プリウス買取価格や相場はこうして決まる!
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トヨタが世界に誇るハイブリットシステムを搭載した『プリウス』。中古車市場でも多くの台数が扱われ、盛んに売買されています。プリウスの買取価格や相場はどのようにして決められているのでしょうか?
走行距離と年式・グレードは重要な要素
車を売るときには査定を行います。その査定額は車の状況によって大きく異なってきます。その中でも『車の走行距離』は価格を決定する大きなポイントになります。走行距離が長いほど車の査定価格は下がっていきます。
しかし実際は走行距離だけでなく、それ以外の情報を加味した上で査定価格が決められています。年式が古いと経年変化の影響でどうしても車の価格は下がりますが、比較的新しい形式であれば、走行距離が多くても高く買取をしてもらえます。
オプションの有無
プリウスには多彩な機能が標準で装備されていますが、カーナビの種類やソーラーパネルなどは新車を注文する時にしか選択できないオプション装備です。高価なオプション装備がついているプリウスは高い値段で買取をしてもらえます。
納車後にディーラーで取り付け可能のオプションでも、純正のオプションが装備されているものは査定価格に反映されます。
車の状態
傷がついている車、事故歴のある車は価格がダウンしてしまいます。車内で喫煙をしていてタバコのにおいが付いてしまっている場合も減額対象になります。また、車検までの年月も非常に重要。車検までの期間が長い車はすぐに売れやすいため、高額で買取をしてもらえます。
プリウスの売り時はいつ?
まずはプリウスの現状について知っておこう
2015年12月には新型40系プリウスが発売され、トヨタの公式発表によると一ヵ月の間に受注台数が約100,000台を突破したとのことです。当初の月販売目標が12,000台と設定されていたことを考えると、これは驚異的な数字であることが分かります。
今回の新型プリウスの特長は、
- 新プラットフォームTNGAで低重心になり乗り心地アップ
- 史上初の燃費40km/l超え
- 4WDモデルで悪天候の中の走行も安心
と、旧プリウスオーナーから見ても非常に魅力的です。今までのプリウスから乗り換える方も非常に多く見られます。
プリウスの売り時を見極めるコツ
1年のうちで車を売るのに一番適しているのは1月~3月です。4月は環境の変化で車を買い求める人が増えるため、その前は買取の需要が高まります。
それなら今がプリウスの売り時なのかと言えば、一概には言えません。車が高く売れるのはモデルチェンジが発表される前なのですが、今はモデルチェンジ直後。旧型プリウスから新型プリウスに乗り換えた方の車が市場に出回り始めている状態です。
しかし、走行距離が少なく新しいプリウスなら需要が高いため、今でも比較的高く買取をしてもらえます。状態がよいプリウスを持っているのであれば早めに査定を申し込んでみましょう。
歴代プリウスの買取相場紹介
(平成28年2月11日現在)
2代目プリウス NHW20(2003年~2011年)
- 2005年式 G 19~23万円
- 2008年式 G 34~41万円
- 2011年式 EX 49~58万円
3代目プリウス ZVW30(2009年~2015年)
photo by M 93: „Dein Nordrhein-Westfalen“
- 2009年式 G 65~77万円
- 2015年式 G 161~176万円
- 2015年式 S 144~159万円
4代目プリウス ZVW55(2015年~)
- 2015年式 A(4WD) 225万円
プリウスを売る際の注意点
ハイブリット機構は信頼できるディーラーで点検を
プリウスはハイブリット車です。ハイブリット車には独特のコンピュータ機構が搭載されており、査定の時はそのハイブリット機構を専用の機器でチェックします。もし査定の際にこのハイブリット機構に異常があった場合は査定金額が大幅に下がってしまいます。
このハイブリット機構を点検するには専用の機器が必要となりますが、小さな整備工場ですとこの機器を取り入れていないところもあります。確実にチェックをするなら、ディーラーに点検を依頼することをおすすめします。
トヨタのハイブリッドスマートiチェックなら、異常のかすかな兆候も確認できます。点検を行ってから査定に出す場合には、トヨタで整備を行った旨をアピールしましょう。
補機バッテリーの劣化に注意
プリウスには以下の二種類のバッテリーが搭載されています。
●駆動用バッテリー
エンジンを始動させたり、モーターを駆動させてプリウスを走らせるためのバッテリー。繰り返し充電ができる、ハイブリットならではの特別なバッテリーです。長く使用できるように設計されていますので、途中で交換をすることは滅多にありません。
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●補機バッテリー
通常の車に搭載されているバッテリーと非常によく似ているバッテリーです。働きは、電装系に電力を供給することと、ハイブリットシステムを起動させることだけです。車の電気系統で一番電力を使うのはエンジンの始動ですが、それは駆動用バッテリーが行っています。そのため補機バッテリーは消費が少なく、ガソリン車のバッテリーに比べて非常に長持ちします。
長持ちはするのですがバッテリーの劣化に気づきにくいというデメリットもあります。査定に出す場合は補機バッテリーの状態も確認しましょう。補機バッテリーの寿命は3~4年ほどと言われています。それくらい経過している場合は要注意。
傷は直さないほうがいい
車に傷がある場合、直したほうが高く売れるのでは…と考えると思います。実際は直さずそのまま査定に出したほうがよいです。傷を直すには費用がかかりますが、その費用以上に査定がアップするかどうかはわかりません。
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実際、小さい傷なら査定にはそれほど響かないケースがほとんど。自動車買取店は整備工場を持っていることが多く、それほど費用をかけず傷の修理ができるためです。
まとめ
プリウスは非常に人気の高い車ですので、査定に出せばどの業者も積極的に応じてくれます。しかし今は新型プリウスが発売された直後のため査定価格が不安定。少しでも高く売るためにはできるだけ多くの会社へ査定を申込み、価格を比較して、どこに売るかを見極めることが大切です。