実際に75万円得した方法を大公開
事故車の買取は、中古車以上に相場がわからないものです。軽微な事故車は修理のあと、修復歴がある中古車として再び市場に流通します。
しかし、不動車や廃車になるような大きな事故を起こした事故車はどうなるのでしょうか?そのまま廃車にするしか無いと思いがちですが、実は違います。どんな状態でも事故車は売れます。
最近では事故車専門の買取業者も多く存在していますが、大切なのはしっかり買取価格を比較すること!ここでは、実際に事故車の買取価格を比較して、75万円も得した方法をわかりやすくまとめてあります。
事故車を捨ててしまうその前に!この記事に書いてあることを実践してみましょう。
事故車買取の実際の体験談
(※私有地での撮影のため、ナンバーは外してあります。)
実際に事故車として買取に出したのはこの車です。
◆車種:ホンダ オデッセイ
◆グレード:アブソルート
◆年式:平成23年式
◆走行距離:33,000キロ
◆新車購入価格:400万円
平成23年に新車で購入し、1年半ほど乗った時の査定は180万円でした。この時も複数の買取業者を比較し、平均価格が180万円という結果でした。
交通事故で廃車に
そして、180万円の査定が出てから1ヶ月後、オデッセイは事故により廃車となりました。
廃車の定義とは
廃車の定義は諸説ありますが、基本的にはエアバッグが全て開いていて、自走が不可な場合は廃車と判断されます。修理が不能、または修理をしても完璧に直る可能性が低い場合には廃車となることが多いと言われています。また、車の骨格となるメインフレームが破損していると、廃車と判断されます。
修理と買取、どちらが得か判断する
上記のオデッセイは、メインフレームが破損しているため完全に直すことは不可能と判断されました。しかし、どうしても修理をするならかかる費用は170万円との見積もりが出ました。事故を起こす前の下取り価格が180万円だったことを考えると、事故車買取の業者に買取してもらうほうが良いと判断し、今回は事故車買取業者を利用することにしました。
事故車買取業者で一括見積もりをする
廃車が決まったら、事故車買取業者で一括査定を申し込みます。
必要となる情報は以下の4つだけ。各業者にしっかりと現状を伝えることが重要です。
必要な情報
- 車種
- 年式
- 走行距離
- 車の状態
今回はそれぞれ、(1.オデッセイ)(2.平成23年)(3.33,000キロ)(4.フロント損傷により不動)となりますので、事故車買取の各業者に伝えていきます。中には、車検の有無や付いているオプションパーツを聞いてくる業者もいますので、必要なものはメモをとっておきましょう。
1社目:10万円
まず1社目の買取価格は10万円でした。すでに動かないこと、エンジンが使えないことなどが理由で10万円とのことでした。
2社目:30万円
1社目の買取価格を伝えた上での2社目の買取価格は30万円でした。付けていたオプションパーツ等を聞かれ、それらはそのまま渡すように言われ、全て込みでの金額とのことでした。
3社目:85万円
そして3社目の買取価格はなんと85万円!詳しく話を聞くと、オプションパーツ等は全て外して、ノーマルに戻してからでもOKとのことでした。後述しますが、オプションパーツの有無は買取価格に影響してくるポイントとなります。
買取価格が高い理由は以下の4つです
- 人気車種ということ
- 年式が新しいということ
- リア部分は無傷ということ
- 内装が綺麗ということ
その後も複数の業者に見積を依頼しましたが、85万円を超える業者は見つからなかったため、3社目で買取を依頼することにしました。
事故車買取業者を選ぶコツ
無料で出張査定をしてくれる業者を選ぶ
事故車や廃車の場合、たいていが自走不可の場合が多いです。その場合、自分で運転して買取業者に行くことはできないので、必ず無料で出張査定をしてくれる業者を選びましょう。出張料や査定料がかかる業者に来てもらうと、買取が成立しなかった場合でもお金を払わなければいけないため、おすすめできません。
事故車は何より現状が大事なものなので、後のトラブルを避けるためにも必ず実車を見て査定してもらいましょう。
引き取りのレッカー代が無料の業者
買取が成立した場合、事故車を保管してある場所から移動する必要があります。その際に必ずレッカー移動が必要となるので、そのレッカー代が無料の業者を選ぶのがコツです。
せっかく高価買取してくれると言っても、レッカー代を請求されてしまっては意味がありません。一括見積もりの際に、事故車の移動にかかるレッカー費用も聞いておくのがおすすめです。
事故車を少しでも高く売るためのポイント
税金や保険料を返してもらう
自動車税や保険料というのは大体が年払いです。1年の途中で廃車にする場合、自動車税や保険料は返ってくることがあります。中には、そうした返ってくるべきお金を含めた買取価格を提示してくる業者もあるので、内訳をしっかり聞きましょう。オデッセイの場合は、6月に廃車にしたためほぼ1年分の自動車税が帰ってきました。これだけで34,000円になるので大きな違いといえます。
その他にも、車検の残り年数に応じて自賠責や重量税も還付されることもあります。
オプションパーツを外す
購入時や、購入後に取り付けたオプションパーツはなるべく外しましょう。外したパーツのみを他で売ることで、少しでもお金に変えることができます。業者によっては、そうしたオプションパーツをつけた状態で買取価格を算出する所もあるので、パーツ類は外していいのかどうかを、事前に買取業者に聞きましょう。
まとめ
総額で買取価格は100万円を超えた
結局、事故で廃車になってしまったオデッセイですが、リア部分は綺麗だったことで高価買取してもらうことができました。買取業者はまだ綺麗なリア部分や内装のパーツを部品として再利用すると言っていました。使えるパーツを他の事故車や中古車に利用することで、事故車でも高価買取してもらうことができます。
また、個人でも外したオプション品等を売ることで10万円以上となり、戻ってきた税金などを含めて総額で100万円を超える結果になりました。あのまま10万円で手放していたらと思うと、買取価格の比較の重要さを痛感します。
諦めてしまう前に査定をしてみる
最近では査定料が無料の業者は数多く存在します。事故車だからと言ってスクラップにしてしまう前に、少しでも高く売れる業者を探してみましょう。処分料を取られるより、1万円でもいいから買い取ってくれたほうがお得ですよね。面倒な手続きも代行してまえることが多いので、事故車を処分する際には是非買取を活用してみることをおすすめします。