- 20年後の金価格グラフがどうなるのか知りたい
- これまでの金価格推移を理解したい
- 金価格が変動する要因を知りたい
金を保有している人や、金への投資を考えている人にとって、20年後の金価格グラフのような見通しは、知っておきたいポイントのひとつですよね。
金価格は、さまざまな要因が複雑に絡まって上下しているため、専門家であっても正確に予想することはとてもむずかしいです。
しかし、金価格を上下させる要因をしっかりと理解することで、20年後の金価格のグラフについて検討をつけることはできます。
本記事では、2000年以降の金価格推移をもとに、金価格を決める要因や今後の見通しについて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
2000年以降の金価格推移
金投資を検討する人がまず気になることが、金価格の推移ではないでしょうか。
2000年以降の金価格推移は、上昇・下落傾向にあった時期がそれぞれ見られます。金価格の推移と変動要因を確認しましょう。
2000~2012年:上昇傾向
2000~2012年にかけて、金価格は約270ドルから1,800ドル台まで上昇しました。
価格上昇の要因として考えられるのは、以下のような出来事です。
- ITバブル崩壊(2000年)
- アメリカ同時多発テロ(2001年)
- イラク戦争(2003年)
- リーマンショック(2008年)
金の価格は、世界情勢が不安定なタイミングに上昇する傾向があります。社会的な緊張の高まりや金融危機などが、金価格の上昇につながったといえるでしょう。
2012~2015年:下落傾向
2012年からは金価格の上昇傾向が鈍くなり、2015年には、2010年頃の価格まで下落しました。
下落の要因として考えられるのが、2008年のリーマンショックの対策として、アメリカが行ってきた金融緩和が、2013年以降に縮小される可能性が出てきたことです。
アメリカの景気回復への期待感から、金投資の需要が減ったことも、金価格の下落に関係しています。
2020年以降:高値更新
2015年以降の金価格は、一定の変動幅の中で上がったり下がったりしていましたが、2019~2021年にかけて再び大きく上昇しました。
2019年以降の金価格上昇の要因は、新型コロナウイルス感染症の流行で、2020年に、2011年につけた高値を更新。
2023年には、ロシアとウクライナの戦争や世界的なインフレが要因となり、2020年につけた高値よりもさらに高い価格まで上昇しました。
金価格が上昇している理由
金価格は、日々上昇と下落を繰り返しています。金投資をするうえで、長期的な価格推移を予測するためには、金価格がどのような理由で上昇するのかを理解することが大切です。
金価格が上昇をつづけている要因を確認しましょう。
工業需要の高まり
金は電気伝導性が高いため、ネックレスや指輪などのアクセサリーだけでなく、工業用品にも使用されています。
金が使われている代表的な工業用品は、パソコンやスマホ、デジタルカメラ、テレビなどの電子機器です。金は、電子機器内部の回路基板に使用されています。
工業の発展とともに、金の需要が高まり、価格が上昇している可能性が高いです。
投資需要の高まり
金は、株式と異なり、比較的価格が安定しています。
株式は、会社が破綻した場合に価値がなくなってしまいますが、金は世界中で換金でき、金自体の価値がまったくなくなることはありません。
株式の価値が低下するタイミングで、世界の投資家が資産を金に交換しているため、金の需要が高まり、価格も上昇しています。
コロナ禍の影響
「有事の金」と呼ばれる金の価格は、世界経済や情勢が不安定な状況下において、上昇する傾向があります。
2019年に新型コロナウィルス感染症が流行した際は、世界中で消費が落ち込み、経済状況が悪化しました。通貨や株式への不信感から、価値の下がりにくい金の需要が高まり、価格が上昇したという仕組みです。
低金利の影響
2016年に始まった大規模な金融緩和策の柱である「マイナス金利政策」を受け、日本は長い間、超低金利時代がつづいていました。
低金利の状況下においては、債券への投資によって、利息収入を得ることがむずかしいです。そのため、価格が変動しにくくリスクが少ない金投資の需要が高まり、金価格が上昇していると考えられます。
ドル価値の低下
金価格は、米ドルの価値にも左右されるため、アメリカの経済の状況や政策などとも密接に関わっています。
米ドルの価値が低下すると、金以外の債券・株式投資などへの関心度が下がる可能性が高いです。米ドルを金へ変えようとする動きが活発化することで、金価格が上昇します。
金流通量の低下
これまでに採掘された金の総量が約18万トンである一方で、世界の埋蔵量は約5トンと言われています。年間採掘量は、3,000トンほどです。
今後も同じペースで採掘をつづけると、およそ15年後には金が採れなくなってしまうでしょう。
金需要の高まりに対して流通量が低下しているため、希少性とともに、金価格も上昇しています。
金価格が下降する要因
金は比較的価格が安定している投資対象のひとつですが、購入を検討するのであれば、今後金価格が下降してしまわないか気になりますよね。
金価格が下降する要因をひとつずつ確認しましょう。
世界情勢の安定
金は、「有事の資産」と呼ばれており、世界情勢が不安定なときや、株価の暴落などで経済状況が悪化しているときに、価格が上昇する傾向にあります。投資家がリスクヘッジとして、比較的価格が安定している金を購入するためです。
逆に、世界情勢や経済が安定している場合は、株式・債券投資などへの信頼が高まり、金需要が減少し、金価格も下降します。
金利上昇
低金利では、預金によって資産を増やすことがむずかしくなるため、資産を現金で持つのではなく、金に変える投資家が増えます。
実際に、リーマンショック以降に米ドルの金利が下がったタイミングで、金価格が高騰しました。
逆に、金利が上昇した場合は、現金を預金や債券投資に回す割合が高まり、金価格が下降するでしょう。
金流通量の増加
金価格が高い理由の一つが希少性の高さです。世界中に埋蔵されている金の量は、残り約5トンと言われており、年間で採掘できる量は3,000トンと限られています。
採掘可能な金鉱が新たに発見されたり、金の採掘量を大幅に上げる技術が開発されたりすれば、金の流通量が増え、価格が下降するかもしれません。
20年後の金価格グラフはどうなる?
金価格は、2000年以降上下しながら長期的に上昇しつづけていますが、20年後までこのまま推移していくのでしょうか。
今後の金価格について、短期的・長期的な見通しを解説します。
短期:世界情勢の影響大きく予想困難
1カ月・2カ月先といった短期間の金価格推移は、専門家であっても正確に予想することはむずかしいでしょう。金価格に影響を与える事象が、いつどこで発生するかは誰にもわからないためです。
たとえば、テロのような突発的な事件が発生した場合には、金価格が上昇する可能性があります。逆に、金に変わる性質をもつ金属が現れ、金の需要が下がることで、価格が下降する可能性もあるでしょう。
長期:投資・工業需要の高まりで上昇
金は、投資・工業需要が高まっている一方で、採掘量・埋蔵量に限りがあったり、採掘コストが上昇したりしています。需要の高さと供給量の低下により、長期的には価格が上昇していく可能性が高いです。
世界情勢の変化や円相場などの影響を受け、短期的な上昇や下降を繰り返す可能性は十分に考えられますが、10~20年後も金価格の上昇がつづいていくと考えられています。
長期的な金価格上昇が予想される理由
2014~2024年で、金価格は3倍ほどに上昇しました。将来的には、2024年の金価格の約2倍に上昇するとも予測されています。
「金の価格は今後もさらに上がりつづける」と予想される理由を見ていきましょう。
採掘コストの上昇
金は、金の状態で採掘されるのではなく、金鉱から採掘した金鉱石を電気分解・精錬するといった作業を経ています。
採掘・精錬作業にかかるのが、設備投資や人件費、電気代などの莫大なコストです。
資源国の深刻なインフレにより、金の採掘コストが増大しているため、金価格も上昇すると見られています。
希少価値の高まり
金はさまざまな目的で使用されており、需要が高まりつづけています。一方で、採掘量や埋蔵量には限りがあり、希少価値が高いです。
新たに金鉱や、低コストで大量に金を採掘できる技術が見つからない限りは、将来的に、金の需要に対して供給が追いつかなくなる可能性があります。希少性が高まれば、金価格もさらに上昇するでしょう。
金需要の安定性
金の用途は、アクセサリーだけでなく、医療・産業・投資などさまざまです。
身近にあるスマホやパソコンなどの電子機器にも、金が使われています。電子機器の需要の高まりと比例し、必要な金の量も増加していくでしょう。
金がまったく必要なくなるリスクは低く、人口増加も、金需要の安定性につながっています。今後も金の需要が高まり、価格も上昇していく可能性は高いです。
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20年後の金価格グラフは上昇が予想される
20年後の金価格グラフがどうなるかの予想や、金価格が上昇・下降する要因について紹介しました。
金価格は、長期的には上昇傾向がつづくと予想されています。しかし、世界の情勢や経済、金の供給量といった、さまざまな要因の影響を受けて日々変化するため、動向を注視していくことが大切です。
金投資を始めることを検討している人は、長期的な見通しをもって投資計画を立てましょう。