トヨタ・ハイエースとは
今回は貿易について
「これ、貿易で跳ねるよ」
中古車業界で用いられるスラングなので、何をいっているかわかりづらいかもしれませんので、わかりやすく言い換えてみます。
「このボロボロの車、海外で需要があるから買取価格よりも、はるかに高い相場が付いていますよ」
……こんな意味です。「これ」に当てはまる車種の代表的なものがハイエース、キング・オブ・トランポなのです。
他にもある貿易の「これ」
「これ」に当てはまるのは、不思議なことにトヨタ車ばかりです。例えばランドクルーザー、ハイラックスサーフ、これらはディーゼル車限定。年式やグレードなど非常に限定されますがアルファードやヴェルファイア、5年ほど前ならミャンマー限定でマークⅡなんてのもありましたし、意外なところではカローラもそうです。
これらの車を所有しているならば、貿易で跳ねる「かもしれない」ことを頭に置いておきましょう。
そして、そんな車の代表、ハイエースの買取価格はどの程度狙えるのでしょうか?以下に見ていきます。
ハイエースの買取相場紹介
数が多すぎるバリエーション
大きく分けてバンとワゴン、コミューターがあり、定員も2~10人と幅があり、先代のH100系なら高級ワンボックスの様なグレードもありでバリエーションの数が多いのがハイエースの特長。一つずつ買取価格を調べていると、とんでもない数になりますから、今回は、こんな状態でも値段が付くという例を挙げていきます。
「買取価格」はオークション落札相場から見た、予想買取価格です。
過走行系
・LH184B
平成14年 ハイエースコミュータ 69万キロ 35万円
・LH186B
平成14年 ハイエースコミュータ 50万キロ 40万円
目を疑うような走行距離のものが、かなりの高い相場で取引されています。トップ10は全てコミュータ系、ドキュメンタリーなどで乗員を満載した途上国のマイクロバスを見ますが、あのような用途で使われています。
低年式系
・YH51G
昭和59年 白 ハイエースワゴン 11万6,000キロ 10万円
・YH51G
昭和59年 白 ハイエースワゴン 8万5,000キロ 15万円
オークションでは昭和時代のものがバンバン取引されています。ちょっとヴィンテージな雰囲気がありますから、国内でカスタムカーのベースとして用いられているのですが、こちらはそれほど高い値段は付きません。
また、高い値段で取引されたものは状態の良いキャンピングカー仕様ばかりでした。
「過走行系」で取り上げたものはディーゼル車、「低年式系」はガソリン車。タフで知られるディーゼル車は海外、排ガス規制に引っ掛かりづらいガソリン車は国内の需要があることがわかります。
コミュータに限らずディーゼル車は過走行だったり事故歴があったりしても、問題なく値段が付く。上で述べた「跳ねる」ハイエースの条件はディーゼルであることなのです。
ハイエース買取のおすすめ買取店6選
ハイエース買取専門店ボロボロエースカウカウ
特徴
- 貿易用ハイエースの買取専門店
- 日本全国対応(引き取りは陸送業者対応で無料。)
買取店紹介
「ハイエース買取専門店ボロボロエースカウカウ」は、中古車輸出業者が営む、ハイエースに特化した買取専門店です。
もし、あなたの車が古めのハイエースであれば、ハイエースに特化した独自輸出販売ルートを持っているため、他の業者では買取金額が付かないような古い車でも、思わぬ査定額が出る事もあるかもしれません。
古いハイエースを処分しようと考えている方は、輸出業者の営んでいるボロボロエースカウカウを見積もり先の一つに入れてもいいかもしれません。
ボロボロエースカウカウでは、実物をお店に運ばなくても、ハイエースのおおよその情報を電話で伝える事で「あなたのハイエースが輸出用の車かどうか」「輸出用のハイエースであれば、概算の査定額」を教えてもらう事が可能です。
古いハイエースに乗っている人は一度電話で問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
店舗情報
- 会社名:ハイエース買取専門店ボロボロエースカウカウ(株式会社 Direct Stock Japan)
- 本社所在地:〒569-0844 大阪府高槻市柱本1-1-8
カーライフオート
特徴
- ハイエースの販売・買取専門店
- 全国対応の出張買取を受け付け
買取店紹介
「カーライフオート」は、ハイエースを専門とする中古車販売・買取店です。
専門店だからこその知識と国内外にハイエースの販売ルートを持っているため、需要を把握した買取価格が期待できます。
同店は店頭での買取の他に、全国対応の出張買取も受け付けています。どこにお住いでも希望の日時で取引できるため、お忙しい方にもおすすめです。
また自社で整備工場を構えているため、他店では買取が難しいカスタムされた車でも買取可能です。年式の古い車や傷やへこみなどがある車も受け付けているため、買取前に一度相談してみてはいかがでしょうか。
店舗情報
- 会社名:カーライフオート
- 本社所在地:〒276-0025 千葉県八千代市勝田台南3-17-34
エブリィ
特徴
- 需要を考慮した査定額で買取可能
- 新潟県内であれば無料で引き取り
買取店紹介
新潟に営業拠点を持つ「エブリィ」は、ウガンダやタンザニアなどアフリカへの輸出を得意としている会社です。
最低でもこの価格で買取を行うという最低買取価格の提示や、名義変更の手続き代行など、初めての方にも安心して依頼できるサービスが備わっています。
また査定は専用フォームか電話にて無料・迅速に対応してもらえます。
新潟県内ならば無料引取りとのことですので、お近くにお住いの方はぜひ相談してみてはいかがでしょうか。
店舗情報
- 会社名:株式会社エブリィ
- 住所:〒950-0944 新潟市中央区愛宕2-10-14
ダイエツオート
特徴
- 輸出会社の経営によりハイエースの買取にも期待できる
- 走行距離10万km以上の長距離でも買取可能
買取店紹介
大阪で幅広く中古車を買取っている「ダイエツオート」は「R International,Inc.」なる輸出の会社も経営しています。ハイエースの買取にも期待できるでしょう。
同店はメーカーや車種を問わないだけでなく、走行距離が10万km以上であっても買取可能です。
売れるかどうかわからないようなハイエースも、一度お近くの店舗に相談してみてはいかがでしょうか。
店舗情報
- 会社名:有限会社 ダイエツオート
- 本社所在地:〒578-0976 大阪府東大阪市西鴻池町3丁目2番4号
ジャパンエコドライブ
特徴
- 事故車や動かない車の受け付け
- 即日で現金の受け取りが可能
買取店紹介
日本では引き合いがなさそうな車の買取を毎年実に2,500台も行っているというのが「ジャパンエコドライブ」。
蓄積されたデータと、国内外に所有する独自の販売ルートにより事故車や動かない車であっても査定が可能です。
さらに取引成立後、即日で査定額を受け取ることができるので、お急ぎの方にもおすすめです。
本社が熊本県ということで対応地域は狭いものの、とてもオークションでは相場がないような車両でも買い取ってもらえるので頼りがいのある買取店です。
店舗情報
- 会社名:ジャパン・エコ・ドライブ有限会社
- 住所:〒869-0403 熊本県宇土市新開町1895-35 宇土市緑川団地内
ガリバー
特徴
- 買取台数日本一の中古車買取店
- 必要な手続きは代行してもらえる
買取店紹介
「ガリバー」は、買取台数日本一の中古車販売・買取店です。年間28万台以上取引しており、メーカーや車種問わず買取を受け付けています。
全国に550店舗以上と、18,000件以上ある膨大なネットワークを活用し、常に相場を把握しているため、高額での買取が期待できるでしょう。
また車を売る際に必要な手続きを全て代行してもらえます。「面倒なことはできるだけしたくない」という方も安心して査定に出せますよ。
店舗情報
- 会社名:株式会社IDOM
- 本社所在地:〒100-6425 東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルディング25階
ビッグモーター
特徴
- 買取額アップのキャンペーン実施中
- 無料の出張買取に対応
買取店紹介
ガリバーに次ぐ日本2位の自動車買取の企業といえば「ビッグモーター」。全国に307店舗構え、年間120万人の取引実績があります。
同店は基本はオークション相場ですが、中古車オークションを運営している分、相場+出品料分の買取を期待することができます。
さらに高価買取フェアなどお得なキャンペーンも開催されているため、買取前にはウェブサイトを確認しておきましょう。
また出張買取にも対応しているため、お近くに店舗がない方も利用することができますよ。
店舗情報
- 会社名:株式会社ビッグモーター
- 本社所在地:〒106-6120 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 20F
トヨタ・ハイエースの査定基準
年式・型式・走行距離
ハイエースの査定で必要になる情報は以上、年式は新しいほど、走行距離は薄いほど高値で買取してもらえるはずですが、輸出の対象となるような場合は、年式が有る程度新しければ、走行や修復歴は問われなかったりします。
ディーゼルならば何でも!!
燃料はディーゼルとガソリンの2種類が製造されていますが、燃費がよくエンジンの作りもタフなディーゼルが貿易向き。より高い値段が付きます。
高く売る方法
一括査定+アルファで
一括査定を用いて、複数の業者に競合させて相場のMAXを引き出すという方法は他の車種と変わりません。しかしハイエースですから、貿易に特化した業者の査定も受けてみましょう。ひょっとすると、な値段が出るかもしれません。
貿易となってしまったら……
走行距離や車体の状態、事故歴の有・無などほぼ問題になりません。あえていうならば、年式が問われるぐらいですから、掃除や洗車を念入りにする必要もありません。ただ、人手に渡るのですから、最低限のレベルで手はかけておくべきでしょう。人として……。
買取の流れと必要書類
まずは問合せをして……
一括査定のサイトに申し込むと同時に、すでに紹介したような輸出に強い中古車ショップに電話、真剣に手持ちのハイエースを売りたい旨を伝えます。この場合聞かれることは、年式と型式、色、走行距離。走行距離はトリップメーターをそれ以外は車検証をチェックしておくようにしてください。
会社名義の車の場合
車を買取してもらう時にそろえる書類として「印鑑証明」と「実印」といいますが、これは車検証の「所有者」の欄に名前が記入されている人・会社のものです。使用者の欄ではありませんので、まずは注意が必要。
よくあるのが「付き合いがある車屋の名前になっている」というケース。この場合、どうにかして、車屋さんから印鑑証明と実印が押された譲渡証明・委任状をもらわなくてはなりません。
まとめ
さて、走行が10万キロ越えたハイエースが100数十万円の値段が付いて、中古車店に並んでいる光景はよく見ますから、それに近い買取価格が付くことはご存じの方が多いはず。
しかし、国内ではだれも見向きもしないような、ディーゼルのハイエースに値段が付くというのは意外だったはず。以前の買取ショップなら、そんなところに旨みを見つけていたのですが、一括査定が広まるにつれて、そう簡単にはいかなくなりつつあります。
ダメもとで一括査定を申し込む……こんな意気込みで中古車の買取に挑みましょう。