1kwhあたりの電気代は?電気料金の仕組みや新電力についても解説

  • 2023年6月21日
1kwhあたりの電気代は?

新電力の契約などを検討していると、よく「kwh」という数字を目にしますよね。なんとなく電気の使用量を示していることはわかりますが、具体的にどのような単位なのか知っている人はそこまで多くないでしょう。

この「kwh」は、電力会社を選んだり、電気代の節約を考えたりするうえでとても重要な単位。知らずに電力会社を契約すると損してしまうこともあるため、事前にどのようなものなのかをしっかり確認しておきましょう。

本記事では、1kwhがどのくらいの電気量で、電気代の目安はどのくらいなのかについてお伝えします。電気料金の基本的な仕組みや「kwh」との関係性についても解説するので、今まで知らなかったという方はぜひ参考にしてみてください。

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「kwh」とは

電気代を語るうえでもっとも重要な要素といっても過言ではない「kwh」。「kwh」は、“キロワットアワー” と読み、電気の使用量を示す単位です。「kwh」という単位は一見ややこしそうに見えますが、「kw」×「h」のように分解して考えると理解しやすくなります。

まず「kw」についてですが、「k」は1,000を表す「kilo」のことで元の単位(ここでは「w」)の1,000倍を意味しており、「w」は消費電力のことです。すなわち「kw」は、1,000wの消費電力のことを指します。

そして「h」は時間を表す「hour」のことなので、「kw」×「h」つまり「kwh」は1kw(=1,000w)の電力を1時間使用した場合の電力量のことを指すというわけです。

1kwhはどのくらいの電気量か

次に、1kwhはどのくらいの電力量なのか、身近な電化製品をいくつか例に挙げ、具体的に確認していきましょう。

  • エアコンを2時間程度使用
  • ドライヤーを50分程度使用
  • テレビを20時間程度使用
  • 電子レンジを100分程度使用
  • オーブントースターを1時間程度使用

機種などによって消費電力は異なりますが、上記の例の通りに電化製品を使用すると、電力量はおおよそ1kwhになります。

1kwhあたりの電気代の目安

1kwhがどれくらいの電力量なのかイメージできたところで、次は1kwhあたりの電気代がいくらほどになるのか見ていきましょう。

公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会によると、2023年6月現在の1kwhあたりの電気代は31円(税込)が目安となっているようです。ただ、契約している会社やプランなどによって異なることがあるので、あくまでも目安として捉えておいてください。

1kwhあたりの電気代を用いた計算方法

それでは、1kwhあたりの電気代を用いた、普段よく使う電化製品を使用した場合の電気代の計算方法をご紹介します。

まず最初に、電化製品の消費電力(w)を確認しましょう。その数値に使用時間(h)をかけて、1,000で割る(whをkwhに変換する)と電力量(kwh)が算出できるので、その数値に31をかければ電気代が求められます。

消費電力(w)× 使用時間(h)÷ 1,000 × 31日(または30日)=月の電気代

例として、ドライヤーを30分使った場合の電気代を計算してみましょう。ドライヤーの消費電力は1,200wなので、1,200×0.5÷1,000×31=18.6となり、電気代は18.6円かかると分かります。

電気料金の仕組みをわかりやすく解説

ここからは、電気料金全体について見ていきましょう。

電気料金は、基本料金と電気量料金(従量料金)、燃料費調整額、そして再生可能エネルギー発電促進賦課金を合計したものです。それぞれについて詳しく説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

基本料金

基本料金は、契約しているプランやアンペア容量によって決まっている固定料金のことです。契約するアンペア量に応じて基本料金を決めるアンペア制と、アンペア量にかかわらず基本料金を決める最低料金制があります。

アンペア制を採用している会社と契約する場合は、一度に使う電化製品の量を調べて適切な容量で契約することで、電気料金を抑えられるでしょう。

電力量料金(従量料金)

電力量料金は、その月に使用した電力量に応じて発生する料金のことです。電力の使用量に基づいて決まることから、従量料金と呼ばれることもあります。

電力会社の料金プランは、電力量料金単価を「三段階料金」と呼ばれる仕組みで決定している場合が多いです。「三段階料金」とは、使用した電力量によって、かかる料金を三段階に分ける仕組みのことを指します。

電力会社によって差はありますが、第1段階料金は0〜120kwh、第2段階料金は120〜300kwh、第3段階料金は300kwh〜に適用されることが多いです。

燃料費調整額

燃料費調整制度は、火力発電の燃料となる原油・液化天然ガス・石炭の価格変動に応じて、電気料金を調整するために設けられた仕組みのこと。その制度を電気料金に反映するために存在するのが、燃料費調整額です。

原油などの燃料は貿易によって輸入しており、大きく変動することが少なくありません。「電化製品の使用量は変わっていないのに、電気料金が変動している」というときは、燃料費調整額の影響を考えましょう。

再生可能エネルギー発電促進賦課金

再生可能エネルギー発電促進賦課金は、固定価格買取制度による、再生可能エネルギーの買取に要した費用をまかなうためのものです。2023年度は、1kwhあたり1.4円に設定されています。

「固定価格買取制度」とは、再生可能エネルギーによる電気を電力会社が買取することを定めた仕組みのこと。この制度によって買取られた電気は私たちが使う電気に含まれているので、その分の料金を再生可能エネルギー発電促進賦課金として払う必要があります。

kwhが関係するのは「電気量料金(従量料金)」

先ほど説明した「kwh」が大きく関係してくるのは、電気料金を構成する4つの要素のなかの電気量料金(従量料金)です。電気量料金は、1kwhを単位として単価が決められています。

また電気量料金と比べると額が少ないですが、再生可能エネルギー発電促進賦課金も1kwhあたり1.4円と設定されており、「kwh」と無関係というわけではありません。

新電力おすすめ会社5社の電気料金を比較

電気料金の構成と詳細について理解したところで、ここからは各電力会社の電気料金を比較してみましょう。今回は5つの電力会社についてご紹介していきますので、乗り換えを検討している場合は、参考にしてみてください。

サービス名公式サイト口コミ評価供給エリア
東京ガス公式サイト問い合わせ★3.5東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬、山梨、静岡
CDエナジーダイレクト公式サイト問い合わせ★3.0東京、神奈川、埼玉、千葉、栃木、群馬、茨城、山梨、静岡
新日本エネルギー公式サイト問い合わせ★-全国
TERASELでんき公式サイト問い合わせ★3.1全国(沖縄・離島を除く)
ミツウロコでんき公式サイト問い合わせ★3.4全国(沖縄・離島を除く)

※口コミ評価はウリドキやその他サイトの情報を参考にしています

東京ガス

★★★☆☆3.5

出典:東京ガス
口コミ実績なし

公式サイト
東京ガスは、関東圏を中心にガスや電力を供給しているサービスです。ガスと電気のセット割ができる基本プランのほか、電気を使用する時間帯によって電気量料金が変わる、オール電化向け料金プラン(時間帯別プラン)なども用意されています。

オール電化向け料金プランは、午前1時〜午前6時の電気量料金が安いので、深夜帯に活動することが多いのであれば、一度検討してみてはいかがでしょうか。

電気料金・プラン

プラン名プラン料金(1kwhあたりの料金)
基本プラン19.78〜27.36円
オール電化向け料金プラン(時間帯別プラン)17.60〜25.54円
ずっとも電気315.65〜18.71円

出典:東京ガス

供給エリア

東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬、山梨、静岡

サービス情報

サービス名東京ガス
会社名東京ガス株式会社
電話番号0570-002239

CDエナジーダイレクト

★★★☆☆3.0
口コミ実績なし

CDエナジーダイレクトは、中部電力と大阪ガスが50%ずつ出資して作られた総合エネルギー会社です。それぞれのノウハウを活かして、電気・ガスともに質の高いサービスを提供しています。

同サービスの魅力は、WEB上で申し込みが完結すること。忙しいときでも、手軽に手続きができるのでおすすめです。

電気料金・プラン

プラン名プラン料金(1kwhあたりの料金)
ベーシックでんき19.78〜26.38円
スマートでんき17.78〜25.80円
シングルでんき19.88〜30.57円

出典:CDエナジーダイレクト

供給エリア

東京、神奈川、埼玉、千葉、栃木、群馬、茨城、山梨、静岡

サービス情報

サービス名CDエナジーダイレクト
会社名株式会社CDエナジーダイレクト
電話番号0120-811-792

新日本エネルギー

口コミ実績なし

新日本エネルギーは、電力自由化に新規参入した新電力サービスです。全国でサービスを展開しており、地元の電力を使い、地域に貢献できることが特徴。

電気料金やプランは地域によって異なりますが、低圧電力のプランや、電気を使用する時間によって電気代が変化するプランなどが用意されています。

電気料金・プラン

プラン名プラン料金(1kwhあたりの料金)
新ネクストバリュープラン電灯B26.48円
新ネクストバリュープラン電灯C27.50円
ネクストプラン低圧電力15.80〜17.37円

出典:新日本エネルギー

供給エリア

全国

サービス情報

サービス名新日本エネルギー
会社名株式会社NEXT ONE
電話番号03-6774-2722

TERASELでんき

★★★☆☆3.1
口コミ実績なし

TERASELでんきは、60年以上の歴史を誇るエネルギー商社グループである、伊藤忠エネクスグループが提供するサービスです。

同サービスの魅力は、特典が豊富に用意されていること。契約時に、楽天ポイントやamazonギフト券、paypayポイントなど7つのなかから好きなものをもらえるほか、毎月の電気代に応じて楽天ポイントが付与されるなど、非常にお得です。

電気料金・プラン

プラン名プラン料金(1kwhあたりの料金)
超TERASEL東京B19.91〜25.75円
TERASELでんき東京B19.11〜29.37円

出典:TERASELでんき

供給エリア

全国(沖縄・離島を除く)

サービス情報

サービス名TERASELでんき
会社名株式会社エネクスライフサービス
電話番号0570-031-150

ミツウロコでんき

★★★☆☆3.4
口コミ実績なし

ミツウロコでんきは、太陽光発電やバイオマス発電に力を入れている電力サービスです。安く電力を供給するため、さまざまな面でコストダウンを図っています。

請求書の廃止による書類発行・発送費の削減や、インターネットの活用による人件費の削減など、コストの削減に余念がありません。

電気料金・プラン

プラン名プラン料金(1kwhあたりの料金)
シングル応援プラン19.91〜28.98円
とくとくナイト18.37〜25.10円
動力プラン15.66〜18.79円

出典:ミツウロコでんき

供給エリア

全国(沖縄・離島を除く)

サービス情報

サービス名ミツウロコでんき
会社名株式会社ミツウロコヴェッセル
電話番号0800-300-0326

電力乗り換え以外に電気代を節約する方法

電気代を節約するには、電力会社の乗り換え以外にも方法があります。その方法を3つご紹介するので、実践できそうなものがあればぜひ検討してみてください。

契約プランを見直す

電力会社自体を乗り換えなくても、契約プランを変更することで電気代を節約できる場合が。

例えば、電力会社によっては深夜帯の電気代が安くなるプランを設けていることがあります。もし深夜に活動することが多いのであれば、現状の契約プランからこのプランに変えるだけで、電気代を節約できるでしょう。

契約アンペア数を見直す

アンペア制を採用している電力会社やプランを利用している場合は、契約アンペアを見直すことで電気代を節約できる可能性があります。

契約アンペアが多いと電気料金のなかの基本料金が高くなってしまうので、電気料金が高いと感じたら契約アンペアを少なくすることを検討すると良いでしょう。

ただ、契約アンペアを少なくしすぎるとブレーカーが頻繁に落ちてしまうこともあり、注意が必要です。

使っている家電を見直す

古いモデルの家電を使い続けると、電気代が高くなる可能性があります。とくに、冷蔵庫やエアコン、暖房器具や洗濯機など、日頃からよく使う大型家電は電気代に与える影響が大きいです。

家電は、新しくなる度に消費電力が抑えられていくケースが多いので、古いモデルの家電を使っていて電気代の高さが気になっているのであれば、買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。

1kwhあたりの電気代は契約会社で変わる

この記事では、「kwh」についての情報や、電気料金の詳細、おすすめの電力会社などについてご紹介してきました。

1kwhあたりの電気代はおおよそ31円と記載しましたが、もちろんこれは目安にすぎず、電力会社によって料金は異なります。1kwhあたりの電気代は、電力会社選びの指標のひとつなので注意して見てみてください。

電気代の高騰が気になる昨今、お伝えした内容を参考にして、節約に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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