ゴルフの世界では新参者のナイキですが
日本からオニツカタイガーのランニングシューズを輸入しアメリカで販売しているだけだった会社が、スウィッシュマークとともに躍進。今や誰もが知っている、スポーツのトップブランドとなった「ナイキ」です。
「エアフォース1」や「エアジョーダン」、「エアマックス」など数々のスポーツシューズのヒット商品で知られるナイキですが、現在ではサッカーや野球などへの積極的なスポンサー活動を通じて、多くのジャンルのスポーツで認知度を上げています。
数々の老舗ブランドがひしめくゴルフの世界では、まだ新参者のイメージがある一方で、新進気鋭の社風のごとく有数の鍛造技術を用いたアイアンをリリースしたり、新素材を積極的に採用するなど話題を振りまくナイキ。
タイガー・ウッズや片山晋吾など世界のトッププレイヤーをスポンサード、徐々に人気を高めています。
ナイキの人気モデルと買取価格の傾向
ドライバーやアイアン、ウッドのカタログモデルは蛍光イエローがまぶしい「VAPOR（ヴェイパー）」シリーズが昨年よりラインナップされました。
ヴェイパーとはスピードやパワーを象徴するナイキのブランド名で、最上位モデルだけに用いられるもの。それがゴルフにも採用されたということですから、メーカーの意気込みが伝わってきますね。
しかし、これら現行モデルにもかかわらず、買取価格が定価を大きく下回ってしまうのは、ロフト角やフェイス、シャフトなどカスタマイズがおこなわれているため。
中古ユーザーが好みの1本と出会うことは難しいので販売価格が安くなる～買取価格も安くなるという傾向にあります。
また、同ブランドのUSモデルもありますが、グリップが太い、シャフトが固いなど、どうしてもアメリカ人仕様になってしまっている分、日本人には人気薄。その分買取価格も渋めです。
いずれにせよ、使ってみて今一つと感じたらモデルは新しいほど評価されますから、しまっておくのは最悪の選択。いち早く買取してもらうのが一番です。以下に参考価格をあげてみました。
この記事で紹介している買取価格は記事作成時点での価格です。最新の買取価格は買取価格比較サイト、ウリドキで調べることができます。
ドライバー
ラインナップはヴェイパー「スピード」、「プロ」、「フレックス」の3種類。それぞれに性格付けがされており、扱いやすい「スピード」、小さなヘッドで鋭いスイングを生む「プロ」、安定した打点でスピンや弾道のコントロールが可能な「フレックス」となっています。
買取相場は、それぞれ程度Aの良品でヘッドカバーやレンチなど付属品が揃っている場合。
スピードとプロが1万1,000～2,000円、フレックスが1万5,000～7,000円といったところです。
ロフト角やフェイス、カーボンの有無での買取価格の変化はほぼなくシャフトもよほどのカスタムオーダーでない限り買取価格に変化はありません。これはドライバーだけに限らず、クラブ全般にいえることです。
フェアウェイウッド
カタログモデルはヴェイパー「スピード」と「スピード・リミテッド」の2種類、リミテッドはネックの調整機能を省いたタイガー・ウッズモデル、日本限定発売品です。
買取相場はそれぞれ2Wで程度Aの場合。スピードとスピード・リミテッドそれぞれ7,000～8,000円。
これもドライバーと同じでカスタム要素が強いので、どうしても買取価格も渋めです。
アイアン
現行のヴェイパーでは「スピード」「プロコンボ」「プロ」の3種類がラインナップ。「スピード」がどちらかというと入門者向け、「プロ」が上級者向けというのはドライバーと変わりません。
買取相場は6本セット、程度Aで2万8,000～3万1,000円。
近代的なヘッドのフォルムのヴェイパーに対して、マッスルバックが特徴的な「VR Pro」はタイガー・ウッズも愛用していたシリーズ、使いこなすのが難しいとされている上に発売より時間がたっているにもかかわらず、人気が根強く、6本セット、程度Aで1万6,000～8,000円といった値段が付きます。
ウェッジ
ナイキのウェッジの最新モデルは「エンゲージ」シリーズ、ロリー・マキロイなど契約プロが愛用していることでも知られています。
ソールの形状は3種類、一番マルチな万能タイプスクエア・ソールだと、買取価格は5,500～6,500円程度。
最近のモデルには珍しくメッキが掛けられていない点が評価されたのか、出たばかりのモデルにしては意外と控えめな買取価格です。
一方、発売から7年が経過しているVRシリーズの「フォージド」は性能の高さからか支持は衰えず、5,000～5,500円と高価買取が期待されます。買取参考価格はそれぞれ、程度A、付属品完備の良品の場合です。
パター
パターはナイキの契約プロでもスコッティ・キャメロンなど別ブランドを使う傾向があるものです。ナイキ・パターの中古市場からの評価はそれほど高いものではありません。
現行のシリーズ「メソッド」の006はブラッククローム仕上げも渋い一品、ペットネームの「ミッドナイト」も実に決まっており買取相場は5,000円台後半。
同様に、001のクラシック・ブレード・パターは定価が高額な分、買取価格も6,000円台後半となっています。
高価買取のポイント
ゴルフクラブに限らず、次に使う人がほしいと思える品であること、気分良く使える品であることが高価買取のポイント。
当然もともと安価な製品よりは高価なもの、古いモデルよりは新しいもの、傷んだ状態よりはキズのないものが高値となります。
しまっておかない、すぐに売る
使わなくなったクラブは、特別なブランドのものでもない限り、しまっておいても高くなるということはありません。
次から次へと新しいモデルが発売になるにつれ、手持ちのクラブの価値は下がっていってしまうものです。
使わないならば、すぐに売る。これが高価買取の鉄則といえるでしょう。
手入れをおこたらない
キズや汚れが付いたものが高く売れるわけがありません。新品に近ければ近いほど高価買取してもらえるのです。
ですからクラブは大事に扱う、使ったら小まめに手入れをすることが重要です。
付属品はとっておく
専用カバーや収納ケース、保証書、取扱説明書などは取っておくこと。クラブの状態がよければよいほど、付属品の有無が査定価格を左右します。
ナイキのクラブを買取ってもらうときのまとめ
発売後5年など古いモデルは始めから買取の対象外となっているショップがあります。ビンテージモデルと呼ばれる、プレミアが付いているようなものならば、専門に扱っているようなショップを見つける方が先です。
またアイアンセットなどセットクラブは、すべてのものが揃っていることが買取条件のショップが多いもの。歯抜けの場合は大幅減額を覚悟しましょう。
宅配買取の梱包時に注意しなくてはいけないのはヘッド部やシャフト部の破損です。エアパッキンなどの緩衝材を使用して、丁寧に梱包をしましょう。
