- 本物のダイヤモンドを見分ける方法を知りたい
- 偽物と本物の違いを知りたい
- 合成ダイヤモンドとの違いを知りたい
本記事ではダイヤモンドの見分け方を素人にもわかるように解説!偽物と本物の違いや合成ダイヤモンドとの違いなどについても紹介します。
ダイヤモンドはその希少性や輝きでジュエリーのなかでも特に人気がある宝石です。そのため偽物や合成ダイヤモンドなど、天然ダイヤモンドに似た石も数多く流通しています。
そこで重要なことがダイヤモンドの基本的な特徴や硬さ、色の違い、合成ダイヤモンドなどとの見分け方です。息を吹きかけるなどの具体的な見分け方についても紹介するので、ダイヤモンドの基本を知るための参考にしてくださいね。
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本物のダイヤモンドの特徴
本物のダイヤモンドの特徴は、その硬さと輝きにあります。また、あまり知られていませんが、無色透明のダイヤモンド以外に色つきの天然ダイヤモンドもあるのです。ここでは硬さや色からダイヤモンドの特徴を解説します。
世界一硬い石
本物のダイヤモンドは世界一硬い石として知られ、モース硬度スケールでは最高値を示している宝石です。その硬さから、日常で使っていたとしても多少のことでは傷がつきづらいという特徴があります。
ただし硬いからといって、何をしても壊れないという訳ではありません。「靱性」という割れづらさを示す指標では、実はほかの宝石よりも低い数値を示しているのです。耐衝撃性はそれほど強くないので、気をつけて扱うようにしましょう。
色つきのダイヤモンドもある
ダイヤモンドといえば、無色透明の石が有名ですが、実は本物のダイヤモンドのなかにも、カラーダイヤモンドと呼ばれる色つきの石が存在しています。黄色やピンク、ブルーなど12色の種類があり、その希少性の高さから高い値段がつくことも。
特に希少で価値の高い色は、彩度の高いピンクやブルー、グリーンです。無色透明ではないからといって、価値が低いということも、偽物であるということもありません。
偽物のダイヤモンドとは
本物と偽物のダイヤモンドの違いは、その成分にあります。本物が炭素のみで構成されているのに対して、まったく異なる成分から成り立っているものが偽物です。
また最近では炭素のみで構成されているものの、数週間で企業で作られた人工ダイヤモンドも市場に出回るようになりました。ここでは、それらと本物のダイヤモンドの違いを解説します。
合成ダイヤモンド
合成ダイヤモンドは「キュービックジルコニア」や「モアサナイト」など天然ダイヤモンドの主成分である炭素以外の複数の成分を含んだ人工の石のことを指します。ジュエリーならではのカットが施されると、素人目には天然のダイヤモンドとの区別がむずかしいです。
ダイヤモンドより硬度が低い、値段が低いという点が特徴で、一般的にはダイヤモンドの1/500ほどの価格で販売されています。なお、ジルコニアよりもモアサナイトのほうが、硬度や光の屈折率がダイヤモンドに近いです。
人工ダイヤモンド
人工ダイヤモンドは、天然のダイヤモンドと同じく炭素のみで作られたダイヤモンドです。そのため成分や性質は本物のダイヤモンドと変わりません。
異なるのは生成過程だけで、天然のダイヤモンドが数百年〜数十億年かけて生成されるところ、人工ダイヤモンドは数週間で生成できます。
本物のダイヤモンドよりもコストを抑えて製造できるため、価格は天然のダイヤモンドの半分程度です。ジュエリーだけでなく、宇宙開発や精密機器の部品など工業用としても利用が広まっています。
ダイヤモンドの見分け方
科学技術の発展により、合成ダイヤモンドや人工ダイヤモンドの質もどんどん上がっている状況です。ここでは、本物のダイヤモンドと偽物のダイヤモンドの見分け方を紹介します。
なお本物のダイヤモンドと成分が同じ人工ダイヤモンドの場合は、素人では見分けがつきづらいので、専門家に依頼することがおすすめです。
息を吹きかける
ダイヤモンドを見分けるもっとも手軽な方法のひとつです。本物のダイヤモンドは熱伝導率が高いため、息を吹きかけると一瞬曇ってもさっと消えます。一方で、熱伝導率が低い合成ダイヤモンドや偽物の場合は、曇りが残りやすいのです。
息を吹きかけて曇りがさっと消えるか、残りやすいかを本物と偽物を見分ける指標のひとつにしてみてくださいね。
水を垂らす
この方法は、本物のダイヤモンドの水を弾く力が高いことを利用するものです。本物のダイヤモンドに水を一滴垂らすと、球体のまま石を伝って下に落ちます。一方、偽物のダイヤモンドの場合は、疎水性が低いため、球体ではなく、平たい状態で伝い落ちるのです。
確実に本物とわかるダイヤモンドが手元にあればより比較しやすいでしょう。
線を透かして見る
この方法は台座などについていないルース(裸の石だけの状態)でのみ試せる方法です。
石を線の上に乗せて、線を透かしてみると、本物のダイヤモンドであれば線は見えません。これは本物のダイヤモンドの光の屈折率が高いせいで、偽物であれば問題なく線を見れます。
屈折率が高いからこそ、本物のダイヤモンドはカットによって輝きがますもの。本物のダイヤモンドの特徴を活用した方法といえるでしょう。
冷蔵庫で一時的に冷やす
この方法は息を吹きかけるという方法と同じ原理です。本物のダイヤモンドならば冷蔵庫から取り出すと熱伝導率が高いため、あっという間に冷えが取れて常温になります。
偽物の場合は、温度も曇りも本物のダイヤモンドに比べると戻りづらいので、本物のダイヤモンドと見極めたい石を一緒に試すとわかりやすいでしょう。
ガラスや天然石でこする
本物のダイヤモンドは、硬度の高さが特徴のひとつです。その特徴を生かして、ガラスや天然石とこすり合わせて、傷がつくかどうかで偽物か本物かを見分けるという方法もあります。
ただしこの方法では宝石や天然石を傷つけてしまう可能性が高いため、積極的におすすめはできません。ほかの方法を試してどうしてもわからなかったときのみ、使うようにしてください。
ブラックライトを使用する
ブラックライトなどの紫外線を中心とした波長の短い光を当てると、本物のダイヤモンドは青く光る可能性が高いです。
ただし、天然のダイヤモンドの場合個体差もあるので、青く光らないからといって偽物と断定できません。わざわざ機材を購入するのではなく、手元にブラックライトがある場合のみ、試してみると良いでしょう。
油性ペンを使用する
本物のダイヤモンドはほかの宝石よりも、油分になじみやすい性質があるため、油性ペンで色づけが可能です。一方で、ジルコニアなどの偽物は油性ペンのインクをはじく性質があります。
ただしこの方法では本物のダイヤモンドを油性ペンで汚してしまうことになるため、実際には試さないようにしてください。
専門家に依頼する
本物のダイヤモンドと偽物の見分け方を紹介してきましたが、技術の発展によって素人には見分けがつかない偽物のダイヤモンドも多く出回るようになっています。
特に天然のダイヤモンドと同じ成分でできている人工ダイヤモンドは、偽物とも言えないため、これまで紹介した方法で見分けられません。手元にあるダイヤモンドが本物か知りたい場合は、専門家に鑑定してもらうことが確実です。
ダイヤモンド購入時の注意点
一般的に天然のダイヤモンドと、人工ダイヤモンド、合成ダイヤモンドは値段によって違いが現れていることが多いものです。ただしなかには偽物をわざと本物のように売るという悪質なケースもあるので、購入の際には以下の点に注意するようにしてください。
信頼できる店舗で購入する
これまで紹介してきたように、ダイヤモンドには、天然ダイヤモンド、人工ダイヤモンド、合成ダイヤモンドと生成方法や値段、特徴が異なるものがあります。
どれもダイヤモンドという商品名で売られることがあるため、信頼できるブランドやお店かどうか、しっかりとリサーチして購入することが大切です。
特に中古品を購入する場合は、信頼できるお店かどうか、実物や保証書なども含めて念入りに確認する必要があります。通販サイトやフリマアプリなどを利用する場合は、特に口コミや実績、返品方法も含めてチェックするようにしてください。
鑑定書つきのものを購入する
本物のダイヤモンドには鑑定書がついていることが多いです。天然のダイヤモンドだけでなく、本物のダイヤモンドと同じ成分である人工ダイヤモンドの場合でも鑑定書つきで品質が保証されていることがあります。
合成ダイヤモンドの質が上がっているため、素人には本物と区別しづらい場合も多いです。また、店頭などでは紹介した見分け方を実践しづらい場合も多いでしょう。購入する際は信頼できる鑑定書がついているものを選ぶことをおすすめします。
正しい見分け方でダイヤモンドを見極めよう
ダイヤモンドが本物か偽物かは、ジュエリーの価値を知るための大切な指標です。この記事では、素人でもできる見分け方や、本物のダイヤモンドと合成ダイヤモンドの違いについても紹介しました。
手元に本物のダイヤモンドがあれば比較して見分けられるかもしれませんが、お店などでは試せないことも多いのが現状です。実際に購入する際には、信頼できるお店やブランドを慎重に選ぶようにしてください。鑑定書つきのものを選ぶこともおすすめです。