金の単位は2つある|カラット(K)とトロイオンス(oz)

  • 2024年4月23日
この記事で解決できるお悩み
  • 金取引で耳にする金の単位がわからない
  • 金の純度を表す単位を詳しく理解したい
  • 金の純度を調べる方法を知りたい

金の購入や売却を考えており、どのような単位で取引されているのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。

金の単位は2種類あり、「トロイオンス」「カラット」それぞれの意味は大きく異なります。

本記事では、金の単位の意味や純度の異なる金の違い、金の純度を調べる方法について見ていきましょう。金の単位について知ることで、よりスムーズに取引ができます。

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金の単位は2つある

金の単位には、「トロイオンス」と「カラット」の2種類があります。金の購入や売却などの取引を検討している方は、単位の違いをしっかりと理解することが大切です。

「トロイオンス」は、金の重さを表す場合に使用され、金の純度や品位を示す際は「カラット」が使用されます。

金の単位について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

金の重さを示す単位|トロイオンス(oz)

トロイオンス(oz)は、金・銀・プラチナといった貴金属や、宝石の原石などの重さを計量する際に用いられる「ヤード・ポンド法」の質量の単位です。1トロイオンスは、およそ31.103g。

質量を表す単位には「常用オンス」もあり、1常用オンスは約28.349gです。常用オンスとトロイオンスは使用場面の範囲が異なり、金の質量の計量には主にトロイオンスを使用します。

トロイオンスは金貨の種類も示す

金の重さを表す単位「トロイオンス(oz)」は、「1オンス金貨」や「1/2オンス金貨」のように、金貨の種類を表す場合にも使用されます。

以下の表では、純度99.99%以上の金であるK24(純金)の金貨のサイズと重さをまとめているので、チェックしてみてください。

金貨のサイズ重量(g)
1オンス金貨31.1
1/2オンス金貨15.5
1/4オンス金貨7.7
1/5オンス金貨6.2
1/10オンス金貨3.1
1/20オンス金貨1.5
1/25オンス金貨1.2

1オンス金貨の相場

有名な金貨のひとつである「メイプルリーフ金貨」1オンスの取引金額は、以下のとおりです。

  • 店頭小売価格:423,235円
  • 店頭買取価格:386,870円

(2024年4月23日時点)
出典:貴金属価格情報|田中貴金属工業

メイプルリーフ金貨は、カナダ中央政府が保証する純度99.99%の法定通貨で、国際的な信頼が厚く、高い評価を受けています。

金貨は、日々変動している金相場と金貨の重さで、おおよその金額を算出可能です。金貨の純度や状態などにより、取引価格が異なることにも注意しましょう。

金の純度を示す単位(K)

金の純度を表す場合には、カラット(karat)と呼ばれる単位が使用され、頭文字をとった「K」で表記されます。

金のなかには、純金に一定量の別の金属を混ぜ合わせて製造される合金があり、含まれる金の割合によって異なるのが、「K」で表される金の純度です。

海外金製品には「24K」と刻印されていることが多いですが、日本では、「K24」「K18」のように数字の前に「K」を表記しています。数字が24に近いほうが純度が高いです。

純度が異なる金がある理由

金のなかには、純金だけではなく、金に別の金属を混ぜ合わせて作られる合金があります。純度は、37.5~100%までさまざまです。

ここでは、純度の異なる金を作る理由を確認しましょう。

金の特性や強度を変えるため

純金は、見た目が美しく価値が高い一方で、やわらかく熱に弱いという特徴があります。宝飾品に純金をそのまま使用すると、型崩れを起こしたり、傷がついてしまったりする可能性が高いです。

日常的に使用するアクセサリーや腕時計などには、すぐに傷がつかない強度が必要なため、銅や銀といった金属と混ぜて合金にすることで、強度を高めつつ、加工を容易にしています。

色みを変えるため

金には、以下のようにさまざまな種類のカラーゴールドがあります。

  • イエローゴールド
  • ピンクゴールド
  • グリーンゴールド
  • レッドゴールド
  • ホワイトゴールド

カラーゴールドは、金に別の金属を混ぜ合わせることで、色みの違いを表現。たとえば「ピンクゴールド」は、金に銀・銅・パラジウムなどを混ぜており、「ホワイトゴールド」は、銀やパラジウムを混ぜて白色化しています。

純度別|金の特徴

金は、含まれる金の割合によってさまざまな種類に分けられ、純度ごとに特徴や用途が大きく異なります。

ここでは、純度の異なる金のそれぞれの特徴や、主な使用用途について見ていきましょう。

K24

「K24」は、金の含有量が99.99〜100%の純金のことです。

やわらかく傷つきやすい特徴があるため、アクセサリーではなく、インゴットやコインといった資産価値が高い商品に適しています。簡単に腐食したり、輝きが失われたりすることがなく、価値が非常に高いことが魅力です。

K22

「K22」は、純金である「K24」と比較すると、硬く加工しやすい金で、アクセサリーの素材として流通しています。

金の含有率は91.7%で、残りの8.3%が混合物で構成されており、K24の次に純度が高い金なので、見た目が純金に近く、黄金色であることが特徴です。

K18

「K18」は、強度が高く、日常的に使用しても傷がつきにくいため、百貨店などで販売している宝飾品などによく使用されています。

純金の含有率は75%です。残り25%の混合物の割合を変化させることで、ピンクゴールドやホワイトゴールドなど、さまざまなカラーバリエーションの金を作れます。

K14

「K14」は、純度の高い金と比較すると耐久性が高いため、万年筆などの文房具の素材として主に使用される金です。

金の割合は半分ほどの58.5%で、それ以外は、銀やパラジウムなどの混合物で構成されています。純金特有の黄金色の輝きが少なく、変色しやすい点に注意しましょう。

K10

「K10」は、純金を含む割合が42%の金のことで、ジュエリーやアクセサリーに主に使用されています。ほかの純度の金と比べて、リーズナブルに購入可能です。

ただし、純度が低い分、金商品としての資産価値は低く、投資目的で購入する場合には向いていないので注意しましょう。

金の純度を知る方法

金にさまざまな純度があることを知ると、自分の持っている金の純度がどれくらいなのか、気になってくるのではないでしょうか。

金の純度を調べるには、刻印を確かめたり、比重を量ったりと、さまざまな方法があるので、チェックしてみてください。

刻印を確かめる

金の純度をなるべく手軽に調べたい方は、金商品の刻印を確かめてみましょう。

金製品の刻印は、純度(カラット)やカラーなどを示し、「K18PG」と刻印されている場合には、金の含有率が75%の18金で、カラーがピンクゴールドであることがわかります。

金の純度やカラーの刻印は、ネックレスの留め金・プレート部分や、時計のバックル・裏蓋に見られることが一般的です。刻印のない金製品もあるため、見つからない場合は別の方法を試しましょう。

比重を確かめる

金商品に刻印がない場合は、以下の方法で比重を計測しましょう。

  1. 金単体の重量を量る
  2. 金商品が収まる容器に水をはって、はかりの目盛を「0」に合わせる
  3. 金商品を糸で縛って容器の底につかないように吊り下げる
  4. 金商品が水中に入った状態の重さを量る

たとえば、金単体の重さが300gで、金製品を水に入れたときの重さが20gの場合、300g÷20g=15で、比重が「15」とわかり、「K18」であると推測可能です。

少し手間はかかりますが、自宅でできる方法で純度を調べたい方におすすめですよ。

金買取店へ査定を依頼する

金製品に刻印が確認できない場合において、なるべく手間をかけずに、確かな金の純度を知りたい方は、金の買取店で査定を依頼することがおすすめです。

買取業者に査定を依頼した場合には、目視による鑑定のほかに、専用の機械を使った「比重検査」や、金属の内部をチェックする「X線検査」などを行います。

専門的な機械を用いるため、金商品を傷つけることなく短時間で、金の純度の鑑定が可能です。

金の単位を正しく理解しよう

金の単位である「トロイオンス」と「カラット」について紹介しました。

金の単位が何を表しているのかを正しく理解することで、どの金商品を購入すれば良いのか、スムーズに判断できます。金商品を売却する場合にも、相場を間違いなく確認できるため、適正な取引ができるでしょう。

持っている金商品の純度がわからない場合は、比重を調べたり、買取店に査定を依頼したりしてみてくださいね。

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