レトロゲームの価値を再び上昇させる?ゲーム実況の恩恵とは

  • 2020年1月6日
レトロゲームの価値を再び上昇させる?ゲーム実況の恩恵とは

最近レトロゲームの人気がますます高まっている傾向にあるのをご存じでしょうか。ニコニコ動画やYouTubeなど、ゲーム実況というジャンルは動画コンテンツとしても注目の存在です。ひと昔前は著作権などの問題もあったゲーム実況というジャンルも、ゲームメーカーが正式な許可を出すことも多くなり、ゲームを楽しむ方法のひとつとして定着し始めています。

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動画コンテンツとして欠かせないゲーム実況

ドラゴンクエスト 買取価格

ゲーム実況の題材として取り扱われる作品は実に様々ですが、何十年も前に発売されたファミコンソフトの実況も珍しくなく、視聴者層も当時を知らない若い層が目立ちます。
見ているだけで満足できないのがゲーム実況です。「昔クリアしたゲームなのに、またちょっとプレイしてみたくなる・・・」なんて経験、ゲームファンなら多少はありますよね。再プレイして神ゲーだと再確認したり、逆に想い出補正の強さに驚いたり。そんな、時代を超えた楽しみがあります。

一時期よりも入手は容易に

一時期は入手困難だったレトロゲームですが、市場の復活やデジタルコンテンツとしての配信などを期に、簡単に購入できるタイトルも増えました。ネットにさえ繋がっていればバーチャルコンソールやゲームアーカイブスなどで気軽に入手でき、価格帯も1,000円以下がほとんどです。
メーカー側もこういった需要を満たすため、2011年にはスクウェア・エニックスがWiiで『ドラゴンクエストⅠ・Ⅱ・Ⅲ』をパッケージソフトとして発売。これは基本的にはファミコン、スーパーファミコン版の作品を集めたベタ移植作品でしたが、未だに買取価格も高価で取り引きされています。

人気実況者が売上拡大のきっかけを作る

実況を機に注目を集めるソフトもあります。2013年に発売された『テラリア』はいわゆる『マインクラフト』系のサンドボックスゲームですが、発売時から人気実況者「えどさん”&ふみいち」が題材として取り上げ、売上を伸ばしました。中古市場でも『テラリア』の評価は未だに高く、実況が売上に貢献したひとつのモデルと言えるでしょう。

「えどさん”&ふみいち」はチャンネル実況者として多くの公式放送を抱えていますが、こういった視聴者とメーカーをつなぐプロ実況者というものも今後増えていくことが予想されます。ゲーム作品自体の魅力が大事なのはもちろんですが、上手な売り方や宣伝の仕方がゲームの注目度を上昇させ、より多くのファンを獲得する結果に繋がることにもなります。ゲームビジネスにとって、もはやゲーム実況は欠かせない存在となっていますね。

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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