古着が大量に出る時期といえば衣替え。日本では、学生服が6月から夏服になり、10月から冬服になります。途中で季節替わりのベストなどを着用する学校などもありますが、基本的に衣替えのタイミングといえば、6月と10月に突入する前後のことを指しています。
さて、すっかり夏服の季節になり、もう着る予定のない服、愛用してボロボロになった服など、捨てる予定の古着がゴミ袋に入ったまま部屋の隅においてあるという人もいるかと思います。そんな人は、必読! 捨てなくて良かったと思える買取術と処分術を解説します。
服への執着を断つ!
古着処分で何かが変わる?
大量の古着を、何のためらいもなくゴミに出せる人もいますが、何度も袋の中を漁ってみたり、ビニールから透けて見える服を「やっぱり勿体ない」とタンスに戻してみたりする人も少なくないと思います。
- いつか着る機会があるかも
- 買った時高かったから
- もう少し痩せたら似合うかも
こんな思いが、古着を処分できずに、どんどん部屋を圧迫していく原因です。ここを抜けだして、要らない洋服をお金に変えたり、部屋をすっきり片付けたりするには、最初に「不要な服」の見分け方を覚えておきましょう!
不要な服を振り分ける方法
処分する服を振り分ける基準は、人それぞれに違いますが、「高く売る」というところにポイントを置くとしたら、販売から何年経っているか?というのを基準にするとわかりやすいです。
女性アパレルの世界は、流行の移り変わりが非常に早く、ブランドものでも、販売から2~3年経過したデザインは買取不可というルールを設定している買取店は多いです。
もしも、過去2年を振り返ってみてほとんど着ていない、ここ1年は出番がなかったというなら、処分対象でしょう。
もしも、体型が変わって着れなくなっていたとしたら、たとえこの先スリムになったとしても、その頃には流行遅れで、新しい服が欲しくなるのは目に見えていますよね!
捨てるくらいなら売る!
「買ってから1年間着なかったし、この先出番もなさそう」というなら、捨てるよりも買取店に持込みましょう。一般的にアパレルの買取は、人気ブランドでなければ、ダンボール1箱100円、1kg150円など、持ち込む労力に見合わないような査定価格です。購入から1年程度であれば、マイナーブランドの製品だとしても、まだ売れる可能性があり、1点毎査定してもらえるかもしれません。
バーゲンの勢いで買ってしまった服、福袋に入っていたけど好みじゃない服など、一度も出番のない商品タグがついたままの新品は、出番が来るのを待つよりさっさと売却して、次のセールの軍資金にした方が有効な使い方だと思いませんか?
古着を高く売る方法
古着を売るには、いくつかの方法があります。売りたい服やその時のニーズに合わせた選択をすると納得のいく古着処分ができます。
買取店・リサイクルショップ
大量に売りたい時、少しでも早く換金したい時におすすめです。ただし、人気ブランド商品は1点毎の買取価格が期待できますが、ノーブランドや流行から遅れたデザインなどは、重量に対しての価格という査定が多いです。
まだ数年ほど前までは、ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランド以外は価格が付かない状態でしたが、最近ではエレガンス系・ナチュラル系・モード系など、ファッションジャンルごとにカリスマ的なブランドが登場するなど、取り扱いブランドの幅が広がっています。自分の売りたい服のジャンルに合わせた買取店を探すことで、思わぬ高額査定がつくこともあります。
ネットオークションで売る
国内未入荷のレア物、稀少な一点ものなど、商品の価値を高く評価してもらいたい服を売るなら、オークションがおすすめです。
買取店では査定スタッフが市場人気などから判断するため、希少価値の高いアイテムは、知識がなければ正当な評価はできません。コレクターが100万円出しても惜しくないと思うような絶版アイテムでも、知識のない査定員にとっては単なる古い服です。
オークションは、コレクターが「お宝探し」をしていることが多く、自分でも予想しなかった高値が付くケースも珍しくありません。
ただし、出品から売れるまでに手間と時間がかかるので、早く現金に変えたいという場合には不向きです。
フリーマーケットで売る
大きな公園やイベント会場の一角で開催されることの多いフリマは、値段を気にせず古着売却をイベントとして楽しみたい人におすすめです。
たまたま会場を訪れた人の目に止まったり、おしゃべりのついでに購入してもらえたりと、値段設定も値引き交渉もその場のノリ次第。一度体験するとその楽しさにハマってしまう人も多い売却法です。
フリーマーケットに出店するには、インターネットや雑誌のフリマ情報から参加申し込みをして、出店ブースを契約します。1ブースを数人の友人グループで借りると、負担も少なく交代できて満足度もアップします!
アパレルブランドの古着を高く売るコツ
古着が高く売れる査定基準を知っておくと、高く売れるコツが見えてきます。基本的には4つの柱があり、これらを総合的に判断して買取価格が決定します。
ブランド価値
ブランド価値とは、シャネル・エルメス・トミーフィルガー・ツモリチサト・ミナペルホネン・・と言ったブランド名です。当然、人気の高いブランド、憧れのハイブランドほど高額査定が付きます。
最近ではファッションジャンルごとに人気のブランドがたくさんあるので、自分では知らないで購入したマイナーブランド(だと思っていた)商品に高値がつくということもあります。無名だから・・と諦める前に、買取対象ブランドを確認してみましょう!
トレンド
先にも述べましたが、レディースアイテムは流行の移り変わりが早く、販売から2年以上経つと買取してもらえないお店が増えます。メンズアパレルの場合でも、3~4年が目安になります。
ジャケットインナーのようなシンプルなシャツやブラウスでも、ステッチやボタン位置、襟の高さや幅など細かい部分にトレンドが反映されているので、一見デザインが変わらないと思っても、早めに売るのが高価買取の鉄則です。
服の状態
穴あき・シミ・ほつれ・毛玉は、買取不可になるケースがほとんどです。数回着ただけのブラウスなども、ワキじみの変色や食べこぼしのシミが目立つ淡色のものは要注意です。
また、長い間クローゼットに入れてあった洋服は、カビ臭、香水・ペット・タバコの匂いが染み付いていることがあります。これらはマイナス査定の大きな要素。ひどい場合は、どんなに状態の良い服でも買取を断られる事があります。
タイミング
洋服買取のお店では、「季節を問わず買取OK」と謳っていますが、やはり季節を意識するのは大切です。
買取店も、夏に、保管場所を取る大量のダウンコートを持ち込まれれば、売れる時期になるまで在庫を抱える事になります。あまり歓迎できる仕入れでないことは、素人でも分かりますよね。
歓迎されない入荷は、当然、査定額が低くなります。しかし、反対に考えれば、季節外れに持ち込まれた衣類は、それだけ安く仕入れができるわけですから、「季節を問いません」というのも間違いではないのです。
少しでも高く売るなら、商品が売れる時期の少し前に持ち込むのがポイント。ダウンコートなら秋から初冬にかけて、浴衣はお祭りシーズンの前に・・など、急な換金が必要なければ、タイミングを見計らうのは重要ポイントです。
まとめ
自宅のタンスやクローゼットの中に、買ったまま一度も着ていない服が何着もあるという女性は多いそうです。セールの「50%OFF!」や「最終売りつくし!」の文字に踊らされて、少々好みじゃなくても買ってしまったという人は、ここを見て、少し「やってみよう」と思ってもらえたでしょうか。
今は、ファッションジャンルも多様化して、全く無名ブランドだと思っていた商品が、買取店の取り扱いブランドリストに掲載されている場合があります。自分にとって不要なアイテムも、好みのジャンルや年齢が違えば、買取強化の人気ブランドになっていることも。高額買取のチャンスは自分から掴みに行きましょう!