株式会社PRODIG 坂田裕斗社長と対談しました!|【ウリドキ】リユースチャンネル

  • 2024年8月27日

今回は株式会社PRODIGの坂田裕斗社長と対談しました。中古スマホ業界が伸びる3つの理由についてお話いただきましたのでぜひご覧ください。

中古スマホ販売のリアルを大公開!!
  • 中古スマホ業界での急成長ベンチャー企業の設立そして軌道に乗るまでの裏側
  • 中古スマホの販売戦略で重要なこととは・・・・?
  • 今後の中古スマホ業界が伸びる3つの理由

2024年4月公開の動画を基に記事化しています。

あなたの売りたいものの
\一番高い買取価格がわかる/

【中古スマホ 前編】抽選会での仕入れから売上7億円に!中古スマホ販売の出口戦略




PRODIGの設立

木暮
中古スマホ業界での急成長ベンチャー企業ということでPRODIGの坂田社長にお越しいただきました!

本日はよろしくお願い致します。

坂田氏
株式会社PRODIG坂田と申します。よろしくお願いします!
木暮
御社は中古スマホ業界に特化しているじゃないですか?
どういう経緯で今のPRODIGの設立に至ったんですか?
坂田氏
元々前職はiPhoneの修理会社にいたんです。店舗で修理をやっていたんですが、今修理ってだいぶAppleの規制とかが入って厳しくなってきていて修理だけだとなかなか収益性が合わなくなってきているんですね

その中で中古品の買取と販売のビジネスも横展開していって、そこで初めてリユースに触れたっていうのが最初のきっかけです。
そこからリユースを良いなと思って事業展開をしていく中でリユースの会社を作ろうと思ってPRODIGを設立しました

木暮
設立して最初は何からやっていったの
坂田氏
まずは物売りなので商品がないと何も始まらないので、まずは商品の調達ですね。

仕入れ先の開拓から初めて、最初は本当になんでも売っていましたね
とりあえずは、スマホを中心にパソコンのキーボード・ケーブル・マウスとかなんでも仕入れててそこで売上を作るところからスタートしました。

最初に出てくるのは調達の課題だと思います。

木暮
どこから調達したの?オークションとか?
それとも卸売業者みたいなところ?
坂田氏
僕は一通りやって、ヤフオクから買ったり・ヤフオクに出している業者にアタックをしたり・あとは業者のリストにひたすらテレアポをして人に会いに行ったり・・・

あとは1期目とかは昔イオシスさんが路地裏店というところでジャンクの抽選会みたいなのをやっていんたんですね。
この抽選は知った人しか参加できなくて、毎週金曜日かな?
路地裏店に朝並びに行って大体10人くらい並んでいるんですね。
みんなであみだくじやるんですよ

あみだくじの一番の人から2階に上がっていって好きなジャンクを買っていって、後から2~3番目の人が買うというシステム。
最初はそれにすごいお世話になっていましたね

思いつくことは一通りやって調達先を広げていきました。

木暮
スマホせどり的な?
坂田氏
そうですね。もう本当にそういうところからスタートしましたね。

BtoC販売の強化

木暮
御社のお客さんは男性が多そうだなと感じてて、時計・スマホ・トレカなどの商材は比較的価格が重要になるなという印象があります。
女性の場合はバッグとかブランド品になると接客・接遇の品質を高めていくこと買取のコンバージョン率につながる要素が結構増えてくる。
重要なのは一部BtoB販売もしているんだろうがBtoC販売に対してはどうやって強化をしていったの
坂田氏
僕らはひたすら手数を打ちまくったっていうだけで全部トライアンドエラーで思いつくモールでは全て販売はやりましたね

その中で各プラットフォームによって出し方とか広告のかけ方で売れ行きが全然違う

『プラットフォームによっての売り方戦略』っていうのを結構分析しましたね。
それが今の資産にはなっていますね

木暮
当時の私の経験で申し訳ないが、楽天で販売するとAmazonのマーケットプレイスで販売するのでは当然攻略の仕方は違うっていう。
坂田氏
全く違いますね。

ECサイトと店舗の強化

木暮
各プラットフォームで今も販売をしていて、ここの割合が大きいの?
坂田氏
今は各プラットフォームの割合が大きいんですが僕らの最終目標は『自社のECと店舗をメインで売っていく』というのが目標なので今は自社サイトを強化していっていますね。
木暮
御社は結構ECサイトを見ると力を入れているなって感じているのだが
店舗も持っているよね
坂田氏
そうですね。秋葉原に店舗がありますね。1年半ぐらい前に
木暮
なんで店舗を出すっていう。しかも秋葉原にでしょ?
坂田氏
最初買取店をやろうと思ってエンドユーザーからの調達を強くやりたいなと思っていたんです。

買取店を出すのを目標に物件を探していて、たまたま良い物件があったのでそこに入居したんです。そこで店舗作りをしていく中で買取サイトをある程度強くしないとそもそも人が集まらないだろうなと思ったんです。

きっと売りが先行するだろうと思って途中からディスプレイとかを売りベースに変えていったんですね。
案の定、秋葉原なんで観光客がいて売りの方が先行していってますね

【中古スマホ 後編】日本に眠っているスマホは約〇兆!?中古スマホ業界が伸びる3つの理由とは!?



強化すべきもの

木暮
御社の話を聞いているとECとかに力を入れているイメージがあって、今話を聞いている限りだと秋葉原の店舗の販売力が良いから店舗を増やして伸ばしていくと思ったのだけど、そこは歯切れが悪くて(笑)

『ECなんですよ』みたいなことを言うから競合がいるから言いたくないのか・店舗には何かリスクがあるとか・「実はネガティブ要素もあるんですよ」みたいな話なのか

坂田氏
店舗売上はまだまだだなと思っています
圧倒的に知名度がイオシスさんやじゃんぱらさんに比べると全然低いのでまだまだ伸びる要素しかないなと思っています

認知度を広めるためには多店舗展開をしていったり、ECサイトを強くしたり会社の名前を売るっていう施策が必要になっていくんですけど、そこをまだこれからどんどんやっていかないと胸を張って「店舗が売れています」って僕は言えないですね。

木暮
売上の全体規模からすると店舗の売上ってまだまだ少ないんだっけ?
坂田氏
全然少ないですけど、結局僕らってサービスを作って提供しているわけじゃなくてiPhoneというプロダクトを中古で扱わせていただいてお客様に届けさせていただいているビジネスなんでそもそもサービスがないんですよ

何に付加価値をつけるかというと、ECサイトや店舗を強くしていくことが会社の資産になるなと思っていて次のフェーズはそこを伸ばしていくというところが目標ですね

木暮
店舗自体は儲かっているんだよね?
坂田氏
プラスにはなっています。
木暮
非常に綺麗な言葉でまとめていましたね(笑)
坂田氏
(笑)

困難はなかったのか

木暮
順風満帆に成長しているサクセスストーリーしか出てこないんで(笑)
ハードシングスはなかったですか?
坂田氏
めちゃくちゃありました。
PRODIGは創業メンバーが3人いたんですけど、PRODIGを設立する前に1人で会社を作ったことがあったんです。僕が株主100%の会社で司法書士に「資本金はいくらにしますか?」と聞かれて、いくらでも良かったんで、とりあえず「10万円」って言ったんですよ。

当時、10万円も持っていなくてキャッシングで10万円を借りてその後仕入資金が絶対に必要になるじゃないですか。
なのであまり良くないですけど各銀行とかクレジットカード会社複数社からお金を借りました。それを仕入資金に当てて最初の1年ぐらいは運転していましたね。

最初は本当に資金繰りがきつかったですね。

木暮
小売ってキャッシュフロー的にプラスに持っていくのは非常に難しいなと思っていて、どうしても在庫を抱えてしまうビジネス。

しかもエンドユーザーに直接売るという話になるとリードタイムがかかってしまう
オンラインだったらクレジットカード決済になるだろうから更に入金までが遅くなる。

すると規模が増えていくからDebtでの借入の枠が増えていってる感じ?

坂田氏
そうですね。それでちゃんと数字が綺麗になってきて、そこから銀行とのお付き合いができるようになった感じですね。

この業界が伸びる3つのポイント

木暮
今後御社はどうしていきたいとかあるんですか?
それだけ色々なビジネスをやっている中で出会いが中古スマホだったという話もあるんだけど。
私のイメージでは坂田君はリユーススマホに今後も特化していくんじゃないのかなって感じているんですよ

なんでそんなにリユーススマホにこだわっているのかなというところ将来の展望や野心も含めてあれば教えてください!

坂田氏
リユースのスマホを今後も頑張っていきたいと思っていて、この業界が伸びる3つのポイントがあります

1点目が海外のリユース市場に目を向けると(特にヨーロッパ市場)ヨーロッパの3本の指に入るぐらいのユニコーン企業があってBack Marketっていう会社でスマホの整備済み品のプラットフォーマーなんですね。2014年に設立なので、10年で「ヨーロッパ最大」と言われるぐらいの大きい会社になってヨーロッパ市場を覆したんです

ヨーロッパって元々はiPhoneとかを新品で買うことが当たり前の文化だったんですけど中古で買うという選択肢をエンドユーザーに根付けさせて圧倒的に中古スマホを買うシェアを増やしたんです。

この話を聞いた時に、この流れは日本にも来ると思いました

坂田氏
2点目は日本人ってほぼiPhoneユーザーなんですけど、
新品と中古の比率が“新品が9割、中古が1割”と言われているんです。

3年ぐらい前が中古は5%のシェアがあって、この3年で5%上がって「中古スマホが伸びているぞ」とリユース業界ではすごい騒がれているんです

木暮
そうだよね。市場が倍になるわけだから
坂田氏
現在は日本のスマホ市場の中古割合は1割。これがさっきのの話に戻るんですけどBack Market日本と同じような市場の状態を3割まで持っていった

日本人のiPhoneをキャリアショップに行って割賦契約でSIMと一緒に買う選択だが、いつかは「中古で買う」という選択肢が来ると思っている
これは伸びるだろうなと思ったのが二つ目の理由です。

坂田氏
3点目は僕の予想なんですけど、
中古スマホと似ている業界があって中古車の業界ですね

中古車も元々新品で買うことが当たり前だったのを数十年かけて、今だと新品と中古のシェアって半々ぐらいまで伸びてきているんですよね
中古車を買うことを当たり前に根付かせた前例があって、特に車って単価がめちゃくちゃ高いじゃないですか。単価が高いので中古で買うという選択肢は必然的になっていくと思うんですけど、スマホも価格がめちゃくちゃ上がっていて10年ぐらい前に比べたらiPhoneの新品なんて高くても6~7万円ぐらいだったのが今は20万円を超えるのが当たり前の状態になっている。

1台あたりの単価が上がっているのでもう新品で買う意味ないとユーザーも思い始めてるんですね

絶対に単価が上がれば上がるほど中古の普及率は上がるなと。
中古車の業界により近づいていくなと思いましたね

まだまだ伸びると思って中古スマホを頑張ろうと思っていますね。

【出演者情報】

〈株式会社 PRODIG 代表 坂田裕斗〉
・株式会社 PRODIG:https://prodig-shop.com/pages/company-info
・Facebook:https://www.facebook.com/sakata.yuto

〈ウリドキ株式会社 代表取締役 木暮康雄〉
・ウリドキ株式会社:https://uridoki.co.jp/
・YouTube:https://www.youtube.com/@uridoki_net
・X:https://x.com/kogurey95/
・Forbes:https://forbesjapan.com/author/detail/1659
・著書 #リユース革命:https://amzn.to/3LFOiqb

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

無料

60秒

一括査定で最高額を調べる