今回は株式会社PRODIGの坂田裕斗社長と対談しました。中古スマホ業界が伸びる3つの理由についてお話いただきましたのでぜひご覧ください。
- 中古スマホ業界での急成長ベンチャー企業の設立そして軌道に乗るまでの裏側
- 中古スマホの販売戦略で重要なこととは・・・・?
- 今後の中古スマホ業界が伸びる3つの理由
2024年4月公開の動画を基に記事化しています。
【中古スマホ 前編】抽選会での仕入れから売上7億円に!中古スマホ販売の出口戦略
PRODIGの設立
本日はよろしくお願い致します。
どういう経緯で今のPRODIGの設立に至ったんですか?
その中で中古品の買取と販売のビジネスも横展開していって、そこで初めてリユースに触れたっていうのが最初のきっかけです。
そこからリユースを良いなと思って事業展開をしていく中でリユースの会社を作ろうと思ってPRODIGを設立しました。
仕入れ先の開拓から初めて、最初は本当になんでも売っていましたね。
とりあえずは、スマホを中心にパソコンのキーボード・ケーブル・マウスとかなんでも仕入れててそこで売上を作るところからスタートしました。
最初に出てくるのは調達の課題だと思います。
それとも卸売業者みたいなところ?
あとは1期目とかは昔イオシスさんが路地裏店というところでジャンクの抽選会みたいなのをやっていんたんですね。
この抽選は知った人しか参加できなくて、毎週金曜日かな?
路地裏店に朝並びに行って大体10人くらい並んでいるんですね。
みんなであみだくじやるんですよ。
あみだくじの一番の人から2階に上がっていって好きなジャンクを買っていって、後から2~3番目の人が買うというシステム。
最初はそれにすごいお世話になっていましたね。
思いつくことは一通りやって調達先を広げていきました。
BtoC販売の強化
女性の場合はバッグとかブランド品になると接客・接遇の品質を高めていくことが買取のコンバージョン率につながる要素が結構増えてくる。
重要なのは一部BtoB販売もしているんだろうがBtoC販売に対してはどうやって強化をしていったの?
その中で各プラットフォームによって出し方とか広告のかけ方で売れ行きが全然違う。
『プラットフォームによっての売り方戦略』っていうのを結構分析しましたね。
それが今の資産にはなっていますね。
ECサイトと店舗の強化
店舗も持っているよね?
買取店を出すのを目標に物件を探していて、たまたま良い物件があったのでそこに入居したんです。そこで店舗作りをしていく中で買取サイトをある程度強くしないとそもそも人が集まらないだろうなと思ったんです。
きっと売りが先行するだろうと思って途中からディスプレイとかを売りベースに変えていったんですね。
案の定、秋葉原なんで観光客がいて売りの方が先行していってますね。
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強化すべきもの
『ECなんですよ』みたいなことを言うから競合がいるから言いたくないのか・店舗には何かリスクがあるとか・「実はネガティブ要素もあるんですよ」みたいな話なのか。
圧倒的に知名度がイオシスさんやじゃんぱらさんに比べると全然低いのでまだまだ伸びる要素しかないなと思っています。
認知度を広めるためには多店舗展開をしていったり、ECサイトを強くしたり会社の名前を売るっていう施策が必要になっていくんですけど、そこをまだこれからどんどんやっていかないと胸を張って「店舗が売れています」って僕は言えないですね。
何に付加価値をつけるかというと、ECサイトや店舗を強くしていくことが会社の資産になるなと思っていて次のフェーズはそこを伸ばしていくというところが目標ですね。
困難はなかったのか
ハードシングスはなかったですか?
PRODIGは創業メンバーが3人いたんですけど、PRODIGを設立する前に1人で会社を作ったことがあったんです。僕が株主100%の会社で司法書士に「資本金はいくらにしますか?」と聞かれて、いくらでも良かったんで、とりあえず「10万円」って言ったんですよ。
当時、10万円も持っていなくてキャッシングで10万円を借りてその後仕入資金が絶対に必要になるじゃないですか。
なのであまり良くないですけど各銀行とかクレジットカード会社複数社からお金を借りました。それを仕入資金に当てて最初の1年ぐらいは運転していましたね。
最初は本当に資金繰りがきつかったですね。
しかもエンドユーザーに直接売るという話になるとリードタイムがかかってしまう。
オンラインだったらクレジットカード決済になるだろうから更に入金までが遅くなる。
すると規模が増えていくからDebtでの借入の枠が増えていってる感じ?
この業界が伸びる3つのポイント
それだけ色々なビジネスをやっている中で出会いが中古スマホだったという話もあるんだけど。
私のイメージでは坂田君はリユーススマホに今後も特化していくんじゃないのかなって感じているんですよ。
なんでそんなにリユーススマホにこだわっているのかなというところも将来の展望や野心も含めてあれば教えてください!
1点目が海外のリユース市場に目を向けると(特にヨーロッパ市場)ヨーロッパの3本の指に入るぐらいのユニコーン企業があってBack Marketっていう会社でスマホの整備済み品のプラットフォーマーなんですね。2014年に設立なので、10年で「ヨーロッパ最大」と言われるぐらいの大きい会社になってヨーロッパ市場を覆したんです。
ヨーロッパって元々はiPhoneとかを新品で買うことが当たり前の文化だったんですけど中古で買うという選択肢をエンドユーザーに根付けさせて圧倒的に中古スマホを買うシェアを増やしたんです。
この話を聞いた時に、この流れは日本にも来ると思いました。
新品と中古の比率が“新品が9割、中古が1割”と言われているんです。
3年ぐらい前が中古は5%のシェアがあって、この3年で5%上がって「中古スマホが伸びているぞ」とリユース業界ではすごい騒がれているんです。
日本人のiPhoneをキャリアショップに行って割賦契約でSIMと一緒に買う選択だが、いつかは「中古で買う」という選択肢が来ると思っている。
これは伸びるだろうなと思ったのが二つ目の理由です。
中古スマホと似ている業界があって中古車の業界ですね。
中古車も元々新品で買うことが当たり前だったのを数十年かけて、今だと新品と中古のシェアって半々ぐらいまで伸びてきているんですよね。
中古車を買うことを当たり前に根付かせた前例があって、特に車って単価がめちゃくちゃ高いじゃないですか。単価が高いので中古で買うという選択肢は必然的になっていくと思うんですけど、スマホも価格がめちゃくちゃ上がっていて10年ぐらい前に比べたらiPhoneの新品なんて高くても6~7万円ぐらいだったのが今は20万円を超えるのが当たり前の状態になっている。
1台あたりの単価が上がっているのでもう新品で買う意味ないとユーザーも思い始めてるんですね。
絶対に単価が上がれば上がるほど中古の普及率は上がるなと。
中古車の業界により近づいていくなと思いましたね。
まだまだ伸びると思って中古スマホを頑張ろうと思っていますね。
【出演者情報】
〈株式会社 PRODIG 代表 坂田裕斗〉
・株式会社 PRODIG:https://prodig-shop.com/pages/company-info
・Facebook:https://www.facebook.com/sakata.yuto
〈ウリドキ株式会社 代表取締役 木暮康雄〉
・ウリドキ株式会社:https://uridoki.co.jp/
・YouTube:https://www.youtube.com/@uridoki_net
・X:https://x.com/kogurey95/
・Forbes:https://forbesjapan.com/author/detail/1659
・著書 #リユース革命:https://amzn.to/3LFOiqb