エルメスといえばケリーやバーキンが有名ですが、以前は「エールバッグ」という商品が人気でした。1998年に初めて発売され、2009年には復活版のエールバッグジップも登場。当時人気だったこともあり、今でも使用したいと思う方は多いのではないでしょうか。
最近では「エールバッグは時代遅れ、ダサい」などと噂されることもありますが、エールバッグは古さを感じさせないデザインで、数十年たった今でも知る人ぞ知る人気バッグです。
本記事では、そんなエールバッグの種類・サイズ・素材や、おすすめの商品について紹介します。エールバッグの価値は年々上がっている傾向にあるため、ぜひこの機会に購入を検討してみてはいかがでしょう。
エルメスの「エールバッグ」とは
エールバッグの最大の特徴は、持ち主が自身で「組み立てる」点です。2つのバッグがセットになっていて、持ち手、バッグの袋、フラップ(バッグのふたの部分)がバラバラに分解可能。それを自由に組み合わせて、使用します。
デザイン自体はエルメスの代表作「ケリー」を踏襲していながら、この斬新な発想は1998年の発売当初から大きな話題となりました。
素材にはキャンバス地を採用。価格は10万円台で購入できるなど、普段使いも可能なバッグとして人気を集め、すぐにエルメスのアイコンバッグとして認知されるにいたりました。2010年ごろに販売が終了したあともその人気は根強く、中古市場では高値で取引されています。
廃盤した「エールライン」の復活モデルもある
2006年に生産終了した「エールライン」ですが、高い機能性や手が届きやすい価格帯を魅力に感じていたファンから復活を希望する声が高まり、2009年に「エールバッグ ジップ」として再登場しています。
エールラインと比べて変わった点は、バッグの背面にポケットが付いたこと、より軽量化されたことです。付属のショルダーストラップとハンドストラップを使った2WAY使用も可能になり、利便性も高まっています。
エールバッグはダサい?時代遅れ?
1998年の発売から20年以上経過しているエールバッグ。2000年代初頭はたいへんな人気を博していましたが、現在はどのように認識されているのでしょうか。
一部では、「時代遅れ」「今時持っているのはダサいのでは?」という声も聞かれますが、実際にはそんなことはありません。
一見すると、伝統的なエルメスとは一線を画すようなエールバッグですが、実際にはエルメスの代表的な製品として、高い支持を集めています。
エルメス エールバッグの「種類」
それでは、エルメスのエールバッグにどのような種類があるのか、紹介していきます。いずれもエルメスの伝統的な美しさを纏いつつも、斬新なデザインを持ち合わせたモデルばかり。
主に下記のモデルがラインアップされています。
- エールバッグ
- エールバッグジップ
- エールバッグカバス
- エールバッグアド
それぞれ、特徴を見ていきましょう。
エールバッグ
出典:Yahooショッピング
エールバッグの通常モデルとなる本作。素材にキャンバス地を採用し高級感を纏いつつも、普段使いもできる製品として高い人気を誇りました。
それぞれのパーツは分解でき、自由に組み合わせ、オリジナルのセッティングでバッグを楽しめます。価格は10万円台と、エルメスのなかではリーズナブルであったため、はじめて持つエルメスとして利用するユーザーも少なくありませんでした。
エールバッグジップ
出典:Yahooショッピング
2006年に、一度発売を中止したエールバッグ。そこには、分解可能なパーツが紛失しやすいなどの理由がありました。
しかし、ファンからの再販を望む声は大きく、2009年にリニューアルして復活。そこで発表されたのが、エールバッグジップです。
前作より、さらに機能性がアップ。背面ポケットが付き、重さはより軽量化されました。また、胴部分の付け替え部品がなくなるなど、より実用的な改善がなされています。
価格は30万円台と前作より高額にはなりましたが、それでも高い人気を集めました。
エールバッグカバス
エールバッグカバスの特徴は、開口部がオープン仕様になっていること。もっとも大きなモデルであるエールバッグカバスGMはかなりの大容量で、デザイン性だけでなく機能性を兼ね揃えています。
通常のエールバッグと同様、現在でも一部のファンから人気を集めるエールバッグカバス。売却する場合も買取額が比較的安定していて、買取店によっては高額の査定額を提示してもらえる可能性があります。
エールバッグアド
出典:ブランド買取買蔵
「アド」はフランス語で “背中” を意味します。エールバッグアドは文字通り、背負うことのできるリュックサックタイプのエールバッグです。
エルメスらしい美しいデザインを持ちつつも、キャンバス地のため軽量設計。カジュアルさも併せ持っており、普段使いできることも魅力です。
リュックサックとしての利用に加え、ハンドルも付いているため、リュックサックとしてだけでなくハンドバッグとしても使用できます。
エルメス エールバッグの「サイズ展開」
エールバッグの各モデルには、それぞれ複数のサイズ展開がなされています。同じモデルでも、サイズが違うだけで容量が異なるので、購入の際は確認したほうがよいでしょう。
それでは、各サイズ表記について見ていきます。
ミニ
エールバッグのミニはもっとも小さなモデルで、ハンドルがないことが特徴。クラッチタイプとして利用されます。
持ち物が少ない方はもちろん、セカンドバッグとしても重宝するでしょう。はじめてエルメスを利用する方におすすめですが、現在、市場での流通量は多くありません。
PM
PMサイズは、エールバッグのなかでもっともオーソドックスなサイズです。横30cm、高さ25cm、奥行き10cmという大きさは、収容力と持ち運びやすさを兼ね揃えています。
エールバッグPMは高級感を残しつつも、デイリーユースできるようなカジュアルさがあり、幅広い世代から人気を集めました。
MM
エールバッグMMには、大きさが異なるバッグが付属されています。持ち手などを付け替えることで使い分けられる、おしゃれで実用的なモデルです。
MMサイズに付属のバッグは、高さが32cm・38cmと異なるため、その日の荷物の量によって使い分けることができます。エールバッグの機能性を存分に活かせるのがMMサイズでしょう。
TPM
TPMは、幅16cm・高さ20cm・奥行き7.5cmの小さめサイズ。124cmのショルダーが付いているので、肩がけできるポーチといった印象です。
エールバッグらしくTPMにも2種類のバッグが付いていますが、サイズは同じで素材やカラーが異なります。ハンドルは付いておらず、ポーチとしても利用可能。着せ替えが楽しい、女性に人気のモデルです。
GM
GMは、エールバッグのなかで一番大きなサイズです。幅50cm・高さ33cm・奥行き25cmと、幅50cm・高さ40cm・奥行き25cmの、2つのサイズのバッグが付属します。
開き口が大きく内容量が大きいため、普段使いだけでなく旅行などにも便利。エールバッグならではの実用性を活かし、たくさんの荷物を詰め込みたい人は、GMサイズがおすすめです。
エルメス エールバッグの「素材」
エールバッグに使用されている素材は、このモデルを特徴づける一因となっています。元々、伝統的な「ケリー」をベースに据えながら、カジュアルで実用性の高いモデルに仕上がっているのは、使用されている素材によるものとも言えるでしょう。
ここでは、エールバッグに使用されている代表的な素材について解説します。
トワルアッシュ
トワルアッシュという呼称は「Toile-H」と表記され、綿や麻製の織物を指す「Toile」と、エルメスの頭文字「H」(アッシュ)が組み合わされてできたものです。
異なる2色の糸を平織りにした美しいキャンバス素材で、丈夫で耐久性があることが特徴。エルメスのキャンバス製品ではもっとも多く使用され、レザー素材との相性もたいへん優れています。
トワルGM
トワルアッシュよりも目が粗く織られたキャンバス素材で、「GM」は「Grand Modele」の頭文字を取ったものです。トワルアッシュ同様、摩擦に強い丈夫さを持ちつつ、粗い織り目によって素材感が強く表現されています。
異なる色の糸を平織りにして作られるキャンバス地で、色はオフホワイト。美しくも素朴な雰囲気を醸し出します。
トワルオフィシエ
トワルオフィシエは、細い糸を使用して織られるキャンバス地です。トワルアッシュやトワルGMとは異なり、縦糸も横糸も同色の糸を使用しています。
エルメスの製品では、エールバッグのほか、ガーデンパーティなどのモデルに使用されるトワルオフィシエ。トワルアッシュ以上の、きめ細やかでなめらかな質感が特徴です。
トワルミリタリー
トワルミリタリーはコットンとナイロンを混ぜ合わせた素材で、綿100%の素材よりも丈夫で傷みづらく、しわが付きづらい素材として重宝されています。
ほかのキャンバス地に比べて劣化が少ないため、長期間使用に向いているでしょう。素朴さよりもカジュアルさが強く表現され、広い年代を対象とした製品に使われることが多いです。
キャンバス
キャンバス地は、綿や麻の糸を平織りにして作られた厚手生地全般を指します。日本では帆布という名称でも呼ばれ、生地の丈夫さが最大の強み。
耐久性があるためあらゆる製品で使用され、平織りの質感が素朴なイメージを演出します。エルメスのトワイアッシュのような高級ブランドのものからは、美しさも感じられますよ。
ヴィブラート
ヴィブラートは、数多くのカラーバリエーションが展開される、山羊革を使用したレザー素材。
染色した山羊革を幾重にも重ね合わせ、張り合わせた末に裁断するという製造過程を経て作られます。裁断された縦の断面には、素材独特の模様が。
ただし、現在はヴィブラートを使用した製品は廃盤しています。
ヴァッシュハンター
エルメスの小物や、カジュアルバッグに使用されることの多い、雌牛のレザー素材。なめらかな質感、適度なやわらかさが特徴です。
通常の雌牛のヌメ革であるヴァッシュよりも若干やわらかめな印象で、美しい艶消しの表面が高級感を演出します。
【種類別】エルメス エールバッグの人気アイテム
高級感とカジュアルさが同居し、多くの年代から愛されるエルメスのエールバッグ。ここからは、エールバッグのおすすめラインアップを紹介します。
新モデルも旧モデルも、それぞれに良さがあり、好みのデザインを選ぶのも楽しみのひとつです。ぜひお気に入りのモデルを探してみてください。
エールバッグのおすすめ5選
エルメスの伝統的な美しさと、斬新な作りから一世を風靡した、エールバッグの初期モデル。販売から20年以上が経過した現在でも、根強い支持を獲得し、いまやエルメスの代表モデルのひとつです。
ここでは、そんなエールバッグ初期モデルのおすすめ商品をご紹介します。
エルメス エールバッグPMブラック ナチュラル
ブラックとナチュラルがセットになっているエールバッグ。パーツを付け替えることで、がらりと変化を楽しめます。やや小ぶりなPMサイズで、普段使いにおすすめです。
エルメス エールバッグPM ブラウン ベージュ
ブラウンとベージュという、落ち着いた色合いがセットになっているエールバッグ。レザー部分もブラウンで統一され、秋冬のファッションに特におすすめです。
エルメス エールバッグ MM ナチュラル
容量が大きめの、MMサイズのエールバッグ。替えのバッグへパーツを付け替えて、大きさを変えることができます。色合いは、やさしいナチュラルベージュ。シンプルなデザインなので、どのようなファッションにも合わせやすいでしょう。
エルメス エールバッグPM ダークブラウン オレンジ マルチカラー
現在は廃盤となっている、山羊革「ヴィブラート」で作られたエールバッグ。染色された複数の山羊革を、何層にも重ねて裁断した素材です。キャンバス地とは違った独特の色合いが印象的ですね。
エルメス エールバッグMM 黒
2種類の黒いバッグが付属している商品です。MMサイズは男性が持ってもちょうど良いので、パートナーとシェアで使うのも良いでしょう。
エールバッグジップのおすすめ5選
2006年に一度生産を中止した初期エールバッグですが、愛用者からの熱望を受け、2009年にニューモデルとして再発。復刻版として登場したのが、エールバッグジップです。
初期モデルよりも高額な30万円台の価格設定でありながら、大きな反響を呼び、多くの人から愛されています。
エルメス エールバッグ ジップ PM 90177849
トワル(キャンバス地)とヴァッシュハンター(雌牛のレザー)の組み合わせで作られたエールバッグジップ。小ぶりなサイズ感のPMですが、バッグ背面にはポケットが付いておりポーチも付属しているので、荷物の多い方でも安心です。
エルメス エールバッグジップMM トワルミリタリー ブラック
トワルミリタリーという、ナイロンとコットンのミックス素材で作られたエールバッグジップ。丈夫で摩擦に強く毛羽立ちにくいので、日常でたくさん使っても安心です。色味はシックなブラック。男女兼用で使用できます。
エルメス エールバッグジップPM トワルアッシュ ヴァッシュハンター ブラック
定番のトワルアッシュと、ヴァッシュハンター素材の組み合わせによるエールバッグジップです。ポイントは、金具がゴールドである点。バッグ本体がブラックなので、ゴールドの金具が引き立ちます。シルバー金具とはまた違った、高級感漂うモデルです。
エルメス エールバッグジップPM トワルアッシュベルリンヌ
トワルアッシュベルリンヌという、珍しい素材が使われているエールバッグジップ。キャンバス素材のトワルアッシュに特殊な加工を施して、リアルレザーのように見せています。キャンバス素材の使い勝手はそのままに、レザーバッグの気分も叶えてくれるモデルです。
エルメス エールバッグジップPM ブルー
鮮やかなブルーが美しいエールバッグジップです。一見派手になりそうなカラーですが、ブラックのレザーが上手く全体のバランスを引き締めています。コーディネートで差し色が欲しいときに重宝するでしょう。
エールバッグカバスのおすすめ3選
エールバッグのラインアップのなかでも、スタンダードモデルと同様、高い人気を誇るエールバッグカバス。開口部がオープンスタイルであることが最大の特徴で、高い収納性を誇ります。
エルメス エールバッグカバスPM トワルアッシュ
エールバッグカバスのなかでは、小さめサイズのエールバッグカバスPM。カバスバッグ特有の広い開口部が特徴です。同サイズで色違いの替えバッグが付いているため、気分に合わせてカスタマイズができます。
エルメス エールバッグカバスPM オレンジ レッド
オレンジ、レッドの印象的なカラーが特徴の商品。エールバッグカバスのなかでは小ぶりなPMですが、かなりの収容力を持つため、デイリーユースだけでなく旅行などにも重宝するでしょう。
エルメス エールバッグカバスGM トワルアッシュ
エールバッグカバスのなかでも最大容量のGMサイズ。高い収容力を持ち、多くの荷物を入れられるほか、カバス特有の開口部でものが入れやすく、取り出しやすいことが特徴です。色違いの替えバッグとのパーツ交換が可能。
エールバッグの新品は今でも購入できる?
エルメスエールバッグは発売が1998年で、すでに20年以上が経過しています。ニューモデルのエールバッグジップがリリースされたのも2009年。どちらもかなりの年数が経っていながら、いまだに市場での人気は根強く残っています。
公式での新品の取り扱いはほぼありませんが、買取店では未使用品含め、まだ入手することが可能です。バッグの買取販売に強い店舗の在庫を確認してみましょう。
また、逆に現在不要なエールバッグを所有しているのであれば、高額で買取してもらえる可能性があります。
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エルメスのエールバッグは今でも人気のブランドバッグ
この記事では、エルメスの人気モデル、エールバッグのラインナップや情報について、詳しく解説しました。
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