低価格、低燃費、維持費も普通車に比べて安いと今大人気の軽自動車。今は車内も広く、収納もたくさんあるデザインが多く若い世代から老世代まで幅広く使われています。軽自動車は需要が高いので売却する時も高額買取になりやすい傾向があります。
今回は軽自動車を売却する時のコツや売り時、注意点など売る時のポイントをご紹介します。
軽自動車の買取額はこうして決まる
査定額のベースは毎月変わる
軽自動車だけではなく、自動車の査定価格は、「日本自動車査定協会」という団体法人によって決められた査定の基準に従い、自動的に査定額が算出されます。中古車販売業者やディーラーが全て決めているわけではありません。買取価格のベースは中古車販売業者が決めているのではなく、査定協会が決めています。算出される価格の基礎となる計算パラメータは査定協会が支所ごとに市場実績を調査して毎月設定されます。
販売店で変動がある査定額加減ポイントがある
その標準査定額をベースにして、そこから軽自動車の状態やチェックポイントでさらに加減を加えていきます。
チェックポイントとして、エンジン、足回り(タイヤやサスペンション)、電装、販売代理店の標準的な粗利、査定から入庫~販売までの日数による標準的な減価などがあります。さらに特別調整として、保有期間、在庫回転、部品価格、外注価格、販売力など各店ごとの加減ポイントが加わります。
小さなことでも減額されやすいチェックポイント
ここで、基本の査定金額が決まるのですが、ここから車ごとの加減ポイントが加わります。車体の外装、内装の改造や、タイヤの状態、次の車検までの期間や事故、修理歴などで最終的な査定額が決定します。査定ポイントの減額の大まかな目安として、バッテリーの消耗度(少ないほど減額)や、タバコの火の小さな焦げ、タバコの匂い、また、改造車は減額されやすいと言われています。
これを全部踏まえて最終買取査定金額が決定していきます。
軽自動車の売り時はいつが良い?
では、軽自動車を売るのはいつが良いのでしょうか。
自動車は年式が古くなればなるほど価値は下がりますし、走れば走るほど買取の費用は下がっていきます。そのバランスを考えて上手く売れば買取額が大きくアップする場合もあります。
売るのは少しでも早い方がよい
売る時のポイントとして、一番分かりやすいものが、年式は新しければ新しいほど良く、車検までの期間が長く残っていて、走行距離が短いほど良いと言われています。新しい型の方が販売者側も売りやすいので、買取価格もギリギリまで上げてくれる事が多いようです。
また人気車種であれば、4年くらいだとあまり価格が落ちないので、車検までの期間を考え、1回目か2回目の車検の前に売るというのが一番売りやすい時期だと思います。
季節は春以降がおススメの時期
また、春先が一番高額買取されやすい季節です。この時期は、新卒が車を購入する時期になりますので、特に軽自動車やコンパクトカーは買取を強化しているお店が多い傾向にあります。
自動車は、売るのが遅くなれば遅くなるほど価格が下がると覚えておくといいですね。
売り時を見極めるコツ
購入時から10年以内に売却されることが多い
中古自動車は一般的に5~10年落ちの年式の車が最も多く売却されています。自動車業界で一般的と考えられている平均年間走行距離は、1年1万キロメートルといわれていましたが、最近はより少ない1年8千キロとしている買取業者もいます。
目安基準となっている『10万キロ』の壁
一昔前は「自動車は10万キロで買い換えるもの」といわれていました。いわゆる「10万キロの壁」ですね。その「10万キロ」の名残は、業者側には今でも心理的な目安になってしまっています。そのため、現在でも走行距離が10万キロに近づくほど、”たくさん走っている”とみなされ、買い取り価格は安くなる傾向があります。
当然、走行距離は少なければ少ないほどいいのですが、この「10万キロの壁」を考慮すれば、買い換え・売却時期を悩んでいる場合は、走行距離が8万キロ以下のうちが売り時なのかもしれません。
軽自動車の売り時を最大限活用する方法
今大人気の軽自動車ですが、いざ乗り換えする際の下取りや買取査定についても、とてもお得な車種なのは説明した通りです。簡単に言うと軽自動車は価値が下がりにくい車種なんです。中古車市場でも人気の軽自動車は、需要が安定していることや、回転の早さ(売れ行きの良さ)を理由に、買取相場もも高値をキープしている車がたくさんあります。そんな中でも、さらに高価買取してもらうためには、売りに出す時期や業者の強化買取キャンペーンを利用する事をおススメします。
自動車の販売売り上げが多いのは1月から3月
一般的に販売店の車が売れやすい時期は1月~3月と言われています。各社の新車種やモデルチェンジなどはこの時期にされることが非常に多いですよね。なぜ1月~3月に車が売れやすいのかというと、4月に入ってしまうと、今現在乗っている車の自動車税を支払う時期がやってくるからです。4月1日時点の所有者にその年の税金がかかるため、車を買う気があっても税金を納めてしまえば、もったいないから来年の春まで待とうという結論に至る場合が大半なのです。
売却するなら4月から9月がよい
軽自動車の売り時には諸説色々ありますが、一般的に業界では「4月~9月」と言われています。理由としては、まず11月~年末は査定金額が安くなりやすいです。そして1月~3月は自然と車が売れやすい(販売しやすい)時期と言われていて、よく売れるので、買取額はそこまで高くならない傾向があります。そのため最大限高い金額で車を売却するには「4月~9月」の間が理想的な時期と言われています。
また、業者が行っている強化買取キャンペーンの時期には、金額の上乗せが大きく期待出来ますので、合わせて事前にチェックするといいですね。
軽自動車を売る時の注意点
- できる限りきれいに清掃・修理をしておく
- 装備品は全て揃えておく
- 複数の業者に査定見積をする
軽自動車を売る時は印象も大事です。洗車はもちろん、車内もできる限り清掃しておきましょう。きれいにしてある車はそれだけで査定も印象もアップします。
車検証はもちろんですが、自賠責保険証書や整備手帳など全て揃えておきましょう。保険の期間や、今までどのような整備をしてきたかすぐに分かるのでスムーズに査定が進みます。また、シートのヘッドなど取り外している人は必ず取りつけて戻しておきましょう。他にも、スペアキーなど購入時に一緒に入っていたものはできるだけ揃えるようにしましょう。
査定してもらう業者は一つだけでなく、複数の業者に査定してもらうと、自分の車の相場や、高額買取してくれる業者が分かります。また、相場を知ることで、査定時の交渉がやりやすくなります。今はインターネットでも一括査定できるサイトがたくさんありますので、色々と試してみるといいですね。
軽自動車を売る時のポイントまとめ
軽自動車を売る時のポイントをご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
- できるだけ早い時期に売る方が良い
- 売る時の時期やタイミングを考える
- 売る時は付属品を揃え、できるだけきれいにしておく
これだけでも、買取額がアップする可能性が高いので押さえておきたいですね!