ワンボックスカーの定義と車種
ワンボックスカーはよくミニバンと混同されますが、基本的にはボンネットのない車や、ボンネットが極端に短いボックスタイプの車のことを言います。
代表的なワンボックスカーはトヨタのハイエースや日産のキャラバンになります。軽自動車というイメージが強いため、ワンボックスという印象が薄いのですが、スズキのエブリイやダイハツのハイゼットなどもワンボックスカーをになります。
ワンボックスカーの特徴は、積載量が多いこと。そして運転席が前方の高い位置にあるため、視認性の良さから「運転しやすい」車であることです。
ワンボックスカーは、そのデザインから人気がないように思うかもしれませんが、ハイエースは7年連続「日本で最も盗まれた車」として君臨しています。あまり褒められたくない記録かもしれませんが、いかにハイエースが人気車種であるかがわかると思います。
それだけの人気車種ですから、もちろん中古市場では活発に取引されていますし、他のワンボックスカーも高値での買取が期待できます。
高価買取してもらえるワンボックスカーと買取相場
ここでは高値買取が間違いない、人気のワンボックスカーとその買取相場について紹介します。
ハイエースワゴン
ワンボックスカーの代表的な存在のトヨタのハイエースが登場したのは1957年です。トラックなどが発売されていた時代もありましたが、現在はワンボックスカーのみとなっています。製造から10年に経過しても100万円台の買取を期待できる、大人気車種になっています。
買取相場
平成27年式(2015年)TRH214W GL:227〜252万円
平成26年式(2014年)TRH214W GL:213〜238万円
平成25年式(2013年)TRH214W GL:191〜216万円
平成18年式(2006年)TRH214W DX:113〜138万円
NV350キャラバンワゴン
キャラバンワゴンは日産のワンボックスカーで、NV350は1973年から続くキャラバンの歴史おいて、5代目として2012年から発売開始となりました。最新車種にはエマージェンシーブレーキを搭載し、安全面からも注目されている1台になります。
買取相場
平成27年式(2015年)VR2E26 ロングDX:123〜148万円
平成26年式(2014年)VR2E26 ロングDX:113〜138万円
平成25年式(2013年)VR2E26 ロングDX:101〜126万円
エブリイ
エブリイはスズキが製造・販売するワンボックスカーの軽自動車です。2015年にフルモデルチェンジされたばかりで、2015年のグッドデザイン賞を受賞するなど、デザイン性の高さやコストパフォマンスの良さからも人気の高いワンボックスカーの1台になります。
買取相場
平成27年式(2015年)DA64W(4WD) PZターボ:107〜132万円
平成26年式(2014年)DA64W(4WD) JPターボ:97〜122万円
平成25年式(2013年)DA64W(4WD) JPターボ:85〜108万円
平成18年式(2006年)DA64W(4WD) JPターボ:42〜54万円
高価買取りしてもらうためのポイント
ワンボックスカーは一般的な乗用車と考えてもいいのですが、その耐久性の高さから中古市場でもちょっと変わった存在になっています。製造から10年以上経過しても市場における価値がとても高く、状態が良ければかなりの高値が期待できます。
そんなワンボックスカーを、少しでも高く買取してもらうためのポイントをまとめました。
ワンボックスカーは下取に出さない
ワンボックスカーをディーラーの下取に出して新車の購入を考えている人は、ちょっと待って下さい。下取は手続きも簡単ですし、優遇されているように感じますが、実はほとんどの場合は損をしています。
下取がお得だというのは、そのようなイメージが定着しているだけです。
実際にハイエースワゴン2013年GLモデルは参考価格が192万円、2006年DXモデルにいたっては参考価格が81万円になっています。もちろんこれは参考価格であり、走行距離が長ければ長いほど買取価格は下がることになります。
下取と買取とでは買取価格に数十万円の差がでることも珍しくありません。余程の理由がない限り、ワンボックスカーは下取ではなく買取してもらうようにしてください。
ワンボックスカー専門店で買取してもらう
ワンボックスカーは普通の買取店でも問題なく買取してもらえます。ただし、普通の買取店以上の高値で買取を期待できる買取店があります。それがワンボックスカー専門の買取販売店です。ハイエースのように超人気車種になるとハイエース専門店もあります。
そのような買取店ではワンボックスカーの取扱に慣れていますし、買取店によっては自社の向上でカスタムして販売するようなことも行っています。一般の買取店よりもワンボックスカーの取扱に慣れているため、多少の不具合でも自分たちで直せますので、買取価格が高くなります。
しかも自社で買取をして自社で販売をするため、オークションなどの中間マージンも不要になります。高価買取を期待する場合は、ワンボックスカー専門店に買取してもらいましょう。
買取前にワンボックスカーをきれいにしておく
これはワンボックスカーに限ったことではないのですが、同じく中古車であってもドロドロに汚れている場合と、ピカピカに磨かれた状態ではとうぜん、きれいな中古車のほうが高く買取してもらえます。
ワンボックスカーは耐久性が高いとはいえ、それは普段のメンテナンスがあってのこと。ボロボロのワンボックスカーはメンテナンスをあまりされていないという印象を与えてしまいますので、買取査定前には必ず一度、洗車しておくようにしてください。
車内のゴミなどもすべて捨てて、できるだけ新車に近い状態で査定してもらうようにしましょう。
いくつかの買取店で査定してもらう
ワンボックスカーの買取査定を1社だけでしか行わなかった場合、買取店は足元を見て少し安めの買取価格を提示することがあります。逆に相見積もりだとわかっていれば、最初から出せる最大の金額を提示してもらえることもあります。
中古車の買取はある一定の相場がありますが、その相場も買取店の努力次第で、数万円程度なら簡単に変わってきます。買取店がワンボックスカーの取扱に慣れているかどうかによっても変わってきますので、買取査定は複数の店舗でしてもらうようにしましょう。
買取を先送りしないですぐに売る
多少古くなっても価値のあるワンボックスカーですが、それでも買取価格は時間が経過すればするほど下がることになります。年式が新しければ新しいほど高く買取してもらえますので、買取を先送りしてもメリットはひとつもありません。
ワンボックスカーは売りたいと思ったときが売りどきです。1円でも高く買取してもらいたいのであれば、買取を先送りせずにすぐに手放すようにしてください。先送りしているあいだにモデルチェンジが発表されたら簡単に数万円下がることがありますので、即断即決で買取してもらいましょう。
まとめ
ワンボックスカーはその耐久性の高さから、年式が多少古くても乗りたいという人が多い、少し特殊な車になります。中古車市場も一般の乗用車と同じように買取してもらうことはできますが、高価買取を期待するならワンボックスカー専門店で買取してもらいましょう。
ハイエースなら、製造から10年経過しても100万円台で買取を期待できますので、高価買取のためのポイントをしっかり把握して、さらに1円でも高く買取してもらうようにしてください。