日本市場だけの特異な製品が存在し続けるのは、何も携帯電話の世界だけではありません。例えば育児用品でも同様にガラパゴス化が進んでいます。その傾向が顕著なのがチャイルドシート、まあ高機能で高価格……これだけ見ていると、日本の経済状態が悪いなんて信じられなくなります。だって、5万とか6万とかいう値札がついたチャイルドシートが売れているのですから。それだけ日本は子どもに対する愛情が深いと好意的に受け取っておきましょうか、それとも……。
フラディアとは
チャイルドシートの使用が義務化されたのが平成12年……それと前後して、各社チャイルドシートの新製品をこぞって発表したので、随分にぎやかでした。それらの中でも衝撃だったのはアップリカから発売になったもの。なんといっても前代未聞のフルフラットになるチャイルドシート!!それまで(ほぼ)存在しなかった製品です。いかにも居心地の良さそうな「アップリカ・チャイルドシート・アンド・ベッド」はその価格でも衝撃でした。実売10万円弱……以来、スポット的に廉価版が出たり、高い安全基準をクリアしたり、少しずつ進化を重ね現在の「フラディア」の登場となっています。アップリカのベッドタイプのチャイルドシート、フラディア。実売が5、6万円ですから、発売当初と比較すると随分こなれたなという印象です。
フラディアのチャイルドシート買取価格紹介
2016年モデル
現行のアップリカのフラディアは「グロウ」というサブネームが付いたタイプ。下から順にSTD、DX、HIDXの3グレードが用意され、1色もしくは2色の展開になっています。実売価格は3万7,000?7万3,000円、ボリュームゾーンのDXが6万5,000円前後、色による価格差は販売においてはありません。
フラディア・グロウの廉価版が「ディアターン・プラス」、ベッド状にならないイス型のものが「クルリラ」。以上が現在のアップリカのチャイルドシートのラインナップです。
・フラディア グロウ DX シックブラック 93514 買取上限価格:3万1,471円
2015年モデル
昨年のフラディアのサブネームは「ラクート」、グレードは下から順にファミリー、エレガント、プレミアムが用意されていました。現在、アップリカのWebショップでの取扱は在庫なしとなり生産は止まっていますが、ショップによってはまだ新品の入手が可能で、ファミリーとエレガントの実売価格はそれぞれ4万円中盤と4万円弱となっています。
- フラディア ラクート エレガント カレイドレッド 93492 買取上限価格:2万3,350円
- フラディア ラクート ファミリー インディゴネイビー 93495 買取上限価格:2万763円
2014年モデル
一昨年のモデルの買取価格は以下のとおり、これらの上位機種として通気性を高めた「エアー」シリーズがラインアップされていました。面白いのはブラックとブラウンで6,000円の価格差が付いている点。まあ、買取価格のサンプルが非常に少ないので、偏りが出ていると考えることもできますが、ブラック=熱を持つという連想があるので育児雑貨においては敬遠されがちなのも事実。これは、どんなアイテムにも当てはまりますから、少しでも高価買取を狙っている人は、頭の隅に置いておくといいかもしれません。
- フラディア ノーブルブラウン 93086 買取上限価格:2万4,552円
ちなみにそれ以前のモデルだと、2012年の「フラディア ファディアブラック 93055」。こちらの買取上限価格は1万340円となっています。
チャイルドシート買取の一般常識!!
出典:自動車総合安全情報
「標準使用期間」について
チャイルドシートなど育児雑貨にはメーカーが定めた「標準使用期間」があります。これは経年劣化などを考慮したもので6?10年間。メーカーやアイテムによって期間は異なるので一概にはいえませんが、買取をおこなっているショップによって製造された時期によって買取対象外になってしまうケースはよくあるもの。オークションなどでも5年以上経過したものに買取価格はほぼ付かないものです。
汚れや破損について
育児雑貨は汚れるものと考えて大目に見てくれるショップもあれば、汚れの度合いで買取不可のショップがあったりと様々です。一つのショップで断られたからといって、あきらめず複数を当たる必要があります。一方で厳しく見られるのは破損、特にチャイルドシートは安全性に直結するグッズ。目につくような箇所が破損しているものは、買取不可となってしまいます。
フラディアを高く売るための、少しの努力
ショップ間で比較する
買取価格を調べていて面白いことに気が付きました。2013年モデルのフラディア「エス アルテミスブラウン 93061」3万円強の買取価格を付けているショップがあったのです。今では廃盤になっているモデルですが、当時の販売価格は5万4,000円。同様のモデルを別のショップでは3,500円で買取っていました。これをどう判断すれば良いのか……。まあ、これは極端な例としても、ショップごとに大きく買取価格が異なるのは事実です。「複数のショップで事前査定を依頼する」これは、絶対におこないましょう。
買取依頼は可能なかぎり早く
フラディアは4歳まで使えますから、使用が終わるのが製造後5年を過ぎています。ということは、その時点でまず値段は付きませんから、処分の方法を考えたほうが良さそうです。価格がつくのは、製造後年数がたっていないモデルのみですから、生後1年までフラディアを使用し、その後は1歳から使えるチャイルドシートに買い換えるというのがありますが……。うーん、使い倒したほうが得っぽいですね。
使うかもしれないは、使わない
育児雑貨でよくあるのが、子どもとの相性が悪いケース。そんな場合は、無理して使用するのではなく、いち早く買取ってもらうこと。「いつか使うかもしれないは、使わない」、自宅のスペースを有効利用する上での金言でもあります。
フラディアを買取ってもらうならココ
買取大臣
このショップをおすすめするのは、育児雑貨の買取をおこなっているショップで、数少ない買取価格をHP上に掲示しているショップだから。それらを見て相場を知るも良し、HPのフォームから問い合わせるも良し。宅配買取の送料も無料となっています。
ベビレンタ
「ベビレンタ」はすぐに買取価格がわかるシステムが便利。写真を撮影して、HP上のフォームから送付するだけで、ほぼ正確な査定価格が判明し、それに納得したら着払いで送付するという方法は、とても便利。もちろん。査定のみでも大丈夫です。
まとめ
使い終わったらジャマになるチャイルドシートはぜひ買取ってもらいたいアイテムではあるのですが、残念ながら「標準使用期間」や状態をシビアに査定されるアイテムでもあります。それでも、ダメもとで査定だけでも依頼する価値はあり!!捨てる手間がなくなる、収納スペースが広くなる、引き取ってもらえただけラッキー……こんな気持ちで査定に望めば、きっと楽しい未来が待っているのです。