「プラチナ積立はやめとけ」と言われる理由|メリットとデメリット

  • 2024年9月13日
この記事で解決できるお悩み
  • 「プラチナ積立はやめとけ」と言われる理由を知りたい
  • 長期的に安定した投資先を知りたい
  • どの証券会社を選べばいいか知りたい

本記事では「プラチナ積立はやめとけ」と言われる理由、プラチナ積立のメリットを中心に解説しています。プラチナ積立は正しい知識を知っておけば、有効な投資手法のひとつです。しかし、投資目的が明確でないのにプラチナ投資を始めると、理想と現実のギャップに嫌気がさすかもしれません。

プラチナ投資に興味のある人は、まずは本記事の内容を確認してはいかがでしょうか。今まで知らなかった知識が手に入るチャンスです。ぜひ本記事でプラチナ投資の正しい知識を学んでください。

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プラチナ積立とは


プラチナ

プラチナ積立とは、一定金額または一定量を設定し、月ごとにプラチナを購入することで積み立てていく投資方法で、純金積立と仕組みは同じです。

プラチナは金よりも希少性が高いため、一時期は金以上の高値で取引されていました。しかし、金の価値高騰により、プラチナのほうが安価で取引される傾向があります。

プラチナは工業用としての需要があり、価値がなくなるリスクがないことも特徴です。

「プラチナ積立はやめとけ」と言われる理由

プラチナ積立について調べていくうちに、「プラチナ積立はやめとけ」という声が少なからずあることに気づくかもしれません。そういった声が上がるのは、プラチナ積立にはメリットだけでなくデメリットも存在するからです。

プラチナ積立のデメリットをいくつか挙げていきます。

手数料がかかる

プラチナ積立のデメリットとしてまず挙げられる点が、以下のような手数料がかかってしまうことです。

  • 購入手数料
  • 引き出し手数料
  • 年会費
  • 保管費用

プラチナを購入するごとに発生する手数料をはじめ、取引する機関によっては年会費が発生します。また、取引中は金融機関に商品を預けている扱いのため、保管費用がかかる場合があることも念頭に置いておきましょう。

購入価格と売却価格の差が大きい

プラチナ積立を行う場合に忘れてはならないのがスプレッドの存在です。スプレッドとは購入価格と売却価格の差のことで、「1gあたり〇〇円」のように金融機関ごとに決められています。

たとえば、1gあたり5,000円で購入したプラチナを売却するケースを考えてみましょう。スプレッドが200円であれば、1gあたりの売却価格は4,800円です。

スプレッドが高くなるほど収益が少なくなります。プラチナは金や銀に比べて、スプレッドが高額に設定されている傾向があるため、利益を上げることがむずかしいです。

利息や配当がない

利息による収益は、資産運用においてとても重要であり、株式投資であれば、企業に利益が出た場合は株主に配当金が分配されます。しかし、プラチナ積立では、利息や配当金が得られません。

そのため、手数料がかさんでしまい、利益どころか損失が発生する可能性も考えられます。プラチナ積立は、投資で大きな利益がほしい人には、あまりおすすめできない手法と言えるでしょう。

短期的な資産形成に向いていない

一般的な投資商品に比べて、金やプラチナといった貴金属は大きな価格変動が起こりにくいという特徴があります。そのため、「短期的に大きな利益を生みたい」といった目的の資産形成には不向きでしょう。

プラチナは、安定した需要がある実物資産で、価値がまったくなくなる可能性はきわめて低いです。

プラチナ積立では、短期間の大きな利益よりも長期的な安定した利益が期待できます。複数の投資方法のひとつとして、リスク分散の意味合いでプラチナ積立を選択するのはいかがでしょうか。

相対的に価値が変動する

プラチナは、実質的な価値が変動することのない安定した資産ですが、世界情勢や産業の需要、採掘量などの複合的な要因に価格が影響を受けます。

プラチナの価値変動に関する知識を持っていなければ、相場が下がった場合に適切に対応できず損をしてしまうかもしれません。プラチナ積立を始める場合は、世界の経済状況や情勢に目を向け、日々チェックすることが大切です。

プラチナ積立のメリット

プラチナ積立は、全体的にデメリットの多い投資手法ですが、利点もいくつか存在します。

投資方法としてプラチナ積立を選択することで得られるメリットについて、ひとつずつ確認していきましょう。

少額の資金で投資を始められる

プラチナ積立は、金融機関によって金額にバラつきがあるものの、月々数千円からの資金で投資を始められます。自分の投資目標や経済状況に合わせて、積立する金額の調整も可能です。

少ない資金で投資を始められることは、プラチナ積立の大きなメリット。これまでに投資をしたことがない初心者や、少額で資産運用を始めたい人にとって、おすすめの投資方法と言えるでしょう。

管理に手間と費用がかからない

実物でプラチナを購入する場合は、保管場所やセキュリティの確保が必要で、手間や費用がかかります。一方で、プラチナ積立であれば、実物を手元に置くことがないので、なくしたり盗まれたりする心配がありません。

オンライン上で積立開始の手続きを完了できる金融機関も増えており、手軽に貴金属投資を始められる点が、プラチナ積立の大きなメリットと言えるでしょう。

価値がなくなるリスクが少ない

プラチナはそのものに価値があり、装飾品としてだけでなく、工業分野でも安定した需要があります。そのため、ほかの投資商品と比較すると、価値が大きく変動するリスクが少ないです。

たとえば、株式投資においては、企業が株に価値を付与しているため、株そのものに価値があるわけではありません。企業が経営不振に陥れば、株の価値も一気に暴落してしまいます。

投資対象が実物資産であり、価値がゼロになる心配がないという点は、プラチナ積立の大きなメリットです。

プラチナ積立がおすすめでない人

プラチナ積立をおすすめできない人は、以下のとおりです。

  • 短期間でまとまった利益を得たい人
  • コツコツとした作業が苦手な人
  • 手数料を節約したい人

プラチナ積立は長期的にみれば価格が安定しており、不確定要素の少ない投資と言えます。しかし、多少のリスクよりも大きな利益を優先する人や、価格の変動を地道にリサーチすることが面倒である人には、不向きな投資方法と言えるでしょう。

また、プラチナ積立は、ほかの投資商品よりも手数料がかかります。少しでも出費を抑えたい人にはおすすめできません。

手数料が気になる場合は現物所有がおすすめ


プラチナリング

「プラチナ積立は手数料が高くてちょっと」という人には、プラチナの現物を所有することをおすすめします。

プラチナの現物は質屋や専門店で購入でき、買取店などで売却が可能です。プラチナ積立において必要な購入手数料や年会費、スプレッドなどを考慮する必要はありません。

格安で現物を購入し、プラチナの価値が高騰しているときに売却することで利益を得られます。ただし、利益を得るには、投資に関する知識や経験が必要です。

プラチナ積立がおすすめな人

プラチナ積立をおすすめしたいのは、以下のようなタイプの人です。

  • 長期的な利益を待てる人
  • 投資先を分散したい人

プラチナを含む貴金属の価値は、長期的に上昇する可能性があります。利益が出ることを気長に待てる人は、プラチナ積立に向いているかもしれません。

プラチナは、産業や工業分野での需要が高く、価値が急落する可能性は低いでしょう。リスクを分散するために、複数の資産運用をする際の投資先のひとつとして選ぶこともおすすめです。

プラチナ積立におすすめの証券会社3選

プラチナ積立ができる金融機関や証券会社はいくつもあります。何を基準に選べばいいのか、各機関の特色はなにかなど、気になることがたくさんありますよね。

ここでは、プラチナ積立におすすめの証券会社を3つ紹介します。

購入金額買付手数料クレジット決済強み
SBI証券1,000円~1.65%非対応スプレッドが比較的安価
楽天証券1,000円~1.65%対応カード決済で楽天ポイント付与
マネックス証券1,000円~1.65%非対応貴金属以外にも投資商品が豊富

プラチナ積立をするにあたって、購入手数料や年会費は、長期的に投資を行うのであれば重要なポイントです。

各証券会社の強みやサービスも確認しましょう。ニーズに合った会社を見つける手助けになるかもしれません。

「プラチナ積立はやめとけ」は人による

プラチナ積立はデメリットが多いため、「やめとけ」という声があることも致し方ないかもしれません。手数料がかかったり、短期的な利益が望めなかったりする点は、たしかにデメリットと言えるでしょう。

しかし、プラチナ積立は、長期的に考えれば、価値が大きく変動する心配がなく、安定した取引が期待できます。リスク分散の観点からも、プラチナ積立は投資先のひとつとしておすすめです。

メリットとデメリットを加味したうえで、プラチナ積立を資産運用の候補に加えてみてはいかがでしょうか。

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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