スピーカーの専業メーカー「フォーカル(FOCAL)」とは
出典:ロッキーインターナショナル
「フォーカル(FOCAL)」と聞いて、車好きの人は車載スピーカーを思い出すでしょう。高音の伸びに特に評価が高いですね。また、ヘッドフォンのブランドを思い浮かべる人もいるかもしれません。iPodなどDAPに凝っているならば、一度は試してみたいところですよね。
しかし、フォーカルはカーオーディオやヘッドフォンだけのブランドではありません。家庭用やスタジオ用など、スピーカを手広く手掛けるフランスのブランド。価格帯も幅広く、比較的手を出しやすい価格のものから、どこの王侯貴族用のものなのか、購入層が全く不明の価格帯のものまで幅広く生産しています。
今回は、そんなブランド、フォーカルの家庭用のスピーカーと、カーオーディオ用のものをそれぞれ取り上げたいと思っています。使っていないスピーカーのフロントパネルにフォーカルのマークが!!……というケースはあまりないとは思いますが、張り切っていってみましょう!!
フォーカルの中古価格紹介
家庭用スピーカー
フォーカルが手掛けるスピーカーは家庭用だけ見ても、比較的手を出しやすい「Chorus 700」シリーズや定価がペアで1千万円以上するものもある「Utopia」シリーズまで幅広いものがあります。さすがに「Stella Utopia EM」が家にあるんだけど、なんて人はいないでしょうし、いても独自の売買ルートをもっているでしょうから、ここでは除外。
・Chorus シリーズ
出典:ロッキーインターナショナル
ブックシェルフタイプで、家にあってもジャマにならない存在感の「Chorus 706」は、現在のフォーカルの売れ筋商品。パリの有名のデザインハウスに委託したという外観のデザインも美しい逸品です。
こちらの商品、カラーによって価格は上下しますが、販売価格はペアで9万円前後。状態の良いものなら3~4万円程度の買取価格が期待できます。
Chorusシリーズの最高峰、726は堂々の3ウェイ・バスレフモデル。しかし全高1m弱とコンパクトに納まっており、マンションなどでの使用も視野に入っているモデルです。
こちらの商品、販売価格は1本10万円超といったところ。買取価格は3~4万円といったところでしょうか。
カーオーディオ
車にお金をかける人は、すっかり絶滅したかに思えますが、今でもごく少数ながら生き残っています。そんな人たちが憧れる、後付けスピーカーがフォーカル。ズンドコ系のロックフォードなどのブランドと異なり、上品な音を追求する人たちに人気です。
家庭用スピーカーの最高峰「Utopia」で採用されたベリリウムドームテクノロジーを車載スピーカーへと応用したのが「Utopia Be」シリーズ。こちらは、まだ常識的な価格でインストールできてしまいますが、これをやっちゃうとデッドニングだ消音だと終りのない世界が待っています。
・Utopia Be シリーズ
出典:アルファオーディオ
165mmのミッドレンジスピーカーと、ツイータ、2ウェイのセットです。「No.5」は130mmのスピーカーのセットですからコンパクトカーにも搭載可能なモデル、No.7はウーファーがセットされた3ウェイのモデル。それぞれ、独立して音を調節できるクロスブロックが付属します。
売れ筋の「Utopia Be No.6」ならば3万円~といった買取価格。購入時の金額から考えると、泣きたいほどの安値ですが、カーオーディオはインストールできる車種も限られてきますから、安値になるのはしょうがありません。でも、車を売るときは、外して売った方がメリットはあるはずです。
フォーカルの査定基準やチェックポイント
エイジングという言葉があるように
フォーカルに限らずスピーカーは、電子部品がどうしたといったややこしい構造を基本的にしていません。エイジングという言葉もある通り、製品性能が経年により極端に劣化するということはないとされています。
日ごろのメンテは掃除のみ
ですから、上記のような現行のモデルでなくても、古いモデルでもある程度の買取価格が期待できます。動作はするでしょうから、後は見た目の問題。日ごろから、ホコリははたく、たまには中性洗剤で拭いてやるといった家具と同じような手入れをおこなっておけば、そんなに減点されるとは思えません。
高く売れる時期や売り時
マニアのための製品ですから、相場の上下はほぼありません。というか、市場にフォーカルのスピーカーが需要を上回る数が出るということは考えられません。
売り時は新しいモデルが欲しくなったときや、引っ越しなどで住宅事情が変わるとき。カーオーディオなら新しい車を購入するとき。いつまで寝かせて、といった考えは不要です。
高価買取のポイント
出典:アルファオーディオ
出張サービスがあればベスト
フォーカルに限らず高級オーディオは必ず需要がありますが、売るショップを間違えないことが大切です。サイズがあるトールタイプなどは、丁寧に梱包するなど面倒はありますので、宅配で専門ショップに売るのが一番よいでしょう。出張買取のサービスをやっているなら一番いいですね。
自信がない場合は触らない
カーオーディオなら誰が外すかという問題があります。そんなに難しいものではないのですが、知らないでやると内張りにキズを付けてしまう、ケーブルを切るなど車とオーディオ両方にダメージを与えてしまいますから、自信がない場合は、専門のショップに任せましょう。取り外しもしてくれる買取ショップにいくのが良さそうです。
減額ポイントや注意点
大きく減額されるポイントは本体のキズか塗装の劣化ぐらいです。日ごろから丁寧に扱う必要があるでしょう。掃除はもちろん、動かすときに引きずってしまうと底面にキズがつきますから掃除や模様替えの際には慎重におこないましょう。
まとめ
出典:ロッキーインターナショナル
AV系のオーディオが盛り上がりを見せる一方で、フォーカルが得意とするピュアオーディオ自体は特に盛り上がりを見せず……といっても、昔からそんな感じではあります。マニアだけのものですから、大きなブームになりようがなく、相場も安定しているのです。
カーオーディオについては、一般的なブランドですが、こちらも限られた人の趣味になりつつあるある点と、搭載できる車種が決まってくる点で、買取価格はあまり高くありません。オーディオだけでなく金を掛けた分は、まず返ってこないのが車の世界。充分楽しんだから、と割り切ってください。