エルメス「エヴリン」のサイズ展開や価格相場をチェック【徹底解説】

  • 2024年10月18日

縦長のフォルムと「H」型のパンチングが特徴的なエルメス「エヴリン」。40年を超える、歴史のあるアイテムです。

それぞれの時代に合わせて微妙にデザインなどを変化させているエヴリンは、その時々の特徴を知っておいたほうが活用の幅が広がるかもしれません。「すべて同じ」だと思っている人にこそ、その違いを理解していただきたいです。

この記事に書かれた型の知識、年代による構造の変化、サイズ展開などを知識として入れて、賢いアイテム選びをしてくださいね。

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エルメス エヴリンの特徴・魅力

エヴリンは、エルメスのショルダーバッグのなかでも特に広く認知されていますが、どういった特徴があり、どのような魅力で人気なのか気になりますよね。

ファンの多いエヴリンの人気の理由を、ここで解説していきます。

40年を超える歴史

「エヴリン」の1つ目の特徴は、なんといっても40年を超える歴史です。

1978年に登場して以来、40年以上にわたって長く愛され続けるシリーズの「エヴリン」は、エルメスで活躍した「エヴリン・ベルトラン」というデザイナーの名前から名付けられました。

また、「エヴリン」には、フランス語で「生き生きとした」という意味もあり、その名の通り、日常で使いやすいショルダーバッグとして多くのファンを集めています。

ファッション性がありながら機能的

「エヴリン」の2つ目の特徴は、ファッション性がありながら機能的であること。

もともと馬のブラシなどの道具を運ぶために作られたため、開閉部は大きく、アイテムの出し入れがしやすいです。バッグ自体のフォルムやマチの厚みも、体にフィットするように作られており、機能的な側面からも人気です。

3つの型がある

エヴリンは、現在までに2回のマイナーチェンジが行われており、合計3つの型が存在しています。

製造時期の古い順に「Ⅰ(アン)」「Ⅱ(ドゥ)」「Ⅲ(トロワ)」と呼ばれ、それぞれの型に特徴があるので、ここで確認していきましょう。

主に「バックポケット」と「ショルダーストラップ」に違いがあります。中古のエヴリンを購入する際には、どの型なのか注目してみてください。

Ⅰ(アン)

初期に製造されたデザインの「Ⅰ(アン)」は、ショルダーストラップの調整ができないタイプです。ポケットは内側に付いているため、エヴリンのなかでも特にシンプルな構造をしています。スッキリした見た目のバッグが好きな方におすすめです。

すでに廃盤になっているので入手は困難ですが、ⅡやⅢとはまた違う良さがあるため、追い求めるのも一興でしょう。

Ⅱ(ドゥ)

2006年にマイナーチェンジされた「Ⅱ(ドゥ)」は、Ⅰにあった内ポケットがなくなり、バックサイドにポケットが付きました。小さなものであればバックポケットに収納が可能になったため、開閉する手間がなく機能性に優れています。

Ⅰと同様に、ショルダーストラップの調整はできません。また、すでに廃盤となっており、入手も比較的難しいです。

Ⅲ(トロワ)

2014年に登場した、現行モデルの「Ⅲ(トロワ)」。

機能性が評価されたⅡのバックポケットはそのままに、ショルダーストラップの長さが調節できるようになりました。そのため、自分の体型にフィットした位置にバッグを合わせられます。

マイナーチェンジを繰り返しているので、Ⅲはデザインだけでなく機能性も高いです。

年式による構造の違い

バーキンやケリーなどと同様に、エヴリンにも年式による構造の違いがあります。

ここでは、どのように違うのか解説するので、ぜひ購入前の参考にしてください。

初期タイプ

初期タイプとは、エヴリンⅠのことを指します。

ショルダーストラップの調整はなく、ポケットは内側に付いているため、非常にシンプルな見た目です。製造刻印は、ストラップの根元の革に彫り込まれています。外側からでも確認できるので、ご存知の方もいるのではないでしょうか。

エヴリンⅡ以降

エヴリンⅡ以降は、ポケットが外側に付きました。また、エヴリンⅢではストラップの長さ調整が可能に。

製造刻印の位置も初期タイプとは異なり、マチに付いているベルトの裏側に刻印されています。確認のためには中を見る必要があるため、見たことがない方も多いでしょう。職人などにより、初期タイプと同じくストラップの根元の革に製造刻印されていることもあります。

エルメス エヴリンのサイズ展開

エヴリンは、「TPM」「PM」「GM」の3つのサイズを展開。

人気な点や利用できるシーンがそれぞれ異なるので、ここで詳しく解説します。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

TPM(ミニ エヴリン)

エヴリンのなかで、もっともコンパクトなサイズが「TPM」です。「ミニ エヴリン」とも呼ばれ、近年のミニバッグの流行とともに人気を博しています。

縦18cm×幅16cm×マチ5cm程度のポシェットサイズです。

現行モデルでは、ストラップはキャンバス生地になり、長さはロングタイプのみ製造されています。

PM

「PM」は、スタンダードでもっとも人気のあるサイズです。

縦30cm×幅29cm×マチ10cm程度と、B5サイズの資料なら収納できます。タブレットや水筒も入れられるため、使用シーンが大きく広がるでしょう。

次に紹介する「GM」と比較して、縦横が2cm程度しか変わりませんが、実際に横に並べてみると、大きさがはっきり異なります。

GM

PMよりすこし大き目に製造されたサイズが「GM」です。縦32cm×幅33cm×マチ10cm程度で、A4サイズのアイテムを収納できます。

女性によっては大きいと感じる方もいるかもしれませんが、荷物をたくさん持ち運びたい方におすすめです。男性からの人気が高く、ギフトにしても喜んでもらえるでしょう。

エルメス エヴリンの価格相場

ここでは、エヴリンの価格相場を見ていきます。

エヴリンでは、定価よりも中古価格のほうが高いということも多いです。これから購入を考えている方は、ぜひチェックしてください。

国内定価

国内定価は、素材やサイズによって異なります。カラーによる価格の違いはありません。まずは、エヴリンの国内定価を見ていきましょう。

アイテム名国内定価
エヴリンⅢ TPM 16cm トリヨンクレマンス281,600円
エヴリンⅢ PM 29cm トリヨンクレマンス501,600円
エヴリンⅢ GM 33cm トリヨンクレマンス555,500円
エヴリンⅢ TPM 16cm エプソン317,900円
エヴリンⅢ PM 29cm エプソン324,500円
エヴリンⅢ GM 33cm エプソン419,100円

※2023年2月25日時点(正規店・直営店への問い合わせによる調査結果)

トリヨンクレマンス素材のエヴリンは、2022年2月の値上げに続き、2023年1月にも価格改定が行われました。前回の値上げより約15%ほど定価が上がっています

エプソン素材のエヴリンについては、2010年頃から価格改定は行われていません。しかし、現在販売されておらず価格改定が行われていないだけということも考えられます。ほかの素材の価格が上がっていることからも、今後の販売次第で値上げも考えられるでしょう。

エルメスの公式サイトでは在庫がある商品しか表示されないため、もし「公式サイトでは確認できない商品の定価を知りたい」という方は、直接問い合わせてみてください。

新型コロナやロシアによるウクライナ侵攻の影響で軒並み値上げラッシュが続いていますが、エルメスアイテムの国内定価も同様に上昇しています。

中古価格

次に、エヴリンの中古価格をみていきましょう。

素材やカラー、サイズや型によって中古価格は異なります。人気シリーズのため、中古でも状態のいいエヴリンは、定価と比べて大幅に安いということはないでしょう。

アイテム名中古価格
エヴリン アマゾン 16cm500,000円
エヴリンⅢ PM500,000円
エヴリン MAXI QUADRILLE 16cm470,000円
エヴリン アマゾン 16cm450,000円
エヴリンⅢ GM370,000円

※2023年3月7日時点
出典:エルメス|KOMEHYO

エヴリンは現在でも販売されているため、流通量は比較的多いです。バーキンやケリーに比べると、正規店で購入しやすいことも魅力でしょう。

しかしながら、正規店の在庫には限りがあるので、需要には追いついていません。人気のカラーやサイズのエヴリンは、店舗で見つからないこともあります。そのため、中古エヴリンの需要は常に高く、中古価格も上昇傾向です。

一般的には、中古アイテムのほうがお得に購入できることが多いので、近所のヴィンテージショップやリユースショップをチェックしてみると、お眼鏡にかなうエヴリンが見つかることがあるかもしれません。

エルメス エヴリンの主な素材

ここでは、エヴリンの主な素材を3つ紹介します。

素材によって特徴や印象が異なるので、ぜひ参考にして使用シーンにあったものを選んでください。

トリヨンクレマンス

「トリヨンクレマンス」は、エルメスを代表する定番素材であり、エヴリンのなかでも一番人気の素材です。

繊細な革目を持つトリヨンクレマンスは、やわらかみのある雄牛の革を使用しています。キズや擦れに強く、使い込めば使い込むほど味が出てくる素材なので、長く愛用できるでしょう。

エプソン

雄牛の革に細かい型押し加工を施した「エプソン」は、ハリがあり固い素材感のため、キズや擦れに強く、型崩れしにくいことが特徴です。

また、ほかの素材に比べて軽量で持ち歩きしやすく、耐水性にも優れています。かっちりした印象なので、フォーマルなシーンにうってつけでしょう。

トワルアッシュ

フランス語で木綿や麻でできた織物を意味する「トワルアッシュ」は、エルメスでもっとも有名なキャンバス生地です。2種類の異なる糸で平織りしており、摩擦に強く丈夫なため、日常使いにおすすめといえるでしょう。

革との相性がいいので、単体での使用だけでなく、トリヨンクレマンスなどの素材と組み合わせて商品が製造されることもあります。

エルメス エヴリンの人気色はどのカラー?

200以上あるといわれるエルメスのカラーラインアップのなかでも、ベージュとグレーを合わせたような「エトゥープ」は特に知名度が高く、エヴリンでも人気のカラーです。

また、エルメスのブランドカラーでもある鮮やかな「オレンジ」も、ひと目でエルメスと認識できるため、高い人気を誇ります。

定番カラーは、フランス語で黒を意味する「ノワール」です。どのようなシーンにも合わせやすいため、ひとつ持っておくととても便利でしょう。

上記のような、人気が高いカラーや使う人を選ばない色は、リセールバリューも高いです。

エルメスの人気エヴリンアイテムをチェック

素材や人気のカラーを知ったことで、どのようなアイテムが人気なのか気になってきたのではないでしょうか。

ここでは、人気のエヴリンを5つ紹介します。ぜひチェックしてみてください。

エルメス エヴリンⅢ PM トリヨンクレマンス エトゥープ

こちらの商品は、PMサイズのエトゥープということもあり、非常に人気があります。どんなスタイルにも合わせやすくデイリーで使用できるので、初めてのエヴリンにおすすめ。

エヴリンⅢは、ショルダーストラップの長さを調整できるため、実用性に優れています。素材はトリヨンクレマンスを使用しており、しっとりとした上質な革の質感の肌で感じることができるでしょう。

エルメス エヴリン TPM トリヨンクレマンス エトゥープ

TPMサイズのエトゥープも、近年のミニバッグの影響により人気があります。貴重品だけ持っておでかけするときに、非常に便利でしょう。

素材はトリヨンクレマンスと、エルメスの素材でも定番のものです。元々高級感のある質感ですが、使い込むことでどんどん味がでてくるため、経年変化とともに高級感に磨きがかかります。

エルメス エヴリンⅢ PM トリヨンクレマンス ブラック

こちらは、ⅢのPMサイズの商品です。カラーはどんな服装にも合うブラックなので、飽きがくることなく、長く使い続けられるでしょう。日が経つとともに、トリヨンクレマンスのエイジングを楽しめます。

もっとも人気のあるサイズとカラーということもあり、初めてのエヴリンとしてこちらもおすすめです。

エルメス エヴリンⅢ PM トワルアッシュ ヴェールジェイド

大人気のⅢのPMサイズのエヴリン。素材がトワルアッシュのため、日常使いに便利で、カジュアルな服装に合います。

なんといってもカラーのヴェールジェイドが特徴的で、存在感のある美しい緑色は注目を集めるでしょう。ほかの人とアイテムを被りたくないという方におすすめです。

エルメス エヴリン TPM アマゾン トリヨンクレマンス ローズエクストレーム

ビビッドカラーのなかでも人気が高い、「ローズエクストレーム」を使用したエヴリン。

鮮やかで美しいピンクは、差し色として使用することでコーディネートに個性を与えてくれます。しかしTPMサイズのため、主張が激しすぎることがありません。

オシャレ上級者やこなれ感を演出したいという方におすすめです。

どうやって使う?エヴリンの持ち方

エヴリンの持ち方は、肩掛けや斜めがけが基本。身体にフィットしやすいように作られているので、基本的な持ち方で使用することで快適なフットワークを実現できます。

また、バッグの開閉部は広く柔軟性があるため、さっと出し入れできるのも嬉しいですね。ぜひ先述の持ち方も参考にして、オシャレに使いこなしてください。

使わなくなったエルメスバッグは売却を検討しよう

エルメスのバッグは時間が経っていても、状態が良ければ価値はそれほど下がりません。使わなくなったバッグは売却を検討するのもいいでしょう。

高価買取を目指すには、複数の買取店で見積もりを取ることが大事です。もっとも高く買取ってくれる買取店を見つけましょう。

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お気に入りのエヴリンを見つけよう

この記事を読んで、エヴリンの素材やサイズによる種類の違いがわかり、人気のカラーや価格帯も知っていただけたかと思います。

現行モデルはⅢですが、よりスタイリッシュな見た目を好む方は、廃盤モデルのⅠやⅡを探すのも楽しいでしょう。

また、生活スタイルによって使用しやすいエヴリンも異なります。トリヨンクレマンスやトワルアッシュのエヴリンなど、複数のエヴリンをシーンによって使い分けるのもおすすめです。

購入の前にはこの記事をもう一度読み直して、お気に入りのエヴリンを見つけてください。

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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