日産のシーマとは?
シーマ(Cima)は日産自動車が販売している高級セダン車です。1988年にトヨタのクラウンの対抗車として発売されました。高級車志向の高まったバブル景気と販売時期が重なったため、一年で36,400台の売り上げを記録しました。
しかしその後は景気後退とともに販売台数も減少。2010年には生産・販売を中止しました。2012年には日産のフーガをもとにしたハイブリッド車として復活し、現在も販売されています。今回はシーマの買取事情や高価買取のコツを紹介します。
シーマの実際の買取価格を紹介!
シーマは2010年までのモデル(旧型)と、2012年以降のハイブリッドモデルに大きく分かれます。ここではシーマがいくらで買取されているのか、実例を紹介します。
※実際の買取価格は店舗や状態、オプションなどによって変動します。
(2016年7月21日現在)
平成4年式 シーマ タイプIIIリミテッド(FY32系)
photo by MIKI Yoshihito
走行距離4~5万km 買取価格19.8万円
平成9年式 シーマ ベースグレード(FY33系)
photo by Michael Gil
走行距離6~7万km 買取価格10.2万円
古い車種でも、走行距離が短ければ10万円以上の査定価格がつきますので、一般的な下取りよりもお得です。
平成13年式 シーマ 450XV(F50系)
photo by Mic
走行距離6~7万km 買取価格26.9万円
平成16年式 シーマ 450VIP(F50系)
走行距離8~9万km 買取価格16万円
旧式で一番新しいF50モデルは中古でも人気です。
平成24年式 シーマ ハイブリッド(Y51系)
走行距離8~9万km 買取価格180.6万円
ハイブリッドになると買取価格が大幅に跳ね上がります。
シーマを査定する際にチェックされるポイント
年式・グレード
中古車の査定の際にはまず年式とグレードをもとに査定基準価格を決定します。元々の価格が高く、年式が新しいほうが買取価格は高額になります。
シーマの場合は、旧型シーマ(2010年まで)と現行シーマ(2012年以降のハイブリッドモデル)では買取価格に大きな差があります。旧型シーマは年式が古いだけでなく、燃費の低さがネックになっているためです。
旧型シーマの後期モデル(450XL)のカタログ上の燃費は8.0km/L。実燃費は5~6km/L程度だと言われています。現行のハイブリッドモデルの燃費は16.6km/Lと、倍もの差があります。
走行距離
車を売るにあたり、走行距離は必ずチェックされます。距離を長く走れば走るほど車は劣化しますので、いくら新しい車でも走行距離が多い車はあまり需要がありません。逆に、古い年式でも走行距離が短ければ高額買取のチャンスがあります。
旧型シーマの場合、走行距離が10万kmを超えると査定価格が非常に厳しくなる傾向があります。店舗によっては5万円を切ったり、買取価格がつかない例もあります。
内装の臭いや汚れ、傷など
車の中があまりに汚れていたり、臭いがキツかったりすると査定価格が下がってしまいます。特にタバコの臭いやヤニが残っている車は売れにくい傾向があるため、査定も厳しめになります。
修理歴や傷があるかどうか
車を中古で販売する際には、修理歴の有無を明記しなくてはいけないという決まりがあります。修理歴とは、車の芯となる骨格を交換や補修したもののことを指します。ミラーやドア、バンパーなどは含みません。査定士は修理の形跡がある箇所を見極め、厳格な査定を行っています。
photo by sureshnarsimhan
装備品、オプションなど
メーカー純正のオプションや装備品は人気があるため、買取の際のプラス材料になります。純正でない装備品やカスタムパーツは店舗によって扱いが異なります。改造は店舗によってはマイナス査定になってしまうこともあります。
シーマを高く売るにはどうすればいい?
できるだけ多くの店舗で査定を!
特に2010年以前のシーマは店舗によって買取価格に差が出やすい傾向があります。そのため、一括査定などを利用し多くの店舗に査定をしてもらいましょう。
ドレスアップ車は専門店への査定がオススメ!
シーマの場合、大径のアルミホイール、フルエアロ、ローダウンによるドレスアップを行っているユーザーが少なくありません。他の部分も自分でカスタムを行っている方が多いのが特徴です。
photo by Arturo Hurtado
そのようなドレスアップ車は大手買取店では高額買取が期待できません。パーツ代は査定に加味してもらえず、逆に純正パーツがないことで減額の対象になってしまいます。
そのため、ドレスアップを行っている場合はそのような車を専門に扱っているお店、もしくはパーツの査定に力を入れている店舗に査定を依頼しましょう。しかし、車検に通らない違法改造の車は買取をしてもらえませんので気をつけましょう。
実際に車を売る手順と必要書類は?
車を売るときに必要なものは以下の通りです。
- 車検証
- 自賠責保険証
- 自動車税納税証明書(本年度分)
- 印鑑証明書(発行から3か月以内のもの)+実印
査定の段階では車検証があれば問題ありませんが、あらかじめ必要な書類を用意しておくとスムーズです。
複数の買取業者に査定を申し込もう
店舗ごとに買取価格に差が出やすいシーマは、できるだけ多くの店舗に査定を依頼することがポイント。オンラインでの一括査定などを有効に利用し、できるだけ多くの店舗の買取価格を確認しましょう。
photo by Tom Page
実物の車で本査定をしてもらおう
車を売りたいと思う店舗をいくつかに絞ったら、実際の車を査定担当の方に見てもらいます。店舗に行く必要はなく、都合のよい時間に自宅へ査定に来ます。車の修理歴や傷やへこみの有無、内装やエンジンルーム、足回りなどを実際に確認し、正確な査定価格を出します。
車の引き渡しをして完了
各社の査定価格を確認し店舗を決めたら、契約書などの書類のやりとりをして車を受け渡します。代車が必要になる場合は、代車を貸してもらえるかどうかを必ず確認しましょう。
まとめ
かつて絶大な人気を誇ったシーマ。古い車種はもう需要はないのではないか、と思う方もいるかと思います。しかし「昔あこがれていた車に乗りたい」と考えている方も意外と多いため、店舗によっては高額で買取をしてくれる例も。シーマを手放すなら、様々な店舗の査定価格を確認し比較することがとても大切です。