電力会社でおすすめは? 大手と新電力会社の違いも

  • 2024年5月30日

電気は私たちの生活になくてはならないもの。ただし昨今のエネルギー価格高騰による電気料金の値上げ、また引越しや新生活スタートを機に、電気代の節約や見直しを検討する人は多いかもしれません。

本記事では、電力会社の切り替えを検討している方にとって役に立ちそうな、おすすめ情報を紹介しています。

大手電力会社と新電力会社の違い、新電力会社はどうして電気代を安くすることができるのか、電力会社を切り替えるメリット・デメリットなどをまとめました。

さらに電力会社切り替え手続きの手順、またおすすめの電力会社も紹介していますので、電力会社選びの参考にしてください。

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大手電力会社と新電力会社徹底比較

大手電力会社と新電力会社とは、何が違うのでしょうか。こちらでは4つのポイントから徹底比較していきます。

大手と新電力会社の違い

大手電力会社とは、最大手の東京電力を筆頭に、北海道電力・東北電力・中部電力・関西電力・北陸電力・中国電力・四国電力・九州電力・沖縄電力の計10社を指します。

そして2016年4月の電力小売り自由化スタート以来、2022年3月現在までに700社以上の新電力会社が参入してきました。

新電力会社は、大手電力会社が所有している送電設備に対して使用料を支払うことで、契約者へ電気を届けることができています。

そして新電力会社へ契約を切り替える人の多くは、切り替えの大きな理由に「電気代が安くなる」を挙げています。

なぜ新電力会社との契約で電気代が安くなるのかは、次の項目で解説します。

新電力会社は電気料金が安い

新電力会社の多くは、自社の発電所を持たずに大手電力会社の設備を使用しているケースがほとんどなため、大規模な設備投資や管理・人件費などを抑えることができます。

そしてコストカットできた経費分を、低価格の基本料金や電力単価に還元し、供給することが可能になっているのです。

また電気事業に参入している新電力会社は、電気小売業がメインではなく、ほかの事業と並行しておこなっているため、電力以外で利益が得られている点も大きいでしょう。

新電力会社に切り替えるメリット

新電力会社は、従来の大手電力会社の持つ送電設備を利用しているため、電気の品質が落ちることなく、これまでと同じように電力の供給が受けられます。

さらに基本料金をリーズナブルに設定している、電力会社やエリアによっては基本料金が無料で使った分だけ支払う制度になっているところもあり、かなりお得です。

ライフスタイルにあわせて豊富なプランから選べるようになっていたり、再生エネルギーなど環境負担の少ない電力を利用している電力会社があるのもポイント。

また、契約すると電気や生活に関するサポートサービスが無料で受けられる特典をつけている会社もあり、一人暮らしの高齢の方などにとってメリットが高いでしょう。

切り替えで想定されるデメリット

新電力会社への切り替えを検討する際は、想定されるデメリットについても知っておいたほうがよいでしょう。

ひとつめは、解約時に違約金が発生する電力会社があること。思っていたほど電気代が安くならずに解約したいと思っても、指定の契約期間がある場合、解約時に一定の違約金を支払うこともあります。

また、支払いはクレジットカードなどのオンライン決済や口座振替にしているところが多いですが、支払いの際に手数料がかかるかどうかも確認したいポイント。支払いのたびに手数料がかかっていたのでは、本末転倒にもなりかねません。

電力会社の切り替え手順

電力会社の切り替え手続きは、想像以上にシンプルで簡単です。こちらでは、切り替えの手順を3ステップにわけて説明します。

供給地点特定番号の確認

まずはじめに、電力会社を切り替える際、申込時に「供給地点特定番号」が必要になるのでご確認ください。

供給地点特定番号とは、電気の使用場所に設定された22桁からなる番号のことです。検針票や請求書に記載されており、「地点番号」と記されていることもあります。

供給地点特定番号は、現在契約中の電力会社の公式サイトから確認することも可能です。どうしてもわからない場合は、サポートサービスや問い合わせ窓口でたずねてみましょう。

申し込み手続きをする

新しい電力会社の申し込み手続きは、パソコンやタブレット、スマホなどからオンラインで受け付けているところが多いです。

切り替える電力会社や契約プランを決めたら、切り替え先の電力会社公式ページから申し込み用の指定フォーマットに

  • 現在の電力会社
  • お客様番号
  • 供給地点特定番号

などの必要情報を入力し、改めて契約プランや料金、契約期間や条件を確認しましょう。

また電力会社を切り替える際に、契約していた以前の電力会社への解約手続きの連絡は、新しく契約した電力会社がおこなうため、契約者から連絡する必要はありません。

スマートメーターの設置

また新電力会社を利用する際には、スマートメーターの設置が必要になります。

スマートメーターとは、電気使用量をデジタルで計測する機器。そしてメーターから直接データが送信される仕組みとなっているため、検針員が電力使用量をチェックする従来の工程が省略できるのです。

大手電力会社でもすでにスマートメーターを導入しているところが多く、まだ設置されていなくても、電力会社切り替えのタイミングでスマートメーターに替えることができます。

基本的にスマートメーターに設置料金はかからず、また設置作業に立ち会う必要もありません。

魅力的なプランのあるおすすめの新電力会社

こちらでは、安いだけではない魅力的で豊富な料金プランから選べて、大企業による経営で安心な新電力会社を3社厳選してご紹介します。

エルピオでんき

出典:[エルピオでんき](https://lpio.jp/elec/]

特徴

  • エリアによっては基本料金無料
  • 解約時に違約金がかからない
  • ガスとのセット割でさらにお得に

企業紹介

「エルピオでんき」は、LPガスの供給とガス機器を販売する「エルピオ」による新電力会社です。

関西・九州・中国・四国・北陸エリアは基本料金が無料、使った分だけ電気代を支払う仕組みになっています。

基本料金が無料の会社は、電気利用量に対する一律同価格が割高な場合が多いですが、エルピオはその点も1kwhあたり22.2円とリーズナブル。4人家族一戸建てなら、年間約16,800円の電気代節約が見込めます。

価格出典:エルピオでんき

また、ガス料金とのセット割で、さらにお得になる可能性も高いでしょう。契約期間の縛りや解約に対する違約金などは一切ないので、安心して利用できます。

基本料金プラン

  • 東京エリア スタンダードプランS 40A 基本料金:1,086.80円
  • 東京エリア スタンダードライトプランS 30A 基本料金:858円
  • 関西エリア 使った分だけSプラン 基本料金:無料

出典:エルピオでんき①
エルピオでんき②エルピオでんき③

ENEOSでんき

出典:ENEOSでんき

特徴

  • エネルギー企業ENEOS運営で安心
  • 豊富な料金プランから選べる
  • サポートサービスは出張費無料

企業紹介

「ENEOSでんき」は、石油や天然ガス・太陽光や風力などのエネルギー製品の精製と販売をおこなう企業「ENEOS(エネオス)」が展開する新電力会社です。

全国に30か所以上の発電所を所有しているため、安定した電力の供給を実現。環境負担の少ないエネルギーの供給にも積極的に取り組んでいます。

料金プランは地域によってさまざまなプランを用意。2人暮らしなら電気代平均月額8,400円で従来の電力会社と比較して年間約5,670円お得に、4人家族は平均月額11,350円で年間約10,370円お得になります。

平均月額など出典:ENEOSでんき

またENEOSでんきに契約すると、電気設備のトラブルや点検・応急処置に対応してもらえる出張型サポートサービスが受けられます。出張費と30分程度の軽作業は無料で対応しているのもポイントでしょう。

基本料金プラン

  • 東京Vプラン 40A 従量電灯B 基本料金:1,144円
  • 関西Aプラン 1契約につき最初の15kWhまで 最低料金:285円(+電気量料金)
  • 中部Bプラン/Cプラン 40A 従量電灯B 基本料金:1,144円

出典:ENEOSでんき

HISでんき

出典:HISでんき

特徴

  • ライフスタイルにあわせた豊富なプラン
  • カード・口座振替ともに支払手数料が無料
  • あんしんサポート365がつくプランあり

企業紹介

「HISでんき」は、航空券販売や旅行パッケージ企画、ハウステンボスの運営でおなじみの「エイチ・アイ・エス(以下、HIS)」グループが手がける新電力会社です。

近年はエネルギー事業にも取り組んでいるHISでは、2015年に子会社となる「HTBエナジー」を設立し、電力販売に参入しました。

ライフスタイルにあわせた豊富なプランを提案、特に1日のうちで電力を多く使う時間帯が2時間無料になる「ママトクプラン」は、他社には見られない魅力的なプランです。

ほかには、月々の基本料金や従量料金が最大5%オフになる「PRIMEプラン」、オール電化タイプの住まいで昼間の電気代が最大16%割引になる「ぜんぶでんき」プランもあります。

PRIMEプランとぜんぶでんきプランには、電気や水回りのトラブルに会員価格で対応してくれる「あんしんサポート365」がついているのも特徴です。また、支払い時のクレジットカード・口座振替ともに手数料がかかりません。

基本料金プラン

  • PRIME東京 40 基本料金:1,086.80円
  • ママトクプラン 基本料金:1,630.20円~2,173.60円
  • オール電化プラン 東京 基本料金:286.00円/kVA,10A 458.33円/kW(実量制)

出典:HISでんき

口コミ

シンプルに電気単体で安い今の形を続けて下さい。

現在約1年ほど契約させていただいています。毎月の電気代が安くて大変満足しています。

たくさん使う場合は安くなるので良い。

出典:HISでんき

生活様式に合った電力会社を選ぼう

電力会社を切り替えて、電気代を安くしたいと考えている方に向け、参考になりそうなおすすめ情報をまとめてお届けしました。

新電力会社の電気代が安くなる理由、また電力会社切り替えにともなうメリット・デメリットなどもおわかりいただけたでしょう。

ご紹介した新電力会社はいずれも大手企業の子会社で、運営やサービスなど、さまざまな面で安心して利用できます。

またご紹介した会社は、いずれもライフスタイルにあわせた豊富なプランを提供しているので、自分の生活様式にあったお得な料金プランを選ぶようにしてください。

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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