ユピテルのカーナビの特長とは?
ポータブルナビNo.1!!
「メーカー別シェア3年連続No.1!」……どこかの通販型自動車保険ではありません。「ユピテル」のポータブルカーナビの話です。ユピテルは自動車の電装機器を製造する日本のメーカー。ポータブルナビ以外でも、レーダー探知機やリモコンエンジンスタータ、ドライブレコーダなどで高いシェアを得ています。
地図の更新はおこなわれません
毎年、新型が出続けるのがユピテルの特長。おもしろいことに、ユピテルのカーナビのデータは更新されることはありません。ちなみに最新型フラッグシップモデル「YPF7520」と昨年のモデル「7510」とハード性能で違う点は見つけることができませんでした。
最新モデルと昨年モデルの違いは?
違う点は地図データが最新になっていることと、オービスなどの登録件数が増えていることのみ。ならば、去年のモデル「7510」と最新モデルと「7520」の買取価格、どの程度の差があるのか気になりますね?
さっそく見ていきましょう。
ユピテルの代表的モデルと買取価格紹介
YPF7510
まずは2015年の春版地図データを搭載した昨年のモデル。画面サイズは7インチ、テレビ受信はフルセグとなっており、他メーカーの中堅クラスのインダッシュナビと変わらないスペック。静電式タッチパネル式のオペレーションとなっています。
こちらの買取価格は、1万1,610円です。
YPF7520
次は2016年の春版地図データを搭載した、最新モデル、といってもハード的には大きな変化は見られません。
こちらの買取価格は、1万5,075円、販売価格の最安値は3万円ちょっとですから、約50%の買取率、実に悪くありません。しかし、「YPF7510」と「YPF7520」の買取価格の差、微妙ですね。
その他のユピテル製品
「YPF7510」と「YPF7520」のような関係は、他のユピテルポータブルナビにおいても見られます。
最新のミドルレンジモデル「YPF742」の買取価格は9,900円、昨年の同様のモデル「YPF741」は8,550円。
モニタサイズが5インチのエントリーモデル「YPB552」の買取価格は7,845円、対して昨年のモデル「YPB551」は5,760円。
これらの価格差が小さいのは最新型といってもデータのみ、ハード的に新しくはなっていないためでしょうか?
YPF7500-P
参考までにこちらは2014年のフラッグシップモデル「YPF7500-P」。現行機種「YPF7520」とハード的に違う点は電源供給方式がACジャックである点ぐらい。ちなみに、現行のものはminiUSBになっています。
買取価格は1万1,610円です……これまた微妙な。
ユピテルのカーナビ買取、おすすすめショップ2店舗
買取大臣
全国から広くナビの宅配買取をおこなっているのは「買取大臣」。「型番」「商品名」で検索できる買取価格のデータベースの情報量がずば抜けているショップです。
ショップまでの送料は負担してくれますが、返送を依頼する場合の送料は依頼者持。本査定額に納得いかないケースも予想されますから、事前査定は必ず電話かメールでおこないましょう。
Navi家電
買取価格のデータベースが非常に充実しているのはこちらの「Navi家電」も同じですが、大注目なのは買取価格の高さ。「YPB742」が1万3,000~2万円といいますから驚きです。
この価格をどう判断するかは考えどころですが、事前査定の候補としては必ず入れておきたいところ。まずはメールで問合せ、商品を発送する運びになりますが、送料はこちら側負担となっています。
事前査定と本査定の価格差が生じた場合については、必ず言質を取っておいてください。
利用方法
Webで検索した宅配買取をメインでおこなっているショップを利用するならば……
・買取価格一覧表で予想を付ける
・メールや電話で事前査定を依頼する
・ショップにナビを送付する
・本査定の結果の連絡を受ける
・納得いくならば振込みを依頼、いかないならばナビの返送を依頼
これらの流れは変わりません。宅配や梱包、返送の料金はショップが負担してくれるのかどうか、高価買取が見込めないモデルほど重要になりますから、比較時には見落とさないようにしましょう。
高価買取のポイント
上で挙げた買取価格は全て「買取最高価格」とのこと。完動品は当然のこと付属品や取説すべて揃った未開封品での価格ですから、そのままの買取価格をアテにすると、悲しい結果が待っています。
ディスプレイの汚れなどは査定に響きますから、拭きとっておくこと。またネックの部分は破損しやすいので、取り外しや取扱いはくれぐれも気を付けて下さい。
ユピテルナビ相場の予想
おこなわれないハードの刷新
さて「iPad」のモデルチェンジは毎年おこなわれているように思えますが、初代iPadから3代目、そしてAir2というドラスティックなハードの刷新は2年おきです。
同様に考えると地図データの更新だけで、ハードのモデルチェンジがおこなわれなかったモデルが「YPF7500-P」「YPF7510」「YPF7520」と3年続いたのはサイクルとして長すぎ。そろそろ、大きなハード面での変更が考えられるのです。
データが古いだけならば高値は維持?
すでに買取相場で見てきたとおり、最新型と1年落ちのモデルでは、それほど買取価格に大きな差は見られません。この傾向は、フルセグ用アンテナが必要のないミドルレンジやエントリーモデルで顕著です。
地図データが最新のものを必要としている人は、ある程度限られます。反面、ハード面の性能差はいかんともしがたいもの。新型のハードが出てきた時点で、中古価格に大きな値崩れが起きるのではないでしょうか?
売るなら「今」なのかもしれません!!
ということで、来年あたり大きなハードの刷新がおこなわれるであろうことを予想して、2014年モデルのユピテルのカーナビを持っている人は、売るなら今。
あえて、こう言い切ってしまいましょう。ナビが必要なら、今はスマホもあることです、そろそろ見切り時じゃないですか?
まとめ
さてインダッシュナビが、オーディオ+車載ディスプレイとして生き残りを模索している一方で、ポータブルナビはスマホの普及で、立ち位置が厳しくなってきました。
ナビ自体の性能や、音声の聞き取りやすさやテレビの受信など、ポータブルナビのアドバンテージは依然としてあるものの、この先は不透明ではないでしょうか。
そこで、ユピテルはナビ音声の擬人化・萌えに生き残りを見出しているかに見えます。霧島レイ?キャラクタービジネス……ありかもしれませんね。