金には「10金」「18金」「24金」など、いくつかの種類があり、そのなかでも「10金」は純度が低いものを表します。しかし、決してチープなわけではありません。
今回は「そもそも10Kってどういう金?」「他の金とは何が違うの?」「購入価格は高い?」などの疑問にお答えしていきます。
まず最初にお伝えしておくと、10金のアクセサリーは変形などの可能性が低い点がメリットのひとつ。また、デザイン性に優れたアイテムも多く、日常的に気軽に着用したい方にもおすすめです。
10金とは?
金は24金(24K)が金100%となっています。「10金(K10)」は全体の42%に金が含まれているものを表します。
金の他には、銀、銅、パラジウムなどが含まれ、配合量の割合は、メーカーや会社によってさまざま。
価値が高いとされる金の割合が少ない分、お手頃価格で手に入りやすい点が魅力です。
金は加工しにくいですが、10金は他の素材が配合されているため、硬く衝撃に強いのが特徴。傷がつきにくく、変形しにくいので、幅広い日常シーンで活用することができます。
一方、デメリットとしては財産的価値が低いことや、他金属の影響で変色しやすい商品もある点が挙げられます。
また、金にこだわる方にとっては純度の低さが物足りないと感じるかもしれません。
10金・18金・24金の違い
金を表現する言葉には「10金」の他に「18金」や「24金」などがあります。特に「18金」は日常的に聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
それぞれの金にはどのような違いがあるのか、チェックしていきましょう。
- 金の含有量
- 色合い
- 変形のしやすさ
- アレルギーの出やすさ
- 価格
ひとつずつ、解説していきます。
金の含有量
「10金」「18金」「24金」の違いとして、一番わかりやすいのは、金の割合です。
| 金の配合量 |
---|
10金(10K) | 42% |
18金(18K) | 75% |
24金(24K) | 100% |
10金の場合は全体の42%が金、アクセサリーによく用いられている18金は、全体の75%が金で作られています。そして、24金は金の割合が100%。
24金以外のアクセサリーには、銀や銅、パラジウムなど金以外の金属が使われていることになります。
色合い
金独特の高級感は「10金」「18金」「24金」のどのアクセサリーでも楽しむことができます。しかし、カラ―によって絶妙に見え方が異なることも覚えておきましょう。
カラー | 特徴 |
---|
イエローゴールド | 金の保有量が多い程、黄金色が強い |
ホワイトゴールド | 金の割合にあまり左右されない |
ピンクゴールド | 金の保有量が多い程、優しい色合い |
金と言っても、よくイメージする黄色系以外に上記のようにいくつかの種類があります。カラ―によって与える印象が異なるため、好みの色合いを見つけてくださいね。
ちなみに、定番のイエローゴールド以外だと、フェミニンで上品な雰囲気がお好きな方へはピンクゴールド、クールなデザインが好みの方へはホワイトゴールドがおすすめです。
変形のしやすさ
基本的には金の純度が低い程、他金属が含まれる割合が多いため、変形しにくいと考えられています。とはいえ100%金の「24金」も柔らかさはあるものの、シルバーなどに比べると硬い素材です。
壁や床に押し付けるなどの、大きな衝撃でなければ簡単に変形する、というわけではないのでご安心ください。
とはいえ、金の割合が大きくなるほど資産的価値も高いため、日常的にキズや変形を気にせず使いたい場合は、純度が低い金を選ぶことをおすすめします。
アレルギーの出やすさ
金属アレルギーになると、皮膚が赤くなったり、かゆみが生じたりのトラブルが発生します。そして、このアレルギーの出やすさは金属によって異なります。
結論からお伝えすると「金」はアレルギーが出にくい素材だと言われています。ただし、24金以外は他金属が含まれていることを忘れてはいけません。
例えば、ホワイトゴールドのアクセサリーの場合、白い色味を出すためにアレルギー反応が出やすいパラジウムが使われていることがあります。
そのため、アレルギーが心配な方は「10金」や「18金」よりも「24金」がおすすめです。
価格
「10金」「18金」「24金」の価格はどのくらいの差があるのでしょうか。執筆時点の1gあたりの相場を調べてみたところ、下記の通りでした。
| 相場(1gあたり) |
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10金 | 2,611円 |
18金 | 5,216円 |
24金 | 6,540円 |
10金と24金とでは1gあたり3倍程の差があることがわかります。
アクセサリーへと加工される場合は、当然、金が使われるパーツサイズが大きくなるほど商品の金額は高くなります。
また、金の相場は日々変動していることも覚えておきましょう。
結局どれを選べばいい?
ここまで「10金」「18金」「24金」の違いについてご紹介してきましたが、「どれを選べば良いのかわからない」方も多いはずです。
そこで、選び方のポイントを3つご紹介します。
ひとつずつ、チェックしていきましょう。
色の好みで選ぶ
アクセサリーとして身につけたいとお考えの方にとって、デザインは重要な選ぶポイントですよね。金は保有量によって発色が異なるという特徴があるため、色の好みによって選ぶ方法もおすすめです。
例えば、薄いピンクゴールドのカラーがお好きな方は、「10金」よりも「18金」、イエローゴールド希望で、とにかく金本来の色味を楽しみたいのであれば「18金」や「24金」を選ぶと良いでしょう。
ホワイトゴールドの場合は、発色に大きな違いが見られないため、次にご紹介する予算も含めてご検討ください。
予算で選ぶ
「10金」「18金」「24金」はそれぞれ含まれる金の割合が異なるため、価格にも大きな差があります。
なるべく予算を抑えたいのであれば「10金」がぴったりですが、資産として金を持ちたいのであれば「24金」を選びましょう。
高過ぎず純金に近いアクセサリーを楽しみたい方へは「18金」がオススメ。
実際のところ、金のアクセサリーの多くには「18金」が使用されているため、デザイン展開が豊富な点も魅力です。
アレルギーリスクで選ぶ
金属アレルギーリスクがある場合、金以外の素材が多く含まれる「10金」はあまり推奨できません。
一方、アレルギー反応がでにくいのは純プラチナや純銀、そして「24金」です。「18金」の場合は、色合いによってもリスクが異なります。
一番アレルギーリスクが低いのは、イエローゴールド、次にピンクゴールドです。
ホワイトゴールドはたとえ「18金」であったとしても、上記に比べるとアレルギー反応がでやすいことを覚えておきましょう。
配合量によって特徴がある
「10金」のアクセサリーは全体の42%が金で構成されています。
メリットは「18金」や「24金」に比べて、金の構成比が低く安い価格で手に入ることや、日常的に使いやすい丈夫さです。
一方デメリットは金としての資産価値が低いことや、人によってはアレルギー反応が出る可能性があることが挙げられます。
もし、「10金」「18金」「24金」のなかでどれを購入しようか迷ったら、金の使用目的や体質、予算に合わせて一番好みのアイテムを選ぶと良いでしょう。