必要な物だけに囲まれたミニマリストのようなシンプルな暮らしをするためには、まず片付けができなければなりません。ここでは、ミニマリストのような上手な片付けができるようになるコツを紹介します。
度々片付けているのに、なぜか物がたまってしまうという方は、片付けをしても物が捨てられないことが原因です。
すぐに散らかってしまう、部屋がごちゃごちゃしているのは、片付けをしても物が捨てられないことで、部屋に物が溢れているからです。
最小限の必要な物だけで生活しているミニマリストは片付けも上手です。今回は、ミニマリストの上手な片付け方や、シンプルな片付け術などについて解説していきます。
シンプルな片付け方とは?
それでは、ミニマリストのシンプルな片付け方についてみていきましょう。
ポイント① 片付けは一気にしない
片付けはしているのに、何故か物がすぐに溢れてしまう方は、片付けの際に不用品だと判断しても、その物を捨てていないことが原因であることが多いです。
一度に片付けると疲れて物が捨てられない
片付けをした時に物が捨てられないのは、物が多くて片付けで疲れてしまい、物の処分は後回しにしてしまうことが多いからです。
ミニマリストのように持ち物が少なければ、片付ける物が少ないですから片付けで疲れてしまうということはないでしょう。しかし、部屋に物が溢れていたら、物の片付けだけで疲れてしまいます。
一度に片付けを終わらせようとすると片付けだけで疲れてしまい、物の処分はついつい後回しにしてしまったり、疲れて正常な判断ができなくなりします。また、必要な物や捨ててはいけない物も処分してしまう可能性があるので注意しましょう。
片付けと物の処分は一度にしてしまう
片付けはしたけど物の処分を後回しにしてしまうと、片付けをしたときは捨てることを決断した物でも捨てるのが惜しくなってしまったり、今度でもよいかと考えてしまったりしてしまいます。そして、片付けだけで物が捨てられなかったということがよくあります。
せっかく片付けをしたのに、物を捨てられなかったと防ぐためにもミニマリストのように片付けと物捨てを一度に済ませてしまうのがベストです。
一度にすべてではなく何度に分けて片付ける
ミニマリストのように物が少なければ短時間で片付けできますが、物が溢れているとどうしても部屋の片付けに時間がかかってしまいます。
そうした方は、一度に全ての片付けをするのではなく、「今日は棚」、「今日は本の片付け」、次は押し入れを片付けるといった感じで、何回かに回数を分けて少しずつ片付けていき、その都度不必要だと判断した物を捨てるようにするとよいです。
ポイント② 処分に迷ったら一旦保留
片付けの際に、捨てる物と残しておく物の仕分けは難しいですよね。ミニマリストであれば不用品の仕分けに慣れていますし、決断も早いですが、仕分けに慣れていない方だと捨てるかどうか残すかどうかの判断に時間がかかってしまいます。
仕分けに時間がかかると片付けにかかる時間も長くなってしまい、片付けが終わったときは疲れて、仕分けした不用品を捨てることを後回しにしてしまう可能性があります。
捨てずに残しておこうか迷った物は一旦保留にし、後日また捨てるか残しておくかを判断するようにした方がよいです。
ただし、あまり保留する物が多いと物が減らなくなってしまうので、保留する物の数はできるだけ増やさないようにしましょう。一旦保留することで、後で捨てたことを後悔することも防ぐことができます。
ポイント③ 保留には期限を設ける
一旦保留にした物は保留期限を設けておかないと、ずっと保留したままになってしまい、結局物が捨てられなくなってしまいます。保留期限は、あまり長くしない方がよいです。
なぜなら、保留期限を長くしていると保留していることを忘れてしまうからです。また、保留した物はクローゼットや押し入れなどの目に入らない場所に置くと、存在そのものを忘れてしまう可能性があります。
捨てるか残しておくかの判断を保留した物は、いつも目に入る場所に置くようにして、次の片付けを行うときまでに、捨てるか残しておくかを決断し、捨てると決断したらすぐに処分してしまいましょう。
ポイント④ 収納場所を減らす
片付けているのに、どうしても物が溢れてしまうという方は、収納場所を減らすとよいです。実際、あまり物を持たないようにするために、部屋の収納を極力少なくしているミニマリストも多いです。
収納が多いと物の置き場に困らないので、部屋に置く物がどんどん増えてしまいます。例えば、本棚をどんどん買い足していったら本もどんどんたまりますよね。
収納を減らせば、部屋に置ける物が減るので片付けも短時間で済むようになります。
ポイント⑤ 自分のキャパシティを知る
物を管理する能力は人それぞれ異なります。自分の管理能力を超えた物を持つと、どうしても使わない物が出てきてしまいます。
また、一度の片付けで持続する集中力も人によって違うので、自分がどれだけの物を持っていても無駄なく使えるか、片付けにどれぐらい時間をかけても疲れないかの自分のキャパシティは知っておいた方がよいでしょう。
ポイント④ 捨てることにためらいがある物は売るか譲渡する
使わないと判断したけど捨ててしまうのは勿体ないですよね。
そういった物は、リサイクルショップなどに売るかフリマアプリやネットオークションに出品するなどして売ると、抵抗なく手放すことができるかもしれません。
また、知人や友人に欲しがっている方がいれば、捨てずにその人にあげるという方法もあります。
ポイント⑤ 使えるかもしれない物は片付ける
あとで使えるかもしれない、リメイクしたり修理したらまだ使えるかもしれないと、物を残していたら部屋にどんどん物がたまっていってしまいます。
ミニマリストは使えない物だけでなく、使うかもしれない物も片付けて処分してしまいます。使うかもしれない物は、結局は使わないことがほとんどです。
ミニマリストのように、使わない物だけでなく、使うかもしれない物も片付けてしまい、本当に使う物だけを残すようにすれば、部屋に物が溢れてしまうようなことにはならないでしょう。
ポイント⑥ 処分を決めたら早く片付ける
ミニマリストは、捨てると決めたら、実際に捨てるまでが早いです。
片付けをした際に捨てようと決断していても、すぐに捨てなかったことで結局捨てられなくなってしまうことがよくあります。
ミニマリストのように、捨てると決めたらさっさと捨てるようにすることが物を減らすコツです。
ポイント⑦ 朝に片付けをする
ミニマリストのなかには、片付けは朝するようにしていると語っている方が多くいます。物を捨てる判断をするには時間帯がカギです。
片付けの時間が長くなり過ぎると、判断力や意志力が低下してしまい、捨てようと思った物が捨てられなくなってしまいますよね。
特に、夕方に片付けをすると1日の疲れもありますし、あまり遅くまで片付けもできないので、物の処分が上手くいかないことが多いです。そのため、起きたばかりで疲れもなくて決断力のある朝に片付けを行うことをおすすめします。
ちなみに、片付けする日がゴミの日であれば、片付け直後に不用品を捨てることもできます。
ポイント⑧ 収納ボックスから捨てる
上手な片付けをする方法として収納場所を減らすと前述しましたが、ミニマリストのなかには、部屋の物をまとめて片付けてしまう手段として、先に収納ボックスの処分を推奨している方もいます。
収納ボックスにあるものを少しずつ減らし、置く物がすべてなくなったら収納ボックスを捨てるのが普通ですよね。先に収納ボックスを処分すれば、ボックスに置いている物もどうにかしなければならなくなるので、とにかく部屋の物を減らしたい場合は、収納ボックスから先に処分するとよいです。
3大アイテム別の片付けのコツ
服、本、食器は捨てられない3大アイテムです。ミニマリストたちは、この3大アイテムをどうやって片付けているのでしょうか?ここでは、片付けのコツについて解説していきます。
アイテム① 服の片付け方とは?
服はなかなか捨てられないアイテムの1つです。「いつか着るかも」と思ってしまい、捨てるタイミングを逃してしまう方も多いでしょう。捨てるかどうか迷った場合は、一度その服を着て出かけてみることをおすすめします。
「最近のトレンドと違って着れないな」と判断したら処分、着てみて「まだ着れる」と判断したら残すようにするとよいでしょう。
アイテム② 本の片付け方とは?
新しい本を買ったら古い本は捨てるようにすると、部屋に本がたまっていくのを防ぐことができます。
多くのミニマリストが服と同じく「一年読まなかった」本は処分対象としているようですが、何年かたったらまた読みたくなって捨てたことを後悔したと語る方も少なくありません。
そのため、一年読まなかった本でも、お気に入りで何度も読み返している本は片付けずに残しておいた方がよいでしょう。
また、電子版が出ていない本、絶版になった本、中古書店で見かけない本などは、読みたくなったときに再度購入するのが難しいですから片付けない方がよいでしょう。
アイテム③ 食器の片付け方とは?
ミニマリストは日々の食事で使う食器だけ残し、使わない食器は処分しています。かわいいからといって、つい買ってしまう食器ですが、欲しいと思って買った食器はほとんど使うことなく食器棚に入っていることが多いです。
食器を買う際は、欲しい物ではなく必要な物を買うようにすれば、食器がたまっていくことを防ぐことができます。
また、引き出物や景品などでもらった食器も使うことは少ないです。記念品ですが使わない食器は処分することをおすすめします。
片付けで処分を決めた物はどうやって捨てる?
片付けをして、処分を決めた物はできるだけ早く捨てるようにした方がよいです。ただ、困るのは、処分を決めた物をどうやって捨てるかです。不用品の処分方法として一般的なのは、
- 自治体にゴミとして出す
- 業者に依頼する
- リサイクルショップで売る
- オークションなどに出品する
などの方法があります。
自治体にゴミとして出す
片付けで不用品と判断した物を処分する方法として一般的なのは、自治体にゴミとして出す方法です。
自治体ごとに出せるゴミの日が決まっているでしょうから、その日に合わせてゴミとして出せば不用品を処分することができます。
ただ、テレビなどの家電リサイクル品は引き取ってもらうために費用がかかりますし、あまり大きい物は粗大ゴミでも引き取ってもらえないことがあります。
また、金属・プラスチックは出せる日が限られているので、ゴミとして出せる日が限られます。そのため、片付けをして捨てる物を仕分けたのに、ゴミとしてすぐに出せなかった間に捨てるのが惜しくなってしまう可能性があります。
片付けで不用品だと判断した物を自治体にゴミとして出して処分するつもりなら、ゴミ収集日の前日か、当日の朝に片付けをするようにした方がよいでしょう。
業者に依頼する
不用品の回収・処分を専門としている業者に依頼すれば、片付けで不用品だと判断した物をまとめて処分してもらえます。
業者に処分を依頼すれば、指定した日に来てくれるので回収日でないと不用品が出せないということはありません。
また、自治体では引き取ってもらえないような大型家具でも回収してもらえます。さらに、不用品が大量にある場合も、業者に依頼すればまとめて回収してもらえます。
最近は、不用品回収業者の数が増えていますから、ハローページやネットで探せば簡単に見つかるでしょう。ただし、業者に不用品の回収を依頼する場合は回収費がかかります。
ちなみに、不用品の回収にかかる費用は業者の言い値であることが多いです。そのため、まずどのくらいの費用がかかるのか、見積もりを確認してから依頼することをおすすめします。
不用品回収業者のなかには、行政の許可を得ていない無許可の業者や、最初に提示した価格よりはるかに高い法外な回収費を請求してくる悪徳業者もいます。
そのため、テレビ番組でも取り上げられている詐欺業者でないか、ネットで悪徳業者だと囁かれている悪徳業者でないかをよく調べておきましょう。
片付けについてはココモの「不用品を賢く手放す方法」も参考にしてみてください。
リサイクルショップで売る
自治体にゴミとして出せば1円にもなりませんし、業者に不用品を回収してもらうと費用がかかります。不用品として処分することを決めたけど、捨てるのは勿体ないという方は、リサイクルショップで売るという方法もあります。
自分にとって不用品であっても、他の人に需要があり、欲しいと思っている物であれば高値で買取ってもらえるかもしれません。自宅の近くにリサイクルが無くても、宅配買取に対応しているリサイクルショップであれば、全国どこからでも売ることができます。
ただし、壊れている物や需要がない物は買取ってもらえない場合もあるので、片付けで出た不用品をすべてリサイクルショップで処分することは難しいです。
リサイクルショップ・出張買取をお考えの方はカイトリアップを参考にしてみてください。
オークションなどに出品する
リサイクルショップで買取ってもらえない物も、オークションだと売れることもあります。メルカリやラクマ、ヤフオクなどインターネットを活用して売買できるサービスがあるので、活用するのもよいでしょう。
不用品をネットオークションなどで売却して物を減らすこともミニマリストには大切です。
必要・不必要を見極めることも大切
最後に、ミニマリストが行なっている上手な片付け方などについて解説していきましたが、結局は必要な物と不要な物を見極めることが大切です。
部屋の片付けをする際に実践してみてください。本記事で紹介したことを参考にして片付けをすれば、あなたもミニマリストとしてスマートに片付けができるようになるでしょう。