白金(プラチナ)とホワイトゴールドの違い7選|金属の特徴も

  • 2024年10月18日
この記事で解決できるお悩み
  • プラチナが白金と呼ばれる理由を知りたい
  • プラチナの特徴を理解して商品を選びたい
  • プラチナとホワイトゴールドの違いを知りたい

婚約指輪や結婚指輪に多く使用されている「プラチナ」の和名は「白金」です。

プラチナアクセサリーの購入を考えており、事前に金属の特徴を理解したいという人もいるかもしれません。

プラチナは、希少性が高く金属アレルギーを起こしにくいと同時に、劣化しづらく長く輝きを失わないなどの特徴があります。

本記事では、プラチナの特徴やホワイトゴールドとの違いについて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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白金(プラチナ)とは?

白金(プラチナ)

プラチナは金属の一種で、和名では「白金(はっきん)」と呼ばれています。

白色に輝く落ち着いた色合いや、金属アレルギーを起こしにくいことから、結婚指輪に使用される素材として有名です。

プラチナは、希少性が高い貴金属でもあります。金の年間産出量が約3,000tである一方で、プラチナは約200tしか産出できません。

白金という名前の由来

江戸時代に「プラチナ」という言葉が「白金」と翻訳されて以降、プラチナを指す言葉として、日本では「白金」が用いられてきました。

ヨーロッパで、白い色みが特徴の合金であるホワイトゴールドが登場してからは、「白金(プラチナ)」と混同しやすくなりましたが、まったくの別物です。

刻印

白金には、純度を示すために、プラチナの含有量を千分率で表した数字と組み合わせて、元素記号と同じ「Pt」が刻印されています。

日本国内で使用されている刻印の種類は、以下の4つです。

刻印プラチナの含有量
Pt99999.9%
Pt95095%
Pt90090%
Pt85085%

用途

プラチナ(白金)は、変色や変質のしにくさや、輝きの美しさから、婚約指輪や結婚指輪などのアクセサリーに使われることが多い貴金属です。

融点や沸点が高く、化学的に安定しているため、自動車・燃料電池・スペースシャトル・医療器具など、さまざまな工業用品にも用いられています。

白金と色みが近いホワイトゴールドとは?



出典:Yahooショッピング

白金(プラチナ)と混同されやすい金属に「ホワイトゴールド」があります。白金とホワイトゴールドは、色みや名前が似ていますが、まったく別の金属です。

白金は、人気が高い一方で、希少性が高く手に入れることがむずかしかったため、低コストでプラチナの輝きを表現しようと「ホワイトゴールド」が作られました。

白金との違いを見分ける手がかりとして、ホワイトゴールドの配合や刻印を見ていきましょう。

配合

ホワイトゴールドは、パラジウム・銀・銅・亜鉛などの金属と、金を混ぜ合わせて作られています。

金の含有量によっていくつかの種類に分けられ、K18ホワイトゴールドの配合は、金75%とパラジウム25%です。K14ホワイトゴールドは、金58.5%に、パラジウム20%と銀・銅10%ずつ、亜鉛1.5%を配合することで作られています。

刻印

ホワイトゴールドは「WG」と刻印されます。ホワイト(White)とゴールド(Gold)の頭文字である「W」と「G」の組み合わせです。

プラチナの「Pt999」のように数字の前ではなく、金の含有率である「K24」や「K18」のあとに、ホワイトゴールドの刻印が入ります。

たとえば、K18のホワイトゴールドを表す刻印は、「K18WG」です。

白金(プラチナ)とホワイトゴールドの違い

白金とホワイトゴールドは、配合されている金属の種類以外にも、さまざまな違いがあります。

純度や色み、金属アレルギー症状の出やすさなど、白金とホワイトゴールドに、どのような違いがあるのか見ていきましょう。

純度

白金とホワイトゴールドでは、貴金属の純度に違いがあります。

日本で生産されているプラチナアイテムの純度は、Pt999・Pt950・Pt900・Pt850の4種類で、プラチナの含有量は85〜99.9%です。

一方、日本で多く流通しているホワイトゴールドの純度は、K18とK10。K18とK10のホワイトゴールドに含まれる金の割合は、それぞれ75%と42%で、プラチナと比較して純度が低いです。

色み

白金は、素材そのものが白銀色のため、変色しないかぎりは、白い輝きを楽しめます。

一方で、ホワイトゴールドは、金にほかの金属を混ぜ合わせて作られており、淡い黄色みを帯びた銀色です。

ホワイトゴールドのなかには、ロジウムコーティングを施すことで、見た目をより白金に寄せたものもあります。しかし、ロジウムコーティングがはがれると、元々の色が表面に現れてしまうので、注意が必要です。

色の変わりやすさ

白金は、汗や皮脂などで化学反応が起こることが少ない安定性の高い金属です。純度の高い白金が日常生活のなかで変色することはほとんどありません

ホワイトゴールドも、変色しやすい金属ではありませんが、白金よりも純度が低く、金以外の金属の含有量が高いです。ホワイトゴールドの中に含まれる別の金属が変色を起こすことで、色みが変化する可能性があります。

また、ホワイトゴールドに施されているコーティングがはがれた場合は、色みが変化するため注意が必要です。

比重

比重とは、1立方センチメートルあたりの重さのことです。白金とホワイトゴールドは比重が異なります。

  • Pt999:21.45
  • K18WG:15.50〜18.00

上記のとおり、白金よりもホワイトゴールドのほうが軽い金属です。

まったく同じデザインや形状のアクセサリーでも、白金はより重量感があり、ホワイトゴールドは軽く圧迫感がないため、好みによって選びましょう。

硬さ

パラジウム・銀・銅・亜鉛など、さまざまな金属を混ぜ合わせて作られているホワイトゴールドのほうが、白金よりも硬度に優れています

しかし、白金はすぐに傷がついてしまうほどの硬度というわけではなく、日常使いには問題ありません。また、硬度が低いほうが、アイテムに傷がついたり劣化したりした際に、洗浄や研磨といった輝きを取り戻すためのメンテナンスがしやすいです。

金属アレルギー症状の出やすさ

金やプラチナ自体は金属アレルギーのリスクが低いですが、ホワイトゴールドの混合物であるパラジウムや銅は、症状を引き起こしやすいという特徴があります。

ホワイトゴールドは、混合物が含まれる割合がプラチナよりも大きいため、アレルギー症状を引き起こす可能性が高いです

しかし、プラチナも、100%金属アレルギー症状が出ないわけではありません。純度が低いプラチナ商品は、金属アレルギーを引き起こす場合もあることに注意しましょう。

希少性

白金は、ホワイトゴールドの多くを占める金よりも希少性が高い貴金属です。

プラチナも金も、埋蔵量に限りがありますが、金の推定埋蔵量が50,000tほどである一方で、プラチナは1,6000tほどと少なく、限られた量しか残っていません。

産出国の多さも、希少性に影響を与えます。金は世界各国で多くの量を産出できますが、白金は南アフリカ共和国やロシア、南米の各国などの限られた地域でしか産出できません。

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買取方法店頭、出張
会社名株式会社いーふらん
古物商許可番号神奈川県公安委員会 第451380001308号
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その他特徴

白金(プラチナ)が選ばれる理由はさまざま

白金の名前の由来や金属の特徴、混同されやすいホワイトゴールドとの違いについて紹介しました。

プラチナは、結婚指輪の素材として選ばれることが多い貴金属です。希少性の高さや金属アレルギーの発症リスクの低さ、劣化のしにくさなど、さまざまな魅力があります。

ホワイトゴールドは、白金と混同されやすいですが、性質に違いがあるまったく別の金属です。白金とホワイトゴールドの特徴をそれぞれ把握し、自分にあった貴金属を見つけましょう。

本記事の画像・買取実績・価格・口コミなどの出典
出典:おたからや,Google

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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