- Pt850の特性や成分についてわかる
- Pt850のジュエリーについてわかる
- プラチナの純度についてわかる
本記事では、プラチナの純度のひとつであるPt850の特徴について、網羅的に紹介しています。
同じプラチナ製品でも、その純度によってさまざまな特徴があり、金属アレルギーに悩んでいる人や、投資目的で購入を考えている人は、より自分に合ったものを選ぶ必要があるでしょう。
購入後にアレルギーや資産価値の観点から後悔しないように、本記事を参考にして知識を身につけてください。
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Pt850とは
Pt850とは、プラチナ85%に割金15%の合金であり、国内のプラチナジュエリーの基準を満たす最低限の純度です。ちなみに、国際基準ではPt950以上のものをプラチナジュエリーと定義しています。
純粋なプラチナはやわらかいため、合金にすることによって強度が増し、加工しやすく傷や変形のリスクを抑えることができるのです。Pt850は、よりジュエリーに使用しやすくするために作られたと言えるでしょう。
Pt850の特徴
Pt850は、15%の割金が含まれていることで、白く美しい輝きを作り出し、ジュエリーとして加工しやすく、純度の高いプラチナと比べてコストが抑えられるという特徴があります。それぞれ詳しく解説していきましょう。
加工しやすい
プラチナジュエリーには、Pt850のほかにPt950やPt900などがあり、数字が大きいほどプラチナの純度が高いことを表しています。
しかし、プラチナはやわらかい金属なので、ジュエリーに加工するためにはパラジウム、ルテニウム、イリジウムなどの割金を使用して合金にする必要があり、割金の割合が多いほど強度が増して加工しやすくなるのです。
また、加工しやすくなると同時に傷や変形に強く、ジュエリーに適した素材になるとも言えます。
コストが抑えられる
Pt850は、ほかのプラチナジュエリーと比べてコストが抑えられることも特徴と言えます。Pt950とPt850では、プラチナの割合が10%異なり、よりプラチナを多く使用しているPt950のほうが高価です。
また、Pt950はジュエリーとしての加工のしやすさよりも、プラチナの価値を高めるために作られている場合が多く、プラチナジュエリーの購入を検討している人は、より安価なPt850をチェックすることをおすすめします。
より白っぽい色合い
国内ではPt950の流通は少なく、Pt900やPt850が多くを占めています。プラチナが白く輝くイメージなのは、純度の低いプラチナのほうが需要が高いからかもしれません。
プラチナの純度とその特徴
プラチナの純度には、Pt850のほかにもPt950やPt900などがあり、純度によって特性が異なります。色の違いや強度の違い、価格、主に何に使われることが多いかなど、よりわかりやすく表にまとめてそれぞれの特徴について見ていきましょう。
Pt950 | Pt900 | Pt850 | |
---|---|---|---|
特徴 | やわらかく加工がむずかしいが金属アレルギーが出にくい | 金属アレルギーが出にくい | 加工が容易で頑丈なためジュエリーに多い |
よく用いられるもの | 海外のハイブランドジュエリー | 国内のブライダルジュエリー | 国内のリーズナブルなジュエリー |
補足 | 国際基準のプラチナの最低ライン | 国内で多くのシェアを占める | 国内基準のプラチナの最低ライン |
国内のプラチナの基準はPt850が最低ラインですが、実はPt750やPt650なども存在します。国内基準を満たしていないため、プラチナを含んではいるものの、正式にはプラチナを名乗ることができず、プラチナジュエリーに部分的に使用されることが多いです。
Pt950と比べたときのPt850の注意点
Pt950と比べて傷がつきにくく変形のリスクが少ないPt850ですが、メリットだけでなくアレルギーや資産価値の低さなど、デメリットも存在します。いくつか注意点として紹介するので、参考にしてください。
資産価値は低め
プラチナ自体は資産価値の高いものですが、純度によって価値に差がつきます。Pt950とPt850では、より純度の高いPt950のほうが価値も高いです。
また、Pt850はプラチナジュエリーの国際基準を満たしていないため、海外での評価はPt950に劣ってしまうと言えます。
資産価値の高さを重視し、投資目的などで購入を考えている場合は、より純度の高いプラチナ製品を購入しましょう。
プラチナの純度 | 1gあたりの買取相場 |
---|---|
Pt950 | 5,272円 |
Pt850 | 4,785円 |
2024年5月22日時点
金属アレルギーのリスクが高まる
プラチナは、ほかの金属と比べると、基本的に金属アレルギーのリスクが低いと言われています。しかし、プラチナの純度によって金属アレルギーのリスクが高くなる場合があるので注意が必要です。
Pt950とPt850では、Pt850のほうが割金が多く使用されている分、金属アレルギーのリスクが高くなります。特に、パラジウムはアレルギーを起こしやすいと言われており、購入する際は直接手にとってみるなど、意識して選びましょう。
Pt850はどんな人におすすめ?
Pt850はリーズナブルな価格で入手でき、傷つきにくく変形しづらい点がメリット。おすすめできる人は、下記のとおりです。
- プラチナジュエリーを安価に入手したい
- プラチナジュエリーのなかでも白い輝きが好き
- 少しでもキレイな状態で長く使用し続けたい
逆に、金属アレルギーが出る可能性があり、投資商品として持ちたい場合はPt950に劣る点がデメリットと言えるでしょう。おすすめできない人は、下記のとおりです。
- 金属アレルギーの可能性がある
- 黒っぽいプラチナのほうが好き
- プラチナジュエリーを投資目的で持ちたい
Pt850のおすすめアクセサリー
Pt850を使用したおすすめのジュエリーを紹介します。宝石をさらに美しく見せてくれるようなプラチナの白さや、プラチナ自体の輝きを活かしたデザインを感じ、購入する際の参考にしてください。
エクセディア Pt850 フラワーチェーンネックレス
プレートもチェーンもPt850で作られており、普通のチェーンネックレスよりも輝きが強く見えるように加工されたネックレスです。輝きは強いものの、シンプルなデザインで大人の上品さを感じます。
ペタルチェーンとも呼ばれるデザインチェーンが特徴的なジュエリーで、白く輝くプラチナが映えるデザインです。
SmileSweety Pt850 一粒ダイヤネックレス
天然ダイヤモンドを引き立てるプラチナの美しさが魅力的なネックレスです。チェーンはPt850を使用し、ダイヤの土台にはPt900が使用されています。
ダイヤモンドが小粒であるため、派手なデザインになりすぎず、フォーマルにもカジュアルにも使える汎用性の高さがあり、使い勝手の良いネックレスです。
ファーストコレクション Pt850 ファランジリング
Pt850で作られたファランジリングです。ファランジリングは第一関節と第二関節の間につける指輪のことですが、ほかの指輪と重ねて使用することで、指をキレイに見せる効果があります。
プラチナの白い輝きとシンプルなデザインが、ほかの指輪ともマッチしやすく、肌を明るく見せてくれる効果も期待できるでしょう。
Pt850のお手入れと保管方法
プラチナは基本的に錆びに強く、変色のリスクも低いです。しかし、購入したからには正しい手入れの方法を知り、正しい保管方法で長くキレイな状態を保ちたいですよね。それぞれの方法を紹介するので参考にしてください。
お手入れ方法
基本的に汚れに強いプラチナですが、皮脂汚れなどを放置してしまうとくすみの原因になってしまうことがあります。汚れが目立ってしまう前に、日常的にできる手入れ方法としては下記のとおりです。
- やわらかい布でやさしく拭き取る
- 中性洗剤を溶かしたぬるま湯につけて綿棒などでやさしくこする
- 水でよくすすぎしっかり拭き取る
Pt850は、ほかのプラチナに比べて割金の割合が多いため、錆びるリスクがゼロではないことに注意しましょう。
保管方法
長くキレイに保つために、保管方法にも気を配りましょう。まずは日々の汚れをしっかりと落としておくことで、皮脂などの汚れの蓄積を防ぎます。
そして、なるべく湿度の高い場所や直射日光が当たる場所を避けて、ケースなどに入れて保管しましょう。動かした際に傷がつかないように、ジュエリー専用のケースを使うか、コットンなどのやわらかい布を敷いておくことをおすすめします。
Pt850はジュエリーがおすすめ
Pt850はプラチナのなかでは安価であり、白く輝く美しさがネックレスなどのジュエリーにマッチしていると言えます。さらに、プラチナの特徴である変色などのリスクに強く、金属アレルギーが出にくい点もジュエリーをおすすめする理由のひとつです。
本記事を読み、メリットとデメリットを理解したうえで、自分に合っていると感じたのであれば、ぜひプラチナジュエリーの購入を検討してみてください。
本記事の出典
ゴールドプラザ