近年、SDGsの流れもあり、エコやリサイクルといった消費者の行動が主流です。なかでも、自宅にある不要な着物を用いた、リメイク品は若い女性を中心に人気を集めています。
さまざまな柄や色合いを魅せる着物は、リメイクすることで独特の味を出してくれるため、着物のリメイクに挑戦したいと考えている方は多いでしょう。
しかし初心者なら、どのようなものを作れるのか、自分でも作れるのかどうか、良くわからないですよね。また、既製品の購入やオーダーメイドを考えていても、どこを利用すれば良いのか不安にもなります。
そこで本記事では、今人気の着物リメイクについて、おすすめの小物や購入できるサイトなどを紹介します。
この記事を読んで、着物リメイクの知識や注意点を知ることで、失敗しない楽しみ方ができますよ。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
着物のリメイクで作る小物10選
着物をリメイクして作れるものはさまざまですが、初心者は小物から始めるのが良いでしょう。
しかし、どのようなものを作れるのか、良くわからないものですよね。こちらでは、着物をリメイクして作れるおすすめの小物を紹介します。
特徴などもお伝えするので、ぜひリメイクの際の参考にしてみてくださいね。
バッグ・ミニバッグ・ポシェット

出典:楽天
着物のリメイクで作ったバッグやポシェットは、和服はもちろん洋服にもマッチします。昭和レトロな雰囲気がいつものコーデにアクセントをつけてくれる優れものです。
カジュアルからきれいめまで、幅広いシーンで使えるので、ぜひ一度チャレンジしたいおすすめな小物ですよ。また、着物生地は丈夫なため、傷みにくく長く使えるのがメリットです。
財布

出典:楽天
財布も着物のリメイクで人気のアイテムです。着物が持つ独特の質感と雰囲気が、オリジナリティ溢れるものに仕上げてくれます。
また、さまざまな着物の切れ端を使用してパッチワークにするのもおすすめ。世界に一つだけの小物が完成しますよ。
スマホケース

出典:楽天
せっかく着物でリメイク小物を作ったのならば、日常的に使いたいものです。その場合は、スマホケースがおすすめと言えるでしょう。
洋服やバッグに比べるとデイリーユースしやすく、なおかつ使用機会の多いスマホなので、目立つこと間違いなしです。
布の質感や柄によって、可愛らしいものから落ち着いた雰囲気のものまで、さまざまな魅力を見せてくれますよ。
小物ケース・小物入れ

出典:楽天
スマホケース同様に、デイリーユースしやすいアイテムとして小物入れもおすすめ。冠婚葬祭時に数珠やアクセサリーを入れたり、マスクの収納にも便利です。
落ち着いた柄を選ぶことで、上品な着物の質感と合わさって大人の雰囲気を演出してくれます。
クッション

出典:楽天
着物をリメイクしたクッションは、部屋の雰囲気をガラッと変えてくれるので、一度はトライして欲しいアイテムです。
自宅でクッションを置く場所はソファーやベッドが中心ですが、どれも無地のものが多いイメージ。また、ベッドシーツなどを柄物にすると、部屋の雰囲気が変わりすぎて困ってしまうものです。
しかし、クッションであればコンパクトで使いやすく、なおかつ部屋のアクセントとしてピッタリです。
ピアス・ペンダント
ピアスやペンダントも、着物のリメイク小物で人気のアイテム。アクセサリーは、数多く持っていても困らないため、気軽にチャレンジできるのも魅力ですね。
また、貴金属に比べ、布地の質感がレトロな雰囲気と温かみを与えてくれます。和服はもちろん、カジュアルコーデのアクセントにもおすすめです。
風呂敷

出典:楽天
着物独特の柄や色味を活かすなら、風呂敷もおすすめ。お弁当を包んだり食卓用のランチョン・マットにしたり、さまざまな場面で活躍します。
また、小物のなかでは大きさがあるため、着物のデザインを最大限生かした見せ方が可能。あるだけでいつもと雰囲気が変わるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
ブックカバー

出典:楽天
日常的に本を読む方は、ブックカバーに挑戦してみてはいかがでしょう。
本を汚したくないけど、ブックカバーを買うほどではないと、考えている方は意外に多いものです。そのため、一つあれば便利に感じること間違いないでしょう。
着物自体が丈夫な生地を使用しているため、破れるといった心配もありません。きっと毎日の読書を華やかなものに変えてくれますよ。
タンブラー
着物の帯を用いたタンブラーも、リメイク小物として人気のアイテムです。無地で味気ないイメージのタンブラーですが、着物の柄を取り入れるだけで、和風モダンでおしゃれなものに。
日常的に使いやすいものなので、毎日楽しめるのも嬉しいポイントです。
コースター

出典:楽天
いつもの食卓にアクセントをつけたいなら、コースターも着物から作ってみてはいかがでしょう。
丈夫な布地のため、何度も使えるのはもちろんのこと、食卓を和風テイストな雰囲気へと変えてくれますよ。また、着物の柄を変えたり、定番の丸型ではなく和の扇形にしたり、さまざまな楽しみ方ができるのも魅力的です。
着物をリメイクする際の注意点
流行りの着物リメイクですが、いくつか気をつけるべき注意点があります。後の失敗を防ぐためにも、以下の内容は事前にチェックしておきましょう。
- 生地が傷みすぎていないか
- 生地にシミがないか
- 着物から型紙分の生地が取れるか
それぞれ詳しくみてみましょう。
生地が傷みすぎていないか
基本的にリメイクに使う布地は、不要な着物の生地を用いることでしょう。しかし、生地が傷みすぎている場合は、糸がほどけやすく、着物のリメイクに向かないので注意が必要。
リメイクに使いたいお気に入りの着物があるのならば、まず始めに生地の端を縦横に引っ張ってみましょう。すぐに切れてしまう場合、長持ちしないので、諦めて違う布地を使うことをおすすめします。
生地にシミがないか
きれいな柄の着物であっても、古いものにはシミがあることも。シミの部分を使わずにリメイクできれば問題ありませんが、大きさによっては難しいこともあります。
そのため、リメイクで使う着物は、ある程度汚れやシミがあることを前提にしておきましょう。また、場合によっては、パッチワークなどで上手くシミを避ける方法も必要です。
着物から型紙分の生地が取れるか
着物は一般的に幅が36cm程度しかありません。そのため、リメイクで使う型紙分の生地が取れるのか、事前に確認しておくことが大切です。
もちろん、小さな小物類だと問題ありませんが、リメイクして洋服などを作るのならば繋ぎ合わせる必要があるでしょう。
作成途中で困らないよう、必要な型紙の大きさは把握しておいてくださいね。
着物のリメイク品を販売しているサイト
簡単なリメイク品であっても、初心者にとっては難しいものです。失敗と成功を繰り返して上達するのも一つの手ですが、すでに完成されたリメイク品を購入するのもおすすめです。
なぜなら、実際に販売されているリメイク品を見ることで、完成時のイメージや制作時のアイデアにも繋がるからです。
こちらでは、着物のリメイク品が購入できるサイトを2つご紹介します。
メルカリ
フリマアプリのメルカリでも着物のリメイク品を購入することが可能です。個人出品が可能なメルカリのため、趣味で作成したリメイク小物が多いのが特徴。
そのため、初心者にとっては真似をしやすく、始めて間もない方が参考にするのにピッタリです。もちろん、なかにはお店で売れるような質の高いものもあります。
簡単なものから上級者向けのリメイク品まで、幅広いアイテムが揃っているのが魅力と言えます。
minne
minneは、SNSなどを中心に知名度が上がっている、今注目のハンドメイドマーケットプレイスです。
出品は無料で誰でも簡単にできるため、幅広い着物リメイク小物があるのが特徴。なかにはプロが出品しているアイテムもあるので、制作時の参考にはピッタリです。
メルカリに比べ、ハンドメイドに興味がある方に向けたサービスのため、質の高いリメイク小物を作りたい方にはおすすめ。また、1,400万点以上の出品がされているので、自分では思いつかないようなアイデアにも巡り合えるでしょう。
着物のリメイク品をオーダーできるサービス
着物をリメイクした小物が欲しいけど「不器用だから自分ではちょっと…」「使いたい着物はあるけどリメイクする時間が無い」など、さまざまな理由から手に入れるのを諦めている方はいるでしょう。
その場合にピッタリなのが、着物のリメイク品をオーダーできるサービスを利用することです。実際にどのようなサービスなのか、おすすめの店舗を一つご紹介します。
ラ・ソワ
数十年使わなかった、そしてこれからも使う見込みのない帯が日常使えるバッグになりました。
大きさや持ち手の色もセンス良く作ってくださいます。柄の良さを考えて縫ってくださいます。
縫製の腕も抜群で「きちんとしたお品物」感を放ってくれます。ガッツリ入ってかつ高級感あるバッグはシニアにはありがたいです。
父が亡くなり、何か形に残したいと思い、たどりついたのが、アトリエ
ラ・ソワ様のホームページでした。
作品がどれも素敵でしたので、父の遺品のズボンと自分が気に入っていたスカートの生地でバッグをお願いしました。
ズボンの生地はトートバッグS、スカートの生地はマルシェタイプのバッグです。
メールで気持ちよくやりとりができました。
提案していただいたようにお願いしましたら、大変素敵に仕上がり大満足です。
写真より実物の方がいっそう素敵で、箱を開けた時、感動しました。大事に使いたいと思っています。
特徴
- 制作前に入念な打ち合わせ
- リメイクバッグに特化
- 完全オーダーメイド
店舗紹介
ラ・ソワは「仕舞ったままの思い出の着物に新しい物語を」をコンセプトに、着物のリメイクを行っている専門店です。完全オーダーメイド制で、思い出の着物やお気に入りの生地を要望に合わせてリメイクしてくれます。
また、完成後に喜んでもらえるよう、制作前に入念な打ち合わせをしてくれるため、安心して大切な着物を預けられますよ。
ラ・ソワはリメイクバッグに特化しており、リメイクのプロが対応するので、初心者では真似できない仕上がりに。さらにバッグの種類はもちろんのこと、持ち手や角当て、余った生地でアクセサリーなど、幅広い要望に応えてくれるのも魅力的です。
自宅で仕舞ったままの着物があるのならば、ラ・ソワで甦らせてもらいましょう。
店舗情報
店舗名 | ラ・ソワ |
住所 | 〒104-0061 東京都中央区銀座5丁目7-10 EXIT MELSA 3F 中村積善会ビル |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 不定休 |
電話番号 | 店舗 0279-26-2275、フリーダイヤル 0120-014-111 |
公式サイト | https://atelier-la-soie.com/ |
大切な着物はリメイクして新しい思い出に
この記事では、人気の着物リメイクについて、おすすめの小物や購入店をお伝えしました。
着物は頻繁に購入するものではなく、人それぞれの思い出が詰まっているものです。いくら不要なものであっても、捨てるのは躊躇してしまうことでしょう。
しかし、自宅で眠ったままにしていても、使わなければ意味がありません。大切な思い出は、形を変えて残してみるのも良いのではないでしょうか。
この記事を参考に、着物のリメイクを始める方が増えてくれれば嬉しいです。