バーキンやケリーに比べて容量が多いということで、エルメスの「ヴィクトリア」シリーズの購入を検討している方もいらっしゃると思います。
シリーズ全体を通して容量は大きいですが、しっかりとサイズ展開を確認して「バッグに入れたいもの」「バッグの容量」のすり合わせをしておくといいでしょう。
うっかりサイズを確認せずに買ってしまい、「これは絶対入れたいのに入らない!」となると、後悔することになるので注意が必要です。
この記事に書かれている「サイズ展開」「定価・中古価格」「人気色」などを参考に、失敗のないショッピングを目指してくださいね。
エルメス ヴィクトリアの特徴・魅力
エルメス ヴィクトリアの購入を検討するのであれば、特徴や魅力について理解しておきましょう。
エルメス ヴィクトリアの特徴・魅力は以下の通りです。
- 軽いレザーバッグ
- 驚きの収納力
- ファッション性と丈夫さ
- エルメスブランドでは大きめのシリーズ
それぞれ次で詳しく見ていきましょう。
軽いレザーバッグ
すべてのブランドバッグに言えることですが、レザーは馴染みやすく独特の味わいが魅力である反面、持ったときに重たく感じてしまうデメリットがあります。
しかし、ヴィクトリアはレザーバッグながら軽いことが大きな特徴です。上質で高級感のある大容量バッグでありながら、女性が気軽に利用できる軽さで、使いやすいことがヴィクトリアの魅力。
また、内側を布地にすることによるやわらかな肌触りも人気の理由です。エルメス ヴィクトリアは、女性が使用しやすい機能性に優れたバッグだと言えます。
驚きの収納力
バッグの収納量を増やそうと思ったら、どうしてもサイズが大きくなってしまいますよね。しかし、「女性のためのバッグ」がコンセプトのヴィクトリアは、サイズを抑えながら大容量を実現しています。
特にバッグのマチ(奥行き)を大きくしていることがポイントで、見た目以上の収納力です。また、開口部分を大きくすることで、取り出しやすさも両立しています。
男性より荷物が多くなりがちな女性にとっては、非常に魅力的なポイントと言えるでしょう。
ファッション性と丈夫さ
エルメス ヴィクトリアは、ファッション性と丈夫さを兼ね備えたバッグでもあります。
たとえばファスナー部分には南京錠がついており、防犯の役目を果たすのはもちろん、見た目が非常におしゃれです。開口部両側にある2つのファスナーを中央で留めることも可能なので、中身が飛び出さないうえ、バッグの耐久性が向上。
おしゃれで丈夫なところも、エルメス ヴィクトリアが持つ魅力のひとつです。
エルメスブランドでは大きめのシリーズ
種類については後述しますが、ヴィクトリアはエルメスのなかでも大きなサイズのシリーズです。基本的にはボストンバッグがヴィクトリアのデザインですが、大きさによってはキャリーバッグほどの容量があるものも。
大きめのシリーズながら、女性がファッションに気軽に取り入れられるような理想のサイズを実現しています。あくまで女性目線で、持ちやすい・使いやすいを追求したデザインであることも、エルメス ヴィクトリアの魅力です。
エルメス ヴィクトリアのサイズ展開
ヴィクトリアはサイズ展開が豊富で、購入を検討する方が一番迷うポイントとも言えます。購入で後悔しないよう、自分に合ったサイズを見極めるようにしましょう。
ここでは、エルメス ヴィクトリアのサイズ展開について、大きさや特徴を解説するので参考にしてみてください。
ヴィクトリア ドゥ35
ヴィクトリア ドゥ35は、約35×22×15.5cmと普段使いにピッタリなサイズです。
大容量で知られている「バーキン」の35サイズと比較するとヴィクトリアのほうが少し大きいですが、重量は軽いことが大きな特徴。マチを大きくとっていることで、見た目以上の収納力を誇ります。
ヴィクトリア エラン38
ヴィクトリア エラン38は、約38×20×9cmの大きさです。
ヴィクトリア ドゥ38よりマチが6cmほど小さいですが、そのぶんスマートなデザインでコーデに取り入れやすいことが特徴。明るいカラーならコーデのアクセントに、落ち着いた色ならビジネスシーンになど、幅広い用途で活用できるサイズです。
ヴィクトリア43
ヴィクトリア43は、約43×25×20cmの大きさがあるボストンバッグです。
雑誌や洋服、ノートパソコンなどを一緒に収納できるほど大きいので、小旅行や出張の際にピッタリ。収納力がありながらも使いやすいサイズ感が、ヴィクトリア43の魅力です。
ヴィクトリア50
ヴィクトリア50は、旅行用に造られた大きなサイズのボストンバッグです。
サイズは約50×35×23cmで、キャリーバッグのように開口部分が大きいことが特徴。大容量かつ取り出しやすいデザインが、ヴィクトリア50の魅力であり人気の理由です。
ヴィクトリア カバス
ヴィクトリア カバスは、約45×41×15cmの大きさがあるモデルです。
通常のボストンバッグ型と異なり、縦長でトートバッグのようなデザインが特徴。また、開口部分にはチャックがついていません。通勤や通学など、ヴィクトリアシリーズのなかでも気軽に利用できるサイズ感と言えるでしょう。
ヴィクトリア2 12h
ヴィクトリア2 12hは、シリーズ唯一のメンズ用ビジネスバッグを想定してデザインされたモデルです。
約41×28×10cmの大きさがあり、小型のノートパソコンであれば持ち運べる収納力。軽量で使いやすいうえ、レザー素材が落ち着いた大人の雰囲気を演出してくれます。
メンズ用ですが、大き過ぎないので女性にも人気があるモデルです。
ヴィクトリア「エラン」「カバス」の違い
先ほど、「エラン」「カバス」というモデルのバッグを紹介しました。こちらは、ヴィクトリアのなかでもトートバッグの形をした種類です。カバスのほうがエランより2倍ほど縦長な造りのため、用途によって使い分けると良いでしょう。
エルメス ヴィクトリアの価格相場
エルメス ヴィクトリアの購入を検討するうえで、価格は非常に重要なポイントと言えるでしょう。
ヴィクトリアを購入する手段としては、正規店で新品を買うか、状態の良い中古品を検討するかの2通りです。ここでは国内定価と中古価格をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
国内定価
アイテム名 | 国内定価(税込) |
---|---|
ヴィクトリア ドゥ35 | 655,600円 |
2023年03月時点
出典:ヴィクトリア|コメ兵
ヴィクトリアの国内定価ですが、今回の調査ではヴィクトリア ドゥ35のみ価格が公開されていました。シリーズ中もっとも小さなサイズで約66万円であるため、そのほかのサイズは60~80万円あたりが現在の定価ではないかと予想できます。
エルメスは2022年に2回、2023年に1回値上げを実施しているブランドです。海外情勢や為替の影響もありますが、今後も価格改定が行われる可能性は高いでしょう。
正規店での新品購入を検討する際は、都度現在の定価を調べてみることをおすすめします。
中古価格
アイテム名 | 中古価格 |
---|---|
ヴィクトリア2 12h | 232,800円 |
ヴィクトリア35 | 264,550円 |
ヴィクトリア43 | 248,000円 |
ヴィクトリア ドゥ35 | 568,000円 |
ヴィクトリア50 | 50,490円 |
2023年3月時点
出典:エルメス ヴィクトリアの通販|楽天市場
エルメス ヴィクトリアの中古価格ですが、基本的には20万円台が多く、定価の1/3ほどが相場と言えます。また、上記のヴィクトリア50のように、状態が悪いものであれば10万円を切ってくることも。
ただし、シリーズ2作目にあたるヴィクトリア ドゥは50万円以上の価格が見受けられました。
一概には言えませんが、年式が新しいもので50万円前後、古いモデルや状態によって5~30万円が相場とみていいでしょう。非常に安価な価格で手に入れられるので、中古品で状態の良いものを探してみても良いかもしれませんね。
エルメス ヴィクトリアの主な素材
ヴィクトリアに限らず、エルメスのバッグを購入するのであれば、使われている素材を知っておくべきです。素材を把握していなければ、メンテナンス方法を間違えて保管に失敗してしまうかもしれません。
次で紹介するヴィクトリアの素材の特徴を理解しておきましょう。
トリヨンクレマンス
トリヨンクレマンスは雄牛の革のことで、エルメスの代表的な素材のひとつ。
エルメスの扱うレザーのなかでも特にやわらかく、傷つきにくい素材です。耐久性の良さと柔軟性から、「ケリー」や「バーキン」にも採用されるほどの高級素材。
レザーバッグであるヴィクトリアが長く使い続けやすいのも、トリヨンクレマンスが持つ特性を活かしているからでしょう。
トワルアッシュテクニック
トワルアッシュテクニックは、軽いキャンバス地です。
キャンバス地に用いられている素材は、通称「トワルアッシュ」と呼ばれています。トワルアッシュに比べて40%軽く、耐摩耗性・防水性を向上させているのがトワルアッシュテクニックです。
レザーバッグであるヴィクトリアが軽くて使いやすいのは、このトワルアッシュテクニックのおかげだと言えるでしょう。
裏地にはキャンバス地を使用
先ほどトワルアッシュテクニックと紹介しましたが、「レザーバッグであるヴィクトリアのどこに使っているの」と疑問に思った方もいるかもしれません。
実はヴィクトリアはバッグの裏地部分に布地が使われており、その素材がトワルアッシュテクニックです。
外側はレザーにより味わいのある上品な雰囲気とやわらかい質感に、内側はキャンバス地により軽量化かつ丈夫さを向上させています。
見えない部分にもこだわりがあることが、エルメスバッグの魅力でもありますね。
人気や定番のカラーは?
結論からお伝えすると、定番や人気といわれるカラーはヴィクトリアにはありません。
ヴィクトリアは、用途や好みによって購入されているカラーがさまざま。たとえばワンポイントコーデをしたい方は明るい色、幅広いファッションに合わせようと考えている方は落ち着いた色を選ぶでしょう。
売却を視野に入れた場合、春先は明るいカラーが注目されますが、年間通して考えたらトーンの落ち着いた色のほうが価格は落ちにくいかもしれません。
結局のところ「ファッションは自由」だと考えることが大切なので、あまり定番や人気などに捉われずに、用途や好みに合わせて好きなカラーを選ぶのがおすすめです。
エルメスの人気ヴィクトリアアイテムをチェック
人気や定番のカラーは存在しないと先述しましたが、購入を検討するうえでおすすめのアイテムは知っておきたいですよね。
そこでエルメス ヴィクトリアの人気アイテムを3選ピックアップしました。使用するシーンを想定して紹介するので、選んだ理由とともにカラーもチェックしてみてください。
ヴィクトリア ドゥ35 ブラウン
ヴィクトリアを購入するのであれば、幅広いシーンで活躍できる35サイズがおすすめ。
また、さまざまなコーデに合わせたり、ビジネスでの使用も考えたりする場合は、ブラウン系カラーが良いでしょう。コーデのなかで色同士が喧嘩せず、なおかつ暗くなり過ぎないことで重たい印象を与えません。
さらに、エルメスを連想させるカラーを選ぶことで、さりげないブランドアピールにもなるでしょう。もう少し暗いトーンが好みの方は、「ゴールド」を選ぶのもおすすめです。
ヴィクトリア43 トリヨン ブルージーン
小旅行など、少し遠くに出掛ける際に使うなら、ヴィクトリア43のブルー系カラーがおすすめです。
もうひとつサイズが上の50だと、大きくなり過ぎることで使用機会が減ってしまうかもしれません。43サイズなら、遠出はもちろんジムへ通う際などにも使いやすいです。
また、旅行をするなら、気分が上がるようにさわやかなブルー系カラーがピッタリですよ。
ヴィクトリア カバス32 トリヨンクレマンス ブラック
ヴィクトリアシリーズのなかで、トートバッグ型にあたるカバスを購入するなら、ブラックカラーがおすすめです。
ボストン型のヴィクトリアの場合、ブラックだと少し重過ぎる印象を与えかねません。トート型で明るい色だと、カジュアルな雰囲気が強すぎて、せっかくのレザーバッグの存在感が薄れてしまう可能性もあります。
「カバス」や「エラン」を選ぶときは、上質な大人の雰囲気を最大限活かせるブラックがベターです。
使わなくなったバッグは売却も検討しよう
「ヴィクトリアの購入を検討しているけど、すぐ使わなくなったらどうしよう」と悩んでいる方は、不要になったタイミングで買取に出してみてはいかがでしょう。
実はエルメスのバッグは、年式が古いものでも価値が下がりづらいです。不要なエルメスのバッグを自宅にしまったままにするくらいなら、売却して新しいアイテムの購入費に充てませんか?
最近では「ウリドキ」のように、無料で一括比較できるサイトもあり、買取に手間はかかりません。不要になったら売却することも視野に入れ、エルメス ヴィクトリアの購入を検討してみてください。
しっかりと検討してから購入に踏み切ろう
たくさんの荷物を収納できて、なおかつ軽量で使いやすいエルメスのヴィクトリアは、女性にとって非常に魅力的なバッグだと言えます。
しかし、せっかくエルメスのヴィクトリアを購入したのに、「使う機会がない」としまったままにしては意味がありません。購入で失敗しないためにも、「いつ使うのか」「何を入れたいのか」など、使用するシーンを事前にイメージしておくことが大切です。
この記事を参考に、エルメス ヴィクトリアの購入を検討してみてください。