフィットの年式やグレード、カラーや走行距離などの詳細な情報から、過去のオークションでの買取相場を参考にして、いくらで中古オークションに売れるかを買取店が推定します。
仮に中古オークションの相場が50万円だったとすると、そこから出品にかかるまでのコストと買取店の利益を差し引きます。修理にかかるコストが10万円、利益を5万円とすると、買取査定金額は35万円ということになります。
車の売り時はいつ?
中古車市場では車が多く出回っているときに中古オークション相場が下がり、車が不足しているときに中古オークション相場が上がる傾向にあります。車の売り時は、この車が不足しているときです。
おすすめの時期は1〜3月!
それではどのようなときに中古車が不足するのでしょう。中古車は絶えず供給されていますが、1年間である時期だけ、買い手が多くなるシーズンがあります。買い手が増えるために中古車が不足する。それが1月から3月までの年度末と呼ばれるシーズンです。
4月からの新生活に向けて3月に中古車を購入するという人が大勢います。実際に中古車の登録台数は3月が他の月に比べて多くなる傾向にあります。中古車販売店はこの3月に車を売りたいため、2月には手元に売るための中古車を用意しておく必要があります。
そのため、2月3月は中古オークション相場が多少高くても買取をします。結果として2月3月の買取価格もあがるというわけです。車を買取してもらう時期はこの2月3月がベストシーズンになります。
売り時は車検前
実はもうひとつ、車を買取してもらう売り時があります。それは車の車検前です。車にもよりますが、車検で10万円以上かかることが珍しくありません。そこで10万円以上の出費をする前に買取をしてもらうことで、無駄な出費を減らすことが出来るのです。
高く買取してもらうための方法というよりは、損しないためのポイントですが、例えば車検が11月で切れるのに、高く買取してもらうために2月まで維持と思うと、得するつもりが損することもありえます。車を高く売ることができる時期以外にも車検とのバランスも考えて、売り時をみつけてください。
車を高く買取してもらうためのポイント
高く買取してもらえる時期はわかりましたが、車を高く買取してもらうためのポイントは、時期を選ぶこと以外にもあります。車を少しでも高く買取してもらうためのポイントを紹介します。
複数の買取店に見積り依頼を行う
車の買取店によっては車種やタイプなどの得意不得意分野があります。外国車を得意とする買取店もあれば、軽自動車専門の買取店もあります。買取してもらいたい車が必ずしも買取査定を依頼した買取店にマッチしているとは限りません。
車の買取時には出来る限り複数の買取店で見積をしてもらいましょう。手間はかかりますが、定価があるわけではない車の買取価格が確実に上がる方法ですので、ぜひ実行してください。
査定前に洗車をしておく
汚れは洗ってしまえば落ちるから、査定に響かないと思っていませんか?車の汚れは車をどれだけ大切に扱ってきたかが現れる場所でもあります。キレイな車のほうが買取査定を行う担当者も気持ちよく査定をすることが出来ます。
たかが印象と思うかもしれませんが、されど印象です。長く乗り続けてきた車に対してのお礼の意味も含めて、車はできるだけきれいな状態で買取店に持って行きましょう。もちろん内装も掃除機などで掃除しておくようにしてください。
売ると決めたらすぐに行動
2月に売りたいからといって2月末に買取査定をお願いするよりは、少しでも早いタイミングで査定してもらうようにしてください。車は数週間でも買取相場が下落することがあります。まだいいかなと先送りして新型車が発表されたら目も当てられない結果になります。
買取してもらうことを決めたら、1日でも早く買取査定をしてもらいましょう。査定をしてもらってもすぐに売りに出す必要はありません。相場の状況を把握して、再度の査定を行ってもらうことも可能です。計画的な買取、買い替えをするためにも売ると決めたらすぐに行動に移しましょう。
車の買取時に必要な書類
車を買取してもらうためには様々な手続きが必要になります。手続きそのものは買取店でしてもらえますが、そのためには車の所有者が書類を用意する必要があります。下記の書類を用意してください。
1.自走車検査証(車検):車の中に常時保管されています
2.自動車税納税証明書:毎年5月末までに納めている自動車税の証明書です
3.実印:委任状への捺印に使用します
4.印鑑証明書:捺印した印鑑が実印であることの証明するのに使います
5.自賠責保険証:車検証と一緒に保管されています
6.リサイクル券:リサイクル料を正しく納めたことを証明する書類です
7.委任状:買取店で用意してもらえます
8.譲渡証明書:買取店で用意してもらえます
9.住民票:車検証に記載された住所と印鑑証明書の住所が違う場合に必要になります
※何度も引っ越しをしている場合は、戸籍の附票が必要になります
その他に必要な書類を買取店から依頼されるかもしれません。必要な理由を確認したうえで用意してください。
まとめ
車の売り時は毎年1月から2月になります。車検のタイミングによっては1月2月より前でも買取をしてしまうほうがよい場合もありますが、基本的にはこのタイミングで買取してもらうことで、他の時期よりも高く買取してもらえるようになります。
車は1月2月の買取を目指しましょう。実際に買取査定をしてもらうときには、高く買取してもらえるためのポイントを実行してください。満足する買取価格を提示してもらえる可能性が高くなりますので、少し手間を掛けてでも高く買取してもらうためのポイントを守ってください。