夏の風物詩ともなった特別番組の中で、24時間かけて走り続ける芸能人のマラソン風景。そのBGMとしておなじみの「負けないで」は、20世紀を代表する応援ソングです。突然の死から9年たった今でも、メッセージ性の高いZARDの名曲は、若い年代から高い支持を得ています。今後、新しい曲が発表されることはないZARD。今回は、ZARDの魅力とCD買取について解説します。
ZARDの魅力
ボーカル 坂井泉水
ボーカルの坂井泉水は、もともとモデル活動をしていて、デビュー当時はテレビやラジオにも出演していました。しかし、デビュー3年目となる1993年に発表した「負けないで」がヒットして以降、音楽番組で曲が流れる時にも、ソフトフォーカスがかかった坂井泉水の横顔の静止画やアルバムジャケットが映し出されるだけ。テレビなどのメディア露出は、ほとんどなくなりました。
揺れ動く女性の心を歌い上げる透き通った歌声、ナチュラルメイクに髪を後ろで束ねただけの清楚な雰囲気は、異性に媚びるところがなく、性別を越えて支持される魅力を持っています。
メディア露出がない
表に出てくるイメージから、坂井泉水の代名詞として使われることが多いですが、ZARDとは、作詞とボーカルを担当していた坂井泉水を中心とした音楽ユニットの名称です。
音楽番組など、メディアへの露出が少ないことでも有名になりましたが、最近では「テレビには出演しない」といった姿勢を貫くミュージシャンも珍しくありません。その先駆けとなったのが、ZARDです。
大黒摩季・倉木麻衣など、メディア露出はなくても積極的にLIVEを行うアーティストは多いですが、ZARDは全盛期でもLIVE活動などがなく、ファンがZARDの魅力と触れることができるのはミュージックCDだけ。その為、写真の顔と実際に歌っている人が別人という噂にもなりました。
突然の死
2007年秋には、2年ぶりとなるアルバムと3年ぶりのライブツアーが予定されていました。しかし、その前年の2006年に体調不良で救急搬送され子宮頸がんが発覚、2007年4月に肺への転移が見つかり、その後は入退院を繰り返すようになりました。2007年5月、入院先の病院で転落して、40歳の若さでこの世を去ることになります。
発見時の状況から、事故と自殺の両方の説が取り上げられましたが、今でも真相解明には至っていません。
死去後の出来事
2007年8月に追悼盤CDとして、生前に坂井泉水が選曲したセレクションアルバムが発売されました。その後も、人気アニメ「名探偵コナン」のオープニングテーマに採用されたり、2007年秋に予定されていたベストアルバム『ZARD Request Best 〜beautiful memory〜』の発表、ラストライブを収録した2枚組DVDが発売になるなど、人気が衰えることがありません。
学校の教科書にも採用された「負けないで」は、2014年から高校の英語の教科書でも採用が決定。「負けないで」は、『An Encouraging Song』というタイトルで英文化、坂井泉水の名前も英文でテキスト化され、全国400校で使われています。
買取価格例
ウリドキの査定比較
- ZARD Single Collection 〜20TH ANNIVERSARY〜[ボーナスディスク付] 1050~4500円
- ZARD ALBUM COLLECTION〜20th ANNIVERSARY 2700~10500円
- ZARD PREMIUM BOX 1991-2008[DVD付] 1200~7000円
- ZARD Forever Best-25th Anniversary 600~2340円
- ZARD MUSIC VIDEO COLLECTION -25th ANNIVERSARY 1880~8190円
- d-project / d-project with ZARD 440~1000円
※買取価格は記事作成時(2016/10/26)のものです。
ヤフオク 落札実績
- ZARD 坂井泉水/ 精選集 ベスト盤CD 2000円
- ZARD Brezza di mare 2セット DVD付 1450円
- CD forever you ZARD 260円
- ZARD『もう探さない』CDアルバムB-Gram盤 1100円
- Forever Best ~25th Anniversary~ CD4枚 初回盤 3250円
- 翼を広げて 店頭用レアCD 510円
- 「Golden Best」初回限定盤 -AQUA- 2CD+DVD 6550円
- Golden Best 15th Anniversary 2枚組 465円
- CDアルバム9枚セット ZARD 1991~1999年 3400円
未開封のCD買取について
中古品の買取では、新品に近い状態のものほど高く売れるという基本があります。そこで思い浮かぶのが、購入したものの開封していないCDなら、一番高く買取してくれるはず…という考えです。ところが、実際にCD買取店へ未開封CDを持ち込むと、実際には買取を断られることになります。なぜでしょうか?
例えば、万引きした商品を買取してもらって現金に変える。こういった犯罪を防止するために、全国展開するような優良買取店では、未開封CDの買取は対応してもらえません。同様の理由で、同タイトルの大量持込も拒否されます。
ゲームソフトでも同じルールが適用されていて、発売前に予約してダブってしまった新品ソフトの買取を依頼した所、警察を呼ばれて騒動になった…というブログが公開されて、お店の対応やブログ主の行動について多くの意見が寄せられました。
まとめ
ZARDは、ボーカルが亡くなった今でも人気が高く、買取店の査定でもヤフオクの落札価格をみても、値崩れを起こしている感はありません。むしろ、亡くなった今でもテレビ番組のイメージソングで使用されることが多く、大人気だった90年代を知らない年齢層からの需要が続いているのかもしれません。
ZARD、尾崎豊といった若者の繊細な心を歌い、今後新しい曲が発表されることがない「既に亡くなったアーティスト」のCDは、宝物として所有している価値も高いかもしれませんね。