普通は版権を管理するだけだと思うのですが……ゲーム業界の巨人「スクウェア・エニックス」(以下スクエニ)は、豊富なコンテンツ資産をフィギュア化して儲けることに余年がありません。なぜ、自社ブランドにそこまで拘る必要があるのか、やっぱりクオリティを管理したいからなのか?少しでも儲けたいのか?様々な憶測が出来るのですが、スクエニのフィギュアはそのブランドイメージを少しも辱めない素晴らしい出来のものが揃っているのです。
スクウェア・エニックスとは
「FFのスクウェアとドラクエのエニックスが合併!!」そんなニュースが駆け巡ったのが2003年のこと、何かとんでもないことが起こりそうだったのですが、表面上は取り立てて何も起こりはしませんでした。しかし、双方が持つキャラクターを全面に押し出したビジネスを展開し始めたのもこのころ。以下に紹介するフィギュア事業もその一つと言えるでしょう、
スクウェア・エニックスのフィギュアブランド
スカルプチャーアーツ
スクエニのフィギュアのブランドの中でも、でかい・かっこいい・高いの三拍子がそろっているのが「スカルプチャーアーツ」シリーズ。自社が開発・販売しているゲームのキャラ以外でもリリースがあり話題・人気になっています。
- 佐々木小次郎 「バガボンド」 販売価格:2万520円 買取価格:3万6,000円
- 宮本武蔵「バガボンド」 販売価格:1万9,440円 買取価格:1万3,000円
井上先生の「バガボンド」から、メインキャラ2名。主人公の武蔵の買取が弱いのは、好評に気を良くして再販があったためです。
- クラウド・ストライフ 「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」 販売価格:2万6,784円 買取価格:1万7,000円
- セフィロス リミテッドver. 「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」 販売価格:2万6,784円 買取価格:3万7,000円(通常Ver.は買取価格が2万5,000円)
スクエニの人気シリーズFFのメインキャラとラスボス。組み合わせると最終決戦の名場面が再現できるといいますが……2つ並べると相当でかいですぜ。セフィロスの「リミテッドver.」とはスクエニのオフィシャル通販の限定品、通常ver.となると買取価格は2万5,000円とぐっと下がってしまいます。
マスターピースアーツ
そんなスカルプチャーアーツシリーズをスケールでも価格でも凌ぐシリーズが「マスターピースアーツ」シリーズ。もう常軌を逸しすぎていて、何とコメントしていいのかわからない世界です。
- クラウド・ストライフ 「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」 販売価格:5万760円 買取価格:5万8,000円
- ジャッジマスター・ガブラス「ファイナルファンタジーⅫ」 販売価格:5万760円 買取価格:2万4,000円
1/4スケール、全高約50cmという経済状況や住環境が試されるシリーズ。アマゾン・マーケットプレイスなどではそれぞれ8万とか12万円という値段が付けられていますが、実際の買取となると、案外シビアなものです。
プレイアーツ改
定価が5,000〜1万円程度と比較的手が出しやすい上に、サイズも25cm程度と飾りやすい、スクエニのフィギュアの主力ブランドが「プレイアーツ改」。自社の様々なキャラクターはもちろん映画「スター・ウォーズ」や「バットマン」、果ては「初音ミク」までもフィギュア化しています。全般的にリセールバリューも高目で狙い目のシリーズです。
- サイボーグ忍者「メタルギアソリッド」 販売価格:6,264円 買取価格:1万1,400円
- クワイエット「メタルギアソリッドⅤ ファントムペイン 」 販売価格:1万584円 買取価格:2万4,000円
- ヴェノム・スネーク 初回限定「メタルギアソリッドⅤ ファントムペイン 」販売価格1万2,960円 買取価格:9,600円
「サイボーグ忍者」の高値が目を引きますが、これが限定版の「ver.RED」になると、3万6,000円の買取価格を付けているショップがありますから驚きですね。また女性キャラの「クワイエット」にも見事にプレミアが付いています。
- ダース・ベイダー「スター・ウォーズ 」販売価格:1万2,960円 買取価格:1万2,000円
- ボバ・フェット「スター・ウォーズ 」販売価格:1万2,960円 買取価格:1万1,040円
説明不要の「スター・ウォーズ」こちらは安定の買取価格ではありますが、ショップによる買取価格の差が気になりました。「ボバ・フェット」、あるショップの買取は5,700円……この差はちょっと大きいですね。
相場の変動について
例えば安定した人気を誇る「スター・ウォーズ」やシリーズ化されているスクエニの人気ゲームのフィギュアには大きな相場の変動はありません。ただ例にあげた「宮本武蔵」のように、再販がかかると大きく相場が下がるという例はあります。
スクウェア・エニックスのフィギュアを高く売るコツ
カッコいい敵キャラ・女性キャラを狙う
スクエニのゲームのファンなら、スネークなどメインキャラのフィギュアは購入しようと思うのです。でも安いものではありませんので、敵キャラや女性キャラは購入しそびれてしまう、そんな内に製造分は完売……やっぱり欲しい!!となると中古市場での需要がアップ、プレミアが付くという自体が発生します。購入時に考えることができる、高く売るテクニックとして、メインキャラは避けてサブキャラを狙うというのは一つの方法です。
買取店は比較して選ぶ
「ボバ・フェット」の例でも分かる通りHP上に買取価格を掲載しているショップですら、買取価格は倍近く変わったりするのです。メールで問い合わせなくてはいけないというショップならば、どれほど高い買取価格を秘めているかわかりません。「マスターピースアーツ」などは元々超高価なもの。買取ってもらうことを考えるならば、それぐらいの手間をかけてやる価値はあるはずなのです。
おすすめ買取店
もえたく
フィギュアを購入したならば、箱から出して楽しみたい!!そんな当然の欲望を肯定し、箱なしでも買取価格が買わないという基準を持っているのが「もえたく」。ネットオフで有名なリネットジャパングループが運営する企業です。他にもユニークな査定基準を持っているのが、もえたくの特徴。例えば点数に応じて査定価格が大幅アップなんて、なかなか他にはありません。
ジャングル
国内に8つの実店舗を持つ「ジャングル」は、その筋の人から高い評価を受ける人気店。近年では、Webでの買取にも非常に力を入れています。特にHP上に掲載されている、フィギュアの買取価格一覧の充実具合は素晴らしいの一言。アイテム数が多いスクエニのフィギュアの多くが網羅されているのです。まずはHPをのぞいて見てください。
まとめ
スクエニのフィギュア、出来もいいだけに高く売れそうな予感がするのですが、それなりの買取の価格になるのは上に上げたシリーズが中心。やはり、それなりに高価なものでないと、買取もまとまった額にはならないもの。そんな傾向を打ち破るのが、ショップごとのサービスだったりするものです。コレクション内容と相性が良いショップを選択する。これはフィギュアにかぎらずホビー系の買取全般に言えること。Web全盛の時代らしく、検索検索!!でいきましょう。
フィギュアの買取価格は、ウリドキでも検索できます。買取店の口コミレビューや評判を確認しながら、気に入った買取店があればそのまま売ることも可能!ぜひ利用してみてください。