この記事で解決できるお悩み
- コーリンベルトの使い方が知りたい
- コーリンベルトを使用するメリットが知りたい
- おすすめのコーリンベルトが知りたい
本記事ではコーリンベルトの使い方や使用するメリットについての解説や、おすすめのコーランベルトの紹介をします。コーリンベルトは着物や肌襦袢を着る際に着崩れを防止するためのアイテムです。
しかし、コーリンベルトを使用しても使い方をまちがえれば、背中にシワができたり着崩れをしてしまったりしてしまうので注意が必要です。
コーリンベルトの使い方や使用するメリットを知って、簡単にきれいな着付けをしたい人は、本記事を参考にしてください。
▼ウリドキなら最大10社から一括査定!
コーリンベルトとは
コーリンベルトとは、コーリン株式会社が作った着物の衿が開くことを防ぐためのアイテムです。コーリンベルトという名称が浸透しているため、今では他社の製品でもコーリンベルトといわれることがあります。
しかし、コーリンベルトはコーリン株式会社によって商標登録されている商品です。他社の製品は、着付けベルト・着物ベルト・和装ベルト・ウエストベルトなどの商品名で販売しています。商品名はちがいますが用途はほぼ同じです。
着付けに必要な本数
着付けに必要なコーリンベルトの本数は、基本的には衿の型崩れを防ぐために使用する1本です。肌襦袢の着付けに使用する場合は2本必要なので準備をしておきましょう。
自分で着付けができない人は、お店や着付けが得意な人に着付けを依頼するでしょう。その場合は着付けをする人によって、コーリンベルトを使用するかどうかが変わるので、事前に確認が必要です。
お店での着付けの場合はコーリンベルトを用意してくれていることもあります。
コーリンベルトの使い方
コーリンベルトは肌襦袢や着物の着崩れを防ぐために使用するものですが、着物を着る機会が少ない人には使い方がわかりづらいアイテムです。コーリンベルトの使い方を、肌襦袢と着物のそれぞれで解説をします。
肌襦袢に使用する場合
コーリンベルトを肌襦袢に使用する場合の手順は以下のとおりです。
- 調節用の輪がついていないほうの金具を右の衿につける
- 左の脇の下にある穴からコーリンベルトを通して後ろ側に回す
- コーリンベルトの長さを調節する
- 左右の金具の高さが同じになるように左の衿につける
コーリンベルトをつける際に、肋骨あたりの高さを目安にするときれいに仕上がります。また、ゆるすぎると型崩れをしてしまう可能性があるので、苦しくない程度の長さに調整するとよいでしょう。
着物に使用する場合
コーリンベルトを着物に使用する場合も手順は、肌襦袢と同じです。ただし、肌襦袢では肋骨のあたりにコーリンベルトを回すとキレイに仕上がりますが、着物ではウエストに回します。
着物の場合もコーリンベルトの左右の留め金具の位置が同じになるようにつけましょう。きつく締めすぎると、半衿が隠れてしまったり、背中にシワができてしまったりします。
半衿や背中のシワに気をつけながらちょうどよい長さをみつけましょう。
コーリンベルトを使用するメリット
コーリンベルトを使用することのメリットを紹介します。着物は着付けの仕方でできあがりの印象が大きく変わるので、着付けの補助をしてくれるコーリンベルトは大切なアイテムです。以下の内容を参考にして、着付けにコーリンベルトを取り入れるかを考えてみましょう。
きれいにおはしょりが作れる
おはしょりとは、身丈より長い部分を胴部でたくしあげた際にできる、帯の下の折り返しの部分のことです。おはしょりが上手に作れないと、着付けをした際に膨らんでしまい不格好に見えてしまいます。
コーリンベルトを使うと、おはしょりの調整がしやすいです。特に腰紐に慣れていない人はコーリンベルトを使うことできれいなおはしょりが作れます。
大きくおはしょりを作らなければならない着物の場合も、コーリンベルトなら簡単にきれいに着られるでしょう。
伊達衿が入れやすい
伊達衿とは、着物を2枚重ねて着ているように見せるための装飾小物のことです。着物の衿に縫い付けて使用します。本物の衿ではないことから伊達衿という名前がつきました。「重ね衿」と「伊達衿」は同じものです。
コーリンベルトを使用すると着物がずれてくることが少ないため、伊達衿が入れやすくなります。伊達衿を入れてきれいな仕上がりにしたいけれど自信がない人は、コーリンベルトを使用してみましょう。
きれいに着られて着崩れしづらい
着物は知識と経験がないと上手に着られません。腰紐などを使った着付けは初心者にはむずかしいといえます。
しかし、コーリンベルトは伸縮性があり初心者でも調整がしやすいのです。動いていてもベルトでしっかりと固定されているので、きれいに着られて着崩れしづらいでしょう。
着付け教室によってはコーリンベルトを使わない方法で教えてくれるところもありますが、自分で着付けをしていてうまくいかない場合は、コーリンベルトを試してみましょう。
コーリンベルトを上手く使うコツ
コーリンベルトは簡単に着付けができるアイテムですが、正しい使い方やコツを理解していないと、きれいに着物を着られません。コーリンベルトを上手く使うコツを紹介するので参考にしてください。
長さを調整して使用する
コーリンベルトは右衿にクリップをつけて、左の脇下の穴から後ろに回して左の衿に取り付けます。左の衿に取り付ける前に長さを調整しますが、このときに着崩れやシワ、半衿が隠れないようにしなければなりません。
まずは、自分の身体に合った長さで調整をすることを意識しましょう。長すぎても着崩れをしてしまうし、短すぎても背中にシワができたり、半衿が隠れてしまいます。
肌襦袢の場合は肋骨のあたり(肋骨に金具が当たって痛い人は肋骨の下)、着物の場合は、ウエストあたりにコーリンベルトを合わせてみましょう。
ベルトをまっすぐに留める
コーリンベルトの長さの調整ができたら、左右対象にまっすぐ留めることを意識しましょう。斜めに留めてしまうと片方だけに力が加わるため、左右のバランスが悪い着方になってしまったり、シワができてしまったりします。
鏡を見ながら取り付ける位置を決めるとまっすぐに留めやすいです。鏡を見なくても、ベルトの調整がうまくできていて、右衿と左衿に取り付けた位置が同じであれば、まっすぐに留められていることがわかります。
コーリンベルトを使う際の注意点
コーリンベルトを使うと着付けが簡単にできますが、使用の際にはいくつか注意をしておくことがあります。使用前や使い方の注意点を紹介するので、以下の内容をチェックして、きれいな着付けを目指しましょう。
ベルトの劣化状態を確かめる
ベルトはゴム、クリップはプラスチックでできている製品が多く、経年劣化で使用中に壊れてしまうことがあります。そのようなことがないように使用前には、コーリンベルトの状態を確かめておくことが大切です。
長く使っているまたは、かなりの回数をしようしているコーリンベルトは壊れる前に買い替えをしたほうがよいでしょう。壊れたときのことを考えて予備のコーリンベルトを用意しておくこともおすすめです。
衿が詰まらないようにベルトを調整
長さの調整がうまくできていないと、衿が詰まったり動いているうちに着崩れをしてしまったりすることがあります。コーリンベルトをつける際には、自分の身体に合わせて適切な長さにベルトを調整することが大切です。
一度調整をしておけば同じ着物の場合は、ある程度長さは合っていますが、ゴムの伸縮や体型の微妙な変化で調整はくるいます。毎回ちょうどよい長さになるように細かい調整は毎回するようにしましょう。
体にクリップが当たらないよう着つける
肋骨の位置あたりにクリップをつけた場合、クリップが肋骨に当たって痛いことがあります。そのときは、コーリンベルトを上下に少しずらして痛くない位置に調整をしましょう。
コーリンベルトを付ける際に、クリップを軽く押して痛まないか確認をしてみるとよいです。痛みを我慢してそのまま着物を着ても痛みが気になってしまい、着物を楽しめません。
めんどうかもしれませんが、我慢せずに楽な位置にクリップを付け直してくださいね。
おすすめのコーリンベルト
コーリンベルトはベルトやクリップの素材、調整の方法などが商品によって異なります。おすすめのコーリンベルトを紹介するので、まだコーリンベルトを持っていない人やもっているものとの相性が悪い人は下記の商品を試してみましょう。
メッシュコーリンベルト
「メッシュコーリンベルト」は、ベルトにメッシュの織ゴムを使用しているので、通気性がよいことが特徴です。夏場に着物を着る際に蒸れを軽減してくれます。
クリップは薄型のプラスチック製です。ごろつかずにスッキリした見た目で着物を着られます。汗が気になる人は、夏場だけでなく一年中使用できるので、ぜひ試してみてください。
コーリンベルト しっかり
「コーリンベルト しっかり」は、コーリンベルトと胸紐が一体なのでしっかりと固定ができます。着崩れがしづらく、初心者でも簡単に装着が可能です。
クリップはゆるやかなカーブが付いているので身体にフィットしやすく、違和感なく使用できます。着崩れや着付けの仕上がりに悩んでいる人におすすめのコーリンベルトです。
コーリンベルト ステンレス
「コーリンベルト ステンレス」は、クリップと調整部分の素材にステンレスを使用していることが特徴です。プラスチック製のクリップに比べて壊れづらいので、長くコーリンベルトを使用しつづけたい人におすすめの商品といえます。
カラーバリエーションは白、黒、ローズ、フジ、クリーム、ブルー、ピンクと豊富です。好みのカラーを選んで楽に着付けをしましょう。
コーリンベルトの使い方を覚えて着付けを楽にしよう
コーリンベルトの使い方について解説をしました。コーリンベルトとは、着物の衿が開いて着崩れすることを防ぐためのアイテムです。ベルトはゴム製で、身体に合わせて調整できます。
調整する際に、長さやクリップを左右対称の位置に取り付けることがきれいに着物を着るためのポイントです。着付けが上手にできない、動いているうちに着崩れをしてしまうことに悩んでいる人は、ぜひコーリンベルトを試してみましょう。