走行距離10万キロ以上の車は買取額が付かないってホント?

  • 2019年11月21日
走行距離10万キロ以上の車は買取額が付かないってホント?
あなたの売りたいものの
\一番高い買取価格がわかる/

車を売るタイミング

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車の乗り換えを検討するタイミングといえば、車検をきっかけにする人は多いと思います。

車検を受けて乗り続けるのか、新たな車に乗り換えるのか。
大きな事故や故障がなく、大切にしてきた愛車を手放す目安を「何年目か?」そして「走行距離10万キロ越え」に考えるのが一般的だと言われています。また、ディーラーや中古車販売店などでも、10年目、10万キロ越えとなると、新しい車の販売にも力が入ります。

ここでは、どうして「10万キロ越え」が目安になっているのか、本当に10万キロがタイミングなのかを検証していきたいと思います。

買取価格の評価ポイント

乗り潰す基準は「10」

例えば、新車を購入した時に「乗り潰すぞ!」と気合を入れる人がいます。自動車がただ走行しているだけで潰れていくワケではないので、この人たちがいう「乗り潰す」とは、どんなことを指しているのでしょうか?

まず、「乗り潰す」というと、ほとんどの人が「新車から10年」「走行距離10万キロ」をイメージしていると思われます。では、どうして「10」という数字が基準になっているのでしょうか?

途中買換えで多いのは「5」

最近では、結婚を機に買い物などに使いやすいミニバンにしたり、子どもが増えるとレジャーに活躍するワゴン車にするなど、生活環境に合わせて車を買い替えるケースが増えています。
そんな時、「5年目」「5万キロ」という風に「5」という数字をきっかけにするケースが多いようです。

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新車に近いほど高いのは当たり前

車に限らず、どんな物でも新品に近いほど高値が付くのは常識です。もちろん、車も新車に近いほど高値が付きます。

但し、新車が一度人の手に渡れば、そこから日々査定額が低下していきます。車の走行距離やモデルによって差はありますが、3年目で新車価格の40~60%まで減少、5年目で60~80%まで低下してしまいます。
5年目というと、2回目の車検があり、ローンも終了する頃ということで、このタイミングで買い替えを検討する人が増えることが考えられます。

10万キロの壁

1年で1万キロが平均

一般的に、車の走行距離は、1年で1万キロが平均だと言われています。例えば、3年目の車が走行距離1万キロだとしたら、あまり長距離走行をしていない車だと考えられますし、5万キロ走行しているとしたら、かなり乗り回した車という印象になります。

つまり、10年目で10万キロ走行だと平均的な走行距離であり、「10年目」と「10万キロ」は1セットだと考えられます。

決断は8万キロまで

ひと昔前、車は10万キロ走行したら買換えと言われていました。そして、今でもそれは根強く残っています。これは、売り手だけでなく、業者の中でも目安となっているのは事実です。

その証拠に、走行距離が10万キロを越えた車は、人気車種だとしても買取価格が一気にダウンしますし、中には下取り価格が付かない車もあります。
もしも、車を売って次の車の頭金に・・と考えるなら、8万キロ以内が決断のチャンスかもしれません。

10万キロは心理的な壁

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走行距離が10万キロになったからといって、いきなりエンジンがかからなくなるということはありません。
特に、10万キロまで愛車を大切に乗り繋いで来た人ほど、メンテナンスや点検を丁寧にしている傾向があり、不調や故障で乗り換える人はほとんどいないと言われています。

国産自動車の耐久年数は昔よりもずっと向上しています。アメリカで人気の日本のハイブリットカーなどは、日本国内では相変わらず「10年目」「10万キロ」という目安が幅を利かせていますが、海外では15年落ち、20年落ちの車が補償つきで売られています。

買取か下取りか。どっちがお得?

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「下取りで値引きが良くなる」はホント?

新車にしても中古車にしても、次に車を購入する予定があれば、今まで乗ってきた愛車を「下取り」に出す人は多いです。
わざわざ他で買取してもらってから、次の販売店へ行って・・というより、1件の販売店で買取手続きと次の車の購入手続きまで一気にできれば、時間も手間も節約できます。さらに、買取価格が付かないと言われる走行距離10万キロ越えの車となると、下手をすると廃車手数料を支払うことになるかもしれません。
そこへ「次の車を購入してくれるなら」と、通常なら廃車手続きにかかる手数料分を下取り価格として購入価格から値引きしてもらえるとなれば、下取りに出した方が得だと思ってしまいます。

しかし、最近では「買取」という方法を選択する人が増えてきました。
つまり、下取りよりも買取の方がメリットがある、ということに気づいた人が多いということを物語っています。

買取がメリットになる仕組み

ディーラーや中古車販売店の利益は、車を売ることで発生しています。下取りの車は、直接利益に繋がることがなく、まして次に売れる可能性が低い10万キロ以上走行した車には魅力がありません。

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これに対して、買取店では全国で開催されているオークション相場をリアルタイムでで把握しているので、ニーズに応えられる車種を手に入れたいと考えます。海外への販売ルートを持っていれば、国内では人気がない車種や古い型式・走行距離が長い車も海外のニーズがあれば利益に繋がる可能性があります。

また、故障や事故でスクラップ行きを余儀なくされた車の場合も、部品どりや資源のリサイクルで利益を生むことが出来ます。下取りできない言われた古い車や、修理不能の事故車でも、下取りよりも買取の方が有利になる可能性が高いです。

中古車買取の正しい相場を調べる

買取価格の決まり方

自動車の買取相場は、あくまでも目安であり、その価格で買取してもらえるというものではありません。
中古車の買取価格は、年式・走行距離・ボディカラー・オプションの有無・キズ・エンジンの程度・事故歴など、多くの評価基準があります。そこへ、中古市場の人気・流通量などの時期的な条件が加わって査定額が提示されます。

先にも述べた通り、5年目あたりで買い替えを検討する人が増えるということは、新車から5年目のモデルは、中古市場でもコマ数が一気に増加します。〝5年目で売れば高く売れる〟と思っても、流通する在庫数が多ければ、買取価格は低くなります。

査定を受ける前に下調べする

何度も言いますが、買取価格相場はあくまでも目安です。しかし、車の種類によっては古くても価格変動が少ないもの、マニアが高値を付ける車種など、一般的な相場だけでは判断できないケースもあります。
車買取で損しない秘訣は、買取価格比較サイトで、おおよその相場を調べておくことが最低限の武装です!

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まとめ

中古車の買取では、業者に「この人は、何も知らないな・・」と思われると、査定額を叩かれてしまうことも珍しくありません。車にあまり詳しくなければ、言われるままの低価格で売ってしまったり、「タダで廃車してくれるなら有難い」と大損する可能性もあります。

もしも、走行距離10万キロを超えた愛車で、引き取ってもらえるだけでも有難いと考えているとしたら、まずは、その考えを捨てるところから始めましょう。査定を受ける前に、複数の買取店の査定額を比較することをおすすめします。

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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