フィギュリンをご存知ですか?聞いたことが無いという方も、画像を見ればきっと「見たことある!」と思うはずです。意外に身近なフィギュリンの魅力に迫るとともに、買取事情をまとめました。
フィギュリンとは
photo by rjp
フィギュリン(figurine)とは、陶磁器などで作られた人形のことです。バカラやスワロフスキーなどのクリスタル製やガラス製、木彫り、レジン製のものもフィギュリンです。またフィギュリンは「小さな像」の意味なので、海外ではいわゆるフィギュアもフィギュリンと呼ばれています。
今回は、特に買取で人気の高い陶磁器製のフィギュリンの買取についてご紹介しましょう。
買取で人気のフィギュリン種類
買取で特に人気のあるフィギュリンは、高級陶磁器ブランド製のものです。マイセン、リヤドロの他、ロイヤルコペンハーゲンのフィギュリンは特に人気があります。また最近の北欧ブームを受けてアラビアやリサラーソンのフィギュリンも買取強化しているお店が多いです。以下に各ブランドの特色をご紹介しましょう。
マイセンのフィギュリン
photo by Erich Ferdinand
およそ300年前、ヨーロッパで初めて硬質磁器を誕生させたのが、ドイツの名窯マイセン(Meissen)。美しいテーブルウェア以外に、フィギュリンも多くの生み出しています。2014年からは新たにマイセンの長い歴史の中でも人気があったフィギュリンを毎年1作ずつ発表する「イヤードールコレクション」もスタートし、コレクターをひきつけています。
高額ラインは1年間での生産数が限定しているので、値段が下落しにくいのが特徴で、さまざまなモチーフがありますが、特に人気が高いのは日常の子どもたちの姿をうつしたヘンチェル人形で、コレクターも多く、世界限定300体シリーズや廃盤品はさらに高価格で取引されています。
他にも天使や犬や猫などの動物シリーズも人気があります。Amazonでの現在の販売価格は中古で17万円~189万円とかなり高価です。
リヤドロのフィギュリン
photo by escpeapalumni
スペインのリヤドロ(Lladró)は、他の陶磁器ブランドと異なりフィギュリンの製作に注力しているブランドです。日本向けのひな人形や五月人形も製造していることでも知られています。すらりと伸びた上品なデザインが特徴で、メランコリックな表情にコレクターが非常に多いです。
買取では、リヤドロの姉妹ブランド「ナオ(NAO)」も買取してもらえますが、買取価格はリヤドロより低くなります。現在Amazonでのリヤドロナオの販売価格は約5,000円から。リヤドロフィギュリンの販売価格は11万円~160万ほどまで。公式サイトでの販売価格は1万円代からあります。
フィギュリンのモチーフは、シェークスピアの登場人物やバレリーナなどクラシックでロマンティックなものから、ユニコーンや天使など神話に登場する人々、動物、現代女性など多岐に渡っています。女性が好むデザインとして知られていますが、近年では新たに「Lladro Atelier」も誕生しコンテンポラリーアートのような芸術的作品も多く、男性ファンも獲得しています。
買取価格が掲載されている買取店は唯一1つだけあり、少年少女行進の買取価格は11,000円~14,000円。その他の買取価格は直接買取店にお問合せしましょう。
アラビアのフィギュリン
photo by Katherine
フィンランドを代表する陶磁器ブランドのアラビアもフィギュリンを製作しています。特に人気のあるフィギュリンはムーミンの登場人物をかたどったフィギュリンです。特に希少な1950年代に発売されたムーミンのフィギュリンは高価格で買取されるでしょう。買取価格を記載した買取店は見つかりませんでしたが、販売価格は中古、新品、廃盤品含め2万円~9万円です。
ロイヤルコペンハーゲンのフィギュリン
photo by Didriks
コバルトブルーの絵柄が特徴のロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen)は、デンマークの陶磁器ブランドです。日本の古伊万里染付の影響が感じられ、特に日本で人気が高いブランドです。テーブルウェアの他、イヤープレートなどコレクターアイテム多くフィギュリンも人気があります。
ロイヤルコペンハーゲンのフィギュリンは1898年のパリ万国博覧会から発表され、彩色はすべて手書きなのが特徴です。現在公式サイトで販売されているフィギュリンは猫や犬など小動物が8,600円ほど~2万円弱。また、1992年より毎年発表されているイヤーフィギュリンの2016年版のダルメシアンの販売価格は10,800円です。Amazonでの販売価格は8,000円~23万円ほどです。
フェーヴ
photo by Benh LIEU SONG
主にフランスで、1月の公現祭の日に食べるガレットデロワ。パイ生地の中はアーモンドクリームが詰まっていて、その中にはフェーヴと呼ばれる数センチの小さな陶器製の人形が。ガレットを切り分けて食べる時、このフェーヴが入っていた人は、その日1日王様として振る舞うことができるのです。
このフェーヴのコレクターはヨーロッパを中心に多く、日本国内ではまんだらけうめだ店で買取してくれる他、ネットオークション出品もおすすめ。ネットオークションでは、ヴィンテージフェーヴ106個が17件の入札後4,301円で落札。19個セットが1,800円で落札。100個が49件の入札後4,050円で落札されています。
フィギュリン買取おすすめ店
くらしのくら
ブランド陶器や着物、ブランド品の買取・販売の専門店です。フィギュリンの買取が豊富で、買取方法は「宅配買取」「店頭買取」「出張買取」です。お店は世田谷区深沢にあり、まずはメールかフリーダイヤルで売りたいアイテムについて問い合わせしたのち、訪れる日時を決めます。
買取のお問合せはメール、フリーダイヤル、買取相談フォームで対応してもらえます。売りたいフィギュリンの画像を添付してメール、フォームで送るとより実際の買取価格に近い査定をしてもらえます。
フィギュリン買取まとめ
photo by Steph Gray
コレクションしていたフィギュリンを買取してもらいたい、遺品として残されたフィギュリンを処分したいなど、買取にはさまざまな事情があるでしょう。少しでも高い価格でフィギュリンを買取してもらえるよう、複数の買取店で相見積もりしてもらい、より高値で買取してくれる店を探すのが重要です。
割れたり欠けると買取価格はかなり下がってしまいます。買取で、もし宅配買取を使うようであれば、厳重に梱包し割れないよう細心の注意を払いましょう。高価で希少なフィギュリンやコレクションが多い場合は出張買取を使うのがおすすめです。