今年でオークション歴13年を超え、これまで5000点以上の商品を出品してきました。不要な物を売るのは私にとって日常的なことなので、捨てる前にまずは出品。自分にとっていらない物がお金になることに喜びを感じ、日夜家の中から不用品を探しています。
そんな私でも、「売りづらいな…」と思ってなかなか手出しができない物があります。一言で表現するなら、自分では鑑定ができない商品です。
なぜ「売りづらい」のか?
ネットオークションは、スマホやパソコンなどを通して行うので、商品を直接見たり触ったりすることができません。情報としては写真と商品説明なので、ここでいかに商品のことを伝えるのかが落札の鍵になります。逆に言うと、ここでしっかり伝えないと落札されることはほぼないということになるのです。
もちろん、有名ブランドや知名度がある商品なら大丈夫ですが、先ほど書いたような鑑定ができない商品においては、情報不足は大きなマイナスになります。なぜなら、本来の価値を提示できないからです。
知識がない=情報を適切に伝えられない
たとえば、着物です。年上の知人から着物をオークションで売って欲しいと言われたことがあるのですが、そもそも私に着物の知識がありません。(残念ながら、その方もよくわからないということでした)着物は○○織みたいにブランドがあって、それによって価格が大きく変わるのですが、出品時の商品説明にそれを書くことができないのです。
着物と同じなのが、毛皮・革製品や宝石です。毛皮や革製品も経験がありますが、何の毛なのか、何の革なのかがわからないので、非常に手こずりました。もしかしたら、すごくいい毛皮なのかもしれませんが、確信がない以上、それを堂々と書くことはできません。革製品にしても、本当は本革なのかもしれませんが、100%の自信がないので書くことはできませんでした。なぜなら、高く売るためにより良い素材を書いてしまって、万が一それが間違っていたらクレームの対象になるからです。
それを防ぐには、素材はわからないと正直に書くのが一番いいのですが、そうなると本来の価値を評価してもらえないので、落札価格が下がってしまうでしょう。つまり、非常にもったいないということなのです。
専門店に任せるのも賢い方法
そういう経験があるからこそですが、自分では鑑定ができなかったり、本物かどうか見分けがつきにくいもの、あるいは知識がない商品は専門店に売った方がいいと思っています。その方がプロの鑑定によって適切な価格で買い取ってもらえます。
大切なのは売り場を選ぶということです。何でもかんでもネットオークションやネットフリマで売るのではなくて、物によって変えることによって自分も楽をすることができると思います。知識がなくてわからない商品を苦戦しながら出品するのは想像以上の労力がかかるので、それをしないだけでもとっても楽チンなのは間違いありません。賢い人は、賢く売ります。それを頭の片隅においてもらえると嬉しいです。