日産シルビアとは
いわゆる「デートカ―」でした
2,000cc以下の排気量で2ドア、スポーティなルックスにステイタスを全振り……。1980年代、こんな車はデートカーと呼ばれ、若者が最初に選ぶ車として人気を集めました。
意外と高値が付いている車種
そんな車の代表といえば日産シルビア、180SXなんていう派生車種もありましたね。今でも中古車店ではちょいちょいこれらの車種を見かけることがあって懐かしく感じたりするのですが、とんでもなく高い値段が付いていることも多いのです。
今では貴重な存在なのです
聞けば「頭文字D」などの影響で、シルビア再評価の機運が高まっているとか。車体が軽くてFR、アフターパーツが豊富。そんな車、今ではあまり見かけませんから、人気が出るのもうなずけます。
そんなシルビア、買取相場はどのようになっているのでしょうか?
日産シルビアの買取相場紹介
シルビアの初代は昭和40年、このころの車体はここでは割愛。
昭和の終わりにモデルチェンジした「S13」から、ここでは取り上げます。買取価格として掲載しているのは、オークションで高値だったものから逆算した、予想買取価格です。
S13
発売:昭和63年5月~
出典:グーネット
・平成2年 シルバー 2.3万キロ 買取 80万円
・平成4年 替パール 11.6万キロ 買取 45万円
グレードは全て「K’sダイヤセレクション」、平成2年のものは、ほぼノーマル。4年のものは手を入れまくり、ボディも全塗装されています。この2台で考えると、手を入れていない状態のよいものがオークションでは高値が付くようです。
S14
発売:平成5年10月~
出典:グーネット
・平成8年 パール 13万キロ 買取 50万円
・平成9年 パール 7万キロ 買取 50万円
グレードは全て「K’s」、両方とも社外パーツテンコ盛りの上に、評価点は「R」でこの結果です。この時代のものになると、走行距離は買取り価格に影響を与えませんし、評価点なら状態の悪い4点よりは、状態の良い「R」の方が値段が付いたりするのです。
S15
発売:平成11年1月~
出典:グーネット
・平成14年 黒 6万キロ 買取 160万円
・平成14年 パール 4.5万 買取 130万円
・平成14年 パール 6万キロ 買取 120万円
グレードは上の2台が「スペックR」、下の1台が「オーテック」、評価点は「4.5~R」とバラバラですが、共通しているのは状態がいいことと、手が加わっていないことです。
手が加わっているものになると、オークション相場は大きく下がります。買取った車をもっぱらオークションに流す、大手の買取店では高値で買取ってもらえる期待は薄くなってしまいます。
シルビア買取、おすすめ店舗5選
手が入っているシルビアを正当な値段で売るには、改造を評価してくれる買取店を選ぶしか方法はありません。
シルビアを購入した中古車店
改造済みの車体を手に入れたショップで、日ごろのメンテも任せているのならば、状態をよく把握している、そこで売るのが一番になります。まあ、他社と買取価格の比較ぐらいはした方がいいでしょうけれど。
スマイルワークス
「シルビア・180SXの改造車高価買取日本一を目指す」と、HPで高らかに宣言しているのが「スマイルワークス」。車検を通らないレベルの改造でも買取可能という点と、全国出張可能というフットワークの軽さが魅力。大金を費やしてきたパーツ類も正当に評価してもらえそうです。
GTネット
スポーツカーやチューニングカーを専門に扱う「GTネット」は全国に20店舗というネットワークが一番のポイント。車は陸送費だけでも高額になりがちですから、店舗が近くになるという点だけでも、大きなメリットとなり得ます。残債があるなどの問題も気軽に相談してみて下さい。
グランベリー
改造や車検切れはもちろん、不動車までOKという力強いコメントが並ぶのが「グランベリー」のHP。10万キロ越え、修復歴、事故現状、エンジン・ミッション乗せ替えも大丈夫。まさに、シルビアの様な車種の買取に特化したショップとえいるでしょう。所在地は千葉、関東圏なら訪ねなければいけませんね。
オートスピリット
こちらもシルビアの買取に自信を持っている「オートスピリット」ですが、買取例が提示されているのが他店と違うところ。例えば12年式のベルテックスエディション、走行6万キロで150万円はかなりの高価格。問合せだけでもしたくなったら、HP上のフォームに今すぐ入力を!!
シルビアの査定基準
シルビアほど年式が進んだものになると年式・走行距離よりも、グレードや大切に乗っていたかどうかが査定基準になります。
修復歴があったとしてもキレイに直してありさえすれば、それほど査定に影響は与えません。走りに影響のないレベルの修復歴はマイナス要因にならないということでしょう。
値段の付いていないものを見ていくと、エアロパーツが割れているなど、大切に扱っていた様子が伝わらないものが多いことがわかります。買取を依頼する場合には、掃除や洗車をおこない、大切にしていたことが伝わるようにしましょう。
高く売る方法
パーツは付けておくべきか否か?
売り先によって変わってきます。上に掲載したようなシルビアを得意とするショップならば、パーツはプラスに働く一方で、通常の大手買取ショップなどではマイナスに働きます。
手間と労力を惜しまない
熱心なファンがいる車種は、売り先によって大きく買取価格が変わりますので、多数のショップを回り交渉をしなくてはいけません。
この手間や労力を惜しむことは、安い値段で手放すことと同じ意味、気合を入れていきましょう。
買取の流れと必要書類
買取の条件をはっきりさせる
いつなら車を手放せるか、代車は必要か否か、買取った後に減額を迫るケースはないのか……買取にまつわるこのような条件は、非常に重要。全てをはっきりさせた上で、買取交渉に臨みましょう。
注意をすべき「所有権付き」
車検証の「所有者」「使用者」それぞれの欄に、別の名前が入っている場合は要注意。必要になるのは、所有者欄に記入されている人や会社の印鑑証明や実印です。
所有者が親になっている場合は、親の印鑑証明と実印が必要になりますし、ローン会社ならそれぞれ会社が規定する書類を用意する必要があります。
まとめ
ド・ノーマルで状態の良い車体ならば、大手買取店でも(ショップが多儲けしようと考えない限り)それなりの値段が付きますが、手を入れてある場合は、シルビアを得意としているショップで買取ってもらう以外に、選択肢はありません。
そのためにも、シルビアを得意としているショップから購入したならば、付き合いは非常に大切になってきます。
もちろん、買取額の比較は大切ではあるのですが……。