クラリオンのカーナビとは？
「パイオニア」とか「アルパイン」などと比較するといささか地味ですが、「クラリオン」はOEMで自動車メーカーの純正品を手がけるなど、大手のカーナビメーカーです。
製造している商品に関しても「サイバーナビ」のような派手派手しさはないものの、堅実なもののイメージ。実際、いらない機能を付けた高額な商品を並べる他社よりも、数万円安い価格でそこそこのものが手に入ります。
クラリオンのカーナビの高く売れるモデルと買取価格紹介
「カーナビ買取」とWeb上で価格表を打ち出しているのは、ほとんどが新品未使用のケース。車に取り付けた後、本当の中古の買取価格を打ち出しているショップはほとんどありません。
なぜなら、取り外した後のカーナビは状態に差がありすぎて、一概にいくらと言いづらいから。搭載されている地図の年代や付属しているフィルムアンテナ、ケーブル類によっても大きく買取り価格が変わります。
以下は新品買取価格と、最近のオークション落札価格から推測した中古品の買取価格です。
新品未使用品の場合
・SD AV ナビゲーション スーパーワイドナビシリーズ
「MAX776W」
販売価格 10万4,935円 買取 7万8,400円
「MAX775W」
販売価格 8万7,010円 買取 7万1,100円
「MAX676W」
販売価格 10万3,518円 買取 6万7,600円
「MAX675W」
販売価格 7万6,400円 買取 5万7,800円
・SD AV ナビゲーション
「NX716」
販売価格 9万2,023円 買取 6万6,600円
「NX715」
販売価格 7万6,988円 買取 6万2,700円
「NX616」
販売価格 7万5,133円 買取 6万2,200円
「NX615」
販売価格 6万1,915円 買取 5万1,500円
「MAX」から始まるものはワイドモニタがセールスポイント、ハイエンドのシリーズです。また品番の3ケタの数字の頭がグレード、最後が年式。つまり「6」で終わっているものは、2016年式ということができます。
これを見ていると、最上位・最新のモデルの買取価格が渋いことに気が付きます。これは、中古のリセールにも響きますから、これから購入する人は「MAX675W」「NX615」のような各シリーズの昨年の中くらいのモデルを狙うのが正しそうです。
中古品の場合
「NX714」
買取予想価格 2万円程度
「NX711」「NX712」
買取予想価格 1万2,000～1万5,000円程度
「NX612」「NX613」
買取予想価格 1万3,000～1万5,000円程度
「新品未使用」の項目でも書いた通り、「中くらい」を狙っておく作戦が有効であることがわかります。オークションでの落札相場では「NX7シリーズ」と「NX6シリーズ」の間にほとんど差は出ていません。また、製造年による買取価格差も、1年程度であればそれほど出ないことがわかります。
HDDナビゲーションの場合
HDD AV ナビゲーション
「NX811」
買取り予想価格 1万5,000円程度
クラリオンのカーナビ買取のおすすすめショップ
今回は、車についているナビを取り外して買取ってもらえるショップで全国展開をおこなっているところの紹介です。
オートバックス セコハン市場
全国のオートバックスに併設する形で店舗を増やしているのが「セコハン市場」。順調に店舗数が増えている様子を見ても、好評なのがわかります。ナビについては2010年以降のタイプならば、それなりの買取価格を提示してくれるようです。
ただ、店頭買取で事前査定については受け付けてないようなので店舗に電話するか、宅配買取のフォームを利用するという方法が良いでしょう。
アップガレージ
全国最大規模のカー用品買取「アップガレージ」は買取専用の電話と、Webでの無料査定フォームを設けています。そちらで問い合わせて、事前査定後に店舗へ出向いて買取ってもらいます。
問題はフランチャイズの店舗が多いので、サービスレベルが均一ではなく、全ての店舗で取り外しまでやってもらえる訳ではない点。最寄の店舗で、取り外しが可能かどうか、問い合わせる必要があります。
利用方法
カーナビの買取方法には店頭で取り外してもらう以外に、宅配や出張があります。未使用新品の場合は宅配、車が動かせない場合は出張が主な買取方法となります。
高価買取のポイント
新品未使用品の定義について
買取ショップに掲載されている価格は「新品未使用品」のもの、つまりメーカーからの出荷状態そのままを指します。開封されているものや、保証書にハンコが付いてあるようなものは数千円の減額、保証書の日付が古いものは大幅な減額を覚悟しなくてはなりません。新品未使用品で買取を希望するならば開封しない、これが鉄則です。
付属品や地図データ
TVチューナー用のアンテナはともかく、GPSアンテナ、車と接続するための電源などのケーブル類、B-CASカード。これらの付属品が欠けていると大幅な減額は間違いありません。
こういったことを防ぐために、手間分は買取価格から減額されるものの、取外しもまかせられる買取りショップにお願いするのが安全です。
地図データを購入後に更新している場合は、買取り依頼時に忘れずにアピールを。多少の買取アップが見込めます。
本体の汚れは拭きとりましょう
できる限りきれいにして買取りに挑むのは、中古品の基本中の基本。ウエスに付けた中性洗剤や除光液で汚れは拭きとっておくこと。特にディスプレイ面は念入りに!!
査定基準や相場の決まり方
新品未使用に限って言うならば
これはクラリオンに限ったことではないのですが、最上位グレードのものは、実売が見込めるボリュームゾーンにないために、期待するほど買取価格がつかない傾向があります。
「HDDナビ」が持つブランド力
PCにおいてはHDDからフラッシュメモリへ記憶媒体の移行が進んでいます。しかし「NX811」の買取り予想価格からみても、HDDナビの値崩れは現在起きていないようです。しかし、HDDナビの値崩れは時間の問題、HDD＝大容量という考えは過去のものになろうとしています。
昨年のモデルも併売される体質
例えば現在は「NX616」「NX615」の両方が市場で販売されています。このようにナビはモデルチェンジがスムーズに進まない傾向にありますから、買取相場も急激に崩れません。あえて去年のモデルを購入するのも手になります。
まとめ
車を売る場合にカーナビを付けたまま売るかどうかは、少々悩ましいところ。2010年ごろのものならば、まだ値段が付きますから、クラリオンなど社外品のものなら、取り外してカーナビだけ売るというのが良いでしょう。
中古車を買取るような業者は、カーナビを査定に加えないのが常です。カーナビだけではありません。パーツ類は全部外してから売る、覚えておくといいかもしれませんね。
